3 / 93
第1章 臥龍堕つ
第3話 空席の丞相
しおりを挟む
「丞相亡き今、蜀漢はこれより如何せん。誰か、その方針を朕に進言する者は居ないであろうか」
真っ先に前へ進み出たのは、やはり、蒋琬である。
「申し上げます。この蜀漢は、三国の中でも最も小さく弱き国です。かつて丞相が述べられた通り、このまま座していても滅びを待つのみでございます。だからこそ北伐のみが蜀漢が生き残る道であり、そしてこれは、漢の復興を夢に抱かれた先帝の遺志でもございます。直ちに侵攻とは申しません、未だ出征に耐えられるだけの国力ではございません故。しからば、五年は内政に精力を傾け、国内が固まった後に、北伐を再開するべきかと存じます」
国力を一大決戦に耐えうるまで回復させ、さらに諸葛亮亡きこの国を固め直す。蒋琬はそれを僅か五年で立て直すと、この文武百官が揃う場で言ってのけた。珍しくも、言葉は熱を帯びていた。いつもの理論に固められた冷徹な言葉ではなかった。それだけ、蒋琬もこの国に掛けている想いが篤いのだと、初めて気づかされたような気がした。
「私は、その意見に反対に御座います」
皆が胸を熱くしていたその瞬間に、颯爽と前に出た男が居た。辺りは静まり返り、視線は集中する。それでも前に出てきたその男は、微塵も気にする様子がなく、堂々と胸を張っている。
費褘。まだ齢は三十になったばかりの、若き文官であった。
「構わん、続けよ」
「はい、しからば。確かに北伐は、この蜀漢が必ず成さねばならぬ事業でございます。しかし、丞相でさえその事業を成すことが叶いませんでした。ならば、その才で大きく劣る我らが北伐を成すことなど更に難しいでしょう。ここは国内を固め、要害に置いて敵を阻み、魏の変事を待つか、丞相を越える程の才を持つ人材の出現を、待つほか御座いますまい。無暗に攻めるのは、敵に利あるのみでございます」
消極的な意見ではあるが、誰よりも現実を見ていると言えるだろう。
諸葛亮がこの費褘の才覚を見出したのは、まだ費褘が十を過ぎたばかりの頃であった。一度読んだ書物は全て暗唱でき、仕事においても、大人も舌を巻くほどに効率良くこなす。その才能は、誰が見ても明らかに抜きんでていた。また、人間性も明るく大らかで、誰であろうと壁を作らずに言葉を交わせる人物でもある。あの楊儀と対等に言葉を交わせたのも、この費褘だけであっただろう。
諸葛亮の幕僚となる以前は、董允と共に劉禅の側近でもあった為、その人柄を劉禅もよく知っている。
「なるほど、一理ある。しかし、蒋琬の意見も真っ当であった。どちらの意見に利があるであろうか」
劉禅が意見を求めると、それぞれ文武の官僚らが意見を述べ始めた。
やはり、蒋琬の方に利があると述べる人間が多く、特に武官は揃って蒋琬の側に立った。戦こそが武将の生きる場所であり、費褘の消極的な国策は、その場所を奪われることの他ならなかったからである。
「これで、決まったな。これより国策は、蒋琬の方針に定める事とする。そして同時に蒋琬には、大将軍、録尚書事の位を与え、安陽亭侯に封じる。文武における一切を取り仕切り、北伐を必ず果たすようにせよ」
「我が身を惜しまずこの微才を尽くし、必ずや皇帝陛下に北伐における勝利をご報告したく存じます」
「良し。更に費褘には、楊儀の穴を埋めるべく、後軍師、そして尚書事の位を授ける。蒋琬を補佐せよ」
「身に余る光栄です。皇帝陛下、万歳、万歳、万々歳」
文官、武官、揃って皆が平伏する。国策は、定まった。先行きはいまだ見えないが、それでも蒋琬は信頼に足る人物である。自分は、ゆったりと構える器であれば良い。董允より常々言われている教えであった。
ただ、蒋琬に、丞相の位を与える、とまでは言わなかった。恐らく今後、自分がこの蜀漢の皇帝で居る間は、諸葛亮以外の人物にこの席を設けることは無いだろう。
虚しく空席のまま、劉禅に最も近く、群臣より上位にある広い椅子。あの椅子に座っていた男の背中が無いだけで、議会があまりにも広く感じられるのは、何故であろうか。
「お疲れさまでした陛下。晩餐の用意は出来て御座いますが」
「あぁ、黄皓(こうこう)。やはり久しぶりの、しかも相父(諸葛亮への敬称)の居ない中の評定は予想以上に疲れた。今は食欲が無いのだ、まぁ、明日の朝には空腹が極まっているだろうな」
「左様でございますか。ならば、食しやすい果物をお届けしましょう。それくらいは食べて下さいませ」
「分かった分かった」
「それでは、また後ほど。ゆっくりとお休みくださいませ」
髭も生えていない、無邪気に笑う爺さんである。
皇帝や、皇后の身の回りの世話をするのが、この黄皓の様な「宦官」と呼ばれる身分の者達であった。皇后や宮女達と不貞を成さない為にも、男根が切り取られており、そのせいで宦官は髭が生えない。
身分としては、最下層の人間であり、いや、人間とも思われていないのが世間での常識である。人として最も大切な事である「子を成す」ことが出来ないのだから、それは人間ではないと、誰しもが普通に思っているのだ。ただ、実際にこうして会話も出来る、劉禅にはイマイチその感覚が分からなかった。愛嬌のある爺さんと、むしろ親しみを覚えているといっても良い。
冠と上着を黄皓へ預け、一人自室へと戻る。
部屋に入ると、どこか空気が温かい。それに、仄かに甘い香りを漂わせている。
どこまでも気が利く爺さんだ。そう思いながら奥へ進むと、足元にある広い桶に湯が張られており、数人の侍女が平伏して待っていた。
「お待ちしておりました、陛下」
「敬(けい)よ。その、貴方にそう呼ばれるとむず痒い。いつもと同じにしてくれないか」
「ふふっ、分かりました。禅、これで良いですか?」
「あぁ、ただいま」
促されるままに劉禅は椅子に腰をかける。
宮女の二人は布を持って、劉禅の足元を桶に入った湯で流し始めた。そして敬と呼ばれたその女性は、劉禅の上半身の衣服を一枚一枚剥いでゆき、肩から腕にかけて、湯をくぐらせて絞った布で柔らかく擦る。常に戦場に出ていた父と比べて、自分の体付きは貧相である。ただそれでも、敬にだけは恥じることなく身を預ける事が出来た。
張敬(ちょうけい)、これが彼女の名である。歳は、劉禅より二つ上。父親は、劉備の挙兵以来から付き従っていた猛将の張飛(ちょうひ)将軍であり、母親は、魏の名将で皇族の夏侯淵(かこうえん)将軍の姪の夏侯月(かこうげつ)姫である。
劉備と張飛の仲は深く、義兄弟でもあった為、張敬が劉禅の正室になることは既に赤子の頃より定められていたと言って良い。また、二人も幼少の頃より仲が良く、夫婦となることを当然の様にお互いが思っていた為、何の障害も無く現在は皇帝と皇后という間柄となっていた。
夏侯一族は容姿が端麗であり、例に漏れず張敬もその母親の血を色濃く引いていた。四肢は長く細く透き通るように白く、背丈は女性らしさを感じさせる様に低い。ただ、その目元と眉は父の面影を残しており、はっきりと力強い意志を伝えてくる。
真っ先に前へ進み出たのは、やはり、蒋琬である。
「申し上げます。この蜀漢は、三国の中でも最も小さく弱き国です。かつて丞相が述べられた通り、このまま座していても滅びを待つのみでございます。だからこそ北伐のみが蜀漢が生き残る道であり、そしてこれは、漢の復興を夢に抱かれた先帝の遺志でもございます。直ちに侵攻とは申しません、未だ出征に耐えられるだけの国力ではございません故。しからば、五年は内政に精力を傾け、国内が固まった後に、北伐を再開するべきかと存じます」
国力を一大決戦に耐えうるまで回復させ、さらに諸葛亮亡きこの国を固め直す。蒋琬はそれを僅か五年で立て直すと、この文武百官が揃う場で言ってのけた。珍しくも、言葉は熱を帯びていた。いつもの理論に固められた冷徹な言葉ではなかった。それだけ、蒋琬もこの国に掛けている想いが篤いのだと、初めて気づかされたような気がした。
「私は、その意見に反対に御座います」
皆が胸を熱くしていたその瞬間に、颯爽と前に出た男が居た。辺りは静まり返り、視線は集中する。それでも前に出てきたその男は、微塵も気にする様子がなく、堂々と胸を張っている。
費褘。まだ齢は三十になったばかりの、若き文官であった。
「構わん、続けよ」
「はい、しからば。確かに北伐は、この蜀漢が必ず成さねばならぬ事業でございます。しかし、丞相でさえその事業を成すことが叶いませんでした。ならば、その才で大きく劣る我らが北伐を成すことなど更に難しいでしょう。ここは国内を固め、要害に置いて敵を阻み、魏の変事を待つか、丞相を越える程の才を持つ人材の出現を、待つほか御座いますまい。無暗に攻めるのは、敵に利あるのみでございます」
消極的な意見ではあるが、誰よりも現実を見ていると言えるだろう。
諸葛亮がこの費褘の才覚を見出したのは、まだ費褘が十を過ぎたばかりの頃であった。一度読んだ書物は全て暗唱でき、仕事においても、大人も舌を巻くほどに効率良くこなす。その才能は、誰が見ても明らかに抜きんでていた。また、人間性も明るく大らかで、誰であろうと壁を作らずに言葉を交わせる人物でもある。あの楊儀と対等に言葉を交わせたのも、この費褘だけであっただろう。
諸葛亮の幕僚となる以前は、董允と共に劉禅の側近でもあった為、その人柄を劉禅もよく知っている。
「なるほど、一理ある。しかし、蒋琬の意見も真っ当であった。どちらの意見に利があるであろうか」
劉禅が意見を求めると、それぞれ文武の官僚らが意見を述べ始めた。
やはり、蒋琬の方に利があると述べる人間が多く、特に武官は揃って蒋琬の側に立った。戦こそが武将の生きる場所であり、費褘の消極的な国策は、その場所を奪われることの他ならなかったからである。
「これで、決まったな。これより国策は、蒋琬の方針に定める事とする。そして同時に蒋琬には、大将軍、録尚書事の位を与え、安陽亭侯に封じる。文武における一切を取り仕切り、北伐を必ず果たすようにせよ」
「我が身を惜しまずこの微才を尽くし、必ずや皇帝陛下に北伐における勝利をご報告したく存じます」
「良し。更に費褘には、楊儀の穴を埋めるべく、後軍師、そして尚書事の位を授ける。蒋琬を補佐せよ」
「身に余る光栄です。皇帝陛下、万歳、万歳、万々歳」
文官、武官、揃って皆が平伏する。国策は、定まった。先行きはいまだ見えないが、それでも蒋琬は信頼に足る人物である。自分は、ゆったりと構える器であれば良い。董允より常々言われている教えであった。
ただ、蒋琬に、丞相の位を与える、とまでは言わなかった。恐らく今後、自分がこの蜀漢の皇帝で居る間は、諸葛亮以外の人物にこの席を設けることは無いだろう。
虚しく空席のまま、劉禅に最も近く、群臣より上位にある広い椅子。あの椅子に座っていた男の背中が無いだけで、議会があまりにも広く感じられるのは、何故であろうか。
「お疲れさまでした陛下。晩餐の用意は出来て御座いますが」
「あぁ、黄皓(こうこう)。やはり久しぶりの、しかも相父(諸葛亮への敬称)の居ない中の評定は予想以上に疲れた。今は食欲が無いのだ、まぁ、明日の朝には空腹が極まっているだろうな」
「左様でございますか。ならば、食しやすい果物をお届けしましょう。それくらいは食べて下さいませ」
「分かった分かった」
「それでは、また後ほど。ゆっくりとお休みくださいませ」
髭も生えていない、無邪気に笑う爺さんである。
皇帝や、皇后の身の回りの世話をするのが、この黄皓の様な「宦官」と呼ばれる身分の者達であった。皇后や宮女達と不貞を成さない為にも、男根が切り取られており、そのせいで宦官は髭が生えない。
身分としては、最下層の人間であり、いや、人間とも思われていないのが世間での常識である。人として最も大切な事である「子を成す」ことが出来ないのだから、それは人間ではないと、誰しもが普通に思っているのだ。ただ、実際にこうして会話も出来る、劉禅にはイマイチその感覚が分からなかった。愛嬌のある爺さんと、むしろ親しみを覚えているといっても良い。
冠と上着を黄皓へ預け、一人自室へと戻る。
部屋に入ると、どこか空気が温かい。それに、仄かに甘い香りを漂わせている。
どこまでも気が利く爺さんだ。そう思いながら奥へ進むと、足元にある広い桶に湯が張られており、数人の侍女が平伏して待っていた。
「お待ちしておりました、陛下」
「敬(けい)よ。その、貴方にそう呼ばれるとむず痒い。いつもと同じにしてくれないか」
「ふふっ、分かりました。禅、これで良いですか?」
「あぁ、ただいま」
促されるままに劉禅は椅子に腰をかける。
宮女の二人は布を持って、劉禅の足元を桶に入った湯で流し始めた。そして敬と呼ばれたその女性は、劉禅の上半身の衣服を一枚一枚剥いでゆき、肩から腕にかけて、湯をくぐらせて絞った布で柔らかく擦る。常に戦場に出ていた父と比べて、自分の体付きは貧相である。ただそれでも、敬にだけは恥じることなく身を預ける事が出来た。
張敬(ちょうけい)、これが彼女の名である。歳は、劉禅より二つ上。父親は、劉備の挙兵以来から付き従っていた猛将の張飛(ちょうひ)将軍であり、母親は、魏の名将で皇族の夏侯淵(かこうえん)将軍の姪の夏侯月(かこうげつ)姫である。
劉備と張飛の仲は深く、義兄弟でもあった為、張敬が劉禅の正室になることは既に赤子の頃より定められていたと言って良い。また、二人も幼少の頃より仲が良く、夫婦となることを当然の様にお互いが思っていた為、何の障害も無く現在は皇帝と皇后という間柄となっていた。
夏侯一族は容姿が端麗であり、例に漏れず張敬もその母親の血を色濃く引いていた。四肢は長く細く透き通るように白く、背丈は女性らしさを感じさせる様に低い。ただ、その目元と眉は父の面影を残しており、はっきりと力強い意志を伝えてくる。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
米国戦艦大和 太平洋の天使となれ
みにみ
歴史・時代
1945年4月 天一号作戦は作戦の成功見込みが零に等しいとして中止
大和はそのまま柱島沖に係留され8月の終戦を迎える
米国は大和を研究対象として本土に移動
そこで大和の性能に感心するもスクラップ処分することとなる
しかし、朝鮮戦争が勃発
大和は合衆国海軍戦艦大和として運用されることとなる
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
離反艦隊 奮戦す
みにみ
歴史・時代
1944年 トラック諸島空襲において無謀な囮作戦を命じられた
パターソン提督率いる第四打撃群は突如米国に反旗を翻し
空母1隻、戦艦2隻を含む艦隊は日本側へと寝返る
彼が目指したのはただの寝返りか、それとも栄えある大義か
怒り狂うハルゼーが差し向ける掃討部隊との激闘 ご覧あれ
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる