夢の終わり ~蜀漢の滅亡~

「───────あの空の極みは、何処であろうや」


 三国志と呼ばれる、戦国時代を彩った最後の英雄、諸葛亮は五丈原に沈んだ。

 蜀漢の皇帝にして、英雄「劉備」の血を継ぐ「劉禅」

 最後の英雄「諸葛亮」の志を継いだ「姜維」

 ── 天下統一

 それを志すには、蜀漢はあまりに小さく、弱き国である。

 国を、民を背負い、後の世で暗君と呼ばれることになる劉禅。
 そして、若き天才として国の期待を一身に受ける事になった姜維。

 二人は、沈みゆく祖国の中で、何を思い、何を目指し、何に生きたのか。

 志は同じであっても、やがてすれ違い、二人は、離れていく。


 これは、そんな、覚めゆく夢を描いた、寂しい、物語。


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【 表紙は hidepp(@JohnnyHidepp) 様に描いていただきました 】
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