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6章
179話 それを探すのが大変だと何度言えば
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火山に到達。
相変わらずのバトルジャンキーと髭親父も一緒になって火山を眺めながら葉巻を咥える。
「さてと、これから採取しにいくわけだけど、何か質問は」
「あたし採取できない」
「儂は採取道具を持ってきてない」
「だと思ったわ」
結局私が全部やるって事は分かっていたさ。
うちのクランって戦闘力に特化しすぎなのと、生産に振り切りすぎるので両極端だよ。両方とも出来る私ってやっぱり万能だな。うんうん。
「ま、そんなこったろうと思ってたからそこまで驚かない様になってきたんだけど」
「その代わり護衛は任せてー」
「右に同じく」
言ったな、お前ら。
それからはもう強行軍と言うか、連れまわしまくる。
あっち行ってはがんがん採掘して、こっち行っては火山灰をバケツに入れて、あっちいってこっちいって……もうアイテムと銃弾を気にせずに前に出て自由に採取してくださいって、そりゃこうなるよ。
あー、楽しいー!何にも気にせず任せっぱなしで自由にやれるって最高ー!
「……もう、アカメとは一緒に行かん」
「あたしも流石に連戦はきついわぁ」
ぐったりしながら火山の入口に戻って来て休憩をしている二人を見ながら葉巻を揺らしてくつくつと笑う。
「言った事には責任を取らんと駄目だろう、任せてって言ったんだからな」
ふっふと笑いながら、目的の火山灰は普通に手に入れる事も出来た上に、鉱石も結構ぼろぼろ手に入った。リアルだったら絶対手に入らないって言うか、鉱石じゃなくて鉱物だろって言われるけど、ゲームだからオールオッケー。こういうのは分かりやすさが大事なんだよ。
「そういえば脱出アイテムとか帰還アイテム持ってる?」
「使ってほしいのか」
「こっからまたあれ潰しながら進んで行きたいって言うなら別に使わなくていいわよ」
拠点を潰しまわったルートとは違う方にある、別の拠点群を指さしながらどうする?と。一度決めたと言うか、一度私が敵と認めたら根こそぎ全滅させるまで気が済まないと言うだけなのだが。
「まあ、どっちにしろ、ガンナーの人数抱えてくるって話になったら火山は定期的に訪れたい場所かな、一気にマップ飛ぶって事も出来ないし、この北東エリアは定期的に平定しておきたいんだわ」
ウサ銃を肩に掛けながら葉巻で拠点を指し示しながら攻略していく順番を言っていく。おとなしくそれを聞いてくれる辺りは良いクランだな。
「それ、誰が平定するって話になるんだ」
「しばらくは自分でやるけど、たまにマイカに任せるのもいいかなって思ってるわ」
「えー、あたしがやるのぉ」
「頼りにしてんだから」
別に何かを採取して来いとか稼いで来いとか言ってるわけじゃないのと、単純に戦闘力だけを求めてるだけ、まだ温情だとはおもうんだよ。無理な事を言ってるわけじゃない。なんだったらいつもの無茶ぶりで難しい事を要求するよりはよっぽど良いだろう。
「まあ、どっちにしろ素材を集めるのにあっちこっちいかなくていいだけでかなりの収穫だから、それに私もそうだけど、樽作るのに十兵衛だって結構鍛冶で鉄使ったりするんだから、いいじゃない」
「十兵衛ちゃんの負け―」
「分かった分かった……」
「共有ボックスに素材入れといてあげるから。樽まで作る約束だったけど、クランハウスとギルド探すのに集中したいし、イベント集中とかであんまり自分の周りの事やれてなかったから、今のうちにやりたいのよ」
これは本音。
あの対人イベントは悪くなかったのだが、どうしてもそれに対しての準備ばかりで、まだまだ開発したりないものは沢山ある。結局サプレッサーも駄目だったわけだし、銃器関係はもっと揃えたい。何にも置いていない部屋にひたすら銃器を並べてガンショップ的な事もしたい。
イベントをやらない間はとにかく自分の足場をしっかり固めながら快適にゲームを過ごしたい。快適になるまでの道のりを楽しむのもゲームだし、達成してから楽しむってのもゲームよ。
「そういう訳だから戦うか戻るか、好きにしていいわよ」
「お前を置いて帰ると言うのは」
「地下室作ってやったでしょ」
大きめのため息を吐き出し、インベントリから取り出したのは帰還用のアイテム。玉状のアイテムだけど、緑色のモドリなんたらってアイテムじゃないだろうな。
そのまま取り出したアイテムを3人纏まってる所の足元に投げると、転移用の輪が発生して、そのままゼイテに戻る。まあ、いちいち徒歩で帰るのめんどくさいからこういったアイテムあるのは……おしゃべり忍者の奴が使ってたわ、すっかり忘れてた。
「おかえり、何か取れた?」
「あんたもまともにガンナーとして動けるようになったら火山に沢山行くことになるけど……鍛冶クランの連中って火山とか行ってなかったの?」
「アクセス悪いのと基本的に委託業務だったから、素材を取ってきてもらう代わりに武具を作るって条件が多かった」
「まあ、納得だわ」
で、それどうよ、と言った感じに腕に付けていたシールドの感想を聞いてくる。こいつの良さが今の所拳銃を使う時くらいしかないのだが、3人で拠点を攻めていた時にDボアを使う時に散々助かったわ。
鳳仙花とウサ銃の時にはそのまま長い銃身を生かして受けて斬り返し、撃ち返しが出来るからあんまし使わない気もする。
「悪くはないわね、拳銃で立ち回る時には片手で受けて片手で撃ち返せるから、切り返しての構え直しとかしなくてもいい……んだけど、要求STRが高いのがネックねぇ……私のステータスでぎりぎりだからもうちょっとADメインに振ってるとまともに扱えないと思うわ」
「うーん、やっぱり要求ステが問題だったか……もうちょっと軽くて硬い金属や樹脂が出来れば緩和できると思う」
「そっちの開発はアンタに任せるわ」
私は私でやる事があるからな。
いつもの様に畑のジャガイモと硝石を回収してからまっさらになった土壌に火山灰を撒いて混ぜ込む。ファーマーだったら土の状態とか見れるスキルなんてあったりしてな。「土+石灰+火山灰」みたいな感じで土の状態が見れて、どれくらいの品質になるかを確認できるような感じでさ。
ちなみにジャガイモは品質上がっても同じ売値だった。
「やっぱりファーマーと木工のプレイヤーをスカウトしたいわねぇ……そしたらもうちょっと金策と生活に彩りがでるわけだし」
ジャガイモ苗も今は手元にないし、また農業ギルドでクエスト受けつつ金策だな。
久々に戦闘したとはいえ、銃弾がっつり使ったし、素材を集めたとしても硝石が少ないから銃弾作るのはまたゆったりペースになってしまうな。
「とりあえずやる事やったし、ついでに職業レベル上げて二次職狙ってみようじゃないの」
うちのクラン員より弱いボスってのもそれはそれで情けないわけだし?
そういうわけでスキルメニューを開いてHSの取得とレベルアップ。
スキル名:ヘッドショット レベル:2
詳細:【パッシブ】頭部への攻撃時に固定ダメージ1.2倍化
:但し通常ダメージの威力0.8倍化
備考:スキル取得後、スキル効果のON/OFFが可能
スキルLv最大にしたら1.5倍の0.5倍って所か?固定ダメージでごり押すってなら別にONのままでいいけど、通常ダメージおり込んで戦うってなるとOFF安定スキル。
『二次職業及びサブ職業の取得が可能になりました。
二次職業は該当ジョブのギルド、サブ職業は取得希望ジョブのギルドに行く事で取得が可能になっています』
そのギルドを探すってのが大変なんだけどな。
相変わらずのバトルジャンキーと髭親父も一緒になって火山を眺めながら葉巻を咥える。
「さてと、これから採取しにいくわけだけど、何か質問は」
「あたし採取できない」
「儂は採取道具を持ってきてない」
「だと思ったわ」
結局私が全部やるって事は分かっていたさ。
うちのクランって戦闘力に特化しすぎなのと、生産に振り切りすぎるので両極端だよ。両方とも出来る私ってやっぱり万能だな。うんうん。
「ま、そんなこったろうと思ってたからそこまで驚かない様になってきたんだけど」
「その代わり護衛は任せてー」
「右に同じく」
言ったな、お前ら。
それからはもう強行軍と言うか、連れまわしまくる。
あっち行ってはがんがん採掘して、こっち行っては火山灰をバケツに入れて、あっちいってこっちいって……もうアイテムと銃弾を気にせずに前に出て自由に採取してくださいって、そりゃこうなるよ。
あー、楽しいー!何にも気にせず任せっぱなしで自由にやれるって最高ー!
「……もう、アカメとは一緒に行かん」
「あたしも流石に連戦はきついわぁ」
ぐったりしながら火山の入口に戻って来て休憩をしている二人を見ながら葉巻を揺らしてくつくつと笑う。
「言った事には責任を取らんと駄目だろう、任せてって言ったんだからな」
ふっふと笑いながら、目的の火山灰は普通に手に入れる事も出来た上に、鉱石も結構ぼろぼろ手に入った。リアルだったら絶対手に入らないって言うか、鉱石じゃなくて鉱物だろって言われるけど、ゲームだからオールオッケー。こういうのは分かりやすさが大事なんだよ。
「そういえば脱出アイテムとか帰還アイテム持ってる?」
「使ってほしいのか」
「こっからまたあれ潰しながら進んで行きたいって言うなら別に使わなくていいわよ」
拠点を潰しまわったルートとは違う方にある、別の拠点群を指さしながらどうする?と。一度決めたと言うか、一度私が敵と認めたら根こそぎ全滅させるまで気が済まないと言うだけなのだが。
「まあ、どっちにしろ、ガンナーの人数抱えてくるって話になったら火山は定期的に訪れたい場所かな、一気にマップ飛ぶって事も出来ないし、この北東エリアは定期的に平定しておきたいんだわ」
ウサ銃を肩に掛けながら葉巻で拠点を指し示しながら攻略していく順番を言っていく。おとなしくそれを聞いてくれる辺りは良いクランだな。
「それ、誰が平定するって話になるんだ」
「しばらくは自分でやるけど、たまにマイカに任せるのもいいかなって思ってるわ」
「えー、あたしがやるのぉ」
「頼りにしてんだから」
別に何かを採取して来いとか稼いで来いとか言ってるわけじゃないのと、単純に戦闘力だけを求めてるだけ、まだ温情だとはおもうんだよ。無理な事を言ってるわけじゃない。なんだったらいつもの無茶ぶりで難しい事を要求するよりはよっぽど良いだろう。
「まあ、どっちにしろ素材を集めるのにあっちこっちいかなくていいだけでかなりの収穫だから、それに私もそうだけど、樽作るのに十兵衛だって結構鍛冶で鉄使ったりするんだから、いいじゃない」
「十兵衛ちゃんの負け―」
「分かった分かった……」
「共有ボックスに素材入れといてあげるから。樽まで作る約束だったけど、クランハウスとギルド探すのに集中したいし、イベント集中とかであんまり自分の周りの事やれてなかったから、今のうちにやりたいのよ」
これは本音。
あの対人イベントは悪くなかったのだが、どうしてもそれに対しての準備ばかりで、まだまだ開発したりないものは沢山ある。結局サプレッサーも駄目だったわけだし、銃器関係はもっと揃えたい。何にも置いていない部屋にひたすら銃器を並べてガンショップ的な事もしたい。
イベントをやらない間はとにかく自分の足場をしっかり固めながら快適にゲームを過ごしたい。快適になるまでの道のりを楽しむのもゲームだし、達成してから楽しむってのもゲームよ。
「そういう訳だから戦うか戻るか、好きにしていいわよ」
「お前を置いて帰ると言うのは」
「地下室作ってやったでしょ」
大きめのため息を吐き出し、インベントリから取り出したのは帰還用のアイテム。玉状のアイテムだけど、緑色のモドリなんたらってアイテムじゃないだろうな。
そのまま取り出したアイテムを3人纏まってる所の足元に投げると、転移用の輪が発生して、そのままゼイテに戻る。まあ、いちいち徒歩で帰るのめんどくさいからこういったアイテムあるのは……おしゃべり忍者の奴が使ってたわ、すっかり忘れてた。
「おかえり、何か取れた?」
「あんたもまともにガンナーとして動けるようになったら火山に沢山行くことになるけど……鍛冶クランの連中って火山とか行ってなかったの?」
「アクセス悪いのと基本的に委託業務だったから、素材を取ってきてもらう代わりに武具を作るって条件が多かった」
「まあ、納得だわ」
で、それどうよ、と言った感じに腕に付けていたシールドの感想を聞いてくる。こいつの良さが今の所拳銃を使う時くらいしかないのだが、3人で拠点を攻めていた時にDボアを使う時に散々助かったわ。
鳳仙花とウサ銃の時にはそのまま長い銃身を生かして受けて斬り返し、撃ち返しが出来るからあんまし使わない気もする。
「悪くはないわね、拳銃で立ち回る時には片手で受けて片手で撃ち返せるから、切り返しての構え直しとかしなくてもいい……んだけど、要求STRが高いのがネックねぇ……私のステータスでぎりぎりだからもうちょっとADメインに振ってるとまともに扱えないと思うわ」
「うーん、やっぱり要求ステが問題だったか……もうちょっと軽くて硬い金属や樹脂が出来れば緩和できると思う」
「そっちの開発はアンタに任せるわ」
私は私でやる事があるからな。
いつもの様に畑のジャガイモと硝石を回収してからまっさらになった土壌に火山灰を撒いて混ぜ込む。ファーマーだったら土の状態とか見れるスキルなんてあったりしてな。「土+石灰+火山灰」みたいな感じで土の状態が見れて、どれくらいの品質になるかを確認できるような感じでさ。
ちなみにジャガイモは品質上がっても同じ売値だった。
「やっぱりファーマーと木工のプレイヤーをスカウトしたいわねぇ……そしたらもうちょっと金策と生活に彩りがでるわけだし」
ジャガイモ苗も今は手元にないし、また農業ギルドでクエスト受けつつ金策だな。
久々に戦闘したとはいえ、銃弾がっつり使ったし、素材を集めたとしても硝石が少ないから銃弾作るのはまたゆったりペースになってしまうな。
「とりあえずやる事やったし、ついでに職業レベル上げて二次職狙ってみようじゃないの」
うちのクラン員より弱いボスってのもそれはそれで情けないわけだし?
そういうわけでスキルメニューを開いてHSの取得とレベルアップ。
スキル名:ヘッドショット レベル:2
詳細:【パッシブ】頭部への攻撃時に固定ダメージ1.2倍化
:但し通常ダメージの威力0.8倍化
備考:スキル取得後、スキル効果のON/OFFが可能
スキルLv最大にしたら1.5倍の0.5倍って所か?固定ダメージでごり押すってなら別にONのままでいいけど、通常ダメージおり込んで戦うってなるとOFF安定スキル。
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