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最終章(6年後)
それぞれの今
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私の最初の娘、ゆめみは9歳になっていた。母親のみつきと実家に住んでいる。みつきは大輔の娘を二人産んでいた。それぞれ7歳と5歳になっていた。みつきの父親は3人の孫娘に囲まれ、充実した時間を過ごしているようだ。みつき自身も今は、仕事に没頭しているらしい。管理職をなった彼女は職場の近くに大学の後輩の二人と共同生活をしながら、週末娘たちのもとに戻ってくる。大輔との関係は現在は精算してしまっていた。
「お父さん、こんにちは」ゆめみが久しぶりに私に会いに来た。祖父の運転するメルセデスの助手席から降り立った彼女のワンピース姿はまぶしいくらいだった。
「とっても綺麗ね、ゆめみちゃん」美代子が髪を撫でた
「美代子さん、お父さんをよろしくお願いしますね」まだ9歳の彼女はすでに一人前の女性のような輝きを放っていた。
「敬之君、由美が君に見せたいものがあるらしいから、今度遊びに来てくれんかな」運転席から降り立った元義父の敏春は70代半ばとは思えないほど肌艶が良く、ジャケットの趣味も良い。
「それじゃ近いうちに遊びに行かせてもらいます」
私は社交辞令のつもりだったが、数日後、みつきの兄、春樹が迎えに来た。さすがに二人目の妻の実家に現在の妻を連れて行くわけには行かず、私は春樹と共に「近親相姦の巣窟」に向かった
「母の由美はさすがにもう僕の相手は出来ないと言われて、僕は途方にくれてしまいました。その時、妹のみつきにかつての母の面影を見たんです」車の中で春樹は語った…
「お父さん、こんにちは」ゆめみが久しぶりに私に会いに来た。祖父の運転するメルセデスの助手席から降り立った彼女のワンピース姿はまぶしいくらいだった。
「とっても綺麗ね、ゆめみちゃん」美代子が髪を撫でた
「美代子さん、お父さんをよろしくお願いしますね」まだ9歳の彼女はすでに一人前の女性のような輝きを放っていた。
「敬之君、由美が君に見せたいものがあるらしいから、今度遊びに来てくれんかな」運転席から降り立った元義父の敏春は70代半ばとは思えないほど肌艶が良く、ジャケットの趣味も良い。
「それじゃ近いうちに遊びに行かせてもらいます」
私は社交辞令のつもりだったが、数日後、みつきの兄、春樹が迎えに来た。さすがに二人目の妻の実家に現在の妻を連れて行くわけには行かず、私は春樹と共に「近親相姦の巣窟」に向かった
「母の由美はさすがにもう僕の相手は出来ないと言われて、僕は途方にくれてしまいました。その時、妹のみつきにかつての母の面影を見たんです」車の中で春樹は語った…
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