私の目の前で繰り広げらる妻と甥の激しい情事、そして私は…

最終章（６年後）

絡み合う４人

ドレスアップしてきた美紗と紗綾はとても魅力的だった。ゆめも事前に打ち合わせていたのかドレスコードを合わせていた。ホテルの最上階のレストランの窓際の特等席は街の明かりが一望出来た。
「相楽様、本日はご予約ありがとうございす、マネージャーの八神と申します」着席してすぐに黒服が挨拶に来た
「大事なお客様なので、よろしくお願いします」美紗が言葉を返すと、すぐに食前酒が運ばれて来た
「素敵な出会いに乾杯」４人で乾杯をした。
「ねえ、ノンさんたちのこともっと聞かせていただいていいですか」昼とは全く違った美紗のメイクが私を目を引き付けて離さない。離れた場所にいるスタッフに美紗が目配せすると前菜が運ばれてきた。話が聞かれないようにあらかじめ距離を取るように美紗が指示しているのだろう
「素敵な料理に素敵な夜景、美紗さんのお気遣い感謝します」
「ありがとうございます」美紗の瞳に夜景が映し出されている
「わたしたちの街では建物が密集しているだけでこんなに素晴らずらしい夜景にはならないわ～」ゆめも関心している
「ゆめちゃんは東北出身なんでしょ～」紗綾が聞いた
「ええ、岩手の遠野という町なの」
「遠野物語の？」美紗は博学のようだ。私はみつきに言われるまで知らなかった。隣の県の生まれなのに。
「そうです、昔は海と陸を結ぶ中継点の宿場町でかなり栄えたみたいです。今はけっこう寂しい街になってますけど」
「おふたりのなれそめは？」美紗は会話の流れで関心事を切り出した
「遠野にある人気のジンギスカンのお店で、わたしと妹が当時のノン様の奥さんにサインを送ったんです。そうしたら反応してくれて」
「今日わたしに送ったみたいな」レズビアンには独特のアイコンタクトの方法があるとみつきが言っていたのを思い出した。
「そう、それで一緒のテーブルで食事をしようとなって、そうしたらなんと…」ゆめはわざとためを作って関心をひいた
「何があったの？」美紗が食いついた
「わたしのママと、ノン様が同級生だったんです」
「ええ～、すごい！」紗綾が目を日開いた
「しかも、お互い好きだったのに、気持ちを伝えられないまま、２５年後の再会だったんです」
「素敵～」美紗も目を輝かせていた
「ねえ、その時の奥さんって、何人目のあ奥さんなんですか？」紗綾の質問が私に向けられ、私はフォークからキャビアの載ったホタテを皿の上に落としてしまった
「聞きた～い」美紗も乙女のような口調で続けた
「２番目の妻のみつきだったね」私は冷静を装い答えた
「もっと聞きたい～」
「そうね、それじゃわたしたちも今夜ここに泊まってじっくりと」美紗はスタップを呼び部屋をリザーブし、次の料理を出すように頼んだ

食事のペースが上がり、デザートを食べ終えて私たちは美紗のリザーブした部屋に向かった。そこはロイヤルスイートだった。
「ここは大切なお客様のためにいつもホテルが開けておいてくれるんです。だから月に１回はわたしたちが利用しているんです」
「パパがこのホテルの誘致をした関係で、亡くなったあとも私たちが利用させてもらってるの」部屋に入ると紗綾はゆめとキスをした。夫の私の目の前で、ゆめはレズビアン特有のねっとりとしたキスを交わしている。私の下半身は
反応し始めていた。
「主人が無くなって１０年が経ちました。わたしと紗綾はずっと操をたてていましたが、二人で話あって、今夜次のステップに進むことを決めたんです」美紗は私にもたれた
「わたしたちも、楽しみましょう」若い二人はすでに下着姿になって舌を絡め合っていた
「ええ、美紗さん、あなたはとっても魅力的だ」
「ありがとうございます」美紗の唇が私の唇に重なった…