私の目の前で繰り広げらる妻と甥の激しい情事、そして私は…

最終章（６年後）

相楽家訪問

「ノン様、朝ですよ」私たちが自分たちの部屋に戻ったのは３時を回っていた
「何時」
「９時、朝食をとったら、一緒に相楽さんのお宅に行く約束でしょ」
「そうだ」
「紗綾ちゃん、赤ちゃん出来てるかも酔いよ、昨日危険日だって言ってたもん」
「おい、脅かすなよ」
「わたしはママ友が増えるから大歓迎よ」日当たりの良い部屋太陽がやけに眩しい
「ここは本州の最南端だからね、リゾートには最高ね」ゆめはすがすがしい顔ですでにメイクもすんでいた。

10時にロビーで待ち合わせた。美紗と紗綾を迎えに来たのは、ロールスロ○スだった。
「安全運転で参りますので、後ろからついてきてくださいませ」初老の運転手が深々と頭を下げた
「わかりました」私はかしこまって車に乗り込んだ。ゆめはロールスロ○スに乗り込んだので、国内では高級の部類に入る私のワゴン車には私だけが乗り込んでいた。

相楽家は小高い丘の上にあった。陽当たりの良い広大な庭、門をくぐって、1分程度走り、邸宅についた。
「くつろいでください」リビングに着くと美紗はソファーへと誘った。
「昨夜はありがとうございました」紗綾もしおらしくしている
「志保子さん、お茶を」部屋の隅に控えるメイドに美紗は告げた
「主人はこの地域の地主の家系でした。わたしが嫁いだ時からこの家はあったので、かなり古いんです」
「いえいえ、すごいご立派なお住まいで」私ら部屋の調度品を見渡した
「ノンさん、赤ちゃん出来てたら産ませていただきます」紗綾の言葉は以前どこかで…、ゆめの母親の美代子がかつて言った言葉だった。