余命半年のはずが？異世界生活始めます

ストーカー

「ずっと見られているようで、気味が悪いの」とラーラは窓から木々を見つめた。
「そうですねーでも何もしてこないので目的がわからないんですよね」
と答えつつ、そろそろどうにかしないとなーと思った。
「明日まだついてくるようだったら対処しようかな？」

と呟きつつＪジェイを見つめる。
「絶対それがいい！鬱陶しくてたまらないんだ」
と、拗ねた感じに訴えてきた…

「ラーラさん、幻影魔法って使えます？」
「多少は使えるが蜃気楼みたいなもんじゃ」

そして、教えてもらう。
「イリュージョン」
と声かけして、見せてくれる。

ラーラさんが3人になった。すごー

【イリュージョン会得】
「ラーラさん、ありがとうございます！これで気が付かれずに背後取れます」

とニコニコしていると、「末恐ろしいのーこんなに可愛い少女が言う言葉とは」

と少し哀れみの目で見られてしまった…
苦笑いをしつつ
「今日はありがとうございました！帰りますね」
と、視線を感じながら水牛亭に帰るのであった。

翌朝、やはり視線がある…

森に入り少し進んだあたりで作戦を結構することにした。

作戦内容は、イリュージョンで自分の姿を隠し、元の場所にいるように見せかけ背後に立つ。
と言うだけのものだ。

「それだけでいいの？懲らしめてやろうよー」とＪジェイ少し面白がっているが、「ダメだよー誰か確認するだけ」

と、止めているが目的によっては仕方ないかもしれない…

「さ、そろそろ行こうか」

いつもと変わらない行動を心がけながら。
森に入っていく。

予定通り、イリュージョンで幻影を見せつつ隠れ。背後に立つ。

「あの、何かようですか？」とそっと首元にナイフを添えて、動きを封じる。

イリュージョンが、ふわふわーっと景色に溶け込みと戻っていく。

「え…ギルドの方からの依頼で、あと併用して、鍛冶屋の旦那から頼まれて…」

と、少しオドオドとした感じで答えるが、演技なのか？わからない…
「依頼内容は？」と聞くと、「ギルドは守秘義務があって…鍛冶屋の方はただナイフの切れ味とか、使いこなせてるか見てくれと…僕戦いとか向いてなくて、索敵とか探索とかそう言う系なんで…」
と、青年は答え、解放を待った。

なるほど、気になるからギルドに戻ろう…
「じゃ、ギルドに行きましょ」と声をかけると。さらにオドオドして…

「これ、依頼失敗になるのかな？」と聞かれた…
知らねーよと言いたいが。
「内容が分からないからギルドに行ってからの話だね」と答えた。

近くで威嚇していたＪジェイに合図をして、ギルド戻ることを伝えた。



ギルドに戻り受付で、ギルマスをお願いした。

「初めまして、ギルマスのシエルだょ入って入って」とギルマスの部屋に招かれた…
すごく軽い人だ

「聞きたいことがあって来ました…」
と、ストーキングして来ていた人を軽く押して前に出す。

「はいはい、依頼のことかな？」と悪戯成功みたいな感じで笑う。
特に返事をせず見つめた…

「とりあえず、君受付で依頼終了の手続きして帰っていいよ」
と青年に声をかけて送り出す。
「立ったままもなんだから座りなよ」
と言われたので、ギルマスの前の椅子に座る。

「えっとねー１つはロイにちゃんと生きていけるか見といてほしいって言われてたのと。次大銀ランクに上がるんだよねだからちょっと偵察。安定して狩ができてるみたいだから、本当に1人でここまで来てるのかって事」

「なるほど、ズルしてると言うふうに思われてるってことですね？」
そう答え、ギルマスを見つめた。

「まーそうだね、コーパスとよく一緒にいるみたいだから、横取りしてない？と思ってさ」と返事が来た。

「そーですねー借りパーティの時はコーパスと一緒ですけど、普段は1人と1匹です」
と自信を持って答える。いつも誠実に的確にを心がけている。

「そのようだね、ちゃんと報告は受けてるよ～それに、索敵1位の彼を見つけるくらいだから、そこも強いんだろうね？いつ気がついた？」

「5日前の朝からですめっちゃ見られてると思いまして様子見をしてたんですが何をするでもなく見られてたので内容を聞いてみようと思いまして」
と、Ｊジェイを撫で撫でしながら話をする。

「初日から気がついてたのか…これは、なかなかやるな、今日から、大銀ランクだょこれからも頑張ってね」

と肩を叩かれた。

その後、カウンターに薬草を持っていき。
大銀貨を受け取った。

まさかそんな理由でストーカーされていたとは…

狩りをしなかった分時間があるので、鍛冶屋のところに向かった。
店に入ると前と同様に人がいない。
「こんにちはー」返事がない…

「こんにちはーキョーカです！」
さらに大きな声で言うと。

「うっぜーな聞こえてるよ」と、声が聞こえて来た。
聞こえてるのか…と少し驚きつつ、様子を伺っていると。

「おーお前か！よく来たな」と言いながら出て来た。

聞こえてないじゃん…と思っていると、その後ろから、さっきの青年が出てきた。

「こんにちはー、先程はどうも」
と声おかけると申し訳なさそうな顔をしながら「どうも」と答えた。

「お前、こいつのこと見つけたんだって？すごいやつだったんだな！こいつは甥っ子なんだが、すごいやつなんだぞ」