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理性を失う狼
このクソ犬が
よかったよかった。よくわかんないけどジョセフと俺は許されたみたいだし、バレなかったみたいだし、しかも昼間のお礼も完璧ではないけど伝えることができた。俺の2回目を生贄に上記の3つの成果を特殊召喚した感じだ。
風呂場に来たら案の定というか当然というか、めっちゃ視線を感じる。なんで天使様は風呂に入る前から裸なんだとか、なんでアレキンスも裸なんだとか、一つ一つの声は小さくともここまで集まれば大きな音声となって嫌でも聞こえてきた。丁度入浴時間が終わったタイミングだから事実上俺とジョセフの貸切状態だけど、運悪く脱衣所には結構人が残ってて恥ずかしい。
「ごめんなさい~2人お風呂に入りまーす、2人っきりだから大丈夫だよ、ゆっくりしてってね!」
察しのいいアナが気を遣ってか、いつもの控えめ少年のふりは鳴りを潜めてじゃんじゃか前に出てくれる。全裸だったお陰で特に準備も必要なく浴場に2人だけの空間が作り出された。
「せ、折角広いんだからさ、ゆっくりしていこうぜ」
抱っこから解放された俺はシャワーの方へ向かう。2人っきりでどうすればいいのかわからないといった感じのジョセフに見えるようにシャワーから水を出して温度調整をする。気負わなくてもいいと伝えるために、明るい声で話しかけていった。
「ごめんな、俺のせいで」
「い、いや……アレは俺も勝手に入ったりとか逃げなかったりと色々悪かったから」
頑張りも虚しく互いに謝るしかできなかった。やっぱりシャワーの温度が若干ぬるい。これ以上は俺のコミュ力でどうにかなる次元でもなさそうだし、適当に話し繋いで後は風呂から出た後JBに色々場を持ってもらう作戦に変更するか? どうしたもんかね。
「……あ、あの、さ……」
「なんだ?」
俺が考え込んでいると、ジョセフから話しかけられる。互いにコミュ障ではあるけど俺の方が幾分口が回るし……とはなから自分が主導権握ってるもんだと思ったからちょっとビックリした。
「疲れてるだろうし、無理しなくていいから。その、頭洗ってやるよ」
「ん? え? いいの?」
というかそんな器用なことできんのか。俺は所謂一人っ子だし、まだ親戚と話ができるぐらい荒んでなかった頃は従兄弟に可愛がられるポジションだったから、人の頭を洗うという高等技術を習得するタイミングがなかった。
「……まあ、弟いっぱいいるし」
「え、お前兄ちゃんなの!?」
兄ちゃん姉ちゃんってのはまだ人見知りする年頃の下の子を可愛がるイメージがあるし、なんなら下の子は生まれた時から対等に会話ができる人間がそばにいるのもあって、一人っ子より比較的社交的なやつが多いイメージがあった。だからこの場合、俺は弟がいたことではなく兄弟がいたことに驚いているんだ。
「弟が4人。いっぱいいるからな、ハシメは?」
「……一人っ子。親戚だけど一緒に住んでる年上の男が1人。俺と違って軽くて人生楽しそうなやつだよ」
「へえーお前兄弟? みたいなのがいたんだな」
「まあな。仲は悪いけど。お前んとこは?」
「え? うん……悪くはない……と思う。その、、座れよ」
歯切れの悪い返事だったがまあ大体の事情は読めた。きっと何かやらかして家に居づらくなったパターンだな、俺も例の親戚のアホが嫌になってめっちゃ距離取りまくってるからな。あいつ多分俺が行方不明になっていても気にせず女と遊びに行きそう、きっとそうだ。話がされたが、ジョセフの事情は本人が話す気がないのなら言わなければいいだけで、とやかく詮索することじゃないよな。
「じゃあえっと、お言葉に甘えてよろしく頼むわ」
「わかった」
「……の前にさ、その、少しの間だけ後ろ向け。なんならその間に先に体洗ってろ」
「ん? なんで?」
俺は言い淀んだ。その、暴走してたお前に中出しされた精液をかき出すんだよと言えばまた空気が悪くなってしまいそうだったから。どうしたもんかな、早くしないと溢れてしまいそうで、さりげなくタオルで隠す。
「……匂いがするな」
「え?」
ジョセフは強引に俺のタオルを剥ぎ取った。その瞬間に俺の中に入っている精液がどろ、と垂れ落ちる。一瞬身体中の対応がスゥーと引いていくのを感じ、また数秒で羞恥心で身体中の体温が上昇して顔が真っ赤になる。
「お、お前! 何してんだよ! やめろって!」
「アナもスターも、俺たちを気遣って今は遠くにいる。アイツらの匂いがしない。こういうの慣れてないけど、責任は取るから」
「前後の文脈合わせる努力をしろ」
ジョセフは俺に見せつけるように精液をすくい取る。無愛想、スイッチがわからん、急に獣になる、偏食家、これら全ての欠点を帳消しにする圧倒的顔面偏差値を誇る顔がすぐそばに来た。お前がやらなくてもシャワー使って1人でなんとかするという短い文が喉から出てこない。俺が無言で固まっていると、ジョセフはあろう事か俺のアナルにその指を挿入してきた。
「あっ!? おまっ……!」
「気持ち悪くないだろ? 匂いでわかる、めちゃくちゃ発情してる」
「こんなクソ犬が! 盛ってんじゃねえ!」
「狼だ」
天然属性も搭載してんのか、こいつ無敵かよと脳内で悪態をついた。
風呂場に来たら案の定というか当然というか、めっちゃ視線を感じる。なんで天使様は風呂に入る前から裸なんだとか、なんでアレキンスも裸なんだとか、一つ一つの声は小さくともここまで集まれば大きな音声となって嫌でも聞こえてきた。丁度入浴時間が終わったタイミングだから事実上俺とジョセフの貸切状態だけど、運悪く脱衣所には結構人が残ってて恥ずかしい。
「ごめんなさい~2人お風呂に入りまーす、2人っきりだから大丈夫だよ、ゆっくりしてってね!」
察しのいいアナが気を遣ってか、いつもの控えめ少年のふりは鳴りを潜めてじゃんじゃか前に出てくれる。全裸だったお陰で特に準備も必要なく浴場に2人だけの空間が作り出された。
「せ、折角広いんだからさ、ゆっくりしていこうぜ」
抱っこから解放された俺はシャワーの方へ向かう。2人っきりでどうすればいいのかわからないといった感じのジョセフに見えるようにシャワーから水を出して温度調整をする。気負わなくてもいいと伝えるために、明るい声で話しかけていった。
「ごめんな、俺のせいで」
「い、いや……アレは俺も勝手に入ったりとか逃げなかったりと色々悪かったから」
頑張りも虚しく互いに謝るしかできなかった。やっぱりシャワーの温度が若干ぬるい。これ以上は俺のコミュ力でどうにかなる次元でもなさそうだし、適当に話し繋いで後は風呂から出た後JBに色々場を持ってもらう作戦に変更するか? どうしたもんかね。
「……あ、あの、さ……」
「なんだ?」
俺が考え込んでいると、ジョセフから話しかけられる。互いにコミュ障ではあるけど俺の方が幾分口が回るし……とはなから自分が主導権握ってるもんだと思ったからちょっとビックリした。
「疲れてるだろうし、無理しなくていいから。その、頭洗ってやるよ」
「ん? え? いいの?」
というかそんな器用なことできんのか。俺は所謂一人っ子だし、まだ親戚と話ができるぐらい荒んでなかった頃は従兄弟に可愛がられるポジションだったから、人の頭を洗うという高等技術を習得するタイミングがなかった。
「……まあ、弟いっぱいいるし」
「え、お前兄ちゃんなの!?」
兄ちゃん姉ちゃんってのはまだ人見知りする年頃の下の子を可愛がるイメージがあるし、なんなら下の子は生まれた時から対等に会話ができる人間がそばにいるのもあって、一人っ子より比較的社交的なやつが多いイメージがあった。だからこの場合、俺は弟がいたことではなく兄弟がいたことに驚いているんだ。
「弟が4人。いっぱいいるからな、ハシメは?」
「……一人っ子。親戚だけど一緒に住んでる年上の男が1人。俺と違って軽くて人生楽しそうなやつだよ」
「へえーお前兄弟? みたいなのがいたんだな」
「まあな。仲は悪いけど。お前んとこは?」
「え? うん……悪くはない……と思う。その、、座れよ」
歯切れの悪い返事だったがまあ大体の事情は読めた。きっと何かやらかして家に居づらくなったパターンだな、俺も例の親戚のアホが嫌になってめっちゃ距離取りまくってるからな。あいつ多分俺が行方不明になっていても気にせず女と遊びに行きそう、きっとそうだ。話がされたが、ジョセフの事情は本人が話す気がないのなら言わなければいいだけで、とやかく詮索することじゃないよな。
「じゃあえっと、お言葉に甘えてよろしく頼むわ」
「わかった」
「……の前にさ、その、少しの間だけ後ろ向け。なんならその間に先に体洗ってろ」
「ん? なんで?」
俺は言い淀んだ。その、暴走してたお前に中出しされた精液をかき出すんだよと言えばまた空気が悪くなってしまいそうだったから。どうしたもんかな、早くしないと溢れてしまいそうで、さりげなくタオルで隠す。
「……匂いがするな」
「え?」
ジョセフは強引に俺のタオルを剥ぎ取った。その瞬間に俺の中に入っている精液がどろ、と垂れ落ちる。一瞬身体中の対応がスゥーと引いていくのを感じ、また数秒で羞恥心で身体中の体温が上昇して顔が真っ赤になる。
「お、お前! 何してんだよ! やめろって!」
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「前後の文脈合わせる努力をしろ」
ジョセフは俺に見せつけるように精液をすくい取る。無愛想、スイッチがわからん、急に獣になる、偏食家、これら全ての欠点を帳消しにする圧倒的顔面偏差値を誇る顔がすぐそばに来た。お前がやらなくてもシャワー使って1人でなんとかするという短い文が喉から出てこない。俺が無言で固まっていると、ジョセフはあろう事か俺のアナルにその指を挿入してきた。
「あっ!? おまっ……!」
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