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大也、カラオケ店に1人で入る
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もう忘れてるかも知れないが、手塚大也はヤクザの麻薬の保管庫を燃やしている。
そして大鳥忍軍内の子弟子女を潰された幹部達は手塚大也が始末したくてウズウズしていた。
だが、手塚大也は(認めたくないが)超強い。
突っ掛かると返り討ちにあって死体や再起不能の山だ。総帥家預かりの為、下手に突いて反逆者扱いになった氏族も出る始末だった。
こうなっては仕方がない。本当は自分の手で殺したかったがそこは諦めよう。
との大人の打算が働いて、21億円分の麻薬を燃やされて血眼で犯人を探してる東国原会に密告したがーー
この時には既に大鳥忍軍の総帥の颯太の指示で、麻薬庫を燃やした件は中国マフィアのダブルドラゴンの仕業に仕立てていた為、東国原会とダブルドラゴンの抗争に発展していた。
ダブルドラゴン側からしたら何の事かさっぱりだったが売られた喧嘩は買った。
それが裏社会の掟だ。
裏社会では舐められたら生きてはいけないのだから。
こうして都内の至るところで抗争が行われていた。
◇
大学検定合格を持ってて高校に通学しなくてもいい17歳の大也は今日も平日に午前中から外出である。
本日の大也はカラオケ店に1人で入っていた。
1人カラオケである。
護衛兼監視員の金馬リョウはカラオケ店の前の車道でワゴン車の中から『悲しい奴』と思った訳だが、それは大地の事を知らないからだ。
沖縄県の国内外の大也を知る関係者が『大也がカラオケ店に1人で入った』と聞いたら、全員が、
『監視を撒くつもりだ。裏口やトイレの窓を見張れ』
とピンときたのだから。
大也はカラオケ店をそのように使う人種だったのである。
そんな訳で大也は注文されたドリンクが店員に運ばれると同時に、トイレに立って、裏口からさっさとカラオケ店を出ていったのだった。
◇
東京の品川駅から神奈川県の新横浜駅までは新幹線で10分間で着く。
神奈川県のタワーマンションのペントハウスに侵入した大也は忍者らしく、冷越我威を暗殺しにきていた。
大也の中では河口湖の別荘のジョニーの件は綺麗さっぱり忘れられており、『大鳥邸まで出向いて喧嘩を売ったのはおまえなんだから襲われても文句はないよな?』との論理から冷越我威の自宅を襲撃していた訳だが。
我威は不在だった。
代わりにキッチンの冷蔵庫の前でシャワーあがりの女がバスタオルも纏わない真っ裸の状態で冷蔵庫の中段の冷凍室の奥のアイスを探していた。
後ろから見たら完全にお尻を突き出したポーズである。
その後ろ姿を背後から目撃した大也は真剣に『偶然の産物か』、それと『ハニートラップ要員が誘ってるか』考慮する破目になった。
ハニートラップ要員ならこの頑張りを見てやらねば相手に恥を掻かす事になるし、偶然の産物だったらこちらが痴漢扱いとなる。
判断が難しいところだったが、視線を感じたのか、女が不意に冷蔵庫から振り返った。
長さはミディアムで、白みがかった灰色に染めて、更には青色メッシュも入った髪をした美女だった。年齢は20歳前後。巨乳ちゃんで先端は綺麗なピンク色だ。スタイルも良い。
因みに顔に見覚えはなく大也には誰か分からなかった。
美女の方は隠れもせずに片手を軽く上げて無言で挨拶する大也を見て引き攣った顔で、
「なっ、なっ、なっーー」
この遭遇に驚いていた。
どうやらハニートラップ要員ではないようだ。
つまり、大也が悪い訳だが、
「この痴漢がっ! 殺してやるっ!」
真っ裸なのに身体を隠しもせずに上段蹴りを放ってきた。
それだけではなくて足の先には氷の鎌が出現している。
『冷越流忍法つらら女・氷鎌』な訳だが、大也は触りたくもなかったので『手塚流忍法かまいたち・突風』を使い、触る事なく真っ裸の女の蹴りが当たる前に吹き飛ばした。
「キャアア」
キッチンを通り過ぎて壁にドゴンッと女が叩き付けられる。
「あっ、悪い」
「殺してやる」
やはり氷使いのようだ。裸の女の足元の床が凍り始めた。
「いやいや、手加減してやったぞ。止めろよ、弱いんだから」
「弱い? この私が?」
ブチギレた女の周囲の床だけではなく、天井まで凍り付き始めた。
「待った。冷越我威さんに用があるんだけど」
「えっ、見ない顔だけど、親父の新顔の家来なの?」
一瞬氷が収まったが、大也が、
「全然。殺しに来ただけ」
さらっと言った瞬間には氷が凄い速度で広がり始めた。
「なら、ここで私が殺してもいい訳ね」
「チッ、オレは名もない奴に用なんてないんだよ」
室内が凍り付く前に億ションの強化ガラスをバリンッと割って、大也はそのままタワーマンションから脱出したのだった。
◇
大也は都内のカラオケ店から1時間で出てきた。
品川駅と新横浜駅が往復20分で移動可能だったので1時間で事足りた訳だが、不発に終わった大也は女のヌードがなかなかだったので無駄足とは思わずに御機嫌で次の場所を目指したのだった。
そして大鳥忍軍内の子弟子女を潰された幹部達は手塚大也が始末したくてウズウズしていた。
だが、手塚大也は(認めたくないが)超強い。
突っ掛かると返り討ちにあって死体や再起不能の山だ。総帥家預かりの為、下手に突いて反逆者扱いになった氏族も出る始末だった。
こうなっては仕方がない。本当は自分の手で殺したかったがそこは諦めよう。
との大人の打算が働いて、21億円分の麻薬を燃やされて血眼で犯人を探してる東国原会に密告したがーー
この時には既に大鳥忍軍の総帥の颯太の指示で、麻薬庫を燃やした件は中国マフィアのダブルドラゴンの仕業に仕立てていた為、東国原会とダブルドラゴンの抗争に発展していた。
ダブルドラゴン側からしたら何の事かさっぱりだったが売られた喧嘩は買った。
それが裏社会の掟だ。
裏社会では舐められたら生きてはいけないのだから。
こうして都内の至るところで抗争が行われていた。
◇
大学検定合格を持ってて高校に通学しなくてもいい17歳の大也は今日も平日に午前中から外出である。
本日の大也はカラオケ店に1人で入っていた。
1人カラオケである。
護衛兼監視員の金馬リョウはカラオケ店の前の車道でワゴン車の中から『悲しい奴』と思った訳だが、それは大地の事を知らないからだ。
沖縄県の国内外の大也を知る関係者が『大也がカラオケ店に1人で入った』と聞いたら、全員が、
『監視を撒くつもりだ。裏口やトイレの窓を見張れ』
とピンときたのだから。
大也はカラオケ店をそのように使う人種だったのである。
そんな訳で大也は注文されたドリンクが店員に運ばれると同時に、トイレに立って、裏口からさっさとカラオケ店を出ていったのだった。
◇
東京の品川駅から神奈川県の新横浜駅までは新幹線で10分間で着く。
神奈川県のタワーマンションのペントハウスに侵入した大也は忍者らしく、冷越我威を暗殺しにきていた。
大也の中では河口湖の別荘のジョニーの件は綺麗さっぱり忘れられており、『大鳥邸まで出向いて喧嘩を売ったのはおまえなんだから襲われても文句はないよな?』との論理から冷越我威の自宅を襲撃していた訳だが。
我威は不在だった。
代わりにキッチンの冷蔵庫の前でシャワーあがりの女がバスタオルも纏わない真っ裸の状態で冷蔵庫の中段の冷凍室の奥のアイスを探していた。
後ろから見たら完全にお尻を突き出したポーズである。
その後ろ姿を背後から目撃した大也は真剣に『偶然の産物か』、それと『ハニートラップ要員が誘ってるか』考慮する破目になった。
ハニートラップ要員ならこの頑張りを見てやらねば相手に恥を掻かす事になるし、偶然の産物だったらこちらが痴漢扱いとなる。
判断が難しいところだったが、視線を感じたのか、女が不意に冷蔵庫から振り返った。
長さはミディアムで、白みがかった灰色に染めて、更には青色メッシュも入った髪をした美女だった。年齢は20歳前後。巨乳ちゃんで先端は綺麗なピンク色だ。スタイルも良い。
因みに顔に見覚えはなく大也には誰か分からなかった。
美女の方は隠れもせずに片手を軽く上げて無言で挨拶する大也を見て引き攣った顔で、
「なっ、なっ、なっーー」
この遭遇に驚いていた。
どうやらハニートラップ要員ではないようだ。
つまり、大也が悪い訳だが、
「この痴漢がっ! 殺してやるっ!」
真っ裸なのに身体を隠しもせずに上段蹴りを放ってきた。
それだけではなくて足の先には氷の鎌が出現している。
『冷越流忍法つらら女・氷鎌』な訳だが、大也は触りたくもなかったので『手塚流忍法かまいたち・突風』を使い、触る事なく真っ裸の女の蹴りが当たる前に吹き飛ばした。
「キャアア」
キッチンを通り過ぎて壁にドゴンッと女が叩き付けられる。
「あっ、悪い」
「殺してやる」
やはり氷使いのようだ。裸の女の足元の床が凍り始めた。
「いやいや、手加減してやったぞ。止めろよ、弱いんだから」
「弱い? この私が?」
ブチギレた女の周囲の床だけではなく、天井まで凍り付き始めた。
「待った。冷越我威さんに用があるんだけど」
「えっ、見ない顔だけど、親父の新顔の家来なの?」
一瞬氷が収まったが、大也が、
「全然。殺しに来ただけ」
さらっと言った瞬間には氷が凄い速度で広がり始めた。
「なら、ここで私が殺してもいい訳ね」
「チッ、オレは名もない奴に用なんてないんだよ」
室内が凍り付く前に億ションの強化ガラスをバリンッと割って、大也はそのままタワーマンションから脱出したのだった。
◇
大也は都内のカラオケ店から1時間で出てきた。
品川駅と新横浜駅が往復20分で移動可能だったので1時間で事足りた訳だが、不発に終わった大也は女のヌードがなかなかだったので無駄足とは思わずに御機嫌で次の場所を目指したのだった。
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