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幼少期

2話

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 1人だけ髪と瞳の色が違うのを気にしていたらしいカリーナは、この家族が苦手だったようだ。カリーナの記憶を掘り返してみると、家族に話しかけられてもほとんど喋らなかったようだ。こんなに心配してくれる人達に苦手意識を持つとは・・・・・・。

 既にこんなに小さな頃からとても性格がひねくれていたようだ。

「わたくしたちのこと、わかる?」

「お姉様、きちんと意識ははっきりしていますから、大丈夫ですよ?」

 お姉様が心配そうに聞いてきたので答えると、この場にいる全ての人が目を見開いた。そして・・・・・・、

 「やっぱりまだ回復していないのだわ!」

「カリーナが、きちんと受け答えしてくれるなんて!!!」

 ちょっとあなたたち、本人の前でそれはないでしょう・・・・・・。

 ・・・・・・まぁこれまでの行いが悪かったのだから、仕方ないと言えばそれまでなんだけど・・・・・・。

「明日の顔合わせは延期した方がいいかしら・・・・・・。」

 お母様のその一言に私は心の中で賛成しました。まだ転生したばかりなのに、めんどくさいことには関わりたくない!

「お母様、体調が優れないのでそうしていただけると嬉しいです。」

私がそう言うと、お母様は目を見開いたあと、「あなたが、甘えるなんて・・・・・・。」と言い、とてもいい笑顔でお父様に、「今すぐ王宮に行ってこのことを伝えてきなさい。」と言いました。

「わかった。他ならぬカリーナの頼みだ!!国王を脅し・・・・・・ゴホンッ、説得してくるよ!」

  今、脅すって聞こえ・・・・・・、いえいえ、聞き間違いでしょう!恐らく目覚めたばかりで耳もおかしくなったのでしょう!先程のことは忘れることに致しましょう。

 考え事をしていると、いつの間にかお父様が消えており、目の前には、心配そうに見つめてくる、お姉様とお兄様、お母様に、先程叫んでいた侍女がいました。

 ちなみにこの侍女は、名前をナナと言い、やや赤めの茶髪に同じ色の瞳の可愛らしい顔立ちの子です。お兄様と同い歳で私の専属の侍女兼護衛です。小さい頃から一緒にいるのでとっても仲良し・・・・・・、ではないようです。カリーナは自分の侍女にまで心を開いていなかったようです。

 ・・・・・・カリーナって、めんどくさいなあ~

 てか10歳で護衛ってどんだけハイスペックなんだよ!
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