1 / 1
夫の不倫で離婚することになったから、不倫相手の両親に告発してやった。
しおりを挟む
先日、夫から「離婚してほしい」と言われた。
青天の霹靂とはこのこと。いきなりのことで、私は何も言えなかった。
「びっくりしたよね。ごめん。でも、離婚したいのは本当だから。君も考えて返事してくれる?」
って夫が言うので、私はなぜ離婚したいのかを訊いてみたら。
「何というか、相性が悪いって言うのかな……。君とは合わない気がして」
と言う夫。
「私はそんなふうに感じたことはないけど」
「俺はそう思ってるの。じゃあ、離婚のこと考えておいてね」
夫は自室へ戻った。
いきなり、離婚と言われて納得出来るはずがない。
私は友達に相談することにした。
喫茶店で会った友達は、
「旦那怪しいよ。何か裏でやってるんじゃない?」
と言われた。
「そうかな」
「そうじゃないかなって思うよ。怪しいなって行動なかった?」
「怪しい行動……。あっ、食事に行く約束してたんだけど、前日に用事があるって断られたわ」
「誰かと会ってたんだよ。一回尾行してみたら?」
私は釈然としないまま、喫茶店を出て友達と別れた。
喫茶店から家までの道を歩いていると、夫の姿が見えた。
「あっ」
と思い、声をかけようとしたのだが、夫はこちらに気付くことなくレンガ造りの建物に入って行った。
なんで?と思いつつ、その建物を見ていると夫が若い女性と出てきた。
私はとっさに物陰に隠れる。
若い女性は夫と腕を組ながら歩いている。
夫が離婚したいのは、これが理由だったんだな。
それから、夫が家に帰ってきてすぐに、
「あなた、付き合っている女性がいるでしょ?」
と問いただした。
「うん。そうだよ」
夫が頷く。
「伯爵令嬢の子なんだ。その子と一緒になりたいと思っている」
と話した。
罪悪感は全くない様子だったので、私はあきれてしまって、
「分かった。離婚しましょう」
と言いはなった。
そうして、私たちは離婚した。
私は伯爵令嬢の家を調べあげて、夫と令嬢の不倫を告発した。
びっくりしたのだが、その令嬢の家で友達が働いていた。
その友達が言うには、令嬢には見合い相手がいて、その相手と結婚すると決まっていたらしい。
それで、令嬢の両親は激怒し、夫とは無理やり別れさせたという。
夫は私の所に乗り込んできて、
「お前のせいで別れることになった!」
とか何とか怒鳴った。
「知らないわよ」
と言って、私はドアを閉めて鍵をした。
それからドアを叩いたりしていたのだが、しばらくして静かになった。
夫は伯爵令嬢と結婚できないだろう。
不倫した奴が幸せになるのは許せないから、ちょっとすっきりした。
青天の霹靂とはこのこと。いきなりのことで、私は何も言えなかった。
「びっくりしたよね。ごめん。でも、離婚したいのは本当だから。君も考えて返事してくれる?」
って夫が言うので、私はなぜ離婚したいのかを訊いてみたら。
「何というか、相性が悪いって言うのかな……。君とは合わない気がして」
と言う夫。
「私はそんなふうに感じたことはないけど」
「俺はそう思ってるの。じゃあ、離婚のこと考えておいてね」
夫は自室へ戻った。
いきなり、離婚と言われて納得出来るはずがない。
私は友達に相談することにした。
喫茶店で会った友達は、
「旦那怪しいよ。何か裏でやってるんじゃない?」
と言われた。
「そうかな」
「そうじゃないかなって思うよ。怪しいなって行動なかった?」
「怪しい行動……。あっ、食事に行く約束してたんだけど、前日に用事があるって断られたわ」
「誰かと会ってたんだよ。一回尾行してみたら?」
私は釈然としないまま、喫茶店を出て友達と別れた。
喫茶店から家までの道を歩いていると、夫の姿が見えた。
「あっ」
と思い、声をかけようとしたのだが、夫はこちらに気付くことなくレンガ造りの建物に入って行った。
なんで?と思いつつ、その建物を見ていると夫が若い女性と出てきた。
私はとっさに物陰に隠れる。
若い女性は夫と腕を組ながら歩いている。
夫が離婚したいのは、これが理由だったんだな。
それから、夫が家に帰ってきてすぐに、
「あなた、付き合っている女性がいるでしょ?」
と問いただした。
「うん。そうだよ」
夫が頷く。
「伯爵令嬢の子なんだ。その子と一緒になりたいと思っている」
と話した。
罪悪感は全くない様子だったので、私はあきれてしまって、
「分かった。離婚しましょう」
と言いはなった。
そうして、私たちは離婚した。
私は伯爵令嬢の家を調べあげて、夫と令嬢の不倫を告発した。
びっくりしたのだが、その令嬢の家で友達が働いていた。
その友達が言うには、令嬢には見合い相手がいて、その相手と結婚すると決まっていたらしい。
それで、令嬢の両親は激怒し、夫とは無理やり別れさせたという。
夫は私の所に乗り込んできて、
「お前のせいで別れることになった!」
とか何とか怒鳴った。
「知らないわよ」
と言って、私はドアを閉めて鍵をした。
それからドアを叩いたりしていたのだが、しばらくして静かになった。
夫は伯爵令嬢と結婚できないだろう。
不倫した奴が幸せになるのは許せないから、ちょっとすっきりした。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
83
この作品は感想を受け付けておりません。
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる