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最終章 第二幕
第23話 人魔戦争(エルフェアリーナ王国編)
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場内へと戻ってきたエイミー女王陛下とダクルフの面々、それにリン率いるエルフ弓兵がボロボロなのを見て、ラス含めた場内の面々の顔が青くなっていた。
「ラス、そんな顔しないの。大丈夫よ。疲れただけでほとんど返り血よ」
「そうですか。リン、疲れたであろう。少し安め」
「おじいちゃん、そんなこと言ってられないの。おじいちゃんたちの力がいるのよ」
「手を貸したいのは、山々なのだがワシらは魔素に耐性がない。それゆえ女王陛下様もここで待機を命じたのだ」
「えぇ、でもそんなこと言ってられない事態となりました。すぐに光魔法を使える者を集めて北門の城壁に集めて、民たちには農業の他に矢の生産をお願いしたいのです」
「わかりました。光の魔法の使い手ですか?」
「えぇ、暗黒兵に光の魔法が有効だとダスティルが言ってたの」
「成程、近づくから魔素に触れる可能性があり危ない。でも遠距離の弓で城壁の上からならばということですな」
「おじいちゃんならそういうリストぐらいもう作ってるでしょ。前線に行けないからってサボってるおじいちゃんじゃないもんね」
「リンよ。全く、すぐに集めるとしよう」
こうして幅広く光魔法を使える者を集めたのだがその数は70万人となった。主にリグレスト国の民衆たち、だが驚くことにエルフの民衆にも30万人ほど居たのだ。この数に弓の扱い方を教える事になる。エルフの民衆たちは使いこなせるのだがリグレスト国の民衆たちは酷いものでどうすれば良いのかわからない感じだ。これをリンが熱心に教えた。それでも使いこなせるようになるのに半年もかかってしまった。その間も絶えず攻め寄せる暗黒兵共をオーク騎兵と光の魔法を使えるエルフ弓兵でなんとか駆逐していた。
「団長、そろそろ疲れの色が見え始めてる奴らもいるぜ」
「あぁ、ランスよ。一つ頼まれてくれるか」
ランスの耳元で何かを告げるダスティル。
「団長、そんなの飲めるわけねぇだろ」
「お前にしか頼めぬのだランス」
「わかった。ゼツリン、ちょっとこい」
「ランス、お前何を」
「団長、水臭いぜ。疲れたって言っても戦えねぇほどじゃねぇ」
そしてそばに来たゼツリンに耳打ちする。
「ゲフゥ。全く団長も副団長も水臭い。我々疲れたと言っても女を抱く時の方が疲れる。なぁ」
「違いねぇや。俺らに合わせてエルフ妻たちも姓に貪欲だからな」
「ハハハ。違いねぇ違いねぇ。それに俺らの上の世代は戦場で死ぬのが当たり前って考えだった。そんな考えを変えてくれたのは団長を含めた魔頂村のみんなのおかげだ。でもここで俺らが踏ん張らなきゃならねぇってことなら。団長1人置いて場内に引くなんていう奴がいるわけねぇ」
「おぅよ。俺たちはこれから天下に名を轟かせる。通った道を赤く染め上げる精鋭のオーク騎兵単槍匹馬だぜ」
「お前ら、ならばもう何も言わん。大いに暴れてやるとしようぞ」
「おぅよ」
「ゲフゥ。もう一踏ん張りしやすか」
「おい、みんなこんな時のために魔頂村から持ってきたアレの出番だろ。ミミ様の薬」
「おぅ」
全員がミミから渡されていた薬を飲むと疲れが一気に吹っ飛びさっきまでの疲労が嘘のように軽くなった。
「流石クレオ様の従魔であらせられるミミ様の薬だ」
「これならまだまだやれるぜ」
「ゲフゥ。今度個人的に調合しておいてもらいやす」
「いらないだろうオメェには」
「ゼツリンにはいらねぇよ」
「違いねぇ」
「でもこれがあれば一晩と言わず1週間ほどずっと抱き続けられやすから」
「えっ普段からお前一晩中抱いてんのか?」
「当たり前でやす。やる時はしっかりと愛し尽くすのが俺の流儀でやす」
「お前の奥さん、よく耐えれてるな」
半年後、合流した70万人の光魔法を使える弓兵によりダスティルたちも休むことができるようになり、さらにこの膠着状態が半年続き、人魔戦争が起こり一年となった。
「何故、どこの門からも援軍が来ないのだ。どうなっている。しかも奴ら普通の民衆は魔素に恐れて駆り出さなかったのではないのか。なんだあの70万人の弓兵隊は、持久戦がむしろ無駄になってきておるわ。ええぃ。こうなったら暗黒兵の損害とか言ってられん。攻め上がるぞ。者共続けー」
「モルドレッド様のために」
この時モルドレッドは知らなかった。自分の兄が引導を渡すために向かってきている事にその傍にはアロンダイトを持つランスロット。ロンゴミニアトを持つモネ。それにかつて魔頂村を攻めた時に捨て駒として使ったグィネヴィア率いる兵。モルドレッドへの復讐に燃える面々だ。そして父として見届けるウルゼ。2人の王子の世話役をしていたモルガン。パロミデス、トリスタン、ボールス3人の戦友たちの魂を取り返すパーシヴァル。元ランスホース帝国の兵。総勢10万。その全員の顔に魔素に恐れる表情などない。全員の目がランスホース帝国の国民たちを物言わぬデク人形へと変えたモルドレッドへの復讐心だけである。妻が魔王の奴隷として捧げられた者。娘が魔王の奴隷として捧げられた者もいる。そう何よりも怖いのは恐れない心である。彼らには失うものがない。その気持ちの全てが祖国を闇へと堕としたモルドレッドへの復讐だけなのだ。祖国を闇に堕としたモルドレッドへの裁きの時が刻一刻と近付いていたのだった。
「ラス、そんな顔しないの。大丈夫よ。疲れただけでほとんど返り血よ」
「そうですか。リン、疲れたであろう。少し安め」
「おじいちゃん、そんなこと言ってられないの。おじいちゃんたちの力がいるのよ」
「手を貸したいのは、山々なのだがワシらは魔素に耐性がない。それゆえ女王陛下様もここで待機を命じたのだ」
「えぇ、でもそんなこと言ってられない事態となりました。すぐに光魔法を使える者を集めて北門の城壁に集めて、民たちには農業の他に矢の生産をお願いしたいのです」
「わかりました。光の魔法の使い手ですか?」
「えぇ、暗黒兵に光の魔法が有効だとダスティルが言ってたの」
「成程、近づくから魔素に触れる可能性があり危ない。でも遠距離の弓で城壁の上からならばということですな」
「おじいちゃんならそういうリストぐらいもう作ってるでしょ。前線に行けないからってサボってるおじいちゃんじゃないもんね」
「リンよ。全く、すぐに集めるとしよう」
こうして幅広く光魔法を使える者を集めたのだがその数は70万人となった。主にリグレスト国の民衆たち、だが驚くことにエルフの民衆にも30万人ほど居たのだ。この数に弓の扱い方を教える事になる。エルフの民衆たちは使いこなせるのだがリグレスト国の民衆たちは酷いものでどうすれば良いのかわからない感じだ。これをリンが熱心に教えた。それでも使いこなせるようになるのに半年もかかってしまった。その間も絶えず攻め寄せる暗黒兵共をオーク騎兵と光の魔法を使えるエルフ弓兵でなんとか駆逐していた。
「団長、そろそろ疲れの色が見え始めてる奴らもいるぜ」
「あぁ、ランスよ。一つ頼まれてくれるか」
ランスの耳元で何かを告げるダスティル。
「団長、そんなの飲めるわけねぇだろ」
「お前にしか頼めぬのだランス」
「わかった。ゼツリン、ちょっとこい」
「ランス、お前何を」
「団長、水臭いぜ。疲れたって言っても戦えねぇほどじゃねぇ」
そしてそばに来たゼツリンに耳打ちする。
「ゲフゥ。全く団長も副団長も水臭い。我々疲れたと言っても女を抱く時の方が疲れる。なぁ」
「違いねぇや。俺らに合わせてエルフ妻たちも姓に貪欲だからな」
「ハハハ。違いねぇ違いねぇ。それに俺らの上の世代は戦場で死ぬのが当たり前って考えだった。そんな考えを変えてくれたのは団長を含めた魔頂村のみんなのおかげだ。でもここで俺らが踏ん張らなきゃならねぇってことなら。団長1人置いて場内に引くなんていう奴がいるわけねぇ」
「おぅよ。俺たちはこれから天下に名を轟かせる。通った道を赤く染め上げる精鋭のオーク騎兵単槍匹馬だぜ」
「お前ら、ならばもう何も言わん。大いに暴れてやるとしようぞ」
「おぅよ」
「ゲフゥ。もう一踏ん張りしやすか」
「おい、みんなこんな時のために魔頂村から持ってきたアレの出番だろ。ミミ様の薬」
「おぅ」
全員がミミから渡されていた薬を飲むと疲れが一気に吹っ飛びさっきまでの疲労が嘘のように軽くなった。
「流石クレオ様の従魔であらせられるミミ様の薬だ」
「これならまだまだやれるぜ」
「ゲフゥ。今度個人的に調合しておいてもらいやす」
「いらないだろうオメェには」
「ゼツリンにはいらねぇよ」
「違いねぇ」
「でもこれがあれば一晩と言わず1週間ほどずっと抱き続けられやすから」
「えっ普段からお前一晩中抱いてんのか?」
「当たり前でやす。やる時はしっかりと愛し尽くすのが俺の流儀でやす」
「お前の奥さん、よく耐えれてるな」
半年後、合流した70万人の光魔法を使える弓兵によりダスティルたちも休むことができるようになり、さらにこの膠着状態が半年続き、人魔戦争が起こり一年となった。
「何故、どこの門からも援軍が来ないのだ。どうなっている。しかも奴ら普通の民衆は魔素に恐れて駆り出さなかったのではないのか。なんだあの70万人の弓兵隊は、持久戦がむしろ無駄になってきておるわ。ええぃ。こうなったら暗黒兵の損害とか言ってられん。攻め上がるぞ。者共続けー」
「モルドレッド様のために」
この時モルドレッドは知らなかった。自分の兄が引導を渡すために向かってきている事にその傍にはアロンダイトを持つランスロット。ロンゴミニアトを持つモネ。それにかつて魔頂村を攻めた時に捨て駒として使ったグィネヴィア率いる兵。モルドレッドへの復讐に燃える面々だ。そして父として見届けるウルゼ。2人の王子の世話役をしていたモルガン。パロミデス、トリスタン、ボールス3人の戦友たちの魂を取り返すパーシヴァル。元ランスホース帝国の兵。総勢10万。その全員の顔に魔素に恐れる表情などない。全員の目がランスホース帝国の国民たちを物言わぬデク人形へと変えたモルドレッドへの復讐心だけである。妻が魔王の奴隷として捧げられた者。娘が魔王の奴隷として捧げられた者もいる。そう何よりも怖いのは恐れない心である。彼らには失うものがない。その気持ちの全てが祖国を闇へと堕としたモルドレッドへの復讐だけなのだ。祖国を闇に堕としたモルドレッドへの裁きの時が刻一刻と近付いていたのだった。
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