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カイル王子と一緒に……②
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ガサガサと草の茂みの中を這うように歩く僕は明るい場所へと出た。
ガサッ!「……はあ…はあ……」
「中々来ないからまた逃げたのかと思った」
「……」
「立てるか?」
「あ…大丈夫です……」
カイル王子が地面にまだ座っている僕に手を差し伸べていたけれど僕は断った。王子様に手を貸して貰うわけには……
「あ…!?」
グイッと僕の腕を掴んだカイル王子が「ほらっ」と声を出し僕を起こしてくれた。
「……あ、有り難う御座います」
「うおっ?!凄い砂埃だな…同じ所を通ったんだろう?」
「あ、はい…」
「なんでこんなに汚れているんだ?しかも、葉っぱの土産まで頭に乗せて…」
「えっ!?……あっ…」
僕は兄達に見付かる前にと思って勢いで茂みの中に入ったから…僕は急に恥ずかしくなって、パタパタと服とズボンに着いた埃を取っていると、カイル王子が僕の髪の毛に着いた埃と葉っぱを手で取っているのを僕は驚き、体を避けようとしたけれど「動くな!」と言われ、ビクッと動いた僕は固まってしまった……
目の前に立つカイル王子が何故こんなに僕に構うのか分からなくて…王子様にこんな事をして貰って後から何を言われるのか…
チラッと目だけカイル王子を見た時、あの時の事を思い出してしまい、僕の顔は真っ赤に成っていると思う……
「よし、だいたい取れたなでも髪の毛が乱れたな」
「あ…有り難う御座います……大丈夫です」
「ロイ君ついて来て」
「えっ!?ロ……」
グイッとまた僕の手を握り締めて歩くカイル王子に僕の頭の中は『ロイ君』と呼ばれたのが離れず、今の僕の顔は真っ赤が更に真っ赤に成っていると思い、僕はカイル王子の後ろを歩く事に成った。
ガサッ!「……はあ…はあ……」
「中々来ないからまた逃げたのかと思った」
「……」
「立てるか?」
「あ…大丈夫です……」
カイル王子が地面にまだ座っている僕に手を差し伸べていたけれど僕は断った。王子様に手を貸して貰うわけには……
「あ…!?」
グイッと僕の腕を掴んだカイル王子が「ほらっ」と声を出し僕を起こしてくれた。
「……あ、有り難う御座います」
「うおっ?!凄い砂埃だな…同じ所を通ったんだろう?」
「あ、はい…」
「なんでこんなに汚れているんだ?しかも、葉っぱの土産まで頭に乗せて…」
「えっ!?……あっ…」
僕は兄達に見付かる前にと思って勢いで茂みの中に入ったから…僕は急に恥ずかしくなって、パタパタと服とズボンに着いた埃を取っていると、カイル王子が僕の髪の毛に着いた埃と葉っぱを手で取っているのを僕は驚き、体を避けようとしたけれど「動くな!」と言われ、ビクッと動いた僕は固まってしまった……
目の前に立つカイル王子が何故こんなに僕に構うのか分からなくて…王子様にこんな事をして貰って後から何を言われるのか…
チラッと目だけカイル王子を見た時、あの時の事を思い出してしまい、僕の顔は真っ赤に成っていると思う……
「よし、だいたい取れたなでも髪の毛が乱れたな」
「あ…有り難う御座います……大丈夫です」
「ロイ君ついて来て」
「えっ!?ロ……」
グイッとまた僕の手を握り締めて歩くカイル王子に僕の頭の中は『ロイ君』と呼ばれたのが離れず、今の僕の顔は真っ赤が更に真っ赤に成っていると思い、僕はカイル王子の後ろを歩く事に成った。
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