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隣の国へきました。

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俺は後ろで立っている黒いマントの男を見て固まっていた…
男は剣を肩に掛け俺達をじっ、と見ていた。
男が持っている剣の刃をみたら赤い血が着いていた。
俺達三人を見た黒いマントの男が話した。

「身売りだったようだな…良かったなお前達体売られる前で、俺に感謝するんだな」
黒いマントの男は俺達にそう言うと、顔をニヤッとして笑った。

俺は、助けてもらったから感謝していたのに黒いマントの男の発言にムカついた、ていうか、縄ほどけよ、気のきかない男だ。

「んーんーんーんん!!」イライラ。
俺は、体をバタバタ動かして(縄ほどけ)と、男に睨み返した。

「ハハハ、生きの良い奴がいたもんだなー、わかった、わかった今程いてやるから…」

黒いマントの男は、荷馬車の後ろからひよい、と足を掛けて馬車の中に入り俺の方へ近づき腰を下ろした。

「クックッ、そう睨むなよ、今ほどいてやるから」
黒いマントの男は、俺が縛られていた両手首と両足、そして、口の布を取った。

「…か、はっ」
口で布を塞がれたせいで、息が落ち着き俺は、黒いマントの男を睨みつけた。

「俺達を助けて貰った事に感謝してるが、あんたはムカつく」
俺が黒いマントの男に言うと男はニヤニヤして俺の顔をじーと見ていた。
俺は(なにみてんだこいつ)と思い、縛られている二人の方へ縄をほどいていた。

二人ともありがとうと言い、笑顔になった。

「…此処は、何処だろうか?」
縛られていた一人が黒いマントの男の方を向いて聞いた。
黒いマントの男はその場で座り込み血がついた剣を拭きながら俺達に言った。

「ルシード帝国、別名、血塗られた帝国とも呼ばれているな」
「「「は?」」」

俺達三人固まり一緒に声がハモりました。
俺は、耳がどうにかなったのかな?と思いまた同じことを聞いた

「あの…黒いマントのお兄さん?」
「グレイだ」
「グ、グレイさん……あの、此処がルシード帝国って言うのは、嘘ですよね?」
(ルシード帝国って、残虐な皇子がいると噂になっていた自分の兄弟を殺し、次期皇帝になると噂になっていた。
店のお客が話していたのを聞いたことある)

ルシード帝国は、俺達の国ユーロス国の隣じやないか…
俺達隣の国ルシード帝国に来てしまったのか?

俺達三人顔が青ざめているとグレイさんが話しかけてきた

「噂では兄弟殺しの皇子と呼ばれているが、兄弟皇子達は生きてるぞ、まぁ、脅しはしたがなククク…」
俺はグレイさんの先ほどの皇子達の話しが気になり聞いてみた。

「グレイさん、何故皇子達のことが分かるのですか?」
「ん、あーその噂の血塗られた皇子は俺の事だから」
ニヤッと笑って話した。


「「「?!」」」

俺達三人は、体が石のように固まった











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