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前世と今世④~アルフレッド王子~
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「お祝い申し上げますアルフレッド様」
貴族の男性がアルフレッド王子と変わらない年の娘を連れ挨拶をしていた。
「わたくしは、バリー・ミシェル子爵と申します。隣に居ますのは娘のセシールと申します…セシールご挨拶を」
「はい、お父様」
少し前に出たセシールはアルフレッド王子に挨拶をした。
「初めましてアルフレッド様、セシールと申します」
「披露宴に来て頂き有り難う御座います。今日は楽しんで下さい」
「有り難う御座いますアルフレッド様」
「私はこれで…」
アルフレッド王子は笑顔を二人の親子に向け側を離れようとした
「お、お待ちくださいアルフレッド様、む、娘とお話しをして頂けないでしょうか?娘も同じ学園に通っております」
「そうなのか?一度も会った事は無かったな…」
「わたくしは、アルフレッド様と学年は違いますのでお会いした事は無いと思います。わたくしは何度もお会いしています」
ニコッと笑顔を見せるセシールに、アルフレッド王子の周りにいた女子達は不機嫌な顔を見せていた。女子達を見ていたバリー子爵は小さな咳をして、娘のセシールの肩に軽く叩いた。
「それではわたくしは失礼致します。若い者同士楽しんで下さい」
笑顔で挨拶を終えたバリー子爵は、娘から離れアルフレッド王子に頼むように側を離れた。
「もう、お父様ったら…」
「……」
ため息を吐くアルフレッド王子をチラッと見上げたセシールは頬を赤く染め声をかけようとした。
「ア…」
「アルフレッド、此処にいたのか」
「!カルロス」
お互い笑顔を向けるアルフレッド王子とカルロス。
「何処にいたんだ?カルロス、捜したぞ」
「すまない、妹と一緒に城下町を歩いていたんだ」
「俺の誕生祝いよりも妹を優先するとは…」
「ははは、悪かったよ。私の誕生日には先に一番にアルに祝って貰うよ」
「良いのか!?ん?まて、無理ではないのか?一番に祝うのは俺でなく妹が先に祝ってくるだろう?!」
「ははは、そうだったな」
会話が止まらないアルフレッド王子とカルロスに、側でじっと見つめるセシールにカルロスが気が付いた。
「…あ、すまない彼女を待たせてしまったな」
「えっ」
「彼女?…ああ、セシール嬢の事か!?俺も初めて紹介されたんだ。セシール嬢、彼は私の親友のカルロス男爵だ」
「初めまして、セシール・ミシェルと言います」
「初めまして、カルロス・フォーレと言います。アル私は失礼するよ」
「どうしたんだ?急に」
「…そろそろダンスが始まると思って私がいたら邪魔だろう?私は妹の所へ行くよ」
「は?」
「ぇ…!」
カルロスは自分がいるとダンスの邪魔だと言うと二人の側を離れた。
貴族の男性がアルフレッド王子と変わらない年の娘を連れ挨拶をしていた。
「わたくしは、バリー・ミシェル子爵と申します。隣に居ますのは娘のセシールと申します…セシールご挨拶を」
「はい、お父様」
少し前に出たセシールはアルフレッド王子に挨拶をした。
「初めましてアルフレッド様、セシールと申します」
「披露宴に来て頂き有り難う御座います。今日は楽しんで下さい」
「有り難う御座いますアルフレッド様」
「私はこれで…」
アルフレッド王子は笑顔を二人の親子に向け側を離れようとした
「お、お待ちくださいアルフレッド様、む、娘とお話しをして頂けないでしょうか?娘も同じ学園に通っております」
「そうなのか?一度も会った事は無かったな…」
「わたくしは、アルフレッド様と学年は違いますのでお会いした事は無いと思います。わたくしは何度もお会いしています」
ニコッと笑顔を見せるセシールに、アルフレッド王子の周りにいた女子達は不機嫌な顔を見せていた。女子達を見ていたバリー子爵は小さな咳をして、娘のセシールの肩に軽く叩いた。
「それではわたくしは失礼致します。若い者同士楽しんで下さい」
笑顔で挨拶を終えたバリー子爵は、娘から離れアルフレッド王子に頼むように側を離れた。
「もう、お父様ったら…」
「……」
ため息を吐くアルフレッド王子をチラッと見上げたセシールは頬を赤く染め声をかけようとした。
「ア…」
「アルフレッド、此処にいたのか」
「!カルロス」
お互い笑顔を向けるアルフレッド王子とカルロス。
「何処にいたんだ?カルロス、捜したぞ」
「すまない、妹と一緒に城下町を歩いていたんだ」
「俺の誕生祝いよりも妹を優先するとは…」
「ははは、悪かったよ。私の誕生日には先に一番にアルに祝って貰うよ」
「良いのか!?ん?まて、無理ではないのか?一番に祝うのは俺でなく妹が先に祝ってくるだろう?!」
「ははは、そうだったな」
会話が止まらないアルフレッド王子とカルロスに、側でじっと見つめるセシールにカルロスが気が付いた。
「…あ、すまない彼女を待たせてしまったな」
「えっ」
「彼女?…ああ、セシール嬢の事か!?俺も初めて紹介されたんだ。セシール嬢、彼は私の親友のカルロス男爵だ」
「初めまして、セシール・ミシェルと言います」
「初めまして、カルロス・フォーレと言います。アル私は失礼するよ」
「どうしたんだ?急に」
「…そろそろダンスが始まると思って私がいたら邪魔だろう?私は妹の所へ行くよ」
「は?」
「ぇ…!」
カルロスは自分がいるとダンスの邪魔だと言うと二人の側を離れた。
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