林檎茶

林檎茶

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ファンタジー 完結 長編 R15
 魔王。それは、『異形を生み出す』という人智を超えた権能を持つ存在。  不死とも呼ばれたそんな魔王は、三人の英雄によって倒された。  三人の英雄。内の一人──封魔のヴェルテ。  彼は魔王討伐後、故郷近辺の森林にある親友の墓参りへ赴いていた。  そこで、英雄である彼の運命を狂わす出会いを果たす。  墓標として建てていた石碑に纏わり付く得体の知れない影。  それは、肉塊にただ目玉と不揃いな口をつけただけのような見た目をしていた。  数々の異形を倒したヴェルテですら初めて見るその悍ましい異形は、明らかに何もできない低級のものだった。  彼は親友の墓を汚すその異形を一閃しようとした。──が、異形は魔法を極めたはずの彼が絶句するような、想像を超えた魔法を行使する。  入れ替わり。  それは、肉体を奪い魂を交換するという馬鹿げた魔法。  ヴェルテはその魔法と異形の存在について、一つの可能性を思い出した。  自分以外の他の二人の英雄。  彼らが研究していた禁忌の古代魔法に近しいものがあった。  こんな異常事態を招いたのは、異常者としか思えないあの二人による謀りと見て間違いない。    肉体を奪われ低級異形に身を堕とされたヴェルテは、踵を返す自分自身だった背中を見上げて誓う。  この姿で生き残り必ずあの肉体を取り戻す。  そして、なんとしてでも自分をこの状況へと陥れた二人の英雄を見つけ出し、殺す。  冒涜の錬金術師──ディラ=フェルディア。  傀儡の考古学者──シシリア=デンフォード。  もはや英雄でなくなったヴェルテの殺意の渦はこの二人に向けられた。  ──が、彼は知らなかった。  英雄たちの思惑と、ヴェルテに与えられた試練の真実を。
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小説 40,017 位 / 219,424件 ファンタジー 5,714 位 / 50,854件
文字数 69,572 最終更新日 2025.04.29 登録日 2025.04.26
ファンタジー 完結 長編 R15
 俺だけ魔法が使えないとか、なんの冗談だ?  俺、相沢ワタルは平凡で一般的な高校二年生である。  成績は中の下。友達も少なく、誇れるような特技も趣味もこれといってない。  そんなつまらない日常は突如として幕を閉じた。  ようやく終わった担任の長話。喧騒に満ちた教室、いつもより浮き足立った放課後。  明日から待ちに待った春休みだというのに突然教室内が不気味な紅色の魔法陣で満ちたかと思えば、俺は十人のクラスメイトたちと共に異世界に転移してしまったのだ。  俺たちを召喚したのはリオーネと名乗る怪しい男。  そいつから魔法の存在を知らされたクラスメイトたちは次々に魔法の根源となる『紋章』を顕現させるが、俺の紋章だけは何故か魔法を使えない紋章、通称『死人の紋章』だった。  魔法という超常的な力に歓喜し興奮するクラスメイトたち。そいつらを見て嫉妬の感情をひた隠す俺。  そんな中クラスメイトの一人が使える魔法が『転移魔法』だと知るや否やリオーネの態度は急変した。  リオーネから危険を感じた俺たちは転移魔法を使っての逃亡を試みたが、不運にも俺はただ一人迷宮の最下層へと転移してしまう。  その先で邂逅した存在に、俺がこの異世界でやらなければならないことを突きつけられる。  挫折し、絶望し、苦悩した挙句、俺はなんとしてでも──『魔王』を倒すと決意する。
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小説 27,468 位 / 219,424件 ファンタジー 3,745 位 / 50,854件
文字数 785,084 最終更新日 2024.04.01 登録日 2024.03.19
ホラー 完結 短編
シシガミという名の、真の意味とは。
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小説 219,424 位 / 219,424件 ホラー 8,099 位 / 8,099件
文字数 4,340 最終更新日 2024.02.27 登録日 2024.02.27
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