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俺はルカリオ兄の部屋を叩き返事は無いが勝手に部屋の中に入った。そしてルカリオ兄はベッドの上でうつ伏せになり体が震え泣いているのが分かった。
「……にぃ」
ギシッ…と俺もベッドの上に座り泣いているルカリオ兄の頭を撫でていた。
泣いて落ち着いたのかルカリオ兄が体を起き出し俺の側で座り俺がまた手に血が付いている事に気付き聞いていた。
「カイ…また手に怪我をしたの?」
「……これは…父様を殴り続けた時に付いた父様の血だよ」
「……え?」
俺は右手に付いた返り血を見てルカリオ兄に話をした。
「わからずやの父様に最後の親子として殴り、昔兄弟だった弟に最後の兄として、殴って来た所何だよ…殴っても分からない奴はおお馬鹿野郎だ!」
「……カイ…」
ルカリオ兄はギュッと小さい体で俺を抱き締め涙を流していた。
「ごめんねカイ…僕達兄姉の為に弟に辛いことを……そして僕達兄姉が出来なかった事を代わりにしてくれて有難う……」
「にぃ…」
俺達は暫く黙ったままお互い体を寄せ合っていた
「……父様の事…にぃにぃとねぇねぇ達には…」
「まだ何も話して居ないよ……カイ、僕お城には行きたくない、この屋敷に居たい…どうしたら良いの?」
小さな体が震え父親の自分可愛さに子供の事を何も考えて居ない事に怒りが募るばかりだった。
「…父様が目を覚ましたら今後の事を話し合いたいと思う食事の部屋に来るように言ってあるから、今からにぃにぃとねぇねぇ達を誘い一緒に部屋に行こう」
俺とルカリオ兄は部屋を出、まだ何も知らない兄姉達が、城で生活する事をどう思うのか…今から兄姉達を誘いこれからの生活に話し合うことになった。









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