47 / 51
これが最後②
しおりを挟む
デュークの瞳の色である紅のジャケットにストライプのベスト。胸元には真っ白なフリルのジャボをつける。白いパンツに編み上げブーツを身に纏い、入り口の前でオリビアが来るのを待っていた。
デューク様の色を身に纏っていると、傍で見守ってもらえているように感じられて勇気が湧いてくる。
騎士団長として務めを果たしているデューク様のように、僕も自分のやるべきことに向き合いたい。
遠くに馬車の姿を見つけて緊張が増す。お腹と喉がくっついたような不快感に襲われて、思わず下腹に手を添えた。見慣れた伯爵家の馬車が屋敷の前に止まる。御者が扉を開けると、中からオリビアが降りてきた。
「久しぶりアルビー」
「久しぶり。一人で来たんだね」
「皆には反対されたけれどアルビーと二人きりで話がしたかったんだ」
無邪気な笑みを向けられて目を丸くさせる。オリビアが一人で来るとは思っていなかった。意外な行動に驚いてしまう。
けれど正直ありがたい。僕も二人きりで腹を割って話す時間が欲しかったから。
「中に入ろう」
一緒に伯爵家へと入る。客室へ通すと、向かい合うようにソファーへと腰掛けた。心情は穏やかではない。なおも笑顔を浮かべているオリビアのことを見つめながら、どう話を切り出すべきか頭を悩ませる。
深呼吸を繰り返し、早鐘を打つ心臓を落ち着かせる。冷静にならなくちゃいけないとわかっていても、今までのことを思い出すとそれが出来そうにもない。
「アルビー、僕たちっていつも一緒にいたよね」
先に話を切り出したのはオリビアだった。
オリビアの言うとおりだ。オリビアが産まれたとき三歳だった僕のことを、両親は「弟を守ってあげなさい」と言いながら撫でてくれた。その日から僕は毎日オリビアのことを見守ってきたんだ。
僕が一番彼のことを知っている。彼が成長していく姿を見てきた。
「僕ね、アルビーのことが大好きなんだ。だからアルビーが好きだと思うものは全部僕も大好きになった。玩具も食べ物も、ジルバート様も……でもその分自分のことが嫌いだったよ。だってアルビーみたいに僕の体は強くない。アルビーが外を走り回っているのを僕は見ていることしかできない。そんなの嫌だった」
「……だから僕の物はすべてオリビアにあげてきたでしょう」
「違うんだ……。僕にとってアルビーの手元を離れた物になんの価値もなかった。アルビーがくれた玩具はもうアルビーの大切な物じゃない。外を駆け回るアルビーが羨ましくて、同じになりたくて……僕は両親にアルビーに看病してほしいってお願いした。アルビーは、両親から言われて外を駆け回ることはやめて僕と一緒に室内で静かな時間を過ごしてくれたよね。でもアルビーは笑わなくなっちゃった……アルビーと同じ物を、同じ時間を、共有できているはずなのにどうして満足できないんだろう。どうしてアルビーは僕に笑いかけてくれなくなっちゃったんだろう……」
「……それは……」
オリビアのために我慢を強いられる人生だった。デューク様のもとに嫁いでからようやく僕は自分らしさを取り戻せたんだ。
オリビアにとってはただのわがままや共有でも、僕にとっては苦痛が伴う生活だった。
「縁を切ると言われたときようやく気づいたんだよ。僕はアルビーにとてもひどいことをしていたんだって……。僕ね、ジルバート様のことが大好き。初めはアルビーの真似をしたかっただけだった。でも今は本当に大好き。だからわかったんだよ。アルビーはその好きをまるごと僕に譲ってくれていたんだって。僕はアルビーにとてもひどいことをしていたんだって……ごめんなさい」
オリビアは声を震わせながら謝罪してきた。その謝罪には確かに重みがあって、それが本心なのだということが伝ってくる。
けれど僕は謝罪を受けてもなお「許す」という言葉を口にすることができなかった、そもそも許す許さないの問題ではない。オリビアに悪気があったわけではないことは理解しているし、僕自身も兄としてオリビアを支えてあげたいという気持ちに嘘はなかった。
だからこそオリビアの言葉すべてを受け入れてあげることができない。
「僕はオリビアのことが羨ましかったよ。可愛くて綺麗で誰からも好かれている君のことが羨ましくて、ときどき憎くもあった。どうして僕だけが我慢をしなければならないんだろうって毎日思っていたけれど、そうすることでオリビアが笑ってくれるのならかまわないとも思っていた」
「……でも本当は違うんでしょう?本音を聞かせてよ」
潤む青空色の瞳が見つめてくる。その目を見返しながら、僕はくしゃりと顔を歪めた。
「本当は僕だってわがままを言いたかった。玩具もお菓子も、オリビアにあげてきたものすべてを僕だけのものにしておきたかった。でも、でもねっ……できなかったんだ。両親に嫌われたくない……いい兄でいたい。体の弱いオリビアにはせめて笑っていてほしい……そう思ったら僕の意思なんて要らないもののように思えたんだよ。でもデューク様に出会って、自分の気持ちは黙っていても相手には伝わらないことを教えてもらえた。だからね──」
目尻が熱い。今にも涙が溢れてきそう。それでも伝えないといけない。
僕がどれだけ苦しかったのかオリビアには理解できないだろう。僕にもオリビアの苦しみはわからない。
だからせめて、心だけは曝け出して、オリビアと対等に話をしたかったんだ。
「僕はオリビアのことが大好きだけど、大嫌いだった。美貌も家族からの愛も持っていて、僕の婚約者すら奪っていったオリビアの顔なんて見たくもない。でもさ、嫌いになりきれないんだ。だって結局僕もオリビアのことを大切な弟として愛しているから」
ぽろりと一つ涙がこぼれ落ちた。オリビアも瞳から大粒の涙を流している。
僕達は傍から見れば仲のいい兄弟だった。
地味で目立たない兄と女神のように美しい病弱な弟。
きっとお互いに劣等感と愛の狭間で足踏みしていたのだと思う。
「ジルバート様と幸せになってね。そうじゃないと身を引いた僕が馬鹿みたいだ」
ジルバート様のことを愛していたわけではなかった。それでも彼は確かに僕の心の拠り所だった。その安全地帯を唐突に奪われてしまったあの日の絶望を忘れることはできない。
「アルビーも幸せになって。アルビーが幸せなら、きっと僕も幸せになれる。僕ねアルビーの笑った顔が大好きだったんだ。笑いかけてもらえると、僕の心も温かくなって、元気をもらえた」
花のような笑みを浮かべるオリビアのことを今すぐに抱きしめてあげたい。けれどそれはできなかった。してしまったら決意がすべて泡のように消えてしまいそうで怖かったから。
「アリア見送ってあげて」
「はい、アルビー様」
話を終わらせるかのように、アリアへとお願いする。オリビアもこれ以上はなにも話すつもりはないようで、すんなりと席を立った。
華奢な後ろ姿を見つめながら静かに涙を流し続ける。
オリビアが僕のものを欲しがったように、僕もオリビアが無条件に与えてもらえるなにもかもが羨ましかった。
今はもうそんな感情も消えかけている。きっとデューク様が包み込むように温かな愛を僕に注いでくれるからなのだろう。
「ばいばい。僕の可愛いいオリビア」
つぶやきが客室内に響く。その声を受け取れる人はいなかった。
デューク様の色を身に纏っていると、傍で見守ってもらえているように感じられて勇気が湧いてくる。
騎士団長として務めを果たしているデューク様のように、僕も自分のやるべきことに向き合いたい。
遠くに馬車の姿を見つけて緊張が増す。お腹と喉がくっついたような不快感に襲われて、思わず下腹に手を添えた。見慣れた伯爵家の馬車が屋敷の前に止まる。御者が扉を開けると、中からオリビアが降りてきた。
「久しぶりアルビー」
「久しぶり。一人で来たんだね」
「皆には反対されたけれどアルビーと二人きりで話がしたかったんだ」
無邪気な笑みを向けられて目を丸くさせる。オリビアが一人で来るとは思っていなかった。意外な行動に驚いてしまう。
けれど正直ありがたい。僕も二人きりで腹を割って話す時間が欲しかったから。
「中に入ろう」
一緒に伯爵家へと入る。客室へ通すと、向かい合うようにソファーへと腰掛けた。心情は穏やかではない。なおも笑顔を浮かべているオリビアのことを見つめながら、どう話を切り出すべきか頭を悩ませる。
深呼吸を繰り返し、早鐘を打つ心臓を落ち着かせる。冷静にならなくちゃいけないとわかっていても、今までのことを思い出すとそれが出来そうにもない。
「アルビー、僕たちっていつも一緒にいたよね」
先に話を切り出したのはオリビアだった。
オリビアの言うとおりだ。オリビアが産まれたとき三歳だった僕のことを、両親は「弟を守ってあげなさい」と言いながら撫でてくれた。その日から僕は毎日オリビアのことを見守ってきたんだ。
僕が一番彼のことを知っている。彼が成長していく姿を見てきた。
「僕ね、アルビーのことが大好きなんだ。だからアルビーが好きだと思うものは全部僕も大好きになった。玩具も食べ物も、ジルバート様も……でもその分自分のことが嫌いだったよ。だってアルビーみたいに僕の体は強くない。アルビーが外を走り回っているのを僕は見ていることしかできない。そんなの嫌だった」
「……だから僕の物はすべてオリビアにあげてきたでしょう」
「違うんだ……。僕にとってアルビーの手元を離れた物になんの価値もなかった。アルビーがくれた玩具はもうアルビーの大切な物じゃない。外を駆け回るアルビーが羨ましくて、同じになりたくて……僕は両親にアルビーに看病してほしいってお願いした。アルビーは、両親から言われて外を駆け回ることはやめて僕と一緒に室内で静かな時間を過ごしてくれたよね。でもアルビーは笑わなくなっちゃった……アルビーと同じ物を、同じ時間を、共有できているはずなのにどうして満足できないんだろう。どうしてアルビーは僕に笑いかけてくれなくなっちゃったんだろう……」
「……それは……」
オリビアのために我慢を強いられる人生だった。デューク様のもとに嫁いでからようやく僕は自分らしさを取り戻せたんだ。
オリビアにとってはただのわがままや共有でも、僕にとっては苦痛が伴う生活だった。
「縁を切ると言われたときようやく気づいたんだよ。僕はアルビーにとてもひどいことをしていたんだって……。僕ね、ジルバート様のことが大好き。初めはアルビーの真似をしたかっただけだった。でも今は本当に大好き。だからわかったんだよ。アルビーはその好きをまるごと僕に譲ってくれていたんだって。僕はアルビーにとてもひどいことをしていたんだって……ごめんなさい」
オリビアは声を震わせながら謝罪してきた。その謝罪には確かに重みがあって、それが本心なのだということが伝ってくる。
けれど僕は謝罪を受けてもなお「許す」という言葉を口にすることができなかった、そもそも許す許さないの問題ではない。オリビアに悪気があったわけではないことは理解しているし、僕自身も兄としてオリビアを支えてあげたいという気持ちに嘘はなかった。
だからこそオリビアの言葉すべてを受け入れてあげることができない。
「僕はオリビアのことが羨ましかったよ。可愛くて綺麗で誰からも好かれている君のことが羨ましくて、ときどき憎くもあった。どうして僕だけが我慢をしなければならないんだろうって毎日思っていたけれど、そうすることでオリビアが笑ってくれるのならかまわないとも思っていた」
「……でも本当は違うんでしょう?本音を聞かせてよ」
潤む青空色の瞳が見つめてくる。その目を見返しながら、僕はくしゃりと顔を歪めた。
「本当は僕だってわがままを言いたかった。玩具もお菓子も、オリビアにあげてきたものすべてを僕だけのものにしておきたかった。でも、でもねっ……できなかったんだ。両親に嫌われたくない……いい兄でいたい。体の弱いオリビアにはせめて笑っていてほしい……そう思ったら僕の意思なんて要らないもののように思えたんだよ。でもデューク様に出会って、自分の気持ちは黙っていても相手には伝わらないことを教えてもらえた。だからね──」
目尻が熱い。今にも涙が溢れてきそう。それでも伝えないといけない。
僕がどれだけ苦しかったのかオリビアには理解できないだろう。僕にもオリビアの苦しみはわからない。
だからせめて、心だけは曝け出して、オリビアと対等に話をしたかったんだ。
「僕はオリビアのことが大好きだけど、大嫌いだった。美貌も家族からの愛も持っていて、僕の婚約者すら奪っていったオリビアの顔なんて見たくもない。でもさ、嫌いになりきれないんだ。だって結局僕もオリビアのことを大切な弟として愛しているから」
ぽろりと一つ涙がこぼれ落ちた。オリビアも瞳から大粒の涙を流している。
僕達は傍から見れば仲のいい兄弟だった。
地味で目立たない兄と女神のように美しい病弱な弟。
きっとお互いに劣等感と愛の狭間で足踏みしていたのだと思う。
「ジルバート様と幸せになってね。そうじゃないと身を引いた僕が馬鹿みたいだ」
ジルバート様のことを愛していたわけではなかった。それでも彼は確かに僕の心の拠り所だった。その安全地帯を唐突に奪われてしまったあの日の絶望を忘れることはできない。
「アルビーも幸せになって。アルビーが幸せなら、きっと僕も幸せになれる。僕ねアルビーの笑った顔が大好きだったんだ。笑いかけてもらえると、僕の心も温かくなって、元気をもらえた」
花のような笑みを浮かべるオリビアのことを今すぐに抱きしめてあげたい。けれどそれはできなかった。してしまったら決意がすべて泡のように消えてしまいそうで怖かったから。
「アリア見送ってあげて」
「はい、アルビー様」
話を終わらせるかのように、アリアへとお願いする。オリビアもこれ以上はなにも話すつもりはないようで、すんなりと席を立った。
華奢な後ろ姿を見つめながら静かに涙を流し続ける。
オリビアが僕のものを欲しがったように、僕もオリビアが無条件に与えてもらえるなにもかもが羨ましかった。
今はもうそんな感情も消えかけている。きっとデューク様が包み込むように温かな愛を僕に注いでくれるからなのだろう。
「ばいばい。僕の可愛いいオリビア」
つぶやきが客室内に響く。その声を受け取れる人はいなかった。
343
あなたにおすすめの小説
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
2026/01/23 19:00 アルファポリス版限定SS公開予定
累計で6300♡いいねと累計ポイント285000突破の御礼SSになります
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
「オレの番は、いちばん近くて、いちばん遠いアルファだった」
星井 悠里
BL
大好きだった幼なじみのアルファは、皆の憧れだった。
ベータのオレは、王都に誘ってくれたその手を取れなかった。
番にはなれない未来が、ただ怖かった。隣に立ち続ける自信がなかった。
あれから二年。幼馴染の婚約の噂を聞いて胸が痛むことはあるけれど、
平凡だけどちゃんと働いて、それなりに楽しく生きていた。
そんなオレの体に、ふとした異変が起きはじめた。
――何でいまさら。オメガだった、なんて。
オメガだったら、これからますます頑張ろうとしていた仕事も出来なくなる。
2年前のあの時だったら。あの手を取れたかもしれないのに。
どうして、いまさら。
すれ違った運命に、急展開で振り回される、Ωのお話。
ハピエン確定です。(全10話)
2025年 07月12日 ~2025年 07月21日 なろうさんで完結してます。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる