あかりの燈るハロー
第7回ライト文芸大賞参加中!
現在の順位:16位
――その観覧車が彩りゆたかにライトアップされるころ、あたしの心は眠ったまま。迷って迷って……、そしてあたしは茜色の空をみつけた。
六年生になる茜(あかね)は、五歳で母を亡くし吃音となった。思い出の早口言葉を歌い今日もひとり図書室へ向かう。特別な目で見られ、友達なんていない――吃音を母への愛の証と捉える茜は治療にも前向きになれないでいた。
ある日『ハローワールド』という件名のメールがパソコンに届く。差出人は朱里(あかり)。件名は謎のままだが二人はすぐに仲良くなった。話すことへの抵抗、思いを伝える怖さ――友だちとの付き合い方に悩みながらも、「もし、あたしが朱里だったら……」と少しずつ自分を見つめなおし、悩みながらも朱里に対する信頼を深めていく。
『ハローワールド』の謎、朱里にたずねるハローワールドはいつだって同じ。『そこはここよりもずっと離れた場所で、ものすごく近くにある場所。行きたくても行けない場所で、いつの間にかたどり着いてる場所』
そんななか、茜は父の部屋で一冊の絵本を見つける……。
誰の心にも燈る光と影――今日も頑張っているあなたへ贈る、心温まるやさしいストーリー。
―――――《目次》――――――
◆第一部
一章 バイバイ、お母さん。ハロー、ハンデ。
二章 ハローワールドの住人
三章 吃音という証明
◆第二部
四章 最高の友だち
五章 うるさい! うるさい! うるさい!
六章 レインボー薬局
◆第三部
七章 はーい! せんせー。
八章 イフ・アカリ
九章 ハウマッチ 木、木、木……。
◆第四部
十章 未来永劫チクワ
十一章 あたしがやりました。
十二章 お父さんの恋人
◆第五部
十三章 アカネ・ゴー・ラウンド
十四章 # to the world...
◆エピローグ
epilogue...
♭
◆献辞
六年生になる茜(あかね)は、五歳で母を亡くし吃音となった。思い出の早口言葉を歌い今日もひとり図書室へ向かう。特別な目で見られ、友達なんていない――吃音を母への愛の証と捉える茜は治療にも前向きになれないでいた。
ある日『ハローワールド』という件名のメールがパソコンに届く。差出人は朱里(あかり)。件名は謎のままだが二人はすぐに仲良くなった。話すことへの抵抗、思いを伝える怖さ――友だちとの付き合い方に悩みながらも、「もし、あたしが朱里だったら……」と少しずつ自分を見つめなおし、悩みながらも朱里に対する信頼を深めていく。
『ハローワールド』の謎、朱里にたずねるハローワールドはいつだって同じ。『そこはここよりもずっと離れた場所で、ものすごく近くにある場所。行きたくても行けない場所で、いつの間にかたどり着いてる場所』
そんななか、茜は父の部屋で一冊の絵本を見つける……。
誰の心にも燈る光と影――今日も頑張っているあなたへ贈る、心温まるやさしいストーリー。
―――――《目次》――――――
◆第一部
一章 バイバイ、お母さん。ハロー、ハンデ。
二章 ハローワールドの住人
三章 吃音という証明
◆第二部
四章 最高の友だち
五章 うるさい! うるさい! うるさい!
六章 レインボー薬局
◆第三部
七章 はーい! せんせー。
八章 イフ・アカリ
九章 ハウマッチ 木、木、木……。
◆第四部
十章 未来永劫チクワ
十一章 あたしがやりました。
十二章 お父さんの恋人
◆第五部
十三章 アカネ・ゴー・ラウンド
十四章 # to the world...
◆エピローグ
epilogue...
♭
◆献辞
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小さい頃にお母さんを亡くして必死にお父さんと生きている主人公を応援したくなる作品です。
ネタバレ防止であまり書けないですが、ミステリー要素もとても良くできていて、心温まる素敵な作品でした。
わー!むらさきさん、こちらにまでありがとうございます!!本当に応援のお気持ちがうれしいです。
表紙絵素敵ですね♪
諏訪野さんも秘密に気付かれたようで何よりです♪
ハローのお話読み直してもジーンときますね
大木さん!ありがとうございます!!!
諏訪野さんは、超絶大ヒントを与えてしまいましたので、ズルです!^^
表紙絵、ありがとうございます。うれしいです。画家の友人に描いてもらいました。
観覧車、実際に忍び込んだことがあるのですか!それは凄い。自分も夜忍び込む癖があって(時効ですよね?)、植物園とか貯水池とかのフェンスを乗り越えて夜景を見たりしていました。パノラマできれいだったなあ…
あ、絵本の捜索がなんだか大変なことになっていて恐縮です…当たり前ですが、司書さん方は本当に本が好きなのですね。尊敬です。
仲間!
舞台が名古屋港付近(住んでいるのは地下鉄の駅にして2,3手前なので歩くとそれなりにあります)なのですが、私の地元です。
中学生の頃はバスケットボール部でしたが、朝走りに港の方まで行ったり、深夜に徘徊(例の)してました。工業地帯だったので、工場ばかりで当時は監視カメラもそれほどなく、犬をつれて潜り込んだりしてました。(時効です!?)
司書さんたちの本気は熱いです。いつもイベントの時なども関連本を後ろにずらあと並べられます。
舞台の遊園地、本当に簡単に忍び込める程度で、柵と言った柵もないんですよ。
動きを止めた一人きりの観覧車の場面が、ハローの中では一番印象に残っています。冷たいベンチと戻らない時間が本当に寂しい。夜の公園や遊園地ってどうして悲しいんでしょうね。タイトル忘れてしまいましたが、誰もいない夜の公園が描いてあった絵本があって、小さなころは飽きることなくずっと見ていました。思えば逃避癖の表れだったのでしょうかね…
いくつか探してみて、「よるのえんてい」当たりかしらと思いました。ああ、さがしたい。「つきのこうえん」というのを手元にお迎えしたい。ああ、よみたい。
観覧車に忍び込む。実際にやったことがあります。本当にさみしいですね。夜の遊園地。夜の港……ひとがいません。(とくに名古屋港は工業エリアだったので、ひとっこひとりいません)
お父さんとの約束が実現しなかったことに落胆する以上に、お母さんのことを思いやる茜の優しさにじんわりきました。
母娘って特別な繋がりがありますよね。
お互いを支えている様子が伝わってきます。
ありがとうございます。茜にとって、おかあさんがかなしそう、というのがとてもショックで、必死だったのだろうなと思います。グッときますよね……(おやばか。←生みの作家バカ)
な、なんと!! 今年一番のサプライズかもしれない!! 天才!!! これはネタバレとして伏せるべきでは!? あー、興奮して過呼吸になりそう!
わわ!うれしい!興奮します???
それではネタバレで消してきます!
うれしい!!!
大木さんが、わかるとめちゃめちゃすっきり!!!っていってくださってたので、えへへ、となりました。
私、いまだにタイトル文字の二本の赤い灯りの意味が分からないんですよ…げんさんはわかったって言ってたなぁ…このあたりの観覧車の場面かなあ、と思って目を皿のようにして読んではいたのですが。
ネタバレなので削除いたしました☆皆さんも考えてみてください!
お父さんに恋人がいるのではと疑う場面。再婚に対する子供の恐れ・嫌悪感というのは、自分には恐らく持ち得ない感情なのですが、確実にあるはずですよね。作中の茜のように、親への愛情が深ければ特に。思い出を汚されるように感じたり、父親ではない男性としての姿を垣間見たり。もし本当にこういう状況になった場合、それぞれの立場があって正解はないなあって思います。家族って難しいテーマです、なかなか書けないなあ…
感想コメントをありがとうございます。男子と女子でもかなり違うと思いますし、それぞれの性格でも異なるかとは思いますが、初潮を迎える時期の女の子というのは、些細なことでも激しい嫌悪感を抱きやすいと感じます。おっしゃられるように、「父」や「母」の別の顔や過去、などを知ると、動揺ではなく、違和感・嫌悪感・拒否感が湧きます。この辺りはやはり、女の子特有の精神状態かもしれません。
ただここで最も大きいのは、父親の男としての姿ではなく、「うしなった母親を消去するような行動」を父がとる、と感じられることですね。
家の中で、父がお母さんの部屋を片付ける、といったときに感じた苦しさの延長線上にあります。お母さんの思い出、お母さんの存在を上書きするような存在が現れる事への絶対的な拒否感です。
家族テーマ、私が書いたこれまでのお話ほぼ家族愛が中心にありますね……。家族や愛や友情や、ど真ん中をテーマに持ってきてしまう。アイデアが湧かないもので、正面突破のプロットですね……ひねくることが苦手で新奇性もないし、公募では通りづらいです。
哲学が好きなので、愛とは、とか、死とは、とか、ずっとそんなことばっかり書けますね……
ああ、支離滅裂になってきました。いつもありがとうございます!!!!!
根本が茜に絡むのは小学生男子にありがちな理由だけど、度が過ぎると嫌われてしまいますね……(´・ω・`)
逆に優しくする方法がわからないのかもしれませんね。
悪いスパイラルにはまるパターンはありがちですが、本当に頻繁するのだなあという印象があります…
私が悪意がある物語をかけないというのもありますが…
庇ってくれるなんて、皆いい子だなあ……。根本も嫌な奴だけどこんなに容赦無く他の子どもを攻撃するというのは何か心に問題抱えてるのかな、と思ってしまいました。
学生時代の講師の先生が、「虐め受けている子より虐める子の方がカウンセリングが必要」って言ってたの思い出して。私はどちらも違った形のカウンセングは必要だと思います。ただより愛情が必要なのは後者かなと。
本当にその通りだと思います。カウンセリングの文化が日本にまだまだ浸透していないし、いまだに事勿れ主義が残っていて、問題が顕在化しないことが多々ありますよね…
教育現場での教師の抑うつもやよく問題になりますし、問題はやまづみです
古賀君が暴力を振るった場面、私もすかっとしてしまったんですよねえ…あとから朱里に諭されて血の気が引きました。本当にこういう場面が考えさせられます…
古賀君かっこいー!と、私も読者と一緒になって「スカっ」としてました。
そうであってくれないと、その後の展開で訴えられないので、茜と一緒に悩んでほしいと思って頑張りました。
そう言ってくださってうれしいです!
大和君と古賀君仲良くなって良かった(*^^*)
なかまなかま!
応援してます!
ありがとうございます!
茜ちゃんがお母さんを大好きな気持ちを肯定できるようになればいいです。
茜の成長を見届けてくださったらうれしいです!コメントありがとうございます!
我が家では焼きそばにもチャーハンにもちくわをいれます。ちくわ、美味しいですよね。
謎のメール、気になります。
ちくわちゃーはん!おいしそうです。
ちくわ大活躍ですね。
口が達者ないじめっ子、私も同じくらいの歳に悩まされたことがあるのですごく共感できました。
描写がすごくリアルで、本当に教室にいるみたいな臨場感で読めます。
口が達者な子って、本当にえぐってきますよね。子供の残酷性というか、、、
学校生活を扱ったものは時代の変遷の影響を受けやすいのですが、公募時に、町が古く感じるといわれたことがありました。名古屋、いまでもこんな感じなんですけどね。
ありがとうございます!
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