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㉖番の仕組みとオルシーニ家の本音
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とうとう僕を抱き上げて離さなくなったディーノから救ってくれたのは、彼によく似た――でもずっと上品に見える少年だった。
「兄さん、嬉しいのはわかりますが、エミーリオ様が困っていますよ」
「エミーリオ……困っているか?」
眉を下げて無邪気に問いかけた彼に、頷くことも出来なくて。
「ディーノ、」
僕は彼の名前を呼んだきり、言葉を探しあぐねて口を噤んだ。
代わりにディーノに似た少年が一歩前に出る。
「はじめまして。オルシーニ家三男のルイージです。お会い出来てとても嬉しいです」
輝くような笑顔に僕は思わず目を瞑った。
顔がいい。オルシーニ家の人はみんな顔がいい。
「エミーリオ、年下は嫌なんだろ? なあ、俺の部屋に――」
「年上がお好みなら、私もいるぞ?」
「っ!」
艷やかな声と共に現れたのは背の高い狼獣人で、ディーノがあと数年もしたらこうなるだろうという大人びた姿。
長兄のマリオ・オルシーニだ。
「あのっ、はじめまして。エミーリオ・ゼッポリーニです。突然押しかけたりして、ごめんなさい。ちゃんとご挨拶を――」
「いいんだ。君はこの家で何ひとつ遠慮しなくていい。自由にしていいんだよ」
甘ったるい笑顔にポッと頬が熱くなる。
それと同時に、僕を締め付ける腕の力が強くなってなかなか痛い。
「ちょっとディーノ、いい加減に――」
文句を言おうとしたら、頭のてっぺんにこつりと鼻先が当たって何も言えなくなる。
――全くもう。僕も甘いな。
「ええと、お茶をしながら大歓迎の理由って聞かせて頂けますか?」
僕はディーノを後ろに引っ付けたまま、愛想笑いを浮かべてそう言った。
膝を揃えて行儀よく座る端正な姿のルイージと、長い脚を持て余したように組んだマリオとお茶のテーブルを囲む。
花の香りのするお茶と、白くて小さなメレンゲのお菓子はこの家に不似合いで、もしかして僕の為に用意されたものか。
――まさかね。
そっと茶器を持ち上げて口に含む。
馥郁とした香りに陶酔し、前世ではなかった楽しみに浸る。
お茶を楽しむ僕の目の端に、小さな黒い影がよぎった。
心臓が一瞬だけ、ひくりと鳴る。
でも理由がわからなくて、ただ視線を伏せた。
僕の違和感に気付かず、マリオが口を開いた。
「弟の咆哮を聞いたよ。正式な番が出来るのは曽祖母以来でね。実にめでたい」
「あの、正式な番って――ただの婚姻関係とは違いますか?」
獣人は結婚の事実に関わらず、伴侶とか番という言い方をよくする。でもそれは、より深い結びつきを表現するだけでそれ以上の意味はない。
「うん。狼獣人だけの、特別な繋がりなんだ。父もそれで母を亡くしているから――」
「マリオ兄さん、その説明ではエミーリオ様が混乱してしまいます。エミーリオ様、狼獣人は力が強ければ強いほど短命なのをご存じですか?」
「えっ? 初耳だけど、じゃあ、ディーノも……」
「はい。兄も力が強いぶん、コントロールが難しく短命だろうと思われていました」
「そんなっ!」
僕はびっくりしてディーノを振り向こうとしたけど、強く抱きしめられていて動けない。
ディーノはさっきからずっと、一言も喋らずに僕を抱きしめたままだ。
「一族を率いる強い長が生まれても、短命では世代が安定しません。ですから強い仔が生まれることは喜びと同時に災いなのです」
「災い……」
僕はディーノがどんな扱いをされてきたのか、想像がついて面白くない。
「ふふ、そんな顔をしないでください。正式に番を得た狼獣人は長生きをします。力はより強くなり、制御も安定し、一族を繁栄に導くと言われています」
ああ、だからこんなに歓迎されているのか。
でも"正式の番"と判定される根拠って?
「ひとつはディーノも上げた、狼の咆哮。あれで一族に番を得たと報せる」
うわっ、僕の気のせいじゃなかった。ディーノってば、本当に世界中に叫んでいたんだね!
「ふたつめは、文様の色です」
「文様の色?」
「兄さんの手の甲に浮かんだ呪印。あれは守護の刻印の代償――」
「黙れ」
頭の上でディーノがパッと顔を上げた気配がして、ルイージの顔が青褪める。
「ディーノ、僕に聞かれちゃまずいの? 隠し事は寂しいな」
そう言って僕は悲しそうな表情を作ってディーノの袖を引いた。
途端に拗ねて僕の髪に鼻先を突っ込んでくるディーノは本当に可愛い。
「大丈夫だから、最後まで聞かせて。ディーノは邪魔しちゃ駄目だよ?」
僕のお腹に回った腕を撫でたらぴくんと身体が跳ねた。
――よしよし、イイコにしてるんだよ。
「守護の刻印の代償ってなに?」
「えっと、でも……」
言い淀むルイージの代わりにマリオがゆっくりと話し始めた。
「私が説明しよう。狼一族は守護の刻印を与えることができるけど、代償として痛みを引き受ける。但しその関係が近ければ近いほど、負担は和らぐ。あの鮮やかな緋色は、愛するもの同士でないと出ない色だからね。番成立の証明になる」
「愛するもの同士……」
僕はマリオの言葉を理解した途端、頭に血が昇って火傷するかと思った。
ディーノの付けた刻印だって、彼のものって印みたいで恥ずかしかったのに、僕が彼を愛している印が誰の目にも明らかだなんて!
「……怒ったか?」
恐る恐る僕の顔を覗き込んでくるディーノに噛み付く。
「君は僕に話してないことがありすぎるんだよ!」
「だって、あんたは優しすぎるから……俺が痛みを引き受けると知ったら、加護の力を拒むだろ?」
「拒むよ! 当たり前だろ! この怪我も……僕のせいか」
「それは違う! 紫色の靄が……予想外に手強くて、ヘマをした」
「本当に?」
「ああ。エミーリオは、いるだけで俺の力になる」
さり気なく唇を啄まれて、僕はつい気持ちよさに目を閉じた。
だって失うかもしれなかった体温を手放せないのは僕も一緒だもの。
僕の脳裏に倒れたダンテの姿が浮かぶ。
寂しさは、あれからずっと感じている。
「ディーノ、怪我の手当をちゃんとしなくちゃ」
「もう治ってる」
「嘘。僕から隠してた癖に」
「見せてもいいが、二人きりでないと――」
段々と覆い被さってくるディーノの長い髪に閉じ込められるような気持ちになっていたら、コホンと咳払いが聞こえた。
「正式な番を得た狼獣人は強く長命になるが、番を外の世界から隔絶したがる。君も気をつけないと、鎖に繋がれ光を奪われ――」
「マリオッ! 余計なことを言うな!」
――う~ん、引きこもり気質の僕はそれでもいいけれど、でも。
「僕がついていけるほど強くなればいいんですよね?」
「エミーリオ様?」
びっくりして目を丸くするルイージに微笑みかける。
途端に顔を赤くするのを見て、僕の魅力も捨てたものではないと気を良くする。
「だってディーノ、君をひとりで待つのは寂しいもの」
「あんたを危険な場所には連れていけない」
「うん。本当に危ない時は置いていって」
にこりと笑ったらディーノが僕を抱きしめてきた。そして絞り出すような声で言った。
「……目を離したら、俺が置いていかれる」
――ぷはっ! その通り。僕はひとりでも行く。
ダンテを救いに。そしてチェーザレとチェーリオの結末を確かめに。
「ディーノ兄さんが負けてる……」
「ルイージ、あれが惚れた弱みだ」
長兄と三男が僕らを見てコソコソと呟いている。
彼らはとてもいい人たちだ。
なのに胸の奥が落ち着かない。
僕は困ってしまってディーノを見た。
「どうした?」
「――ううん、なんでもない」
そうだ。もう僕は覚悟を決めてる。
あたたかくて、静かで、優しいこの場所にもう戻れなくても……君といる。君がいい。
「一緒に行こうね」
僕はそう言って、ぎゅっとディーノの服を掴んだ。
「兄さん、嬉しいのはわかりますが、エミーリオ様が困っていますよ」
「エミーリオ……困っているか?」
眉を下げて無邪気に問いかけた彼に、頷くことも出来なくて。
「ディーノ、」
僕は彼の名前を呼んだきり、言葉を探しあぐねて口を噤んだ。
代わりにディーノに似た少年が一歩前に出る。
「はじめまして。オルシーニ家三男のルイージです。お会い出来てとても嬉しいです」
輝くような笑顔に僕は思わず目を瞑った。
顔がいい。オルシーニ家の人はみんな顔がいい。
「エミーリオ、年下は嫌なんだろ? なあ、俺の部屋に――」
「年上がお好みなら、私もいるぞ?」
「っ!」
艷やかな声と共に現れたのは背の高い狼獣人で、ディーノがあと数年もしたらこうなるだろうという大人びた姿。
長兄のマリオ・オルシーニだ。
「あのっ、はじめまして。エミーリオ・ゼッポリーニです。突然押しかけたりして、ごめんなさい。ちゃんとご挨拶を――」
「いいんだ。君はこの家で何ひとつ遠慮しなくていい。自由にしていいんだよ」
甘ったるい笑顔にポッと頬が熱くなる。
それと同時に、僕を締め付ける腕の力が強くなってなかなか痛い。
「ちょっとディーノ、いい加減に――」
文句を言おうとしたら、頭のてっぺんにこつりと鼻先が当たって何も言えなくなる。
――全くもう。僕も甘いな。
「ええと、お茶をしながら大歓迎の理由って聞かせて頂けますか?」
僕はディーノを後ろに引っ付けたまま、愛想笑いを浮かべてそう言った。
膝を揃えて行儀よく座る端正な姿のルイージと、長い脚を持て余したように組んだマリオとお茶のテーブルを囲む。
花の香りのするお茶と、白くて小さなメレンゲのお菓子はこの家に不似合いで、もしかして僕の為に用意されたものか。
――まさかね。
そっと茶器を持ち上げて口に含む。
馥郁とした香りに陶酔し、前世ではなかった楽しみに浸る。
お茶を楽しむ僕の目の端に、小さな黒い影がよぎった。
心臓が一瞬だけ、ひくりと鳴る。
でも理由がわからなくて、ただ視線を伏せた。
僕の違和感に気付かず、マリオが口を開いた。
「弟の咆哮を聞いたよ。正式な番が出来るのは曽祖母以来でね。実にめでたい」
「あの、正式な番って――ただの婚姻関係とは違いますか?」
獣人は結婚の事実に関わらず、伴侶とか番という言い方をよくする。でもそれは、より深い結びつきを表現するだけでそれ以上の意味はない。
「うん。狼獣人だけの、特別な繋がりなんだ。父もそれで母を亡くしているから――」
「マリオ兄さん、その説明ではエミーリオ様が混乱してしまいます。エミーリオ様、狼獣人は力が強ければ強いほど短命なのをご存じですか?」
「えっ? 初耳だけど、じゃあ、ディーノも……」
「はい。兄も力が強いぶん、コントロールが難しく短命だろうと思われていました」
「そんなっ!」
僕はびっくりしてディーノを振り向こうとしたけど、強く抱きしめられていて動けない。
ディーノはさっきからずっと、一言も喋らずに僕を抱きしめたままだ。
「一族を率いる強い長が生まれても、短命では世代が安定しません。ですから強い仔が生まれることは喜びと同時に災いなのです」
「災い……」
僕はディーノがどんな扱いをされてきたのか、想像がついて面白くない。
「ふふ、そんな顔をしないでください。正式に番を得た狼獣人は長生きをします。力はより強くなり、制御も安定し、一族を繁栄に導くと言われています」
ああ、だからこんなに歓迎されているのか。
でも"正式の番"と判定される根拠って?
「ひとつはディーノも上げた、狼の咆哮。あれで一族に番を得たと報せる」
うわっ、僕の気のせいじゃなかった。ディーノってば、本当に世界中に叫んでいたんだね!
「ふたつめは、文様の色です」
「文様の色?」
「兄さんの手の甲に浮かんだ呪印。あれは守護の刻印の代償――」
「黙れ」
頭の上でディーノがパッと顔を上げた気配がして、ルイージの顔が青褪める。
「ディーノ、僕に聞かれちゃまずいの? 隠し事は寂しいな」
そう言って僕は悲しそうな表情を作ってディーノの袖を引いた。
途端に拗ねて僕の髪に鼻先を突っ込んでくるディーノは本当に可愛い。
「大丈夫だから、最後まで聞かせて。ディーノは邪魔しちゃ駄目だよ?」
僕のお腹に回った腕を撫でたらぴくんと身体が跳ねた。
――よしよし、イイコにしてるんだよ。
「守護の刻印の代償ってなに?」
「えっと、でも……」
言い淀むルイージの代わりにマリオがゆっくりと話し始めた。
「私が説明しよう。狼一族は守護の刻印を与えることができるけど、代償として痛みを引き受ける。但しその関係が近ければ近いほど、負担は和らぐ。あの鮮やかな緋色は、愛するもの同士でないと出ない色だからね。番成立の証明になる」
「愛するもの同士……」
僕はマリオの言葉を理解した途端、頭に血が昇って火傷するかと思った。
ディーノの付けた刻印だって、彼のものって印みたいで恥ずかしかったのに、僕が彼を愛している印が誰の目にも明らかだなんて!
「……怒ったか?」
恐る恐る僕の顔を覗き込んでくるディーノに噛み付く。
「君は僕に話してないことがありすぎるんだよ!」
「だって、あんたは優しすぎるから……俺が痛みを引き受けると知ったら、加護の力を拒むだろ?」
「拒むよ! 当たり前だろ! この怪我も……僕のせいか」
「それは違う! 紫色の靄が……予想外に手強くて、ヘマをした」
「本当に?」
「ああ。エミーリオは、いるだけで俺の力になる」
さり気なく唇を啄まれて、僕はつい気持ちよさに目を閉じた。
だって失うかもしれなかった体温を手放せないのは僕も一緒だもの。
僕の脳裏に倒れたダンテの姿が浮かぶ。
寂しさは、あれからずっと感じている。
「ディーノ、怪我の手当をちゃんとしなくちゃ」
「もう治ってる」
「嘘。僕から隠してた癖に」
「見せてもいいが、二人きりでないと――」
段々と覆い被さってくるディーノの長い髪に閉じ込められるような気持ちになっていたら、コホンと咳払いが聞こえた。
「正式な番を得た狼獣人は強く長命になるが、番を外の世界から隔絶したがる。君も気をつけないと、鎖に繋がれ光を奪われ――」
「マリオッ! 余計なことを言うな!」
――う~ん、引きこもり気質の僕はそれでもいいけれど、でも。
「僕がついていけるほど強くなればいいんですよね?」
「エミーリオ様?」
びっくりして目を丸くするルイージに微笑みかける。
途端に顔を赤くするのを見て、僕の魅力も捨てたものではないと気を良くする。
「だってディーノ、君をひとりで待つのは寂しいもの」
「あんたを危険な場所には連れていけない」
「うん。本当に危ない時は置いていって」
にこりと笑ったらディーノが僕を抱きしめてきた。そして絞り出すような声で言った。
「……目を離したら、俺が置いていかれる」
――ぷはっ! その通り。僕はひとりでも行く。
ダンテを救いに。そしてチェーザレとチェーリオの結末を確かめに。
「ディーノ兄さんが負けてる……」
「ルイージ、あれが惚れた弱みだ」
長兄と三男が僕らを見てコソコソと呟いている。
彼らはとてもいい人たちだ。
なのに胸の奥が落ち着かない。
僕は困ってしまってディーノを見た。
「どうした?」
「――ううん、なんでもない」
そうだ。もう僕は覚悟を決めてる。
あたたかくて、静かで、優しいこの場所にもう戻れなくても……君といる。君がいい。
「一緒に行こうね」
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