水の都~二十年越しの恋~

海野ことり

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⑱朝寝−1(R−18)

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(やっちまった……)
 目を覚ました蓮治は後悔していた。
 散々っぱら好き勝手をしておいて今さらだが、酔いが冷めてみればとんでもない事をしたと思う。

(親類の子供のように思っていたのに)
 相手がほんの小さい頃から見てきたのに、これまでの情人と同じ様に手加減無く抱いてしまった。
 逃げる身体を後ろから押さえ付け、尻肉を掻き分けて強大なイチモツを根元まで突き刺した。
 ぐぷぐぷと酷い音を立てながら拡がった蕾を擦り立て、ナカで出してそのまま掻き回した。
 泡立つ白濁に血が混じっても止めず、注ぎ過ぎてイチモツを抜いたらコポコポと中から溢れてきたのを見て、また情欲を滾らせた。
 挿れては抜いて、ぬるぬるとした感触に具合が良いと言い放った。

『初めてだとは思えない、ぐちゃぐちゃになった穴が気持ちいいよ』
 にこりと笑いながら酷い台詞を言い放った自分に、三津弥はなんと返しただろうか。
 嬉しい、と聴こえた気がするけど流石に聞き間違いだろう。
 慶太郎と一緒になって、自分に仕掛けたことをきっと後悔したに違いない。

「これに懲りて、二度とわたしに近付くんじゃないよ」
 そう言い置いて、蓮治はまだ眠っている三津弥を置いて逃げるように離れを出た。
 暫くたって、閉じたままの三津弥の目尻からつぅ……と涙が落ちて、身動ぎもしないまま呟いた。

「それでも嬉しかったもの……」
 例え相手が後悔していても、腹癒せのように酷く抱かれてもそれでも三津弥は嬉しかった。
 本当の蓮治を知らないままでいるよりも、ずっとずっと良かったと思った。
 けれど涙だけは堪える事が出来ず、生々しい陵辱の後もそのままに暫く静かに泣き続けた。


 三津弥がそんな事になっているとは露知らず、慶太郎は腕の中で信乃が眠っているのを見て飛び上がりそうに驚いた。

(一体、なんだって信乃さんがここに!?)
 昨夜は確か、蓮治と飲み比べをして潰れてしまった筈だ。
 途中から記憶が途切れているが、三津弥の部屋に放り込んで貰う手筈は予め整えていた。
 但しそこに信乃がいるとなると全く訳がわからない。

「信乃さん……ッ!」
 慶太郎はそっと身を起こし、ある事に気付いてギョッとした。
 自分の股間が何故だかパンパンに膨らんでいる。

(まさかこの人の匂いを一晩中嗅がされていたからか?)
 流石に我ながら気持ちが悪いと凹んでいたら、信乃が目を覚ました。

「けいたろ……大丈夫か? 気持ちは悪くねぇか?」
「もう大丈夫です。昨日は迷惑を掛けやした」
「……覚えているのか?」
「いえ、何も覚えちゃいませんが……」
 恐縮しきりの慶太郎を見て信乃は密かに胸を撫で下ろした。
 どうやら自分の悪さは気付かれなかったようだ。

「酔い潰れたお前は俺を枕に寝ちまったんだよ」
「信乃さんはどうして三津弥の部屋に?」
「注文の品を届けに来てここに通され、三津弥を待っていたらお前をおっつけられた。布団に寝かせるのに難儀したぜ」
「それは済みませんでした」
「いいさ。それよりももう少し寝かせて貰うかい?」
「いえ、何処かで飯を食って仕事に行きます」
「その前に、それをどうにかした方が良いんじゃないか?」
 信乃は自分の所為だという素振りは露ほども見せず、こんもりと盛り上がった前をさらりと指摘した。

「済みませんっ! こんな筈じゃ――」
「手を貸そうか?」
「……は?」
 思いも掛けない信乃の言葉に慶太郎が目を丸くする。

「だからぁ、急いでんだろ? 嫌ならいいけど……」
 言葉を尻窄みにして引っ込みかけた信乃に、慶太郎が勢い込んで反応する。

「嫌じゃないっ! 嫌どころか……夢みたいだ」
「ばか。夢じゃないから早く」
 信乃だって昨日は結局中途半端なままに終わっていたから慶太郎のように形は変えていないものの、腰の奥の方で熱が燻り続けている。
 恥ずかしいのを堪らえて一緒に、と誘えば局部を露出させた慶太郎に膝の上に載せられた。
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