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調教が始まる令嬢
しおりを挟むセシリアが目を覚ましたのは、コンラッドが部屋から出て、暫く経ってからだった。
「…………ん……」
「お目覚めの様だ」
「楽しみだ」
ベッド脇に立つ娼館の主に、竿師の2人。そして、他にも2人程部屋の隅に立っている。
「…………あ、貴方……達は……誰?」
「名乗る者じゃあありませんがね……俺達はある人から頼まれて、お嬢様を連れて来た娼館の主と竿師ですわ」
「し、娼館?…………ここは娼館なの?……痛っ!」
娼館と聞き、慌てて身体を起こそうとしたセシリアだが、睡眠薬を嗅がされていたからか、頭がクラクラとした状況が続いていて、身体も重い。
「急に起きない方がいいですぜ、お嬢様。睡眠薬がまだ切れてないでしょう?」
「な、何故私が娼館に………」
「…………売り飛ばされた、と言えば納得しますかね?」
「う、売り飛ばされた?一体誰が!私を売るなんてそんな事出来るものですか!」
「そりゃ、人身売買なんてものは可能なんですよ、お嬢様よ」
「私は、カーター伯爵の娘なのよ!こんな事していいと思って?」
「別にカーター伯爵の怒りを向けられる事は考えてませんよ………俺達ゃ、カーター伯爵に恨みも因縁も無いのでね……ただ、お嬢様の家と関係無い事は言っておきますよ」
「父と関係………無い?」
身体が起こせる様になり、セシリアはベッドに座れる様になった。
相変わらず、魔法が使えない様に手枷の魔法具は付けられたままではあるが、話が通じる相手であった娼館の主から、情報を仕入れる必要があったセシリアにとっては、今の状況を把握しておきたい。
「そう、無関係」
「で、では誰が私を拉致し、此処に連れて来たのです?」
「そりゃ、お嬢様の婚約者の女絡みさね」
「…………え?………な、何故……」
コンラッドには数多くの女達が居る。それをいちいち把握するのも億劫なセシリアは、根源に居る令嬢に思い当たり過ぎて、誰か分からない。
「お嬢様が傷者になれば、婚約破棄に持ち込みやすいからだろうよ……お嬢様の婚約者の男と結婚したい、て女が居れば、アンタは邪魔になる………ソイツの差し金じゃねぇか?」
「…………嘘ね……それ」
セシリアは馬鹿ではない。
ペラペラ、雇い主の事を話す等おかしいと思うのがセシリアだ。
「嘘?」
「貴方達は雇われたのでしょう?お金で雇われて口止め料も貰った筈………私の婚約者の女は数多く居るわ……私にはそれが思い当たる人がその分居るの………その中で娼館を使う頭なんて持つ令嬢なんて居ないわ………皆単純な嫌がらせばかりだったのよ…………あんな程度の婚約者に……顔だけしか取り柄のない男だったのよ?………他に居るんでしょう?」
娼館の主と竿師は驚いていた。
裏を書く考えを持ち合わせるセシリアに、コンラッドが考えたシナリオは通用しない。
「…………だがな、お嬢様………俺達は依頼主を喋れねぇんだ……依頼主の指示がある迄は俺達はアンタを此処に閉じ込めてなきゃならないんでな」
―――簡単には喋れないわよね、当たり前か……
「て、事でそれ迄俺達は依頼主から頼まれている事があるんでな、今日からお嬢様と楽しませて貰うぜ」
「な……何を………」
カマをかけて言ってみたのもあったのだが、どうやらセシリアの勘が当たった様だ。しかし、雲行きが怪しくなり、セシリアはベッドの上で後退りしていく。
娼館の主と竿師がベッドに足を乗せたのだ。
「依頼主の頼みでな………お嬢様を娼婦並の淫乱で貞淑な女に仕上げておいてくれ、と言われているんだよ」
「…………え?」
「何、純血は奪う事迄はしねぇ………俺達は、アンタの身体をやらしくしてやるだけさ」
「い、嫌っ!近寄らないで!………嫌ぁ!!」
セシリアの手は背中に回されている。しかも寝ている間、背中が乗っていた腕は痺れていて、動くにも限度があり、魔法も魔法具で使えないとあれば、されるがままだ。
ビリッ、ビリッとドレスは割かれ、下着姿迄にさせられてしまう。
「や!止めて!」
「綺麗な肌してるな………貴族の娘の肌は久々に拝める」
「全裸にしたら、淫具に見立てた魔法具と付け変えだぞ、ロッシェ」
「分かってますよ、旦那」
あっという間に全裸にさせられてしまったセシリアだが、恥ずかしさから身体を硬直させてしまう。
―――辱めを受けるなら、このまま死を選ぶわ!………でも……どうやってすれば……
剣等ある様には見えず、娼婦の主も、ロッシェと言われた竿師の男も、短剣すら持っていなさそうだった。舌を噛むという自害方法もあるのだが、セシリアはそれを思いつかない様で、見られたくなくて身体を小さくする術以外出来なかった。
「腕を押さえるから、手早く着せろ!お前達も身体を押さえるんだ!」
部屋の入り口に居た男達もやって来て、セシリアの身体を大の字にさせてしまう。
「嫌ぁ!」
「…………美味そうなピンク色だぜ」
「分かってるな、お前達!純血は守れ!娼婦にするとは決まってないんだ!」
「分かってます、て…………と……コレで良いですか?旦那」
「あぁ、ソレでいい」
ロッシェが持って来たのは、布面接が殆ど無い革製の紐の様な物。セシリアにロッシェが覆い被さる様に跨ぎ、首から胸、手や腰、秘部に至る迄、革製の紐を巻き付けていく。隠したい場所は丸見えで、隠したい胸や秘部を強調する様な、身体の線に沿った密着した物だった。そして、太腿部分に金具が付いていて、手首に付いた金具と繋げられてしまう。これにより、手も足も自由は効かなくなってしまった。
悲鳴を挙げても、誰も来る事は無く、4人の男達に見下されながら、涙を溢していくセシリア。
「外して!………嫌っ!」
「助けを呼ぶか?お嬢様よ」
「…………助け……?誰に助けを乞うと言うの!お父様とは関わってないと貴方は言ったわ!それなら、まだお父様には知らせが入ってない可能性だってあるもの!気を失ってからどれだけの時間があったかも分からないのに、闇雲にお父様に助けを呼ぶなんて考えないわ!」
「なかなか頭がいいお嬢様だな」
「普通は家族か婚約者の名前を叫ぶもんだがなぁ」
「…………誰があんな婚約者を……」
セシリアには当たり前過ぎて、コンラッドの名前さえも出したくない程嫌っているので、助けを乞う相手にはならないのだ。
それが、娼館の男達には度肝を抜かれた。
「ま、まぁ……人それぞれあるよな……だが、俺達は依頼を全うしたいんでね……依頼主の指示に動く事にするから、お嬢様も腹括りな…………自害されちゃ困るんで、口枷もさせて貰うからな」
「!」
―――口枷!………舌噛む方法もあったじゃない!
しかし、先に口枷をされてしまったセシリア。これで自害は出来なくなってしまった。
「んんんっ!」
「自害は出来ねぇが、少しなら声は出せるからな……なかなかいい眺めで暫く楽しめそうだ………始めろ」
「了解です」
ロッシェがベッドを離れ、何やら箱を持って来る。
「さぁ、お嬢様……調教を始めるぜ……悶て啼いて、気持ち良くさせてやるからな」
「んんん……」
かろうじて、声が口枷から漏れるセシリア。それは聞き取れるのか、ロッシェは言葉を返す。
「スライムという魔獣に媒体した魔法具だ……粘着質の魔法具でな………コレをアンタの中に入れるのさ」
「!」
「コイツは体液が好物でな……しかも、女の腹から溢れる蜜が殊の外好きなんだと……コレを入れた女達は、身体が疼き、悶え、啼き、男の竿が欲しくて堪らなくなる………女が初めて男の竿を味わう時、かなりの痛みがあるからな、そうならない為にも、こういう奴を使って悦ばせて、手っ取り早く女を抱く方法もあるのさ………前戯なんて手間な男にはうってつけ、ていう魔法具だ」
「んん!」
「…………悪いな、もうお嬢様は、俺達の手中にあるんだよ、恨むなら依頼主恨みな………安心しろ、純血は奪わねぇからよ」
ロッシェはそう言うと、セシリアの腹の上にスライムという魔法具を落とす。
「!」
冷たくて粘着質のスライムは這う様に、セシリアの秘部へと向かって行った。
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