婚約破棄され娼館に売られてしまいました【完結】

Lynx🐈‍⬛

文字の大きさ
5 / 34

身請けされた令嬢

しおりを挟む

 ロッシェが、セシリアの脇に座る。鞭の様な靭やかな淫具で、セシリアの背を擦った。

「あっあ……も……止め……」

 秘部に差し込まれた淫具は、男の指程の太さの梁型だが、クネクネとセシリアの中で暴れていた。
 この1週間、日々何時間も朝からスライムから入れられ、何度もイカされた後、失神する迄、様々な方法が試されていた。
 尋問の様に、ロッシェからの質問もされて、同じ答えしかしないセシリアも辛いままだ。1日中、竿師の男達が見守られている中で、もう男の指1本分の細い棒では、簡単にはイク事は出来なくなってはいたが、それ以上な事はされずにホッとはしていたセシリア。
 声も枯れてしまい、掠れた声でロッシェに梁型を止めるよう懇願するが、ロッシェの匙加減で、止まるか激しくなるかが決まっている。この日、普段ならもう終わってくれている筈の時間ではあったのだ。

「止めるか如何かは、質問に答えるか如何かだ」
「…………助けなんて………呼ばない……わ……」
「…………強情なお嬢様だな……今日はかなり燻ってるだろ?ずっと弱い魔力を注いでいたからな」
「っ!……………ああっあ……止め……あぁああっあぁ!」

 水音が大きく挙がる。充満するセシリアの蜜の匂いと、この水音が竿師達の欲を昂ぶらせていたが、もっと昂ぶらせていたのはコンラッドだった。

 ―――な、何て淫乱な声を奏でるんだ!セシリア!

 足の付け根を押さえ込める訳は無く、コンラッドは手を添えていた。

「コンラッド様、もう諦めたら如何です?このまま娼婦に仕上げますから、アンタは客として来て再会を果たしたら如何ですかね?」
「し、娼婦になったら体裁が悪いだろう!………こうなったら身請けすると言って連れて帰る!」
「勘違いしちゃいけませんよ、コンラッド様………あのお嬢様は娼婦になってませんから、身請けなんてものは出来ねぇ……それに使い物になってませんよ」

 娼館の主は、てないセシリアをコンラッドに連れて行かれると困る、というニュアンスでコンラッドに言い放つ。

「ふざけるな!あの女の所有権はお前じゃない!婚約者である俺だ!」
「約束が違うんですから仕方ないじゃないですか………アンタに助けを求めないお嬢様のなんですよ……あの女は……違いますか?」
「なっ!」
「娼婦に仕上げお知らせしますよ、コンラッド様…………頂いた金はあの女に使っている魔法具代に使っちまったし、竿師の給料に分けたんで返せませんが、これ以上請求はしませんので、今日はお引き取りを」

 常客であろう、コンラッドに対する娼館の主の対応は冷たい物だった。
 人身売買等、非情な物だ。拉致し娼館に連れて来たのはコンラッドで、娼館にセシリアの衣食住と調教を頼んだ依頼主ではあるが、それはセシリアがコンラッドに助けを求める事が前提で預かっていただけなのだ。
 それが、コンラッドの予想は外れ、助けを求める事も無いセシリアに、娼婦になる意思を見た娼館の主は、セシリアの意思を組む事にした。そうなった時の指示はコンラッドから聞かされてもいないし、連れ出すという契約も交わしていないのだ。それならば娼館の主のしたい様にするだけなのだ。
 元々穴だらけのコンラッドの計画に、助言する事も馬鹿らしく、賢いセシリアに付いた娼館の主。

「コンラッド様、今日はお引き取りを」

 動かないコンラッドに、再度頭を下げ娼館から出て行って貰おうと、娼館の主は言い放った。

「ふざけるな!俺は客だぞ!セシリアを買う事にする!」
「………とお伝えしております」
「っ!」

 騒ぎを聞き付け、娼館で働く娼婦や男達、客迄も、部屋から出て来ると、体裁を気にしたのか、コンラッドは出て行った。

「ふぅ………早速、連絡を入れるとするか」

 大きな溜息と、コンラッドの相手が疲れたのか、脱力感を見せた娼館の主。

「その必要は無い」
「…………来られておいででしたか、ヴェルリック卿」
「セシリアは?」
「コンラッド様とは会わせずに済みましたので、部屋に居られますよ」
「…………では、そのまま連れて行くがいいか?」
「………調の仕上げは出来ていませんが気にならないので?」
は気にする方ではないし、長い間此処に居させたくないのでな……を連れて行くぞ」
「…………御意」

 娼館の主と話した男、ヴェルリック。セシリアの兄で次期カーター伯爵となるべく、エヴァーナ公国の中枢の立場の地位に居る青年だった。

        ❆❆❆❆❆❆

「もう、今日は終われ、ロッシェ」
「了解です」

 娼館の主がセシリアの部屋に戻って来る。

「………はぁ……はぁ……」
「喜べ、お嬢様」
「………な、何ですか………」
「アンタは此処から出られる」

 ロッシェから淫具を取り出され、シーツをセシリアに掛けられると、セシリアは身体を起こした。

「出られ………る?………まさか、に私を渡すんじゃないでしょうね?」
「………なら今帰った」
「い、居たんですか!」
「アンタを覗いていたがな」
「…………っ!」

 見られたくない男に見られていてゾッと武者震いをするセシリア。

「安心しろ、俺達はにはアンタを渡しゃしねぇよ」
「………な、なら何処に……」
「アンタの身の安全を保障する所さ………だが、此処から女1人出すには、目立つんでな………この魔法具の箱に入ってて貰う」

 1人の人間が入れる程の大きさの箱が運び込まれた。

「そのまま身体洗って、この箱に入れ」
「一体何処に連れて行こうとするの!」
「娼館の言葉で言えばだな」
「…………え?」

 身請け、と聞かされ、コンラッドではない男に売られるというのか。曖昧に言葉を濁す事しかしない娼館の主に怒りを顕にしていくセシリア。

「身請けって何!私は娼婦になる覚悟は出来たけど、身請けされる程娼館に貢献していないし、訳が分からないわ!」
「行きゃ分かるさ……俺達の仕事は、始めはただアンタがコンラッド様に助けを乞うのを待っていたが、アンタはコンラッド様に助けを求めるどころか拒否し続けていたからな。娼婦にするつもりでもいたが、アンタは娼館に売られた訳じゃねぇし、こっちもカーター伯爵家を敵に回したくないんでね、極秘裏にアンタの家と連絡していたんだ」
「……………ほ、本当ですか?」
「まぁな……娼館なんて商売してるが、一応法に基づいて商売してるんでね、コンラッド様のやり様に些か度が過ぎてたから、ちょっとしたアンタへの償いだ。それに今アンタの兄上が迎えに来てる」
「…………あぁ……お兄様が………」

 セシリアが嬉し泣きをする。

 ―――会いたい……お兄様に……

「さぁ、身体を洗って来てくれ」
「兄に会えませんか?」
か?」

 シーツに包まれ、中はほぼ全裸だ。

「あ…………そ、そうね」

 バスルームに急ぎ、身体を洗わせて貰ったセシリア。その時は、手枷は太腿から外され、部屋の中であれば自由に過ごせていたセシリアは、再びシーツを包みバスルームから出る。

「さぁ、このまま入れ」
「ふ、服は?」

 ほぼ全裸で、運ばれるのは流石に行き場所が分からないのに、不安を隠せないセシリア。だが、娼館の主は関係の無い事で、セシリアの身が今後如何なるか等心配している様子も無い。

「アンタは稼いでもいないから、服は用意出来ない」
「じゃ、じゃあこの拘束具は……」
「それはコンラッド様が依頼料として渡して来た金でアンタ用に作った物だ……持って行け」
「い、要らないわ!」
「………それなら箱に入ったら外してやろう……この箱は防音に魔法無効化の効果を施している」

 魔法が出せないセシリアの魔力が暴走しない様にの考えだ。1週間押さえ込まれた魔力の暴走があっては、怪我人が出てしまうかもしれないからだ。
 箱の中で着替えるにしても狭く出来ないだろうから、全裸で入るという事になってしまうのだ。

「せ、せめて何か着たいわ……」
「仕方ない………娼婦の未使用品の下着を持って来い」

 用意されたその下着も、卑猥で露出が激しい色とデザインの物だった。


 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる

奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。 だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。 「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」  どう尋ねる兄の真意は……

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

処理中です...