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自慰♡
しおりを挟む翌日、約束通りホテルから天使家へ帰宅した雫。祖父雷蔵からは、何もお咎めもなく、日曜日だったこの日は大学の課題をこなしていた。弥と尊からは手荷物やスマホも返してもらい、新たに弥と尊の連絡ツールとしてスマホを渡された。
「別に今のスマホでもいいんだがな……ただ俺達以外の連絡先が入ってる物は気に食わない」
「一緒にされたくないしな」
「弥さんと尊さん以外からは連絡来ない、という事ですね?」
「呼び捨てにしろ、て言ったろ?雫」
「……………呼び慣れません……」
「いいじゃないか、弥。セックスの時は、朝まで、俺達の名前呼びまくってたんだから」
「!!」
そうなのだ、結局あのガラスに映る雫は、前と後ろから侵されておかしくなった。弥を求め、尊を求め、白濁を飲まされてもまだ足りない、と強請っていたのだ。思い出すだけで赤面する。
課題を済まし、2人から貰った服を着る雫は鏡の前に立つ。一昨日から違う自分。一昨日は処女であったし、弥の事も尊の事も知らなかった。婚約者であったとしても、祖父が決めた縁談に従う気もなかった雫が、まんまと弥と尊に落ちた。首筋や手首、足首……服で隠せない無数のキスマークに顔が綻ぶ。昼前、送ってくれた車の中でもキスを繰り返し、唾液の味を確認して別れた。だが、まだ数時間しか経っていないのに、もう寂しくて仕方なくなっている雫。
「会いたい………会いたい………弥………尊……」
鏡やガラスに映る自分の姿を見る度、触れれる場所に雫は触れた。自分でもあんなに淫らで、男を求めるとは思えなかったが、弥や尊の熱を求め、杭で貫いてくれるのを待ち望み強請ってしまったのは、今でも恥ずかしくて堪らない。だが、思い出すだけで今でも入っている感覚あり、今無い事が寂しくて、疼いて仕方なかった。雫は、そっと自分の手を胸に当てる。暫く揉んで蕾を捏ねても、気持ち良いと感じない。
「駄目かぁ………」
そんな事を繰り返し、夕飯を祖父と共に食べる。
「雫………皇家の息子達とはどうだ?」
「どう、と言いますと結婚に前向きになったかどうか、と言う事がで宜しいのでしたら、直ぐに結婚は嫌です」
「何だ、仲睦まじくしてそうだったが、違うのか?」
「大学は卒業させて下さい」
「結婚しても大学は通える」
「それはそうですが、弥さんか尊さんのどちらか、なんて選ばなければなりませんから」
「その事か…………そんな事はお前が気にする事ではない」
「………で、ですが籍はどちらかで、残った方を愛人の様な扱いなんて………」
「……………」
メイド達を下がらせた雷蔵は雫に言った。
「それで皇家は良いと言っている………天使が口出しする事ではない。お前は2人の子を産めばいいのだ」
「他人事のように………」
「何だ?」
「いえ、ごちそうさまでした…………部屋に戻って寝ます………おやすみなさい、お祖父様」
部屋に戻って、シャワーを浴びた雫。また身体に増えたうっ血を見ては溜息を付く。
「身体目的で選ぶなんて出来ない……しっかり2人を理解したい」
一目惚れされて始まった恋愛でよく分からないまま身体を繋げてしまっては、恋愛経験が乏しい雫にとってはとても難しかった。2人を選び2人の子を産め、ではどちらに対しても失礼ではないか、と世間一般的に思ってしまうから、踏み出せる事はないだろう。2日間甘やかしてくれた弥と尊に、騙されている気もしてはいる。だが、愛撫にしても、身体を労るにしても優しい性格なのが伝わるのが迷いが生じるのだ。髪を乾かし、ベッドに突っ伏す雫。一人で寝るベッドは広くて寂しく、2人を思い出して雫はした事がない秘所を用足し以外初めて触れた。
「濡れて………る?」
くちゅくちゅ、と下着の上から、胸と蜜口に触れた。布の上から触る感触は、弥や尊に触られたような感覚はない。もどかしくどう触られていたか思い出しながら、芽を押さえ
、胸の蕾をグリグリと捏ねた。
「さっきより濡れて………はぁ………ああっ……駄目っ…………奥……触れ…………ないっ!」
奥が触れず諦めて、芽を必死に扱いて、やっと雫はイケた。弥達から触られたら直ぐにイケるのに、倍以上の時間が掛かったような気がした。
.•*¨*•.¸¸♬.•*¨*•.¸¸♬.•*¨*•.¸¸♬
「?私のスマホの着信じゃない………あっ!」
枕元に充電しておいた、弥と尊に渡されたスマホへの着信。慌ててスマホに出た雫。
『よぉ、雫』
「……………弥?尊?」
声だけではどちらか分からない。
『………あぁ、すまないビデオ通話にする』
「………尊……」
『正解……よく間違えないな、雫は』
「雰囲気?……利き腕で間違える事はないけど、好きな色違うでしょう?」
『確かに違うな………ベッドに居る、て事は、もう寝るのか?』
「眠いけど、まだ寝るつもりはなかったかな………寝れなかったし」
『何してた?』
「…………ゴロゴロ……」
本当の事は言えないので、誤魔化したのだが、尊の後ろに居た弥に、突っ込まれた。
『違うな………雫、寂しかったろ、今日』
「…………え?」
『何か、色気のある目をしてる』
『あぁ、セックス中の目な』
「な、な、何でそう思うの?」
『そりゃ分かるさ………せっかくのビデオ通話だ………間違ってたら謝るから、下着を映せ』
下着、と言うだけ、弥の配慮が伺える。しかも間違っているなら謝る、とまで言うのなら確信はあるのだろう。
「…………ね、ねぇ……弥達も……1人で……したり、する?」
『……………プッ……間違ってなかったか』
「それだけで理解しないでよ!」
『どれだけ寂しかったか見てやる………下着見せろ』
ゾクッと耳元で囁かれた様な声色に、雫は震えた。ショートパンツを履いていた雫は、服の上から触っていたのもあり、ショートパンツにも染みを作っていた。
『…………下着じゃないだろ?それ』
『パンツ見せろよ』
「あ、あんまり可愛くないの履いてるから嫌………」
恥ずかしいので、証拠だけ見せればいいと思っていたら、そうではないらしい。
『脱げよ、下着も』
「下着だけでいいでしょ?」
『可愛くない下着見せたくないなら、直接見せればいい』
『弥は、そういう頭の回転早いからな………ほら、雫……見せろ』
スマホを仕方なく脇に置き、下着毎ショートパンツを脱いだ雫は、オドオドしながらスマホのカメラを秘所に向けた。
『蜜口を自分で広げて見せて』
「え!?………やだっ!!」
『じゃあ、今度オナを見せてもらおうぜ、弥』
『そうだな……いい、と言うまで、テーブルの上で足を開いて見せてもらおうか……ダイニングのテーブルはガラス張りだしな』
「わ、分かったから!」
おずおずと、手を震わせながら、自分で蜜口を広げた雫。だが、直ぐ後に奥から熱い蜜が溢れてしまう。期待したのか緊張で、濡らしてはいけない、と思っての事か分からない。
『おぉっ!エロっ!』
『………雫、明日時間あるか?』
「明日?夕方に帰れるなら、14時には講義終わるけど」
『じゃあ、大学にその時間に迎えに行く。それ迄その状態をキープしておけよ。直ぐに突っ込めるようにな…………尊は?』
『あぁ……俺夕方からじゃないとな……』
『じゃあ、それ迄俺の独り占めだな………天使の爺さんには、了承を得ておくから、雫は気にするな』
「…………う、うん……」
『もう、ソコ触るなよ!いいな!?』
「洗うとかはさせてよ!朝またシャワー浴びるんだから、私」
『分かった………だが、想像して濡らしておけよ?』
「分かった……」
『じゃあ、明日迎えに行くからな……おやすみ』
「…………おやすみなさい」
命令口調でも優しい心遣いに、心が熱くなった雫だった。
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