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ひなたのお姉さん。
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ひなたの後ろをついて行くように歩きながら聞く。
優弥「ひなた?どこいくんだ?」
ひなた「え?・・・消防署ですよ?」
翔馬「消防署に?」
ひなた「昨日の出前のお皿取りに行くんです。」
ひなたは道路を渡るために右に左に首を振りながら話す。
宏斗「最近よく頼むよねー、事務所の人。」
ひなた「助かりますっ。」
左右を確認して一緒に道路を渡る。
消防署の敷地に入ると、ひなたは走り出した。
ひなた「じゃあ、私はここでーっ。」
優弥「おー。」
走って署の入り口に向かうひなたの後ろ姿を見てると、翔馬たちが絡んできた。
翔馬「この前の日曜日、いったい何があったんだ?」
優弥「あー・・・お前らにも言っておかないといけないことがある。」
宏斗「?」
航平「?」
優弥「書類片付けながらでいいから聞いてくれ。」
俺たちは自分たちのデスクワークをする部屋に入り、仕事を始めた。
手を動かしながら・・・ひなたのお姉さんのことを話す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「・・・なるほど、太陽くんはお姉さんの子供だったのか。」
宏斗「すげぇな、親せきにあたるとはいえ、学生のうちに子育てとか・・・。」
航平「大変だっただろうねぇ・・・・。」
一通り話し終わったところで、俺は翔馬に『お願い』する。
優弥「翔馬、ひなたのお姉さんって・・・消防署で探せれないか?」
翔馬は驚いた顔で俺を見てきた。
翔馬「・・・それは警察の仕事じゃないか?」
優弥「そうじゃなくて・・・特徴とかを全国の消防署に連絡できない?『仕事』じゃなくて『尋ね人』・・・みたいな感じで・・。」
翔馬「知り合いがいるところには頼めるけど・・・いないとこは無理だと思う。」
優弥「頼めるところだけでもいい。だから・・・・・。」
そう言うと翔馬は自分のケータイを取り出した。
翔馬「今度、特徴をメールしろ。・・・ひなたちゃんには『期待しないように』ってちゃんと言えよ?」
優弥「!!・・・わかってる。ありがとう。」
俺はケータイを取り出した。
ひなたにメールを打つ。
『明日、仕事だろ?何時に終わる?優弥』
送信して俺は、仕事の続きを始めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夜10時・・・
全ての業務が終わった俺は帰り支度を整え、署を出た。
鞄からケータイを取り出して、ひなたから返事がきてないか見る。
優弥「お、来てる来てる。」
ひなたからのメールだ。
『仕事は16時に終わりますよー。ひなた』
優弥「16時か。」
『終わるころ、店に迎えに行く。優弥』
メールを送信し、俺は帰路についた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日の16時・・・・
ひなたにメールを打った通り迎えに来た俺は、あおぞら食堂の店の前で待っていた。
優弥「もう終わる・・・か?」
暖簾がしまわれてる食堂。
片づけをしてることは間違いなかった。
ひなた「じゃあ、お疲れ様でーす。」
そう言って店の裏から出てきたひなた。
俺はひなたに見えるように手を振った。
優弥「よ。」
ひなた「優弥さん。・・・どうしたんですか?」
俺の前まで歩きてきたひなたは少し俯き加減だ。
優弥「・・・知り合いのつてを辿って・・・お姉さんを探せれるかもしれなくてさ・・・特徴とか聞いてもいいか?」
そう言うとひなたは顔を上げ、俺と目線を合わせた。
ひなた「それ・・・ほんと・・ですか・・?」
優弥「先に行っとくけど期待はするなよ?でも、何もしないよりは・・・見つかる可能性は上がる。」
ひなたは一瞬目を輝かせたけど、すぐにまた俯いた。
優弥「?・・・ひなた?」
ひなた「ありがたいお話なんですけど・・・帰って来るまで待ちたいと思うので・・・。」
ひなたは太陽を・・・1年半見てきた。
『母親』の代わりなんてそう易々と務まるものじゃない。
『施設に預けなかった』って話から、『待つ』って意思がどれほど強いのか・・・俺は改めて知った。
優弥「・・・そうだよな。」
ひなた「ほんとにごめんなさい・・・。」
優弥「いや、いいんだよ。・・・俺でよかったらいつでも力になるし・・・それだけは覚えといて?」
そう言うとひなたはまた顔を上げた。
そして笑顔で言う。
ひなた「ふふ、ありがとうございます。」
優弥「---っ!」
いつも店で見る笑顔じゃない・・・素の笑顔。
屈託のないその表情は、素直なひなた自身を晒してるようで・・・
俺は思わずひなたを抱きしめた。
ひなた「!?」
優弥「お前、俺のこと意識しすぎだし、しなさすぎ。」
ひなた「え!?」
優弥「『振り向かせる』って言った手前、気にしてくれるのは嬉しいんだけど・・・そんな笑顔を見せるなよ・・・。」
ひなた「えぇぇ・・・・。」
優弥「ひなた?どこいくんだ?」
ひなた「え?・・・消防署ですよ?」
翔馬「消防署に?」
ひなた「昨日の出前のお皿取りに行くんです。」
ひなたは道路を渡るために右に左に首を振りながら話す。
宏斗「最近よく頼むよねー、事務所の人。」
ひなた「助かりますっ。」
左右を確認して一緒に道路を渡る。
消防署の敷地に入ると、ひなたは走り出した。
ひなた「じゃあ、私はここでーっ。」
優弥「おー。」
走って署の入り口に向かうひなたの後ろ姿を見てると、翔馬たちが絡んできた。
翔馬「この前の日曜日、いったい何があったんだ?」
優弥「あー・・・お前らにも言っておかないといけないことがある。」
宏斗「?」
航平「?」
優弥「書類片付けながらでいいから聞いてくれ。」
俺たちは自分たちのデスクワークをする部屋に入り、仕事を始めた。
手を動かしながら・・・ひなたのお姉さんのことを話す。
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翔馬「・・・なるほど、太陽くんはお姉さんの子供だったのか。」
宏斗「すげぇな、親せきにあたるとはいえ、学生のうちに子育てとか・・・。」
航平「大変だっただろうねぇ・・・・。」
一通り話し終わったところで、俺は翔馬に『お願い』する。
優弥「翔馬、ひなたのお姉さんって・・・消防署で探せれないか?」
翔馬は驚いた顔で俺を見てきた。
翔馬「・・・それは警察の仕事じゃないか?」
優弥「そうじゃなくて・・・特徴とかを全国の消防署に連絡できない?『仕事』じゃなくて『尋ね人』・・・みたいな感じで・・。」
翔馬「知り合いがいるところには頼めるけど・・・いないとこは無理だと思う。」
優弥「頼めるところだけでもいい。だから・・・・・。」
そう言うと翔馬は自分のケータイを取り出した。
翔馬「今度、特徴をメールしろ。・・・ひなたちゃんには『期待しないように』ってちゃんと言えよ?」
優弥「!!・・・わかってる。ありがとう。」
俺はケータイを取り出した。
ひなたにメールを打つ。
『明日、仕事だろ?何時に終わる?優弥』
送信して俺は、仕事の続きを始めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夜10時・・・
全ての業務が終わった俺は帰り支度を整え、署を出た。
鞄からケータイを取り出して、ひなたから返事がきてないか見る。
優弥「お、来てる来てる。」
ひなたからのメールだ。
『仕事は16時に終わりますよー。ひなた』
優弥「16時か。」
『終わるころ、店に迎えに行く。優弥』
メールを送信し、俺は帰路についた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日の16時・・・・
ひなたにメールを打った通り迎えに来た俺は、あおぞら食堂の店の前で待っていた。
優弥「もう終わる・・・か?」
暖簾がしまわれてる食堂。
片づけをしてることは間違いなかった。
ひなた「じゃあ、お疲れ様でーす。」
そう言って店の裏から出てきたひなた。
俺はひなたに見えるように手を振った。
優弥「よ。」
ひなた「優弥さん。・・・どうしたんですか?」
俺の前まで歩きてきたひなたは少し俯き加減だ。
優弥「・・・知り合いのつてを辿って・・・お姉さんを探せれるかもしれなくてさ・・・特徴とか聞いてもいいか?」
そう言うとひなたは顔を上げ、俺と目線を合わせた。
ひなた「それ・・・ほんと・・ですか・・?」
優弥「先に行っとくけど期待はするなよ?でも、何もしないよりは・・・見つかる可能性は上がる。」
ひなたは一瞬目を輝かせたけど、すぐにまた俯いた。
優弥「?・・・ひなた?」
ひなた「ありがたいお話なんですけど・・・帰って来るまで待ちたいと思うので・・・。」
ひなたは太陽を・・・1年半見てきた。
『母親』の代わりなんてそう易々と務まるものじゃない。
『施設に預けなかった』って話から、『待つ』って意思がどれほど強いのか・・・俺は改めて知った。
優弥「・・・そうだよな。」
ひなた「ほんとにごめんなさい・・・。」
優弥「いや、いいんだよ。・・・俺でよかったらいつでも力になるし・・・それだけは覚えといて?」
そう言うとひなたはまた顔を上げた。
そして笑顔で言う。
ひなた「ふふ、ありがとうございます。」
優弥「---っ!」
いつも店で見る笑顔じゃない・・・素の笑顔。
屈託のないその表情は、素直なひなた自身を晒してるようで・・・
俺は思わずひなたを抱きしめた。
ひなた「!?」
優弥「お前、俺のこと意識しすぎだし、しなさすぎ。」
ひなた「え!?」
優弥「『振り向かせる』って言った手前、気にしてくれるのは嬉しいんだけど・・・そんな笑顔を見せるなよ・・・。」
ひなた「えぇぇ・・・・。」
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