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参観のお知らせ。
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抱きしめた腕の力を緩め、ひなたを腕から解放した。
優弥「これから太陽迎えに行くのか?」
ひなた「そうです・・・けど・・・。」
優弥「俺も行っていい?」
ひなた「・・・いいです・・けど・・。」
優弥「よしっ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ひなたside・・・
太陽を保育園に迎えにいくのに、優弥さんが一緒に行くと言い出した。
ひなた(一緒に行くのはいいんだけど・・・。)
『好きだ』と言われてからいつも気になってしまう優弥さん。
隣を歩く姿をチラチラ見てしまう。
高い背。
たくましい体。
私よりも『大人』な彼は、どこか余裕がある。
切れ長な二重瞼にシャープな顔立ち。
誰がどう見ても・・・かっこいい部類に入る気がする。
優弥「?・・・どうかしたか?」
ひなた「ーーーっ!」
自分のことを好きだと言ってくれる優弥さんに好意を持たないハズがない。
でも私には太陽がいる。
子供付きの彼女なんて・・・迷惑だ。
ひなた「あの・・・優弥さん?」
優弥「うん?」
ひなた「日曜日に言ってたことなんですけど・・・・・」
話そうとしたとき、後ろからトラックが走ってきた。
優弥「ひなた、危ないからこっちきな。」
ひなた「え?・・・うわぁ・・・っ。」
ぐいっと手を引かれ道路の端に引き寄せられた。
優弥「危ないから端っこ歩けよ?」
ひなた「はい・・・。」
大きい手に私の手がすっぽり収まってしまってる。
その手をじーっと見てると、優弥さんがニヤッと笑った。
優弥「ちっさいな。」
ひなた「~~~っ。」
どきどきとする胸が『好き』を教えてくれてることに気がつくのは・・・まだ先のことだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ピンポーン・・・
ひなた「秋森 太陽のお迎えにきましたー。」
そう言って保育園の中に入る。
優弥さんも一緒に入ってきて、太陽の待つ教室に行くと・・・
先生が私を待っていた。
担任「あ、太陽くんのお姉さん。ちょっとお話が・・・・」
ひなた「?」
先生は教室から出てきて、私に1枚のプリントを渡してきた。
ひなた「・・・あぁ、『父親参観』ですね。」
『父親参観』と書かれたプリント。
年に一度、平日にある参観で園児たちの『父親』が子供たちの様子を見に来る日だ。
担任「そうなんです。いつも太陽くんのお家はお姉さんが来られてますよね?それはいいんです。他の子もお母さんが来るお家もあるので・・・。」
先生は自分のエプロンのポケットから同じプリントを取り出した。
破れていたようで、セロハンテープで留められてる。
ひなた「?」
担任「太陽くんが・・・破いてしまいまして・・・。」
ひなた「え!?」
担任「子供たちに『父親参観』の説明をしていたら、数人の子たちが『パパと遊ぶ』と盛り上がってしまいまして・・・・。」
ひなた「あー・・・・。」
太陽は他の子が羨ましくてプリントを破り捨てたようだと・・・説明を受けた。
もしくは、『パパはいないからいらない』のどっちかだろうと。
ひなた「・・・すみません。」
担任「いえ、こちらも配慮が足りずに・・・申し訳ありません。参観はお姉さんのご参加でよろしいでしょうか?」
ひなた「はい。私が来ますので・・・。」
担任「すみません。・・・じゃあ太陽くん呼んできますね。」
先生は教室の中に入っていった。
ひなた「あー・・・太陽になんて言えば・・・。」
破れたプリントを見てると、優弥さんが覗き込んできた。
優弥「それ、いつ?」
ひなた「え?・・・えーと・・・再来週の金曜・・?」
優弥「んー・・・わかった。」
ひなた「?」
参観の日にちを優弥さんに伝えたとき、太陽が教室から出てきた。
太陽「ねーたんっ・・・にーちゃん!?」
ひなた「太陽、おかえり。」
太陽「にーちゃんもおむかえ?」
太陽は私なんか素通りで優弥さんに話しかけに行く。
優弥「一緒に迎えに来た。・・・なぁ、太陽?これなんだけど・・・。」
優弥さんは私の手にあった破れたプリントを取って太陽に見せた。
太陽「!・・・ごめんなさ・・・」
優弥「にーちゃんが参観行ってもいいか?」
ひなた「!?」
その言葉に、太陽は目を輝かせた。
太陽「!!・・・うん!」
優弥「よし。ちょっと待てよ?」
そう言って優弥さんは担任の先生に聞き始めた。
優弥「太陽の父親代わりにきてもいいでしょうか。」
担任「それは・・・構いませんが・・・。」
優弥「じゃあよろしくお願いします。」
深く頭を下げた優弥さんは、太陽の手を取って歩き始める。
優弥「ほら帰るぞー、ひなた。」
ひなた「えっ・・・!?あ、ありがとうございましたーっ。」
私は担任の先生に挨拶をして二人を追いかけた。
優弥「これから太陽迎えに行くのか?」
ひなた「そうです・・・けど・・・。」
優弥「俺も行っていい?」
ひなた「・・・いいです・・けど・・。」
優弥「よしっ。」
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ひなたside・・・
太陽を保育園に迎えにいくのに、優弥さんが一緒に行くと言い出した。
ひなた(一緒に行くのはいいんだけど・・・。)
『好きだ』と言われてからいつも気になってしまう優弥さん。
隣を歩く姿をチラチラ見てしまう。
高い背。
たくましい体。
私よりも『大人』な彼は、どこか余裕がある。
切れ長な二重瞼にシャープな顔立ち。
誰がどう見ても・・・かっこいい部類に入る気がする。
優弥「?・・・どうかしたか?」
ひなた「ーーーっ!」
自分のことを好きだと言ってくれる優弥さんに好意を持たないハズがない。
でも私には太陽がいる。
子供付きの彼女なんて・・・迷惑だ。
ひなた「あの・・・優弥さん?」
優弥「うん?」
ひなた「日曜日に言ってたことなんですけど・・・・・」
話そうとしたとき、後ろからトラックが走ってきた。
優弥「ひなた、危ないからこっちきな。」
ひなた「え?・・・うわぁ・・・っ。」
ぐいっと手を引かれ道路の端に引き寄せられた。
優弥「危ないから端っこ歩けよ?」
ひなた「はい・・・。」
大きい手に私の手がすっぽり収まってしまってる。
その手をじーっと見てると、優弥さんがニヤッと笑った。
優弥「ちっさいな。」
ひなた「~~~っ。」
どきどきとする胸が『好き』を教えてくれてることに気がつくのは・・・まだ先のことだった。
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ピンポーン・・・
ひなた「秋森 太陽のお迎えにきましたー。」
そう言って保育園の中に入る。
優弥さんも一緒に入ってきて、太陽の待つ教室に行くと・・・
先生が私を待っていた。
担任「あ、太陽くんのお姉さん。ちょっとお話が・・・・」
ひなた「?」
先生は教室から出てきて、私に1枚のプリントを渡してきた。
ひなた「・・・あぁ、『父親参観』ですね。」
『父親参観』と書かれたプリント。
年に一度、平日にある参観で園児たちの『父親』が子供たちの様子を見に来る日だ。
担任「そうなんです。いつも太陽くんのお家はお姉さんが来られてますよね?それはいいんです。他の子もお母さんが来るお家もあるので・・・。」
先生は自分のエプロンのポケットから同じプリントを取り出した。
破れていたようで、セロハンテープで留められてる。
ひなた「?」
担任「太陽くんが・・・破いてしまいまして・・・。」
ひなた「え!?」
担任「子供たちに『父親参観』の説明をしていたら、数人の子たちが『パパと遊ぶ』と盛り上がってしまいまして・・・・。」
ひなた「あー・・・・。」
太陽は他の子が羨ましくてプリントを破り捨てたようだと・・・説明を受けた。
もしくは、『パパはいないからいらない』のどっちかだろうと。
ひなた「・・・すみません。」
担任「いえ、こちらも配慮が足りずに・・・申し訳ありません。参観はお姉さんのご参加でよろしいでしょうか?」
ひなた「はい。私が来ますので・・・。」
担任「すみません。・・・じゃあ太陽くん呼んできますね。」
先生は教室の中に入っていった。
ひなた「あー・・・太陽になんて言えば・・・。」
破れたプリントを見てると、優弥さんが覗き込んできた。
優弥「それ、いつ?」
ひなた「え?・・・えーと・・・再来週の金曜・・?」
優弥「んー・・・わかった。」
ひなた「?」
参観の日にちを優弥さんに伝えたとき、太陽が教室から出てきた。
太陽「ねーたんっ・・・にーちゃん!?」
ひなた「太陽、おかえり。」
太陽「にーちゃんもおむかえ?」
太陽は私なんか素通りで優弥さんに話しかけに行く。
優弥「一緒に迎えに来た。・・・なぁ、太陽?これなんだけど・・・。」
優弥さんは私の手にあった破れたプリントを取って太陽に見せた。
太陽「!・・・ごめんなさ・・・」
優弥「にーちゃんが参観行ってもいいか?」
ひなた「!?」
その言葉に、太陽は目を輝かせた。
太陽「!!・・・うん!」
優弥「よし。ちょっと待てよ?」
そう言って優弥さんは担任の先生に聞き始めた。
優弥「太陽の父親代わりにきてもいいでしょうか。」
担任「それは・・・構いませんが・・・。」
優弥「じゃあよろしくお願いします。」
深く頭を下げた優弥さんは、太陽の手を取って歩き始める。
優弥「ほら帰るぞー、ひなた。」
ひなた「えっ・・・!?あ、ありがとうございましたーっ。」
私は担任の先生に挨拶をして二人を追いかけた。
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