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副作用4。
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鈴「ありがと・・・・。」
私は横向きになって身を縮めながら楽な姿勢を探す。
鈴「んー・・・・。」
恭吾「病室にいくからな?」
ガラガラとベッドを押されて私は今いてた部屋を出た。
うとうとと眠りにつきかけたころ、私の近くで直哉お兄ちゃんの声が聞こえた。
恭吾「直哉さん。来たの?」
直哉「おぉ。鈴の目、覚めたのか?」
恭吾「さっきね。病室に連れて行こうと思って・・・。」
直哉「俺、運んどこうか?点滴とかないんだろ?」
恭吾「じゃあ・・・お願いします。」
私のベッドは無事に病室につき、直哉お兄ちゃんが私の近くに座った気配がする。
喋れるほどの元気はないし、目を開けれるほどの気力もない。
楽な姿勢がまだ見つからず、ごそごそしてると、私の頭に手が置かれたことがわかった。
大きくて・・・温かくて・・・安心する。
鈴「んー・・・へへっ。」
直哉「---っ!」
そのまま私の意識は深く沈んでいき、眠りに落ちた。
鈴「・・・・zzz。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
直哉side・・・
2日前、鈴を・・・搬送した時、心臓が嫌な音を立ててた。
症状は高熱だけだ。
そういう傷病者の搬送は結構ある。
なのに・・・
直哉(不安で仕方なかった。)
きっとそれは鈴が『妹』だから。
そう思って翔平たちに鈴を引き渡したけど、鈴の目はすぐに覚めてくれなかった。
翔平「もう起きてもいいんだけどな。」
直哉「だよな・・・。」
翔平と恭吾は不安だったと思う。
大切な妹の目が覚めないとか・・・。
俺も同じ気持ち・・・・だと思う。
だから恭吾が『目が覚めた』って言った時は嬉しかった。
嬉しくて・・・寝てる鈴の頭を撫でた。
鈴「・・・・へへっ。」
直哉「---っ!」
俺の心を跳ねさせる笑顔で笑った鈴。
直哉(俺、たぶん鈴のことが好きなんだろうな。)
守りたい存在。
俺の心を軽くしてくれたこと。
俺を笑顔にさせる行動。
幸せな気持ちにさせる笑顔。
惚れるには十分過ぎる材料だ。
その材料は俺の中で育ち、気持ちだけが膨らんでいった。
直哉(俺の中だけで留めとくか。)
愛しい気持ちは『妹を愛でる』という行動に置き換えていこうと、決めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日・・・
鈴side・・・
熱が下がり切り、すっかり平熱に戻った私は、お兄ちゃんたちから薬の説明を聞いていた。
翔平「この前のは副作用で熱が出た。その副作用が溜まりに溜まって高熱を出したことがわかった。」
鈴「そうなんだ。」
恭吾「今度のやつは大丈夫・・・なハズ。」
鈴「なんか変なことがあったら言うんでしょ?」
翔平「その通り。夜になったら家に帰ろうな?俺らの仕事が終わるから。」
鈴「はーい。」
お兄ちゃんたちは仕事に戻り、私は病室に残された。
鈴「点滴も終わってるし、ちょっとお散歩くらいいいよね?」
私はゆっくり歩きながら病室を出た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鈴「外・・・寒そう・・・。」
1階まで下りてきた私は、廊下の窓から中庭を見ていた。
風に吹かれ、枯れ葉が舞い上がってる。
鈴「外はダメだなー・・・。」
病室に戻ろうかと思い、クルっと体を半回転させた。
望「・・・鈴?」
半回転させた視線の先に、望くんの姿が見えた。
鈴「望くんー。」
望「ごめんな?体調悪いのに気がつかなくて・・・。」
暗い顔をしながら謝ってくれる望くん。
鈴「ううん?大丈夫っ。へへっ。」
望「鈴・・・。でももう3日も入院してるし・・・。」
鈴「あ、今日の夜に帰るよ?もう退院するから心配しないで?」
望「よかった・・・元気になってよかった・・・。」
望くんは私の体をふわっと抱きしめた。
鈴「の・・望くん・・?」
望「俺、鈴が倒れた時なにもできなかった。ただ・・・鈴が辛いのを見てることしかできなかった。」
鈴「そんなこと・・・・。」
望「技術的なことは何もできないけど・・・鈴が元気になって・・また笑うまで側にいることはできる。」
鈴「?・・・なにを言ってるの?」
望「・・・・好きだ、鈴。小さいころから・・・好きだった。」
鈴(・・・・・え?)
望くんは、私を腕から解放した。
今度は私の目を見てハッキリ言う。
望「俺と付き合って欲しい。」
鈴「---っ!」
どうしていいのか分からず、体がふらふらと揺れ出した。
鈴(望くんが私を!?)
頭の中で言葉を探すけど、何も出てこない。
鈴(どうしよう・・どうしよう・・!)
困り果ててると、恭吾お兄ちゃんが私を呼んだ。
恭吾「鈴っ!」
私は横向きになって身を縮めながら楽な姿勢を探す。
鈴「んー・・・・。」
恭吾「病室にいくからな?」
ガラガラとベッドを押されて私は今いてた部屋を出た。
うとうとと眠りにつきかけたころ、私の近くで直哉お兄ちゃんの声が聞こえた。
恭吾「直哉さん。来たの?」
直哉「おぉ。鈴の目、覚めたのか?」
恭吾「さっきね。病室に連れて行こうと思って・・・。」
直哉「俺、運んどこうか?点滴とかないんだろ?」
恭吾「じゃあ・・・お願いします。」
私のベッドは無事に病室につき、直哉お兄ちゃんが私の近くに座った気配がする。
喋れるほどの元気はないし、目を開けれるほどの気力もない。
楽な姿勢がまだ見つからず、ごそごそしてると、私の頭に手が置かれたことがわかった。
大きくて・・・温かくて・・・安心する。
鈴「んー・・・へへっ。」
直哉「---っ!」
そのまま私の意識は深く沈んでいき、眠りに落ちた。
鈴「・・・・zzz。」
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直哉side・・・
2日前、鈴を・・・搬送した時、心臓が嫌な音を立ててた。
症状は高熱だけだ。
そういう傷病者の搬送は結構ある。
なのに・・・
直哉(不安で仕方なかった。)
きっとそれは鈴が『妹』だから。
そう思って翔平たちに鈴を引き渡したけど、鈴の目はすぐに覚めてくれなかった。
翔平「もう起きてもいいんだけどな。」
直哉「だよな・・・。」
翔平と恭吾は不安だったと思う。
大切な妹の目が覚めないとか・・・。
俺も同じ気持ち・・・・だと思う。
だから恭吾が『目が覚めた』って言った時は嬉しかった。
嬉しくて・・・寝てる鈴の頭を撫でた。
鈴「・・・・へへっ。」
直哉「---っ!」
俺の心を跳ねさせる笑顔で笑った鈴。
直哉(俺、たぶん鈴のことが好きなんだろうな。)
守りたい存在。
俺の心を軽くしてくれたこと。
俺を笑顔にさせる行動。
幸せな気持ちにさせる笑顔。
惚れるには十分過ぎる材料だ。
その材料は俺の中で育ち、気持ちだけが膨らんでいった。
直哉(俺の中だけで留めとくか。)
愛しい気持ちは『妹を愛でる』という行動に置き換えていこうと、決めた。
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翌日・・・
鈴side・・・
熱が下がり切り、すっかり平熱に戻った私は、お兄ちゃんたちから薬の説明を聞いていた。
翔平「この前のは副作用で熱が出た。その副作用が溜まりに溜まって高熱を出したことがわかった。」
鈴「そうなんだ。」
恭吾「今度のやつは大丈夫・・・なハズ。」
鈴「なんか変なことがあったら言うんでしょ?」
翔平「その通り。夜になったら家に帰ろうな?俺らの仕事が終わるから。」
鈴「はーい。」
お兄ちゃんたちは仕事に戻り、私は病室に残された。
鈴「点滴も終わってるし、ちょっとお散歩くらいいいよね?」
私はゆっくり歩きながら病室を出た。
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鈴「外・・・寒そう・・・。」
1階まで下りてきた私は、廊下の窓から中庭を見ていた。
風に吹かれ、枯れ葉が舞い上がってる。
鈴「外はダメだなー・・・。」
病室に戻ろうかと思い、クルっと体を半回転させた。
望「・・・鈴?」
半回転させた視線の先に、望くんの姿が見えた。
鈴「望くんー。」
望「ごめんな?体調悪いのに気がつかなくて・・・。」
暗い顔をしながら謝ってくれる望くん。
鈴「ううん?大丈夫っ。へへっ。」
望「鈴・・・。でももう3日も入院してるし・・・。」
鈴「あ、今日の夜に帰るよ?もう退院するから心配しないで?」
望「よかった・・・元気になってよかった・・・。」
望くんは私の体をふわっと抱きしめた。
鈴「の・・望くん・・?」
望「俺、鈴が倒れた時なにもできなかった。ただ・・・鈴が辛いのを見てることしかできなかった。」
鈴「そんなこと・・・・。」
望「技術的なことは何もできないけど・・・鈴が元気になって・・また笑うまで側にいることはできる。」
鈴「?・・・なにを言ってるの?」
望「・・・・好きだ、鈴。小さいころから・・・好きだった。」
鈴(・・・・・え?)
望くんは、私を腕から解放した。
今度は私の目を見てハッキリ言う。
望「俺と付き合って欲しい。」
鈴「---っ!」
どうしていいのか分からず、体がふらふらと揺れ出した。
鈴(望くんが私を!?)
頭の中で言葉を探すけど、何も出てこない。
鈴(どうしよう・・どうしよう・・!)
困り果ててると、恭吾お兄ちゃんが私を呼んだ。
恭吾「鈴っ!」
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