「女友達と旅行に行っただけで別れると言われた」僕が何したの?理由がわからない弟が泣きながら相談してきた。

ぱんだ

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第4話 非常に頭の悪い弟に姉は頭を悩ませる

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「男はハリーだけで後の全員は女性だったの?」
「そうだよ」

驚いた姉は気持ちも新たにして聞いた。やはり同じ言葉が弟から返ってくる。その顔からは自分が悪い事をしているように感じる。

「フローラにはその事を言ってなかったの?」
「考えてみればそうだったかも?フローラには友達と旅行に行くとしか言わなかったかな」

婚約している彼女にはその事を伝えなかったの?と姉が聞いたところ弟はフローラには友人と行くとした話していなかったと言い、首をかしげながら思い出していた。

「婚約までしてるのにあなたは何を考えてるの!」
「アリス姉さん何で怒るの?」

お前は彼女の気持ちをわかってない!という思いで姉は炎のような激しい怒りを弟にぶつけた。いつも姉はやわらかな愛情ある笑顔を自分に向けてくれるのに……姉さんはどうして怒るんだろう?大好きな姉にとがめるような冷たい言い方をされてハリーは頭が混乱した。

「僕もハリーがおかしいと思うよ」

話を聞いていたマイケルも弟がおかしいと口を挟んだ。婚約しているならなおさら誤解や不審を招いてしまうから、女性が加わった旅行に参加しないのが普通の判断。しかも自分以外の他の全員が女性なんて逆にフローラが同じ事をしたらハリーはどう思うのか?

マイケルは常識的な男でを頭の中でしていた。マイケルがハリーと同じ状況なら妻を愛しているので自分から辞退している。

「なんでだよ?別に旅行でエッチなことはしてないけど?」
「そういう問題じゃないでしょ!」
「アリス姉さん怒らないでくれよ」

弟は旅行に行ったのはみんな女性だったが。男女の関係したり後ろめたい事は何もしてないと言う。そんな弟に姉は批判的な態度をみせて険しい目でハリーをにらんだ。ハリーは自分が何で怒られているのか分からないけど、恋してたまらない姉に激しく罵倒ばとうされて泣きそうな顔になる。

これでは婚約者のフローラから婚約の解消が言い渡されても無理もない。アリスも弟が旅行に行くことは知っていたが、間違いなく男友達と行くと思っていた。もし全員が女性と知っていたら婚約しているのに軽はずみな行動をとらないように注意していた。

「――あの、」
「ハリーどうしたの?」
「旅行に行ったメンバーに元恋人は二人いた」

弟はちょっと言いづらそうに切りだした。なに?姉は聞き返した。実は旅行に行った女性の中には過去に付き合っていた人が二人いたらしい。

「んん?」
「でももう今はそういう身体の関係はないから問題ないよね?」
「いい加減にしなさい!」

姉は頭の中を整理しようとしていたら、弟は耳を疑うような言葉を返してきた。アリスは凛とした声で容赦なく叱り飛ばした。
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