両親が亡くなり悲しい思いを癒してくれた幼馴染の王子に溺愛され婚約して幸せでしたが彼には人に言えない秘密があった。

佐藤 美奈

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第11話

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クロエとオリビアはハリーの浮気疑惑を強い思いで、自分たちの出来る事は何でもやってやると気合を入れて臨んでいる。これから一週間ハリーの行動を監視する正義の戦士は、その道では有名な人に依頼した。

引き金となったのは、偶然にも浮気現場を目撃したオリビアなので、必要な経費も自分が出すと申し出てくれました。でもそこまで甘えることは出来ないと言ったら、結局二人で資金を出すことになった。

ハリーの監視が始まりました。その間にクロエは一度だけハリーと会いましたが、二人で話していても我慢ならないほど不快な気分になって思わず怒鳴り散らしたくなるのを懸命にこらえた。その理由は監視を実行する前に、仲間になったノアを交えて三人で話し合った時の事です。

「マリアなら学園に通っていた時に同じクラスだったよ」

簡単な自己紹介をした後、これまでの事を話したらノアはマリアという人を知っていると言い出した。この前にクロエがノアがいる部屋に踏み込んだ時は、ハリーにごまかされていたのでマリアという名前も特に気にしなかった。

今は詳しい事情やオリビアが見たマリアという子の服装や髪型に化粧などを話し、ノアは脳裏に閃くものがあって、マリアは学生時代の同級生だったことを思い出すに至った。

「どういう人だったの?」
「男爵令嬢でおとなしい上品な顔立ちに似合わず色んな人と浮名を流していた。僕の中では恋多き女性というイメージかな?」

クロエがマリアについて質問すると、少し遠くを見るように考え込んだノアは頭の中に埋もれていたおぼろげな記憶を掘り起こす。男爵家の次女として生まれて、学生の頃のマリアは奔放ほんぽうな男性関係で知られていたと話した。

「それと、兄さんと親しく交流をしていたよ」
「そうなんですか。どんな?」
「昔から二人は男女関係があると思う」
「どうしてそう言い切れるの?」

先ほどから過去の記憶を頭の中で再現していたノアは、はっきりと思い出してをしたのである。ハリーとマリアの関係は最近からではなく以前から愛し合う仲だと言うのです。クロエとオリビアは、その理由を教えてほしいとノアを追いつめるような口調で聞いた。

「クロエと兄さんが交際を始めて少し経った頃の事なんだけど、帰ってきたらマリアが家にいたんだ。兄さんはとても驚いて絶対にクロエに言うなって何度もしつこく念を押されたよ」
「でも一緒にいるくらいだったら友人と言えばハリー殿下もそんなに慌てる事はないと思いますが?」

確かにマリアが家にいること事態が怪しいけど、一緒にいるくらいだったら浮気の明確な根拠があるというわけではない。オリビアの言う通りハリーから友人の女性だと言われればどうしようもないだろう。それだけではじゃないことぐらいわかってると言いたげな顔のノアは再び口を切った。

「でも二人は風呂に入っていたんだ」
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