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第4話
「ん……?なんだか体が重いような……」
体に異変を感じたレオナルドは深夜に目が覚めた。まだ眠かったが体全体が痛くてたまらないのです。自分の体に何が起こっているのか分からない不安で不気味な恐怖を感じる。
何げなく隣を見ると、幼馴染のカトリーヌがすやすやと寝息を立てている。それを見ると少しだけ落ち着いて、これから始まるカトリーヌとの結婚生活を思い浮かべながら幸福感を噛みしめた。
(私はカトリーヌと幸せな人生を歩むのだ)
昨日の誕生日パーティーでカトリーヌとの結婚と妊娠を発表した。本来ならアリーナとの婚約発表の場であった。招待された多数の人もその情報は掴んでいて、二人を早く祝福したい気持ちで心の準備をして温かく見守っていた。
だが、蓋を開けてみると婚約者のアリーナにレオナルドは婚約破棄を宣言したのだ。どうなっているんだ?聞いてた話と違うと招待客たちは騒ぎ始め、不測の事態が起こり頭が混乱する。
その直後は、アリーナとレオナルドは向き合って何か意見を言い合いしていたようだが、妙な緊迫感で招待客たちは押し黙っていた。
その後、アリーナはそのまま早々に退出した。カトリーヌの妊娠発言をレオナルドに確認するとあっさりと認めた。取り返しがつかないことをやってしまった救いようのないレオナルドを見捨てたのです。続いてアリーナの親友のミレーユが悪びれない態度のレオナルドに詰め寄り、かけがえのない昔からの友人の心を踏みにじった怒りで強い不満を浴びせて立ち去った。
「少しばかり揉め事が起きたが何も問題はない!私はカトリーヌと結婚して栄光の階段を昇っているのだ!!」
レオナルドは、ほんの僅かなごたごたが起こったと強調するように陽気な声を張り上げた。幼馴染のカトリーヌとの至上の幸福が完成したと、ひたすら自分たちの恋の勝利に酔いしれる。隣でカトリーヌも満足そうにうなずいていた。
危機的な状況を見事に脱した。だがそう思っていたのは、この会場でレオナルドとカトリーヌの二人だけでした。
「ふざけるなあああーっ!」
「偉大な英雄のアリーナ様に謝れえええええぇ!」
「王子は恥知らずにもほどがあるぞおおおおおぉ!!!」
「神にも等しい存在の救世主アリーナ様を悲しませるなんて絶対許せなあああああい!!」
「誰がお前たちの結婚なんか祝福するものかあああぁーっ!」
招待客たちが悲鳴や怒号を一斉に二人に向けて飛ばした。様々な声や響きが交差して、会場はまるで戦場のように騒々しい。絶え間のない糾弾の対象となった二人は、思っていた反応と違い急に不安げな顔で固まり、隙を見て背中を丸めて逃げていくのだった。
体に異変を感じたレオナルドは深夜に目が覚めた。まだ眠かったが体全体が痛くてたまらないのです。自分の体に何が起こっているのか分からない不安で不気味な恐怖を感じる。
何げなく隣を見ると、幼馴染のカトリーヌがすやすやと寝息を立てている。それを見ると少しだけ落ち着いて、これから始まるカトリーヌとの結婚生活を思い浮かべながら幸福感を噛みしめた。
(私はカトリーヌと幸せな人生を歩むのだ)
昨日の誕生日パーティーでカトリーヌとの結婚と妊娠を発表した。本来ならアリーナとの婚約発表の場であった。招待された多数の人もその情報は掴んでいて、二人を早く祝福したい気持ちで心の準備をして温かく見守っていた。
だが、蓋を開けてみると婚約者のアリーナにレオナルドは婚約破棄を宣言したのだ。どうなっているんだ?聞いてた話と違うと招待客たちは騒ぎ始め、不測の事態が起こり頭が混乱する。
その直後は、アリーナとレオナルドは向き合って何か意見を言い合いしていたようだが、妙な緊迫感で招待客たちは押し黙っていた。
その後、アリーナはそのまま早々に退出した。カトリーヌの妊娠発言をレオナルドに確認するとあっさりと認めた。取り返しがつかないことをやってしまった救いようのないレオナルドを見捨てたのです。続いてアリーナの親友のミレーユが悪びれない態度のレオナルドに詰め寄り、かけがえのない昔からの友人の心を踏みにじった怒りで強い不満を浴びせて立ち去った。
「少しばかり揉め事が起きたが何も問題はない!私はカトリーヌと結婚して栄光の階段を昇っているのだ!!」
レオナルドは、ほんの僅かなごたごたが起こったと強調するように陽気な声を張り上げた。幼馴染のカトリーヌとの至上の幸福が完成したと、ひたすら自分たちの恋の勝利に酔いしれる。隣でカトリーヌも満足そうにうなずいていた。
危機的な状況を見事に脱した。だがそう思っていたのは、この会場でレオナルドとカトリーヌの二人だけでした。
「ふざけるなあああーっ!」
「偉大な英雄のアリーナ様に謝れえええええぇ!」
「王子は恥知らずにもほどがあるぞおおおおおぉ!!!」
「神にも等しい存在の救世主アリーナ様を悲しませるなんて絶対許せなあああああい!!」
「誰がお前たちの結婚なんか祝福するものかあああぁーっ!」
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