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これから
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食事をしようと、2つ隣のこぢんまりとした食堂室に案内された。
急に来たのに、私の分まであるのかしら?と思ったけれど、充分過ぎるほどだったわ。
タヤックとガーベラも、食事は終わっているけれど、紅茶を入れてもらって飲んでいる。でもガーベラは、自分と同じ職業の人にお茶を入れてもらうのは申し訳なく思っているようだ。『壁に立ってます!』って言ったけれど、『今日は客としてゆっくりしてよ。明日からよろしくね。』と、ルーファスに言われて渋々席に座って今に至る。
「さて。これからの事を話してもいいかな?」
ルーファスが紅茶を一口飲んでから言った。気持ち、タヤックとガーベラは背筋を正したようだ。
「俺は、アイリスを王妃にしたい。その為にアイリスもこれから正妃教育を頑張ってもらわないといけないけど、出来れば一緒にいる為にやって欲しい。辛い事があったらいつでも俺に言ってくれ。力になるから。」
そう言って、一度私の目を見て頷いた。
「そして、タヤックとガーベラについてだ。ガーベラ、もしこれからもアイリスの傍にいてくれるなら、いてほしい。アイリスも心強いだろう。そしてタヤックは出来れば、俺の今の側近と一緒にこの国を支えてほしい。どうだろうか。」
今度は、ガーベラとタヤックを交互に見て言った。
「我々の事まで、ありがとうございます!」
タヤックは座りながら、頭を下げた。
ガーベラも、
「ありがとうございます…!」
と、声が震え、目まで潤んでいる。
「ルー、いえ、ルーファス様、本当にありがとうございます。でも、私で本当にいいのですか?」
と、私も思わず聞いた。
「アイリス。これからもルーと呼んで欲しいな。ルーファスでもいいけど。これから家族になるんだからさ!俺は、あの日君を見て一目惚れだったのかもしれない。だけど、今日一日一緒にいて、もっとこれからも一緒にいたいと思った。それは間違いないんだ。そのイヤリングはね、王家の者という証なんだ。金色のそれは、王家の紋章である鷲が彫られているんだ。そして、それを愛する人に送るのは、愛を送るのと同義なんだよ。それを付けていたら検問所は簡単に通れただろう?もう、君は王家のモノだよ。…嫌かい?」
と、ルーファスは、私の目をじっと見つめ言った。
そうだったんだ…何だか照れる…検問所のいろんな所でジロジロと見られた気がしたのは、そういう事!?てっきり隣国から来た人っていうので見られていたと思ったけれど、実は恋人?って思われてたのかしら…恥ずかしいわ!
でも、嬉しいかも。独占されているみたいで…キャー!顔が熱いわ。
「嫌じゃないみたいで、良かった!」
ルーファスが、ホッとして笑っている。私の顔が赤いのがバレバレって事ね…。
「ねぇアイリス。これから、ずっと一緒にいようね!」
「はい、ルーファス!」
お邪魔だと思ったから、必要されないと感じたから家を去った。けれどここで、あなたの隣でこれからはずっと、ずっと一緒にいるわ。
急に来たのに、私の分まであるのかしら?と思ったけれど、充分過ぎるほどだったわ。
タヤックとガーベラも、食事は終わっているけれど、紅茶を入れてもらって飲んでいる。でもガーベラは、自分と同じ職業の人にお茶を入れてもらうのは申し訳なく思っているようだ。『壁に立ってます!』って言ったけれど、『今日は客としてゆっくりしてよ。明日からよろしくね。』と、ルーファスに言われて渋々席に座って今に至る。
「さて。これからの事を話してもいいかな?」
ルーファスが紅茶を一口飲んでから言った。気持ち、タヤックとガーベラは背筋を正したようだ。
「俺は、アイリスを王妃にしたい。その為にアイリスもこれから正妃教育を頑張ってもらわないといけないけど、出来れば一緒にいる為にやって欲しい。辛い事があったらいつでも俺に言ってくれ。力になるから。」
そう言って、一度私の目を見て頷いた。
「そして、タヤックとガーベラについてだ。ガーベラ、もしこれからもアイリスの傍にいてくれるなら、いてほしい。アイリスも心強いだろう。そしてタヤックは出来れば、俺の今の側近と一緒にこの国を支えてほしい。どうだろうか。」
今度は、ガーベラとタヤックを交互に見て言った。
「我々の事まで、ありがとうございます!」
タヤックは座りながら、頭を下げた。
ガーベラも、
「ありがとうございます…!」
と、声が震え、目まで潤んでいる。
「ルー、いえ、ルーファス様、本当にありがとうございます。でも、私で本当にいいのですか?」
と、私も思わず聞いた。
「アイリス。これからもルーと呼んで欲しいな。ルーファスでもいいけど。これから家族になるんだからさ!俺は、あの日君を見て一目惚れだったのかもしれない。だけど、今日一日一緒にいて、もっとこれからも一緒にいたいと思った。それは間違いないんだ。そのイヤリングはね、王家の者という証なんだ。金色のそれは、王家の紋章である鷲が彫られているんだ。そして、それを愛する人に送るのは、愛を送るのと同義なんだよ。それを付けていたら検問所は簡単に通れただろう?もう、君は王家のモノだよ。…嫌かい?」
と、ルーファスは、私の目をじっと見つめ言った。
そうだったんだ…何だか照れる…検問所のいろんな所でジロジロと見られた気がしたのは、そういう事!?てっきり隣国から来た人っていうので見られていたと思ったけれど、実は恋人?って思われてたのかしら…恥ずかしいわ!
でも、嬉しいかも。独占されているみたいで…キャー!顔が熱いわ。
「嫌じゃないみたいで、良かった!」
ルーファスが、ホッとして笑っている。私の顔が赤いのがバレバレって事ね…。
「ねぇアイリス。これから、ずっと一緒にいようね!」
「はい、ルーファス!」
お邪魔だと思ったから、必要されないと感じたから家を去った。けれどここで、あなたの隣でこれからはずっと、ずっと一緒にいるわ。
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