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勧誘
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「この教会を警護対象にしよう。そうすれば、お前達見習いに専念できるかな?」
そう言われ、3人は、
「お、おう。それなら…なぁ?」
「うん、それなら。安心だ。」
「そうだな、安心だよ。」
「「「ありがとうございます!!!」」」
と、腰を折り曲げお礼を言った。
「じゃあ、決まりだな。3人共、その木の枝でニックに向かってみろ。当てられる奴、いるかな?」
と、レクラスさんがニヤリと笑って言った。3人共にさっきまで戦いごっこをしていて、両腕の長さほどの枝を持っている。
「よし、行くぞ!」
「うん!」
「よし!」
3人共にニックを囲んで、枝を顔の前で構えてどう動こうか見極めている。
と、3人の中で1番背の高いベスがニックさんの頭目掛けて駆け出す。
しかし、ニックさんが3人の隙間へと一歩横に動いた為に空振りし、枝が地面に振り下ろされた。
「あー!くそ!」
とベスが膝を地面に付いて叫んだ。
「ベス、思い切り振りすぎ!」
私は思わず叫ぶ。
次に仕掛けたのはクルト。ニックさんが横に移動したすぐに足元を狙う。
しかし、これもニックさんは逆に飛び退いた。
「えー!素早っ!」
クルトが驚いている。
「クルト、惜しい!」
またも声が出た。
最後はモルク。だけど、なかなか睨み合って手を出さない。モルクが構えながら距離を詰めようと進むが、ニックさんも同じ距離を保って移動する。
と、時を知らせる教会の鐘が鳴った。ニックさんがチラッとそっちの方を見た時に、モルクがすかさず頭上から振り下ろす。
ガツッ!
結局、ニックさんが瞬時に避けてモルクが振り下ろした枝も地面に振り下ろされた。
「だー!」
とモルクは地面に大の字に寝転がって唸った。
「あー!惜しい!もう、みんな雑念があり過ぎ!」
私は、思わずため息をついて言った。
「いや、無理だって!」
「素早過ぎ!」
「当たったと思ったのによー!」
と、3人共悔しがっている。
「何だ。お前はやりもしないのに。筋はまぁ、やつら初めてにしては良かったぞ。」
と、レクラスさんが私の隣で言った。
「やりもしないのにって、私はやれるわ!ニックさん、今度は私が相手よ!」
「ほ-、大口叩いたな?ちょっと待て。じゃあ俺とやろう。」
と、横にいたレクラスさんが進み出した私の肩を掴んで言った。
「止めとけって。」
「そうだよ。フィリア姉ちゃん強いけどさすがに無理だよ。」
「フィリア姉ちゃん、女なんだしさ!」
そう言われて、余計にムッとしてきたわ。女だからってなによ!
「あんた達に教えたのは私でしょ?あんなすぐにやられちゃうなんて。擦る位しなさいよね。さぁ、見ててご覧なさい!」
と言って、私はベスとクルトから木の枝をもらって、一つをレクラスさんに渡す。
さぁ、見返してやるわよ!
そう言われ、3人は、
「お、おう。それなら…なぁ?」
「うん、それなら。安心だ。」
「そうだな、安心だよ。」
「「「ありがとうございます!!!」」」
と、腰を折り曲げお礼を言った。
「じゃあ、決まりだな。3人共、その木の枝でニックに向かってみろ。当てられる奴、いるかな?」
と、レクラスさんがニヤリと笑って言った。3人共にさっきまで戦いごっこをしていて、両腕の長さほどの枝を持っている。
「よし、行くぞ!」
「うん!」
「よし!」
3人共にニックを囲んで、枝を顔の前で構えてどう動こうか見極めている。
と、3人の中で1番背の高いベスがニックさんの頭目掛けて駆け出す。
しかし、ニックさんが3人の隙間へと一歩横に動いた為に空振りし、枝が地面に振り下ろされた。
「あー!くそ!」
とベスが膝を地面に付いて叫んだ。
「ベス、思い切り振りすぎ!」
私は思わず叫ぶ。
次に仕掛けたのはクルト。ニックさんが横に移動したすぐに足元を狙う。
しかし、これもニックさんは逆に飛び退いた。
「えー!素早っ!」
クルトが驚いている。
「クルト、惜しい!」
またも声が出た。
最後はモルク。だけど、なかなか睨み合って手を出さない。モルクが構えながら距離を詰めようと進むが、ニックさんも同じ距離を保って移動する。
と、時を知らせる教会の鐘が鳴った。ニックさんがチラッとそっちの方を見た時に、モルクがすかさず頭上から振り下ろす。
ガツッ!
結局、ニックさんが瞬時に避けてモルクが振り下ろした枝も地面に振り下ろされた。
「だー!」
とモルクは地面に大の字に寝転がって唸った。
「あー!惜しい!もう、みんな雑念があり過ぎ!」
私は、思わずため息をついて言った。
「いや、無理だって!」
「素早過ぎ!」
「当たったと思ったのによー!」
と、3人共悔しがっている。
「何だ。お前はやりもしないのに。筋はまぁ、やつら初めてにしては良かったぞ。」
と、レクラスさんが私の隣で言った。
「やりもしないのにって、私はやれるわ!ニックさん、今度は私が相手よ!」
「ほ-、大口叩いたな?ちょっと待て。じゃあ俺とやろう。」
と、横にいたレクラスさんが進み出した私の肩を掴んで言った。
「止めとけって。」
「そうだよ。フィリア姉ちゃん強いけどさすがに無理だよ。」
「フィリア姉ちゃん、女なんだしさ!」
そう言われて、余計にムッとしてきたわ。女だからってなによ!
「あんた達に教えたのは私でしょ?あんなすぐにやられちゃうなんて。擦る位しなさいよね。さぁ、見ててご覧なさい!」
と言って、私はベスとクルトから木の枝をもらって、一つをレクラスさんに渡す。
さぁ、見返してやるわよ!
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