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10「3人でしよう」
「そんなわけで、しちゃったんだけど…… 智哉が本当にやりたかった相手は、結城くんだったかな?」
御門くんだけが明るい雰囲気で、空気を読めていないように思えたけど、空気が重くならずに済んでいるとも言えた。
「司は友達だよ。そんなやるとか考えたことないから」
「でも、いまは考えちゃってるでしょ」
「は……?」
突然、御門くんが俺の体を抱き寄せたかと思うと、俺が着ていたシャツを捲りあげる。
「ちょ、御門くん……!」
「なにしてんだよ」
「智哉に見せようと思って」
御門くんの手が、俺の胸元に這わされて、心臓の鼓動が激しく脈打つ。
もちろん、御門くんにはバレてしまっているだろう。
恥ずかしいし、くすぐったい。
「ん……」
抵抗した方がいいのか、よくわからないし、そもそも、抵抗なんてしたところで御門くんの力には敵わない。
「色っぽいでしょ。結城くん。ほら……少し素肌を撫でただけなのに、乳首、ピンッてさせちゃって……かわいいよね? どう? 興奮しない?」
こんなことしても、智哉の怒りを買うだけなのに。
そう思ったけど、意外にも智哉はなにも言い返さなかった。
ただ、俺の体をじっと見つめる。
「ほら見て、結城くん。あれが、メスに欲情するオスの目だよ」
耳元で、御門くんが囁く。
俺はいま、智哉に……オスに欲情されているらしい。
「御門くん、もしかして……」
俺をクイーンにしようとしてる?
「智哉なら安心でしょ。大丈夫、僕もいるから、乱暴にはさせないよ」
「でも……」
「ねぇ智哉。したいよね? 結城くんと、したくてたまらないでしょ。ああ……僕ともしたいかな。いいよ。僕は3人でしても」
冗談なのか本気なのかわからないけど、智哉は御門くんの言葉を否定しなかった。
俺も御門くんもメス……智哉は両方に欲情しているのかもしれない。
いまを逃せば、智哉はあと数日で人間に戻ってしまう。
クイーンになるには、ちょうどいいタイミング……だとしても、俺はまだ決心出来ていない。
「……智哉は、忘れてくれる?」
小さな声で、御門くんに尋ねる。
「智哉の方が提供してくれる側だし、これは感染じゃない。交わりだから忘れないよ。忘れないからこそ大事な友達とするんだ。変な相手じゃ困るからね。僕のことも、結城くんのことも、友達として好きだって思ってくれる智哉なら……いいでしょ」
御門くんの言う通り、智哉以外の適任者はいまのところいないだろう。
「でも……」
「セックスするのが怖いなら、お口にしようか? 精液は苦手でも、僕の指はおいしそうにしゃぶれてたから、大丈夫。がんばって飲んでみるだけ……ね?」
そう告げると、御門くんは身を乗り出して俺に口づけた。
「ん……」
智哉がすぐ近くにいるのに。
舌が絡みついて、気持ちよくて、頭がぼーっとする。
「んぅ……ん……」
「はぁ……ああ、ごめんね、智哉。見せつけちゃった」
「お前ら……」
智哉が御門くんを止める様子はない。
たぶん状況が飲み込めていないんだろう。
「結城くんと僕、いまはもうそういう関係なんだ。でも、智哉も好きだから……してあげる」
御門くんは、いつの間にか近くまで距離を詰めていた智哉の体を押し倒す。
「なっ……」
「嬉しいでしょ? 結城くんに見られながら僕に圧し掛かられて……興奮しない?」
御門くんの手が、智哉の下肢に触れる。
その手つきがなんだかいやらしくて、見ているだけでドキドキしてしまう。
「智哉、興奮してるね」
「……ごめん」
「いいよ。僕も興奮してるから。結城くんもだよね? 3人でしよう」
御門くんは、慣れた手つきで智哉のモノを取り出すと、あろうことか、それに顔を近づけた。
「いい? 智哉」
「……ん」
智哉が許可を出すと、御門くんは俺に見せつけながら、伸ばした舌先で智哉の裏筋をなぞる。
「はぁ……」
熱っぽい智哉の声。
御門くんもめちゃくちゃ色っぽい。
友達にこんな感情を抱いていいのかわからないけど、すごくいやらしい気持ちになってくる。
「結城くん、おいでよ。一緒にしよう」
「そんな……」
「智哉も、2人にされた方がイイでしょ」
「ん……」
寝転がったまま、智哉が俺を窺う。
嫌がるそぶりはない。
というより……あの目は、期待している目なのかもしれない。
あんなとこ舐めても楽しいはずないし、場の空気に流されているだけかもしれないけれど、流されてしまいたくなった。
御門くんとは反対側から、智哉のモノに顔を近づける。
智哉に頭を撫でられて、俺は引き寄せられるがまま、ソレに口づけた。
「ん……」
「結城くん、舌出して……舐めてあげて?」
「ん……ぅん……」
御門くんに言われると、なぜか従わなきゃいけないような気にさせられる。
主人だからといって俺を従わせるみたいな強制力はないはずだけど、俺は、御門くんが望むことをしたいって、思ってるんだろうか。
それで智哉のを舐めるなんて、おかしいのに止まらない。
「はぁ……あ……御門く……俺……」
「あは……すごい蕩けた顔してるよ。やらしいね……結城くん」
そう言う御門くんも、すごくやらしい顔をしているように見える。
まるで、発情しているみたい。
発情……してる?
「はぁ……んん……なに、これ……舐めてるだけなのに……」
「体……疼いてきちゃった? 当然だよ。オスが欲情するのは、メスが発情してるから……発情した状態で、オスのモノなんて舐めちゃったらたまんないよね?」
智哉だけが勝手に欲情してると思っていたけれど、俺も発情してたんだと自覚する。
「はぁ……あ……」
「司……大丈夫?」
智哉が俺を気遣いながら、優しい手つきで髪を梳いてくれる。
「うん……ん……」
「結城くん……口の中、入れてごらん? もっと気持ちいいから」
「はあ……あ……」
「結城くんのは、僕がしてあげる……智哉、ベッド座ってよ。浅めにね」
「ん……」
ベッドに座る智哉のモノへと、引き続き舌を絡めていく。
御門くんが言うように、口の中に入れてみようと、先端を咥え込んでみた。
「んぐ……んん……」
少し苦しいけど、舌を撫でられているみたいで心地いい。
御門くんは、俺のズボンからすでに勃ちあがっているモノを取り出すと、手でゆっくり擦り始めた。
「んっ……んぅ……あっ……ん……」
「もう少し体、横向けれる?」
智哉のは口に含んだまま、体を横に向ける。
「うん……いい子だね。それじゃあ、してあげる」
這いつくばる御門くんが、視界の隅に入り込んできたかと思うと、直後、手で擦られていたモノが、なにかに包み込まれた。
「んぅんん!」
ぬるりとした熱い感触で、それが舌だと少し遅れて理解する。
優しく吸われて、激しく舌で攻められて、腰が勝手に浮いてしまう。
「んぅっ……ん、ん……!」
まるで正しいやり方を、教わっているみたい。
俺は、自分がされて気持ちいいように、智哉のモノを軽く吸ったり、舌を必死に動かす。
「ん……はぁ……あ……司……」
智哉は色っぽく喘ぐと、俺の頭を押さえながら、腰を動かし始めた。
「んぅっ! ん……んん……はぁっ、ん!」
俺がしている方だと思っていたのに、智哉のモノで舌を擦られて、頭がふわふわしてしまう。
口の中が気持ちいい。
御門くんの口の中も気持ちいい。
喉の方まで入り込んできたけれど、息苦しさよりも、快感の方が勝った。
じゅぶじゅぶと激しい音が立つ。
俺が出している音と、御門くんが出している音。
「んぅっ……んっ……はぅっ、ぐっ……んく!」
声にならない声を漏らしながら、御門くんの髪を引っ張って限界を訴える。
伝わったのかどうかはわからないけど、包み込まれていたモノが、御門くんの口内で締めつけられた。
「ん、んぅっ、ん、んぅっ!」
イきそうで、だらしなくヨダレを垂らすしかなくなっている俺の口内を、智哉のモノが何度も出入りしていく。
「司……はぁ……いく……出る……!」
出される。
そう理解しても、どう構えればいいのか、わからない。
なにも出来ないでいると、智哉が俺の顔を引き剥がした。
「あっ……ん、んぅんっ!」
顔に智哉の出したものを受けた直後、御門くんに根元の方まで咥え込まれて、ビクビク体が跳ねあがった。
「ああっ、あっ、んっ、んぅんんっ!」
俺もまた、智哉と同じく射精してしまう。
ただ、コクリと喉を鳴らして俺のを飲んでくれる御門くんとは対照的に、俺は智哉のを飲むことが出来なかった。
智哉が口の外に出してくれたから。
智哉なりの気遣いだろうけど、これじゃあ意味がない。
そう理解したところで、どうすればいいのか考えられなかった。
「はぁ……智哉、結城くんに飲ませてあげなかったんだ?」
体を起こした御門くんが、結城に尋ねる。
「いきなり飲ませるとか……悪いし……」
「そんな理性、残ってたんだね。それとも、悪いなんてのは建前で、本当はぶっかけたかった?」
御門くんは、あいかわらず楽しそうにニヤついていた。
「はぁ……ホントお前、わけわかんねぇ」
智哉は否定も肯定もしなかった。
その後、俺がぼんやりしている間に、御門くんが全部、智哉に説明してくれた。
吸血生物であること。
俺が死にそうだったこと。
実は智哉もオスにされていたということ。
ありとあらゆること全部。
一通り話を聞いた智哉は――
「それ、先に言うことだろ」
かなり戸惑っていた。
「先に言っても、信じないでしょ」
「このタイミングで言われても、信じられないけどな」
たしかにそうだろう。
俺も、いまだに信じられない。
それもそのはずで、こんなことになったのは、つい先日の出来事。
いきなり非日常に引きずり込まれて、いまだ実感がない。
「いまここで、治りそうにもない傷を負えば手っ取り早く信じられるかな。カッターある?」
「やめろって、見たくない……」
「じゃあ、信じてくれた? 僕は決して軽い男じゃないし、これからは、結城くんと共に生きていく」
共に生きていくだなんて、そんな約束はしていないけど、御門くんはどうやらそのつもりらしい。
「……疑ってるよ。けど、そんな嘘ついてでも一緒になりたいってことなら、受け入れる。もしこれで、司が傷つくようなことがあれば、そのときは、見過ごせないかもしれないけど」
智哉はため息を漏らしながら、それでも俺と御門くんのことを認めてくれた。
そもそも認められなきゃいけないものでもないけど、智哉は御門くんのことが好きなんじゃないかって思ってたし、オスとして利用するみたいなことに関しても、いろいろ気がかりだったから、すべて説明出来たことに安堵する。
「それで……俺にここまで説明したのには、まだなにか意味があるんだろ?」
智哉に尋ねられた御門くんは、もちろんと頷いてみせた。
「もしかして……」
やっぱり、オスである智哉と俺を、ちゃんと交わらせたいんだろうか。
不安でつい口を挟む俺を、御門くんがぎゅっと抱きしめた。
「あんなのただの作業でしかないのに……結城くんが僕以外の誰かに犯されたり、たくさん誰かを犯したり、そういうの、ちょっとイメージ沸かなくて……困ってるんだ」
「自分が犯すイメージはあるのかよ」
「うん……それもおかしな話なんだけど。メス同士……意味なんてないのに」
俺を抱く御門くんの腕の力が強くなる。
また期待している自分に気づく。
「最初は智哉に犯してもらおうと思ってたんだ。でも、それはやめにする。だから、いいタイミングで、智哉の血液くれない?」
教科書貸してくれない? くらいの軽いテンションで話す御門くんを見て、智哉は明らかに嫌そうな顔をしていた。
「だから、お前に司を紹介したくなかったんだよ……」
「ひどいな。これでも僕、モテるんだよ?」
「知ってる」
「智哉はもうすぐオスでもなくなるし、どうせなら人間の期間に人間の血も欲しいな。誰かを感染させる必要はなくても、僕たちにとっては栄養だし。あ、その後、智哉には僕の血でもう一度、感染してもらって、またオスになったら、その血を結城くんにあげればひとまずクイーンに……」
「あー……もういい。よくわかんないけど、わかったから。そのややこしい説明、やめてくれ。血を少しあげればいいんだろ。そのいいタイミングってのに! それで、いつなんだ?」
御門くんは、考えるそぶりを見せた後、笑顔で答えた。
「智哉が死ぬまでには考えておく」
御門くんだけが明るい雰囲気で、空気を読めていないように思えたけど、空気が重くならずに済んでいるとも言えた。
「司は友達だよ。そんなやるとか考えたことないから」
「でも、いまは考えちゃってるでしょ」
「は……?」
突然、御門くんが俺の体を抱き寄せたかと思うと、俺が着ていたシャツを捲りあげる。
「ちょ、御門くん……!」
「なにしてんだよ」
「智哉に見せようと思って」
御門くんの手が、俺の胸元に這わされて、心臓の鼓動が激しく脈打つ。
もちろん、御門くんにはバレてしまっているだろう。
恥ずかしいし、くすぐったい。
「ん……」
抵抗した方がいいのか、よくわからないし、そもそも、抵抗なんてしたところで御門くんの力には敵わない。
「色っぽいでしょ。結城くん。ほら……少し素肌を撫でただけなのに、乳首、ピンッてさせちゃって……かわいいよね? どう? 興奮しない?」
こんなことしても、智哉の怒りを買うだけなのに。
そう思ったけど、意外にも智哉はなにも言い返さなかった。
ただ、俺の体をじっと見つめる。
「ほら見て、結城くん。あれが、メスに欲情するオスの目だよ」
耳元で、御門くんが囁く。
俺はいま、智哉に……オスに欲情されているらしい。
「御門くん、もしかして……」
俺をクイーンにしようとしてる?
「智哉なら安心でしょ。大丈夫、僕もいるから、乱暴にはさせないよ」
「でも……」
「ねぇ智哉。したいよね? 結城くんと、したくてたまらないでしょ。ああ……僕ともしたいかな。いいよ。僕は3人でしても」
冗談なのか本気なのかわからないけど、智哉は御門くんの言葉を否定しなかった。
俺も御門くんもメス……智哉は両方に欲情しているのかもしれない。
いまを逃せば、智哉はあと数日で人間に戻ってしまう。
クイーンになるには、ちょうどいいタイミング……だとしても、俺はまだ決心出来ていない。
「……智哉は、忘れてくれる?」
小さな声で、御門くんに尋ねる。
「智哉の方が提供してくれる側だし、これは感染じゃない。交わりだから忘れないよ。忘れないからこそ大事な友達とするんだ。変な相手じゃ困るからね。僕のことも、結城くんのことも、友達として好きだって思ってくれる智哉なら……いいでしょ」
御門くんの言う通り、智哉以外の適任者はいまのところいないだろう。
「でも……」
「セックスするのが怖いなら、お口にしようか? 精液は苦手でも、僕の指はおいしそうにしゃぶれてたから、大丈夫。がんばって飲んでみるだけ……ね?」
そう告げると、御門くんは身を乗り出して俺に口づけた。
「ん……」
智哉がすぐ近くにいるのに。
舌が絡みついて、気持ちよくて、頭がぼーっとする。
「んぅ……ん……」
「はぁ……ああ、ごめんね、智哉。見せつけちゃった」
「お前ら……」
智哉が御門くんを止める様子はない。
たぶん状況が飲み込めていないんだろう。
「結城くんと僕、いまはもうそういう関係なんだ。でも、智哉も好きだから……してあげる」
御門くんは、いつの間にか近くまで距離を詰めていた智哉の体を押し倒す。
「なっ……」
「嬉しいでしょ? 結城くんに見られながら僕に圧し掛かられて……興奮しない?」
御門くんの手が、智哉の下肢に触れる。
その手つきがなんだかいやらしくて、見ているだけでドキドキしてしまう。
「智哉、興奮してるね」
「……ごめん」
「いいよ。僕も興奮してるから。結城くんもだよね? 3人でしよう」
御門くんは、慣れた手つきで智哉のモノを取り出すと、あろうことか、それに顔を近づけた。
「いい? 智哉」
「……ん」
智哉が許可を出すと、御門くんは俺に見せつけながら、伸ばした舌先で智哉の裏筋をなぞる。
「はぁ……」
熱っぽい智哉の声。
御門くんもめちゃくちゃ色っぽい。
友達にこんな感情を抱いていいのかわからないけど、すごくいやらしい気持ちになってくる。
「結城くん、おいでよ。一緒にしよう」
「そんな……」
「智哉も、2人にされた方がイイでしょ」
「ん……」
寝転がったまま、智哉が俺を窺う。
嫌がるそぶりはない。
というより……あの目は、期待している目なのかもしれない。
あんなとこ舐めても楽しいはずないし、場の空気に流されているだけかもしれないけれど、流されてしまいたくなった。
御門くんとは反対側から、智哉のモノに顔を近づける。
智哉に頭を撫でられて、俺は引き寄せられるがまま、ソレに口づけた。
「ん……」
「結城くん、舌出して……舐めてあげて?」
「ん……ぅん……」
御門くんに言われると、なぜか従わなきゃいけないような気にさせられる。
主人だからといって俺を従わせるみたいな強制力はないはずだけど、俺は、御門くんが望むことをしたいって、思ってるんだろうか。
それで智哉のを舐めるなんて、おかしいのに止まらない。
「はぁ……あ……御門く……俺……」
「あは……すごい蕩けた顔してるよ。やらしいね……結城くん」
そう言う御門くんも、すごくやらしい顔をしているように見える。
まるで、発情しているみたい。
発情……してる?
「はぁ……んん……なに、これ……舐めてるだけなのに……」
「体……疼いてきちゃった? 当然だよ。オスが欲情するのは、メスが発情してるから……発情した状態で、オスのモノなんて舐めちゃったらたまんないよね?」
智哉だけが勝手に欲情してると思っていたけれど、俺も発情してたんだと自覚する。
「はぁ……あ……」
「司……大丈夫?」
智哉が俺を気遣いながら、優しい手つきで髪を梳いてくれる。
「うん……ん……」
「結城くん……口の中、入れてごらん? もっと気持ちいいから」
「はあ……あ……」
「結城くんのは、僕がしてあげる……智哉、ベッド座ってよ。浅めにね」
「ん……」
ベッドに座る智哉のモノへと、引き続き舌を絡めていく。
御門くんが言うように、口の中に入れてみようと、先端を咥え込んでみた。
「んぐ……んん……」
少し苦しいけど、舌を撫でられているみたいで心地いい。
御門くんは、俺のズボンからすでに勃ちあがっているモノを取り出すと、手でゆっくり擦り始めた。
「んっ……んぅ……あっ……ん……」
「もう少し体、横向けれる?」
智哉のは口に含んだまま、体を横に向ける。
「うん……いい子だね。それじゃあ、してあげる」
這いつくばる御門くんが、視界の隅に入り込んできたかと思うと、直後、手で擦られていたモノが、なにかに包み込まれた。
「んぅんん!」
ぬるりとした熱い感触で、それが舌だと少し遅れて理解する。
優しく吸われて、激しく舌で攻められて、腰が勝手に浮いてしまう。
「んぅっ……ん、ん……!」
まるで正しいやり方を、教わっているみたい。
俺は、自分がされて気持ちいいように、智哉のモノを軽く吸ったり、舌を必死に動かす。
「ん……はぁ……あ……司……」
智哉は色っぽく喘ぐと、俺の頭を押さえながら、腰を動かし始めた。
「んぅっ! ん……んん……はぁっ、ん!」
俺がしている方だと思っていたのに、智哉のモノで舌を擦られて、頭がふわふわしてしまう。
口の中が気持ちいい。
御門くんの口の中も気持ちいい。
喉の方まで入り込んできたけれど、息苦しさよりも、快感の方が勝った。
じゅぶじゅぶと激しい音が立つ。
俺が出している音と、御門くんが出している音。
「んぅっ……んっ……はぅっ、ぐっ……んく!」
声にならない声を漏らしながら、御門くんの髪を引っ張って限界を訴える。
伝わったのかどうかはわからないけど、包み込まれていたモノが、御門くんの口内で締めつけられた。
「ん、んぅっ、ん、んぅっ!」
イきそうで、だらしなくヨダレを垂らすしかなくなっている俺の口内を、智哉のモノが何度も出入りしていく。
「司……はぁ……いく……出る……!」
出される。
そう理解しても、どう構えればいいのか、わからない。
なにも出来ないでいると、智哉が俺の顔を引き剥がした。
「あっ……ん、んぅんっ!」
顔に智哉の出したものを受けた直後、御門くんに根元の方まで咥え込まれて、ビクビク体が跳ねあがった。
「ああっ、あっ、んっ、んぅんんっ!」
俺もまた、智哉と同じく射精してしまう。
ただ、コクリと喉を鳴らして俺のを飲んでくれる御門くんとは対照的に、俺は智哉のを飲むことが出来なかった。
智哉が口の外に出してくれたから。
智哉なりの気遣いだろうけど、これじゃあ意味がない。
そう理解したところで、どうすればいいのか考えられなかった。
「はぁ……智哉、結城くんに飲ませてあげなかったんだ?」
体を起こした御門くんが、結城に尋ねる。
「いきなり飲ませるとか……悪いし……」
「そんな理性、残ってたんだね。それとも、悪いなんてのは建前で、本当はぶっかけたかった?」
御門くんは、あいかわらず楽しそうにニヤついていた。
「はぁ……ホントお前、わけわかんねぇ」
智哉は否定も肯定もしなかった。
その後、俺がぼんやりしている間に、御門くんが全部、智哉に説明してくれた。
吸血生物であること。
俺が死にそうだったこと。
実は智哉もオスにされていたということ。
ありとあらゆること全部。
一通り話を聞いた智哉は――
「それ、先に言うことだろ」
かなり戸惑っていた。
「先に言っても、信じないでしょ」
「このタイミングで言われても、信じられないけどな」
たしかにそうだろう。
俺も、いまだに信じられない。
それもそのはずで、こんなことになったのは、つい先日の出来事。
いきなり非日常に引きずり込まれて、いまだ実感がない。
「いまここで、治りそうにもない傷を負えば手っ取り早く信じられるかな。カッターある?」
「やめろって、見たくない……」
「じゃあ、信じてくれた? 僕は決して軽い男じゃないし、これからは、結城くんと共に生きていく」
共に生きていくだなんて、そんな約束はしていないけど、御門くんはどうやらそのつもりらしい。
「……疑ってるよ。けど、そんな嘘ついてでも一緒になりたいってことなら、受け入れる。もしこれで、司が傷つくようなことがあれば、そのときは、見過ごせないかもしれないけど」
智哉はため息を漏らしながら、それでも俺と御門くんのことを認めてくれた。
そもそも認められなきゃいけないものでもないけど、智哉は御門くんのことが好きなんじゃないかって思ってたし、オスとして利用するみたいなことに関しても、いろいろ気がかりだったから、すべて説明出来たことに安堵する。
「それで……俺にここまで説明したのには、まだなにか意味があるんだろ?」
智哉に尋ねられた御門くんは、もちろんと頷いてみせた。
「もしかして……」
やっぱり、オスである智哉と俺を、ちゃんと交わらせたいんだろうか。
不安でつい口を挟む俺を、御門くんがぎゅっと抱きしめた。
「あんなのただの作業でしかないのに……結城くんが僕以外の誰かに犯されたり、たくさん誰かを犯したり、そういうの、ちょっとイメージ沸かなくて……困ってるんだ」
「自分が犯すイメージはあるのかよ」
「うん……それもおかしな話なんだけど。メス同士……意味なんてないのに」
俺を抱く御門くんの腕の力が強くなる。
また期待している自分に気づく。
「最初は智哉に犯してもらおうと思ってたんだ。でも、それはやめにする。だから、いいタイミングで、智哉の血液くれない?」
教科書貸してくれない? くらいの軽いテンションで話す御門くんを見て、智哉は明らかに嫌そうな顔をしていた。
「だから、お前に司を紹介したくなかったんだよ……」
「ひどいな。これでも僕、モテるんだよ?」
「知ってる」
「智哉はもうすぐオスでもなくなるし、どうせなら人間の期間に人間の血も欲しいな。誰かを感染させる必要はなくても、僕たちにとっては栄養だし。あ、その後、智哉には僕の血でもう一度、感染してもらって、またオスになったら、その血を結城くんにあげればひとまずクイーンに……」
「あー……もういい。よくわかんないけど、わかったから。そのややこしい説明、やめてくれ。血を少しあげればいいんだろ。そのいいタイミングってのに! それで、いつなんだ?」
御門くんは、考えるそぶりを見せた後、笑顔で答えた。
「智哉が死ぬまでには考えておく」
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サラリーマン✕大学生の現代BLです。
全21話(約8万字)