手を差し伸べてくれたこの人と、旅することにしました。

sniff

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act.4 この世界のこと

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手に村の周辺の全容が描かれている地図を広げ
にらめっこ中である。

「それにしても、この村の地図は
ほんとうに不思議よね、
なぜストームとアヤテラの結晶石は
この村を囲うように存在してるのかしら・・?」

⦅ストーム⦆というのは村の外の山を超えた先にある、
雨や岩石・木片を含んだ、巨大な暴風のことを言う。

私はまだ、実際のものを
間近で見たことは無いけれど・・・。

手持ちの地図では、
ストームが起こしている大きな渦の中心に
私の住んでいる平和で小さな村が描かれている。



そして、⦅アヤテラの結晶石⦆は、
太陽の不思議な力が備わっている黄金色の結晶石のこと。

石の中には、太陽のシルシが刻まれていて
同じシルシを持つ聖者は結晶石の力を使って
ストームから村を守っている。

太陽のシルシを持たない、一般村民の普段の生活では、
結晶石の力と呪文をちょちょいと唱えれば
重い物を浮かせたり、火を起こしたり
なんやかんやはお手の物。

基本一人に一つ支給してもらえる
15センチほどの結晶なので
持ち運ぶときは自分の身の近くに浮かして移動するか
カバンや腰のホルスターに入れている。

そして、村の外に生えてる
大きなアヤテラの結晶石の力は扱えない。

シルシを持たない人は結晶石の大きすぎる力に
体が耐えれなくなるんだとかで、
村の規定によって使用を禁止されている。


また、力を使用してる時は
結晶石の全体がほのかに暖かみを持ち
星のようにキラキラと光って綺麗なんだけど

結晶石に備わった力は使った分だけ減ってしまうし、
力を全て使い切った結晶石は、灰色のただの石になってしまう。


そんな結晶石を回復する方法は、たったひとつ。
村に1人しかいない、シルシを持つ聖者に
祈ってもらい太陽の光を結晶へ注いでもらうしかない。



(生前に母さんが話してたおとぎ話だと
過去にこの大地がバラバラになったとき
アヤテラっていう太陽の神様が
結晶石になって村を守ったって言ってたけど)


「この村がこの世界の全てだとしたら
村での生活は幸せだけど、退屈どころか絶望しちゃう・・!
由々しき自体よ・・・!村の外にきっと多分
私の求める世界と自由があるはず!夢を見させてぇぇぇぇ!!」



地図を片手に、私は1人ごちりながら
勝手に絶望し頭を掻き毟った。

そのため、寝癖でボサボサの頭が余計に酷くなったけど気にしない。

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