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ナザルカラク
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現在……嫌がらせやら知らない親戚やらで色々焦らされたエヴァ王国へ、やーっと出発することになりました。最初に重役からエヴァ王国へと参入してから、遅れてその親族達を迎え入れるという手筈で移動しています。今居るのは8人以上入れるほどの大がかりな馬車の中だ。
重役枠は、私とカペル君とレミリスとグランド君とヌファンとソーラ……護衛でパトリシアことパトちゃんと医者枠でディザスター(72歳)となっています。
あれから、レミリスに聞かされた通りに強姦で産まれた子供ならば、母親自身が怨んでる可能性もあるから、本物のリエルちゃんの【お母様に気をつけて】はそういうことなのだろう。得体の知れないわからないことが一つだけ明るくなっただけでも、身体が軽くていつの間にか……エヴァ王国へ。
ある意味レミリスのお陰で、エヴァ王国に向かうにつれて水害対策やら奴隷廃止の手順やらを推し進める策略を完成させる事も出来た。
対策もした。
やることはやった。
人事は尽くした……。
「到着しました」
「はい」
到着という言葉と共に、私達は一斉に顔を上げる。馬車の小窓から外を覗けば興味本位で馬車を見に来る市民達が沢山居た。エヴァ王国中央城下町……。やっと、一つのスタート地点まで私達は来たんだという感激で身を震わせた。そして、歓声もそこそこに馬車は城の門へ潜り抜けた。
ここから……やっと始まるんだ。
・
・
「よくぞ、遠路はるばるいらっしゃいました。僕は補佐を務める……。レィース・レイハイドと申します」
(ナチュラルに偽名使ったー!!!)
やっと始まる感動をそこそこに、手続きと表だけのお披露目パーティーをこなして今日は休もうということで、ヌファンとソーラと……もはや一緒に居ることが当たり前になったカペル君と、新しい部屋でわちゃわちゃやっていたら、ノックの音が響いた。そういえば、私の年齢を考慮したエヴァ王国の宰相さんが私に着くとか聞いていたし。それを了承する契約も書いてあった。
もしかしたらと思い返事をして、ソーラに招き入れて貰うと……光り輝やくまるーい頭の深い緑色の目、ナザルカラクがそこに居た。パッケージの通りの姿で……顔面に力を入れて表情こそでないように努力はしたのだけど、内心は(お前人間じゃなかったのかよ……)とガックシ項垂れるし。普通にナチュラルな顔で偽名を吐くものだから余計……心のため息が。叫ばなかった私……偉いぞ。
クールな顔立ちの清廉かつ切れ味の良さそうな顔……なんか親近感が湧くような顔。
まさか、そう思って横のカペル君を見ると……僅かに面影がある。私は交互にナザルとカペル君を見ると互いになにをそんなに交互に見て居ると怪訝な顔をして、お互いの顔を見て停止した。ナザルはパクパクと酸素を求める魚のように口を動かし、カペル君は目に涙をため互いを見た。
ナザルがよろよろと歩いて私の横に控えているカペル君の元へ、両腕を突き出した。そして、そのままカペル君を抱きしめ……。
「え?」
ナザルの手はカペル君じゃなく、いつの間にか私の首元に行って……私の首を締め上げた。
「あ、ガッ」
「お前ら一族はいつもそうだ。僕から大切な物奪って……今度は人質か? 一体お前らは僕に、僕に一体何を求めているんだ」
あまりの事で、隣のカペル君も給仕をしていたヌファンもソーラも反応が遅れた。苦しさのあまりに私は口を大きくあけて締め上げるナザルの腕を引っ掻く。私の座っていたソファーに押さえつけるように乗り上げて首を絞めてくる。ポタポタ、ポタポタと私ではないナザルの涙が苦しむ私の顔に降り注ぐ。
「やめてください! 我が身を……お父さん! やめて!!!」
「ソーラ!!!」
いち早くフリーズが溶けたカペル君が、私の首を締め上げるナザルの腕を剥がそうと掴みかかった。普段訓練をしているカペル君の手でも全くびくともしなかった。そして次にフリーズが溶けたヌファンがソーラと叫び、瞬く間の一瞬で、カペル君が引き剥がせなかったナザルの腕を引き剥がして、そのままナザルを地面に押しつける形で拘束した。
「はッッッ……」
「我が君! あぁ、跡がついて」
カペル君は酸素を求めて倒れ込む私を抱きかかえ、落ち着けるように手を握ってくれた。カペル君が私の首元をみて痛々しい顔で、泣いていた。私が咳き込めば背中を擦り続けてくれた。お陰で余裕を取り戻しゆっくりと、私の首を突然締め上げたナザルの方を向いた。
「動けば即座に首を跳ねちゃいます」
普段のほわほわしたソーラが無表情でナザルの首に刃物を押し当てて拘束してた。地面に身体を押しつけその上に乗るソーラの放つ殺気は、自分に向けられていないとはいえ少し怖かった。そんなソーラに声を掛けるのは勇気が要るけれど私は「ソーラありがとう、離して?」と言った。
「けど、わかりました。ただ……いつでも跳ねられる所に控えるのを許してください」
そして、ソーラは一旦ナザルから退いて……頭をわしづかみにして無理矢理立たせた。背中の筋がヒュッと恐怖で凍った。ソーラも怒らせたら怖い人リストにランクインさせよう。殺されたのにもかかわらずに喉元を通り過ぎればなんとやら、という言葉を体現するかの如く脳天気に考えた。
「改めまして初めまして、この度エヴァ王国を任せられました。リエル・メーカー・アンドールと申します。レィース・レイハイド……。いえ、ナザルカラク様」
「我が君……知っていたのですか?」
「お……。カペル君と血縁関係なのは今知ったけどね。ただ……貴方の正体がナザルカラクで、私の一族を怨んでいるだろうということは、お察ししておりました」
察していた。その言葉で手を握ってくれるカペル君の手が震えた。本当に……優しいお兄ちゃんだと心が温かくなる。一方のナザルは吐き捨てるように私を軽く糾弾した。
「その上で、僕の接近を許したのですか? とんだ女狐ですよ」
(そりゃ、パッケージ&ストーリーだと始終貴方、頭つるんてん何だもん……わからない方が無理があるわ。髪生やされなくてよかった~)
「どうとでも、もとより怨まれる覚悟は済んでおりますので。こうして貴方と早々に会話を出来ることと、探す予定でした、お兄、カペル君のご家族の一人が見つかったのです。私は嬉しく思います」
危ない、いつもの調子でお兄ちゃんっていいそうになった。言ったらあれだけ剣と魔法と口の稽古付けてくれてたレミリスに何言われるかわかったもんじゃない。セーフセーフ……。レミリス仕込みの不敵な笑みでナザルと目を合せた……正直むっちゃ怖い。クールビューティに射殺す勢いで睨まれてるんだもん。私の不敵な笑みに対抗するようにナザルは目をさらに鋭くさせた。
「それも、僕の短期的な行動により灰燼と帰した訳ですか」
「いいえ、別にカペル君も貴方も罪に問う気はさらさらありません。」
ぴしゃりとそう言い放ったのは全員予想外だったのか、それぞれ怪訝な雰囲気を漂わせる。それでも私は念を押すように「罪に問う気はございません」ともう一度言った。
「血筋に都合の良い意味を持たせ、自身を無辜の立場と信じ切り甘んじる愚か者を、いちいち目くじら立てて処罰していたら、私の周りには誰も居なくなってしまいますからね。それに、カペル君は私が保護しましたが……奴隷として居たというのは、貴方が平静を保てぬ程の事情があると、考えるのが普通じゃありませんか?
とは、言いましても、ご説明はしてもらいますが。我々には圧倒的に話し合いがたりませんから……明日の朝に公務の説明と共に話し合いましょうか」
あり得ない者を見る目で、私の頭のてっぺんからつま先まで大ぶりに首を降って見た。うん、私も無辜だの目くじらだの使いこなす六歳見たら、そんな反応するわ。気持ちすっごくわかるよ? 深い緑の目を覆いにかっぴらいたままに、日本の赤べこみたいに、首を速くぱこぱこしたまま暫く経った。
「承りました。今回の事を謹んで謝罪と共にご説明を明日の7時にこちらへと参ります。温情のほど……ありがとうございます。夜分遅くに申し訳ありませんでした……それでは、失礼致しました」
「はい、宜しくお願いします」
最初の責めて嫌みの一つでもという態度は潜め、するりと宰相の顔を被り私に腰を折り部屋から出て行った。扉が閉まる音と共に私とカペル君の身体から力が抜けた。
「我が君……申し訳ありませんでした。そして、ありがとうございます」
「いいよ、お兄ちゃんもちゃ~んと会話してね。親子水入らずで」
「はい、本当にありがとうございます」
泣き虫10歳のクール面のカペル君は私を抱きしめて何度もお礼を言ってくれた。お礼と同じ数の謝罪も添えて……。何度も何度も、私の手の跡が付いた首を見て、私よりも大きく声を上げて……代わりに泣いてくれた。
重役枠は、私とカペル君とレミリスとグランド君とヌファンとソーラ……護衛でパトリシアことパトちゃんと医者枠でディザスター(72歳)となっています。
あれから、レミリスに聞かされた通りに強姦で産まれた子供ならば、母親自身が怨んでる可能性もあるから、本物のリエルちゃんの【お母様に気をつけて】はそういうことなのだろう。得体の知れないわからないことが一つだけ明るくなっただけでも、身体が軽くていつの間にか……エヴァ王国へ。
ある意味レミリスのお陰で、エヴァ王国に向かうにつれて水害対策やら奴隷廃止の手順やらを推し進める策略を完成させる事も出来た。
対策もした。
やることはやった。
人事は尽くした……。
「到着しました」
「はい」
到着という言葉と共に、私達は一斉に顔を上げる。馬車の小窓から外を覗けば興味本位で馬車を見に来る市民達が沢山居た。エヴァ王国中央城下町……。やっと、一つのスタート地点まで私達は来たんだという感激で身を震わせた。そして、歓声もそこそこに馬車は城の門へ潜り抜けた。
ここから……やっと始まるんだ。
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「よくぞ、遠路はるばるいらっしゃいました。僕は補佐を務める……。レィース・レイハイドと申します」
(ナチュラルに偽名使ったー!!!)
やっと始まる感動をそこそこに、手続きと表だけのお披露目パーティーをこなして今日は休もうということで、ヌファンとソーラと……もはや一緒に居ることが当たり前になったカペル君と、新しい部屋でわちゃわちゃやっていたら、ノックの音が響いた。そういえば、私の年齢を考慮したエヴァ王国の宰相さんが私に着くとか聞いていたし。それを了承する契約も書いてあった。
もしかしたらと思い返事をして、ソーラに招き入れて貰うと……光り輝やくまるーい頭の深い緑色の目、ナザルカラクがそこに居た。パッケージの通りの姿で……顔面に力を入れて表情こそでないように努力はしたのだけど、内心は(お前人間じゃなかったのかよ……)とガックシ項垂れるし。普通にナチュラルな顔で偽名を吐くものだから余計……心のため息が。叫ばなかった私……偉いぞ。
クールな顔立ちの清廉かつ切れ味の良さそうな顔……なんか親近感が湧くような顔。
まさか、そう思って横のカペル君を見ると……僅かに面影がある。私は交互にナザルとカペル君を見ると互いになにをそんなに交互に見て居ると怪訝な顔をして、お互いの顔を見て停止した。ナザルはパクパクと酸素を求める魚のように口を動かし、カペル君は目に涙をため互いを見た。
ナザルがよろよろと歩いて私の横に控えているカペル君の元へ、両腕を突き出した。そして、そのままカペル君を抱きしめ……。
「え?」
ナザルの手はカペル君じゃなく、いつの間にか私の首元に行って……私の首を締め上げた。
「あ、ガッ」
「お前ら一族はいつもそうだ。僕から大切な物奪って……今度は人質か? 一体お前らは僕に、僕に一体何を求めているんだ」
あまりの事で、隣のカペル君も給仕をしていたヌファンもソーラも反応が遅れた。苦しさのあまりに私は口を大きくあけて締め上げるナザルの腕を引っ掻く。私の座っていたソファーに押さえつけるように乗り上げて首を絞めてくる。ポタポタ、ポタポタと私ではないナザルの涙が苦しむ私の顔に降り注ぐ。
「やめてください! 我が身を……お父さん! やめて!!!」
「ソーラ!!!」
いち早くフリーズが溶けたカペル君が、私の首を締め上げるナザルの腕を剥がそうと掴みかかった。普段訓練をしているカペル君の手でも全くびくともしなかった。そして次にフリーズが溶けたヌファンがソーラと叫び、瞬く間の一瞬で、カペル君が引き剥がせなかったナザルの腕を引き剥がして、そのままナザルを地面に押しつける形で拘束した。
「はッッッ……」
「我が君! あぁ、跡がついて」
カペル君は酸素を求めて倒れ込む私を抱きかかえ、落ち着けるように手を握ってくれた。カペル君が私の首元をみて痛々しい顔で、泣いていた。私が咳き込めば背中を擦り続けてくれた。お陰で余裕を取り戻しゆっくりと、私の首を突然締め上げたナザルの方を向いた。
「動けば即座に首を跳ねちゃいます」
普段のほわほわしたソーラが無表情でナザルの首に刃物を押し当てて拘束してた。地面に身体を押しつけその上に乗るソーラの放つ殺気は、自分に向けられていないとはいえ少し怖かった。そんなソーラに声を掛けるのは勇気が要るけれど私は「ソーラありがとう、離して?」と言った。
「けど、わかりました。ただ……いつでも跳ねられる所に控えるのを許してください」
そして、ソーラは一旦ナザルから退いて……頭をわしづかみにして無理矢理立たせた。背中の筋がヒュッと恐怖で凍った。ソーラも怒らせたら怖い人リストにランクインさせよう。殺されたのにもかかわらずに喉元を通り過ぎればなんとやら、という言葉を体現するかの如く脳天気に考えた。
「改めまして初めまして、この度エヴァ王国を任せられました。リエル・メーカー・アンドールと申します。レィース・レイハイド……。いえ、ナザルカラク様」
「我が君……知っていたのですか?」
「お……。カペル君と血縁関係なのは今知ったけどね。ただ……貴方の正体がナザルカラクで、私の一族を怨んでいるだろうということは、お察ししておりました」
察していた。その言葉で手を握ってくれるカペル君の手が震えた。本当に……優しいお兄ちゃんだと心が温かくなる。一方のナザルは吐き捨てるように私を軽く糾弾した。
「その上で、僕の接近を許したのですか? とんだ女狐ですよ」
(そりゃ、パッケージ&ストーリーだと始終貴方、頭つるんてん何だもん……わからない方が無理があるわ。髪生やされなくてよかった~)
「どうとでも、もとより怨まれる覚悟は済んでおりますので。こうして貴方と早々に会話を出来ることと、探す予定でした、お兄、カペル君のご家族の一人が見つかったのです。私は嬉しく思います」
危ない、いつもの調子でお兄ちゃんっていいそうになった。言ったらあれだけ剣と魔法と口の稽古付けてくれてたレミリスに何言われるかわかったもんじゃない。セーフセーフ……。レミリス仕込みの不敵な笑みでナザルと目を合せた……正直むっちゃ怖い。クールビューティに射殺す勢いで睨まれてるんだもん。私の不敵な笑みに対抗するようにナザルは目をさらに鋭くさせた。
「それも、僕の短期的な行動により灰燼と帰した訳ですか」
「いいえ、別にカペル君も貴方も罪に問う気はさらさらありません。」
ぴしゃりとそう言い放ったのは全員予想外だったのか、それぞれ怪訝な雰囲気を漂わせる。それでも私は念を押すように「罪に問う気はございません」ともう一度言った。
「血筋に都合の良い意味を持たせ、自身を無辜の立場と信じ切り甘んじる愚か者を、いちいち目くじら立てて処罰していたら、私の周りには誰も居なくなってしまいますからね。それに、カペル君は私が保護しましたが……奴隷として居たというのは、貴方が平静を保てぬ程の事情があると、考えるのが普通じゃありませんか?
とは、言いましても、ご説明はしてもらいますが。我々には圧倒的に話し合いがたりませんから……明日の朝に公務の説明と共に話し合いましょうか」
あり得ない者を見る目で、私の頭のてっぺんからつま先まで大ぶりに首を降って見た。うん、私も無辜だの目くじらだの使いこなす六歳見たら、そんな反応するわ。気持ちすっごくわかるよ? 深い緑の目を覆いにかっぴらいたままに、日本の赤べこみたいに、首を速くぱこぱこしたまま暫く経った。
「承りました。今回の事を謹んで謝罪と共にご説明を明日の7時にこちらへと参ります。温情のほど……ありがとうございます。夜分遅くに申し訳ありませんでした……それでは、失礼致しました」
「はい、宜しくお願いします」
最初の責めて嫌みの一つでもという態度は潜め、するりと宰相の顔を被り私に腰を折り部屋から出て行った。扉が閉まる音と共に私とカペル君の身体から力が抜けた。
「我が君……申し訳ありませんでした。そして、ありがとうございます」
「いいよ、お兄ちゃんもちゃ~んと会話してね。親子水入らずで」
「はい、本当にありがとうございます」
泣き虫10歳のクール面のカペル君は私を抱きしめて何度もお礼を言ってくれた。お礼と同じ数の謝罪も添えて……。何度も何度も、私の手の跡が付いた首を見て、私よりも大きく声を上げて……代わりに泣いてくれた。
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