16 / 81
勝負と奴隷制度
しおりを挟む
レミリスは、今回のエヴァ王国に来るに当たっての問題点を自身の与えられた部屋の中で一人行っていた。式典を終えようと、星が瞬く時間になろうとも自分には休む暇などないとばかりに手を動かした。例年の水害被害を頭に一日で叩き込み、リエル様が離れたことによる影響を詳しく把握するために置いてきた密偵の維持と新たな指令……やることた沢山だ。
そんな中でこの夜中に不躾な荒々しいノックの音が鳴り響く。両眉を不機嫌につり上げて様子を見ると。
「僕です。カペルリットです……こんな夜更けに申し訳ありません」
「お入りなさい」
彼とは思えぬ乱暴に扉を開けてまっすぐレミリスの元へ向かうカペルリット。その形相は裏切り者を見るような責める目で顔を怒らせ、レミリスの元へ辿り着き、強く机を叩いた。
「話したのですか!? 僕の父親の事をッッッ!」
「その様子だと、貴方の父はかの有名な正義の宰相……ナザルカラクだということがリエル様に知られていたと言う訳ですか。それで、私がリエル様に口止めしたのにも関わらず話したと、短期的に考えこちらへと赴いた……ですか」
彼の激高を論理的に分析して、彼の見にどういうことが起こって……どうしてこちらに訪ねてきたのかを、瞬時に言い当てるレミリス。それにカペルは右目をピクリと強ばらせて、叩いて手の付いた机の手を握りしめて拳にした。その様子さえも笑い、ニコニコと様子を見るレミリス。一触即発の緊張が二人っきりの室内に満ちる。
「そこまでわかるのでしたら」
「話してませんよ。勿論、貴方のお望みのままに」
「ならば何故」
「それは私とてわかりません。私がリエル様にお教えしたのは、言える範囲でのお母上のことと……貴方の出身地がエヴァ王国だということのみです。そのことに関する後ろめたい埃など、私にはないのですから、いくら叩いても舞う物はございませんよ」
「本当に……話して居ないのですか」
その言葉に不敵に笑うレミリスの口角が見る見る上がる。何が面白いのか、なんて問えるような滑稽な笑みではなく見た物を屈服させるための……恐怖を煽る笑み。魔法で動く照明には変わりが無いはずなのに……レミリスの周りだけほの暗い闇を纏ったように幻視してしまうような。その笑みに気圧され気味になるカペルリットは……舐められて、負けてたまるものか! そう思って逸らさずにその笑みを睨み付けた。
「当たり前でしょう。こんな面白い戦いには他にはない……。カペルリット……君と対等に賭けたいと言ったのだ。それを違えるなど面白くない、全く面白くない。リエル様へ隠蔽工作をする罪悪感はございますが……こうでもしないと……お前とは対等に戦えない」
「貴方は……人の心をッッ! なんだと思ってるんだ!!!」
「それをカペルリット……貴方が言いますか。貴方が……私に勝って突き通せればいいのですが、優秀なリエル様の事だ……知りでもしたらどう思うことか。まぁ、私に人の心など語れませんが。それでは、話しは終いに致しましょう。貴方はこれから自身の父親の口止めもしなければならないのですから。頑張って大事な、我が君? 妹さん? を……。私からも、全てからも守ってください。これが、私に出来る精一杯の貴方の敬意なのですから」
そう言って速く出て行けと言わんばかりに、書類に目をやるレミリス。それに、少し顔を歪めて睨んで脱力したカペルリットは、ため息をついて「失礼しました」と礼儀道理に部屋を出て、ドアを閉めようとした。
「どちらの愛が勝つか……見物でございますね」
閉める瞬間の止められない所で、聞こえるように言ったレミリス。ちょうど勢いを殺しきれずに扉を閉めてしまったカペルリットは、扉の前で項垂れて。「本当に……性根が宜しくない人だ!」と悔しげに呟いて自身の父親が寝泊まりしている部屋を、探し始めた。
・
・
「おはようございます。リエル様」
「おはようございます。よくぞいらっしゃいました……ナザルカラク様」
ピッタリ時刻通りにナザルカラクは来てくれた。ちゃんと装いをきっちりして……丸く輝く頭部が眩しい。そんなことは良いとして、殺気立つヌファンとソーラをどうどうとなだめながらも、なんとか話し合いの体勢に……。慣れない赤の国王部屋で、私は些かモゾモゾしながらも「それでは話しましょうか」とナザルに笑いかけた。
「息子を見たことにより、冷静さを欠いた故に貴女の首を……締め付けました。申し開きもございません」
深く謝る父を見るカペル君の目は痛々しい物だった。どこか心配そうにソワソワとみながら落ち着かないように父の見続けていた。ヌファンとソーラは「謝られてもやったことは消えません」と、ぴしゃりと言い放ってきそうな怖い顔で、ナザルを見た。
「ええ、許します。改めての謝罪は受け取りました。そして、私にはやることが、やりたい事があるのです。もし……未だ憎しみをお持ちでしたら」
そう言ってナザルの腕をとり……。化粧で塗りつぶした痣の残る自分の首に持って行った。
「私の……。国のあるべき姿に戻すという目的を達成しましたら。命を差し上げましょう。今はそれで」
そう言って、私はナザルの手を離した。なんとも言えない空気に苦笑いを浮かべそうになる。私は……悲しきかなもう狙われて殺されそうになるのは慣れたお陰で、もうそれほど感情はない。速く次へ行かねばすぐに第二お披露目パーティーに駆り出される時間になってしまう。早朝のを告げる小鳥が鳴く頃にも関わらずに予定がぎっしり詰まっていることが、頭にある私は矢継ぎ早に話しを紡いだ。
「では、話し合いを次へと進めましょうか。私が統治する二ヶ月の間には、大きな法案改正などは基本的に貴方を通す……それで宜しいかしら?」
「はい。というと……改正したい法律が?」
「ええ、奴隷制度を見直します」
奴隷制度を見直す。その言葉に全員が静かに息を飲んだ。奴隷制度は上の者にとってはこれ以上無いほどに便利な代物。だけど、それが差別を助長して貧富の差を明確にする癌でもある。貴族以外の者達ならば必ず疑問に思う制度……私は手始めにそれにメスを入れたかった。
この世界の奴隷制度は一度落ちたら戻ってこれないのだ。基本は……。奴隷を売った奴隷商人に莫大な金を払って契約を解除するなどという方法もあるが、解除するだけでも家が二軒建つほどの高値となっている。だから、基本……戻ってこれない。それに、解除の仕方を知らないという奴隷商人も居るのだ……。実際に私もカペル君の奴隷契約を解除しようにも、接触した商人全員やり方を知らなくて撃沈してる。
それに、落ちれば人権もない。死のうが何しようが奴隷は『物』として扱われる。だから、買った方にお咎めは絶対にない。
(まぁ、いつの世も一番の労働力と言ったら、馬や牛ではなくて言葉の通じて痛みを忌避する人間なんだけどね。ここは前の世界と一緒じゃなくていいのよ。乙女ゲームだったんだからさ……今は現実だけど)
出そうなため息を押し殺して、自分の頭の中にある改正案を4人に話した。
「奴隷に人権を適用して、雇えば給金が発生するように致します。そして、奴隷はそのお金を貯めて自分で奴隷を辞めれるように改正します。奴隷制度を少し手心加えて、職を失った者の受け皿にしたいと……私は考えます。そして、奴隷契約解除を行った……。国の国力への貢献をしたということで別途の待遇を処置することで、値を減らし解除方法を知るものを増やしたく思います」
前の世界で言う派遣みたいな物だ。派遣もそのような感じで受け皿の一面も持つのだけど、あえて異世界に行った私が言おう。日本の派遣は気をつけろ……。
(一応5年ルールだっけ? それで正社員になれると歌っておきながら書類で契約切って、契約し直すということが、表に出ないだけで横行しているし。もし仕事で失敗したら【派遣先】の偉い人と【派遣元】の偉い人のW二段構えで怒られる。もう、この時点で折れる人は折れるし。雇い先の企業によっては【派遣】と【正社員】のもはや虐めレベルの待遇格差もあって、わざと派遣を迫害する対象にして、自社の正社員の不満を逸らす道具にされたり……。場所間違えると散々だから気をつけた方がほんといいと思う。あと、接客の派遣だったら普通にその会社にパートで入ったほうが待遇はマシ)
そんな私はそれでボロボロにされた前世があるから、それを駆使して日本の派遣の仕組みの良いところだけ取ってどうにか奴隷制度に組み込んで協力な受け皿にしようと思ったのだ。勿論、反発もあるだろうし現実はうまくいかない。けど、やる価値はあると思う。カモミールのような香りのするお茶を一口飲んで、どうですか? とナザルカラクに目で問いかけた。
ナザルカラクはちらりとカペル君を見た。そして、頭に手を添えて首を振って薄く笑いながら答えを紡ぐ為に、口をゆっくりと開けた。
そんな中でこの夜中に不躾な荒々しいノックの音が鳴り響く。両眉を不機嫌につり上げて様子を見ると。
「僕です。カペルリットです……こんな夜更けに申し訳ありません」
「お入りなさい」
彼とは思えぬ乱暴に扉を開けてまっすぐレミリスの元へ向かうカペルリット。その形相は裏切り者を見るような責める目で顔を怒らせ、レミリスの元へ辿り着き、強く机を叩いた。
「話したのですか!? 僕の父親の事をッッッ!」
「その様子だと、貴方の父はかの有名な正義の宰相……ナザルカラクだということがリエル様に知られていたと言う訳ですか。それで、私がリエル様に口止めしたのにも関わらず話したと、短期的に考えこちらへと赴いた……ですか」
彼の激高を論理的に分析して、彼の見にどういうことが起こって……どうしてこちらに訪ねてきたのかを、瞬時に言い当てるレミリス。それにカペルは右目をピクリと強ばらせて、叩いて手の付いた机の手を握りしめて拳にした。その様子さえも笑い、ニコニコと様子を見るレミリス。一触即発の緊張が二人っきりの室内に満ちる。
「そこまでわかるのでしたら」
「話してませんよ。勿論、貴方のお望みのままに」
「ならば何故」
「それは私とてわかりません。私がリエル様にお教えしたのは、言える範囲でのお母上のことと……貴方の出身地がエヴァ王国だということのみです。そのことに関する後ろめたい埃など、私にはないのですから、いくら叩いても舞う物はございませんよ」
「本当に……話して居ないのですか」
その言葉に不敵に笑うレミリスの口角が見る見る上がる。何が面白いのか、なんて問えるような滑稽な笑みではなく見た物を屈服させるための……恐怖を煽る笑み。魔法で動く照明には変わりが無いはずなのに……レミリスの周りだけほの暗い闇を纏ったように幻視してしまうような。その笑みに気圧され気味になるカペルリットは……舐められて、負けてたまるものか! そう思って逸らさずにその笑みを睨み付けた。
「当たり前でしょう。こんな面白い戦いには他にはない……。カペルリット……君と対等に賭けたいと言ったのだ。それを違えるなど面白くない、全く面白くない。リエル様へ隠蔽工作をする罪悪感はございますが……こうでもしないと……お前とは対等に戦えない」
「貴方は……人の心をッッ! なんだと思ってるんだ!!!」
「それをカペルリット……貴方が言いますか。貴方が……私に勝って突き通せればいいのですが、優秀なリエル様の事だ……知りでもしたらどう思うことか。まぁ、私に人の心など語れませんが。それでは、話しは終いに致しましょう。貴方はこれから自身の父親の口止めもしなければならないのですから。頑張って大事な、我が君? 妹さん? を……。私からも、全てからも守ってください。これが、私に出来る精一杯の貴方の敬意なのですから」
そう言って速く出て行けと言わんばかりに、書類に目をやるレミリス。それに、少し顔を歪めて睨んで脱力したカペルリットは、ため息をついて「失礼しました」と礼儀道理に部屋を出て、ドアを閉めようとした。
「どちらの愛が勝つか……見物でございますね」
閉める瞬間の止められない所で、聞こえるように言ったレミリス。ちょうど勢いを殺しきれずに扉を閉めてしまったカペルリットは、扉の前で項垂れて。「本当に……性根が宜しくない人だ!」と悔しげに呟いて自身の父親が寝泊まりしている部屋を、探し始めた。
・
・
「おはようございます。リエル様」
「おはようございます。よくぞいらっしゃいました……ナザルカラク様」
ピッタリ時刻通りにナザルカラクは来てくれた。ちゃんと装いをきっちりして……丸く輝く頭部が眩しい。そんなことは良いとして、殺気立つヌファンとソーラをどうどうとなだめながらも、なんとか話し合いの体勢に……。慣れない赤の国王部屋で、私は些かモゾモゾしながらも「それでは話しましょうか」とナザルに笑いかけた。
「息子を見たことにより、冷静さを欠いた故に貴女の首を……締め付けました。申し開きもございません」
深く謝る父を見るカペル君の目は痛々しい物だった。どこか心配そうにソワソワとみながら落ち着かないように父の見続けていた。ヌファンとソーラは「謝られてもやったことは消えません」と、ぴしゃりと言い放ってきそうな怖い顔で、ナザルを見た。
「ええ、許します。改めての謝罪は受け取りました。そして、私にはやることが、やりたい事があるのです。もし……未だ憎しみをお持ちでしたら」
そう言ってナザルの腕をとり……。化粧で塗りつぶした痣の残る自分の首に持って行った。
「私の……。国のあるべき姿に戻すという目的を達成しましたら。命を差し上げましょう。今はそれで」
そう言って、私はナザルの手を離した。なんとも言えない空気に苦笑いを浮かべそうになる。私は……悲しきかなもう狙われて殺されそうになるのは慣れたお陰で、もうそれほど感情はない。速く次へ行かねばすぐに第二お披露目パーティーに駆り出される時間になってしまう。早朝のを告げる小鳥が鳴く頃にも関わらずに予定がぎっしり詰まっていることが、頭にある私は矢継ぎ早に話しを紡いだ。
「では、話し合いを次へと進めましょうか。私が統治する二ヶ月の間には、大きな法案改正などは基本的に貴方を通す……それで宜しいかしら?」
「はい。というと……改正したい法律が?」
「ええ、奴隷制度を見直します」
奴隷制度を見直す。その言葉に全員が静かに息を飲んだ。奴隷制度は上の者にとってはこれ以上無いほどに便利な代物。だけど、それが差別を助長して貧富の差を明確にする癌でもある。貴族以外の者達ならば必ず疑問に思う制度……私は手始めにそれにメスを入れたかった。
この世界の奴隷制度は一度落ちたら戻ってこれないのだ。基本は……。奴隷を売った奴隷商人に莫大な金を払って契約を解除するなどという方法もあるが、解除するだけでも家が二軒建つほどの高値となっている。だから、基本……戻ってこれない。それに、解除の仕方を知らないという奴隷商人も居るのだ……。実際に私もカペル君の奴隷契約を解除しようにも、接触した商人全員やり方を知らなくて撃沈してる。
それに、落ちれば人権もない。死のうが何しようが奴隷は『物』として扱われる。だから、買った方にお咎めは絶対にない。
(まぁ、いつの世も一番の労働力と言ったら、馬や牛ではなくて言葉の通じて痛みを忌避する人間なんだけどね。ここは前の世界と一緒じゃなくていいのよ。乙女ゲームだったんだからさ……今は現実だけど)
出そうなため息を押し殺して、自分の頭の中にある改正案を4人に話した。
「奴隷に人権を適用して、雇えば給金が発生するように致します。そして、奴隷はそのお金を貯めて自分で奴隷を辞めれるように改正します。奴隷制度を少し手心加えて、職を失った者の受け皿にしたいと……私は考えます。そして、奴隷契約解除を行った……。国の国力への貢献をしたということで別途の待遇を処置することで、値を減らし解除方法を知るものを増やしたく思います」
前の世界で言う派遣みたいな物だ。派遣もそのような感じで受け皿の一面も持つのだけど、あえて異世界に行った私が言おう。日本の派遣は気をつけろ……。
(一応5年ルールだっけ? それで正社員になれると歌っておきながら書類で契約切って、契約し直すということが、表に出ないだけで横行しているし。もし仕事で失敗したら【派遣先】の偉い人と【派遣元】の偉い人のW二段構えで怒られる。もう、この時点で折れる人は折れるし。雇い先の企業によっては【派遣】と【正社員】のもはや虐めレベルの待遇格差もあって、わざと派遣を迫害する対象にして、自社の正社員の不満を逸らす道具にされたり……。場所間違えると散々だから気をつけた方がほんといいと思う。あと、接客の派遣だったら普通にその会社にパートで入ったほうが待遇はマシ)
そんな私はそれでボロボロにされた前世があるから、それを駆使して日本の派遣の仕組みの良いところだけ取ってどうにか奴隷制度に組み込んで協力な受け皿にしようと思ったのだ。勿論、反発もあるだろうし現実はうまくいかない。けど、やる価値はあると思う。カモミールのような香りのするお茶を一口飲んで、どうですか? とナザルカラクに目で問いかけた。
ナザルカラクはちらりとカペル君を見た。そして、頭に手を添えて首を振って薄く笑いながら答えを紡ぐ為に、口をゆっくりと開けた。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
【連載版】ヒロインは元皇后様!?〜あら?生まれ変わりましたわ?〜
naturalsoft
恋愛
その日、国民から愛された皇后様が病気で60歳の年で亡くなった。すでに現役を若き皇王と皇后に譲りながらも、国内の貴族のバランスを取りながら暮らしていた皇后が亡くなった事で、王国は荒れると予想された。
しかし、誰も予想していなかった事があった。
「あら?わたくし生まれ変わりましたわ?」
すぐに辺境の男爵令嬢として生まれ変わっていました。
「まぁ、今世はのんびり過ごしましょうか〜」
──と、思っていた時期がありましたわ。
orz
これは何かとヤラカシて有名になっていく転生お皇后様のお話しです。
おばあちゃんの知恵袋で乗り切りますわ!
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
社畜の私は異世界でも社畜精神が残ったままだった
木嶋うめ香
恋愛
貴族学園の小さな部屋で、私は一人書類仕事に追われていた。
今日も寮には帰れそうにない、机の上には大量の未処理の書類。
せめて空腹を紛らわそうと、ビスケットを鞄から取り出し水を汲んでこようとして立ち上がった途端、視界が暗くなり倒れた。
床に倒れた反動で、頭を床にぶつける。
その衝撃で思い出した、私は前世ブラック企業に勤めていた社畜で、二十三連勤サービス残業付きの末、体調を崩し亡くなったアラサー営業職だった。
他サイトでもアップしています。
転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる