66 / 81
【こっちに帰ってきて】
しおりを挟む
攻防一体の遠距離の押収が続く。あれからどれだけの時間が経ったのだろう。肉を断ち、金属の火花を散らしてくるくると舞い続けて一体どのくらい経ったのだろう。あれから3回は日が昇り降りしたと思う。貴族や三流兵士は城の屋根の上で行われる悲惨な戦いに気付くことはない。
「はぁ、はぁ」
「くどいですよ。アビスさん……何で貴方は。なんで」
互いに血を流して幾度の日を跨ぎ、互いにの骨を犠牲に相手を殺す為に、刃物を振るう。何を思ったのか……いつの間にか互いの首に刃物を押しつけたまま、互いを睨む。いつも疑問だった……。記憶の中のアビスは色がない表情で、冷たい顔をしてるけど。いつも、暇を見つけて遊んでくれた。なのに、今は殺し合っているのだ。
「何故、こんな。こんな世界でどうやって生きろと言うんだ。貧富は埋まらない、差別もなくならない。精々差別のないものなんて、自然か病魔しかない世界だ。この世界に失望した」
「それが本心ですか? 嘘はいけないと思います」
「嘘?」
ダークエルフという人種は、最近まで妖精族の中でさえも差別されていた種族だ。大半が、闇属性をもつダークエルフは差別を生き残る為に、差別の原因である闇属性を使用して汚れ仕事を行わなければならなかった。故に、最近まで差別が止まなかった。そんな中で、アビスは進んで差別を無くそうと動いていた。それを、私とヌファンも見て居る。
だから。
「なにをッ!」
「もう少しだけ、その瞳を閉じて見ませんか?」
私はアビスの首に突きつけていたチャクラムを離した。自身の首に毒の塗られた短剣がめり込もうとも関係ない。アビスおじさんにふわりと抱きついて頭を撫でた。ローブ越しに伝わる髪の毛の感触は意外に堅い。硬直する身体が、震える手で短剣を落とした。
「飲め」
「むぐもっごごご」(すごく不味いですおじさん。いいんですか殺さなくて?)
「……お前を殺したら。レンに殺される」
そして、子供の頃にしてくれたようにアビスは私の身体を抱きしめ高い高いしてくれました。感慨深そうに目を僅かに細めるアビス。それに、子供の頃のように……アビスの目を両手で塞いだ。
【もし、アビスおじさんが見るのが嫌になったら私がふさいであげゆ。そうすれば、見なくてもいいでしょ? お耳のほうはヌファンにやって貰おうよ! そうすればお休みできるでしょ?】
そして、そのままアビスおじさんの唇を奪った。血の味とかさついた唇。身体は大分やつれてる。アビスおじさんは無表情でも精一杯感情を出そうと、目を悲しそうに細めてくれる。降ろされた身体は求めるように軽いキスを何度も交わして。私に自分の短剣を持たせて……自分の首へと押しつけた。
「目を塞いでも、耳を塞いでも、その隙間から……。迫害が、世界の汚れが、怨嗟が聞こえてくる。もう、耐えられないんだ。
もう……生きるのが嫌なんだ。
こんな無駄な世界を良くしようと足掻くリエル・メーカー・アンドールのことはよく見て居る。
けど、自分はもうダメだ」
「もしかして、実は最初から私に殺されるつもりだったんですね。アビスおじさん。お嫁さんの夢は叶えてくれないくせに勝手なんですから」
「……連れて行ってくれ。彼岸に」
「こっちに帰ってきて……アビスおじさん」
最後のお願いとしてダメ元で言ってみれば、首を振った。酷い人……自分の誇りの為に、自分の心のために死を他人に……。私の委ねるなんて……酷いです。
「ダメだ」
リエル様もヌファンも知らない私だけの秘密。アビスおじさんの4度目の朝日に照らされた笑顔。不器用に口角を上げて、困ったように眉を下がった初めて見た顔。その顔のままに……私は。アビスおじさんの首に、握らされた短剣を一線……滑らせた。
・
・
初めてのお使いを見て居る親のような目をした兵士達が酒を飲みながら、宿の入り口に立って見送ってくれた。正直、恥ずかしいし……。迷惑だからやめて欲しいのに、言っても聞かないし。面白がってるし……。面白がりやがってと、兵士達を睨めばそれぞれニコニコしながら手を振ってきた。盛大にため息をついた。それでまた兵士が笑う、何が面白いんじゃ! なんて吠えようものなら、一人の指揮官兵士がこっちに歩いて来た。
「ささ、リエル様。ご遠慮せずに我々は酒……じゃなかった。馬車の整備や今後の戦況把握をできる限り行いますので、休養にいってらしゃいまーせー」
「今、酒って言ったよね? 今、良い笑顔で酒って」
中年あたりの兵士が、酒を片手に持ちながらいい笑顔で私とカペルの背中を押す。
「き、気のせいですよ! さー行きましょう」
「あ、ちょっとまって。お金は?」
そういえば、お金を持ってこないとと、慌てると。カペルが自信満々に布袋を持って見せてきた。ニコニコと褒められるのを待っている犬のように目を輝かせていた。
「安心してください、この通り……」
「ちょっとごめんよー! おらぁ!」
「ぐ、」
「あ」
この通りと続ける前に、カペルの頭のもみあげ辺りにスコーンといい音を立てるボロボロの靴が投げ込まれた。その後に、軽い身のこなしの藍色の髪をした少年が、慣れた手つきでカペルから財布をすりとって人混みの中へと消えていった。
宿屋からでて4歩目の出来事です。
「……兵士」
「サー、俺たちは酒飲んで、リエル様とカペルのデートの成功を祝おうか」
「祝う前に働け貴様ら!」
そう叫べば指揮官が、両耳に人差し指をズボズボ繰り返して差し込み続け、間抜けに「あーあー」言い始めた。他の兵士も目をそらして働く気は、アリマセーンと態度で示し始めた。
「あーあー僕チンきこえなぁーい」
兵士達が「どうせリエル様とカペルが居るんじゃ三下兵士の俺たちがでなくても大丈夫だろ。俺らよりつえーし」そう言って、私が指さして捕まえてこいって指示を出しても無視して宿の中へ、酒片手に皆入って逃げていった。私は少年が消えた人ごみの方向を指さして固まって、カペルは靴を投げられた痛みで蹲って……。初っぱなから散々なデートの始まりだった。
「カペル、追い掛けるよ!」
「は、はい! 予め風魔法で目星付けときました!こっちです!」
「でかした!!」
そんなこんなで、私とカペルは初々しいデートの筈が……財布を取り戻す旅に早変わりしました……。
・
・
血塗られた部屋の中で、一人の女が退屈そうに足をバタつかせてソファーに座りながら【ナザル×クロージスの生まれ変わりのカップリング】というキャッチコピーが書かれた本を読んでいた。こんな、お粗末な欲求を満たすために……私は不幸を演じさせられていたのだ。
「終わった。私のお母さんへの反逆がやっと……。やっと……。虚しいよぉ……。」
本の結末通りにいくならば、カペルはリエル・メーカー・アンドールを怨んで殺して英雄になる人物だった。そして、家族を取り戻して笑うという英雄譚。ナザルと生まれ変わっても愛し合うクロージス……もといフリアエまま……。私がそのシナリオを壊したんだ……神様も殺した。
血の匂いの充満する部屋が、殺したということの証明。血塗られた手が息を止めたという証明。血塗られた手で乱雑に頭を掻きむしって、再度……元の神様が作った結末を見る。
「人間が思うよりも神様って人間なんだな。何が才能だよ、何が愛だよ……。自分は愛をくれない癖に」
破ろうと思っても破れない。手が震えて……。こんな嫌な結末だけど、それでも私だから否定したくなくて。私は何を思ったのか嫌いな結末の未来を抱きしめて。滅多差しにしたお母さんの死体の腕を取り、二の腕部分に頭を寄せて寄り添った。
死んでしまったから冷たいけど。こうやって、私は寝かしつけて欲しかった。そんな、くだらないことが欲しかった。
横にいるお母さんは、もう動かない。私は身体をサイちゃんにあげちゃったから完全に戻ることはできない。最後のままの愛も求められない。もう、何もかもどうでも良くなって嫌いな結末抱きしめて目を瞑った。
【こっちに帰ってきて】
「え?」
「はぁ、はぁ」
「くどいですよ。アビスさん……何で貴方は。なんで」
互いに血を流して幾度の日を跨ぎ、互いにの骨を犠牲に相手を殺す為に、刃物を振るう。何を思ったのか……いつの間にか互いの首に刃物を押しつけたまま、互いを睨む。いつも疑問だった……。記憶の中のアビスは色がない表情で、冷たい顔をしてるけど。いつも、暇を見つけて遊んでくれた。なのに、今は殺し合っているのだ。
「何故、こんな。こんな世界でどうやって生きろと言うんだ。貧富は埋まらない、差別もなくならない。精々差別のないものなんて、自然か病魔しかない世界だ。この世界に失望した」
「それが本心ですか? 嘘はいけないと思います」
「嘘?」
ダークエルフという人種は、最近まで妖精族の中でさえも差別されていた種族だ。大半が、闇属性をもつダークエルフは差別を生き残る為に、差別の原因である闇属性を使用して汚れ仕事を行わなければならなかった。故に、最近まで差別が止まなかった。そんな中で、アビスは進んで差別を無くそうと動いていた。それを、私とヌファンも見て居る。
だから。
「なにをッ!」
「もう少しだけ、その瞳を閉じて見ませんか?」
私はアビスの首に突きつけていたチャクラムを離した。自身の首に毒の塗られた短剣がめり込もうとも関係ない。アビスおじさんにふわりと抱きついて頭を撫でた。ローブ越しに伝わる髪の毛の感触は意外に堅い。硬直する身体が、震える手で短剣を落とした。
「飲め」
「むぐもっごごご」(すごく不味いですおじさん。いいんですか殺さなくて?)
「……お前を殺したら。レンに殺される」
そして、子供の頃にしてくれたようにアビスは私の身体を抱きしめ高い高いしてくれました。感慨深そうに目を僅かに細めるアビス。それに、子供の頃のように……アビスの目を両手で塞いだ。
【もし、アビスおじさんが見るのが嫌になったら私がふさいであげゆ。そうすれば、見なくてもいいでしょ? お耳のほうはヌファンにやって貰おうよ! そうすればお休みできるでしょ?】
そして、そのままアビスおじさんの唇を奪った。血の味とかさついた唇。身体は大分やつれてる。アビスおじさんは無表情でも精一杯感情を出そうと、目を悲しそうに細めてくれる。降ろされた身体は求めるように軽いキスを何度も交わして。私に自分の短剣を持たせて……自分の首へと押しつけた。
「目を塞いでも、耳を塞いでも、その隙間から……。迫害が、世界の汚れが、怨嗟が聞こえてくる。もう、耐えられないんだ。
もう……生きるのが嫌なんだ。
こんな無駄な世界を良くしようと足掻くリエル・メーカー・アンドールのことはよく見て居る。
けど、自分はもうダメだ」
「もしかして、実は最初から私に殺されるつもりだったんですね。アビスおじさん。お嫁さんの夢は叶えてくれないくせに勝手なんですから」
「……連れて行ってくれ。彼岸に」
「こっちに帰ってきて……アビスおじさん」
最後のお願いとしてダメ元で言ってみれば、首を振った。酷い人……自分の誇りの為に、自分の心のために死を他人に……。私の委ねるなんて……酷いです。
「ダメだ」
リエル様もヌファンも知らない私だけの秘密。アビスおじさんの4度目の朝日に照らされた笑顔。不器用に口角を上げて、困ったように眉を下がった初めて見た顔。その顔のままに……私は。アビスおじさんの首に、握らされた短剣を一線……滑らせた。
・
・
初めてのお使いを見て居る親のような目をした兵士達が酒を飲みながら、宿の入り口に立って見送ってくれた。正直、恥ずかしいし……。迷惑だからやめて欲しいのに、言っても聞かないし。面白がってるし……。面白がりやがってと、兵士達を睨めばそれぞれニコニコしながら手を振ってきた。盛大にため息をついた。それでまた兵士が笑う、何が面白いんじゃ! なんて吠えようものなら、一人の指揮官兵士がこっちに歩いて来た。
「ささ、リエル様。ご遠慮せずに我々は酒……じゃなかった。馬車の整備や今後の戦況把握をできる限り行いますので、休養にいってらしゃいまーせー」
「今、酒って言ったよね? 今、良い笑顔で酒って」
中年あたりの兵士が、酒を片手に持ちながらいい笑顔で私とカペルの背中を押す。
「き、気のせいですよ! さー行きましょう」
「あ、ちょっとまって。お金は?」
そういえば、お金を持ってこないとと、慌てると。カペルが自信満々に布袋を持って見せてきた。ニコニコと褒められるのを待っている犬のように目を輝かせていた。
「安心してください、この通り……」
「ちょっとごめんよー! おらぁ!」
「ぐ、」
「あ」
この通りと続ける前に、カペルの頭のもみあげ辺りにスコーンといい音を立てるボロボロの靴が投げ込まれた。その後に、軽い身のこなしの藍色の髪をした少年が、慣れた手つきでカペルから財布をすりとって人混みの中へと消えていった。
宿屋からでて4歩目の出来事です。
「……兵士」
「サー、俺たちは酒飲んで、リエル様とカペルのデートの成功を祝おうか」
「祝う前に働け貴様ら!」
そう叫べば指揮官が、両耳に人差し指をズボズボ繰り返して差し込み続け、間抜けに「あーあー」言い始めた。他の兵士も目をそらして働く気は、アリマセーンと態度で示し始めた。
「あーあー僕チンきこえなぁーい」
兵士達が「どうせリエル様とカペルが居るんじゃ三下兵士の俺たちがでなくても大丈夫だろ。俺らよりつえーし」そう言って、私が指さして捕まえてこいって指示を出しても無視して宿の中へ、酒片手に皆入って逃げていった。私は少年が消えた人ごみの方向を指さして固まって、カペルは靴を投げられた痛みで蹲って……。初っぱなから散々なデートの始まりだった。
「カペル、追い掛けるよ!」
「は、はい! 予め風魔法で目星付けときました!こっちです!」
「でかした!!」
そんなこんなで、私とカペルは初々しいデートの筈が……財布を取り戻す旅に早変わりしました……。
・
・
血塗られた部屋の中で、一人の女が退屈そうに足をバタつかせてソファーに座りながら【ナザル×クロージスの生まれ変わりのカップリング】というキャッチコピーが書かれた本を読んでいた。こんな、お粗末な欲求を満たすために……私は不幸を演じさせられていたのだ。
「終わった。私のお母さんへの反逆がやっと……。やっと……。虚しいよぉ……。」
本の結末通りにいくならば、カペルはリエル・メーカー・アンドールを怨んで殺して英雄になる人物だった。そして、家族を取り戻して笑うという英雄譚。ナザルと生まれ変わっても愛し合うクロージス……もといフリアエまま……。私がそのシナリオを壊したんだ……神様も殺した。
血の匂いの充満する部屋が、殺したということの証明。血塗られた手が息を止めたという証明。血塗られた手で乱雑に頭を掻きむしって、再度……元の神様が作った結末を見る。
「人間が思うよりも神様って人間なんだな。何が才能だよ、何が愛だよ……。自分は愛をくれない癖に」
破ろうと思っても破れない。手が震えて……。こんな嫌な結末だけど、それでも私だから否定したくなくて。私は何を思ったのか嫌いな結末の未来を抱きしめて。滅多差しにしたお母さんの死体の腕を取り、二の腕部分に頭を寄せて寄り添った。
死んでしまったから冷たいけど。こうやって、私は寝かしつけて欲しかった。そんな、くだらないことが欲しかった。
横にいるお母さんは、もう動かない。私は身体をサイちゃんにあげちゃったから完全に戻ることはできない。最後のままの愛も求められない。もう、何もかもどうでも良くなって嫌いな結末抱きしめて目を瞑った。
【こっちに帰ってきて】
「え?」
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
【連載版】ヒロインは元皇后様!?〜あら?生まれ変わりましたわ?〜
naturalsoft
恋愛
その日、国民から愛された皇后様が病気で60歳の年で亡くなった。すでに現役を若き皇王と皇后に譲りながらも、国内の貴族のバランスを取りながら暮らしていた皇后が亡くなった事で、王国は荒れると予想された。
しかし、誰も予想していなかった事があった。
「あら?わたくし生まれ変わりましたわ?」
すぐに辺境の男爵令嬢として生まれ変わっていました。
「まぁ、今世はのんびり過ごしましょうか〜」
──と、思っていた時期がありましたわ。
orz
これは何かとヤラカシて有名になっていく転生お皇后様のお話しです。
おばあちゃんの知恵袋で乗り切りますわ!
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
社畜の私は異世界でも社畜精神が残ったままだった
木嶋うめ香
恋愛
貴族学園の小さな部屋で、私は一人書類仕事に追われていた。
今日も寮には帰れそうにない、机の上には大量の未処理の書類。
せめて空腹を紛らわそうと、ビスケットを鞄から取り出し水を汲んでこようとして立ち上がった途端、視界が暗くなり倒れた。
床に倒れた反動で、頭を床にぶつける。
その衝撃で思い出した、私は前世ブラック企業に勤めていた社畜で、二十三連勤サービス残業付きの末、体調を崩し亡くなったアラサー営業職だった。
他サイトでもアップしています。
転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる