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災い転じて福となす4
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「キスしなくても魔力譲渡はできるでしょう?」
「舌絡めるのが1番効率良いんだよ!」
何だか分からないけど、もっとしてくれないかなぁ?
**********
温泉井戸が堀り終わるまでイケメン2人に交代でキスされて、とろとろになってしまった。2人のキスが上手いのか、ぼくがアレなのか。
出て来た温泉を鑑定すると、HP回復(小)、MP回復(小)、美肌効果(中)だった。温度もちょうど良く、湯船がいっぱいになったらさっそく入ろう!家の裏手だから人も来ないだろうしね。
「あー疲れた。オレはちっと休む。スイに手ぇ出すんじゃねぇぞ」
「ご心配なく。私はスイ殿を休ませます」
Sランクと言えどもこの温泉を1日で掘るのは無理をさせてしまったようで、ずっと余裕綽々だったファーガスさんがブリアン様に絡まずに部屋に入っていった。
「スイ、少し待っていて下さいね。せっかくだから温泉を汲んできます」
「え?」
「身体を拭きたいでしょう?」
……バレてる!?
「気持ち悪いでしょう? さぁ、服を脱いで」
「い、いえ、その……」
「すみません、恥ずかしいですよね。湯を持ってきますから待っていて下さい。桶、お借りして良いですか?」
ぼくはコクコクと頷いて見送った。恥ずかしい証拠を隠滅しなくちゃ!
急いで服を脱いで新しい下着を……!! と焦ったのがいけなかった。ちゃんと脱げてなかった下着が足に絡まり、盛大にこけた。普通に音に驚くよね。それで駆けつけて来るよね。
2人して駆けつけてくれたよ!お尻丸出しで四つん這いになったぼくの所に。
ファーガスさんは一瞬呆れた顔してからにやりと笑った。ブリアン様は心配そうな顔から真っ赤な顔になってお尻をガン見してる。
「いい恰好だな」
ファーガスさん、言わないでぇぇぇっ!!
「怪我はありませんか!?」
って、立たされて恥ずかしい所が前面に押し出されております。発育のよろしくないぼくの愚息が。
「大丈夫です! 着替えますから部屋から……」
すってーん!
「痛っ!」
まだパンツが足に絡まったままだった。尻餅をついた所には脱ぎ捨てた靴があり、横に倒れていたので上に尻餅をつくと靴底が硬くてとても痛かった。
「気をつけて! どこが痛かったんですか?」
「ここ……」
って! 人にお尻向けるなんて失礼な事しちゃって嫌われたらどうするの!?
ごくっ…… て、なんの音?
さわっ……
「ふにゃっ!?」
「てめっ! 触んな!」
「あ…… ふぅん…… そんな所、ダメぇ……」
やわやわお尻を優しく揉まれて恥ずかしい……。
「なんて滑らかな肌でしょう?吸い付くような手触りでいつまででも触っていたい……」
「触りたいの? もっと触ってくれるの……?」
「いい加減にしろ!スイはオレに魔力を分けて疲れてるはずだろうが!」
「なら私からスイ殿に魔力を分けてあげれば良いですね。スイ殿、口づけを」
「キス?もっと?嬉しい……」
ふわふわと操られるように、恥ずかしさも忘れてキスをねだる。
「ブリアン様、すき……」
「っ!! 愛しています、スイ殿……いえ、スイ。」
「こらっ! 快楽に流されるな! ブリアンが好きなんじゃなくてキスが好きなんだろう? こっちへ来い!」
「ふぁ……んちゅ……ちゅ……ちゅ……はふ……んん……ファーガスさんも……好きぃ……」
「キスだけで蕩け過ぎだろ」
「ふぁ……あぅ……ごめ、なさ……」
「何謝ってんだ?」
「ぼく、情けない……」
「むしろ勲章だ。気にすんな」
「ありがとう……一生の思い出です……」
「「はぁっ!?」」
「スイ、何故そんな事を言うのですか?」
「だって、こんな夢みたいな事、ずっと続く訳ないから……だから……」
「私と結婚してはくれないのですか?」
「オレは結婚なんざ性に合わねぇ。気が向いた時に来るから抱かせろ」
「なんて不誠実な!」
「……ファーガスさん、また来てくれる?」
「あぁ。飯も美味いし、温泉もあるし、かわいいスイもいるしな」
「許しません! スイは私のものです! スイ、私と毎日キスをしましょう? 朝起きたらおはようのキス、畑仕事をしてお疲れ様のキス、お昼を食べてご馳走さまのキス、午後は何をしましょうか? 一緒に温泉に入って身体を隅々まで洗って、夕食を食べたらキスよりもっと気持ちいい事をしましょう。毎日、何度でも」
「ブリアン様……」
「ブリアン、と呼んで下さい」
「じゃ、そう言う事で! お前らが夫婦、オレは愛人な」
「何故そうなるんですか!」
「その方がスイも2人とも選べていいじゃねぇか」
「2人とも……? どっちかを選ばなくて良いの?」
「……スイがその方が良いなら、受け入れます」
「どうだ?」
「……ブリアンと結婚する! そんでファーガスさんに愛人になってもらう!!」
この幸運を逃すわけにはいかない!
「おし! 決まりだ。んじゃ、オレはちっと休むからブリアン、可愛がりすぎるなよ」
「意外ですね」
「お前はこだわりそうだから、そいつの初めてを譲ってやるよ」
「……感謝します」
それってつまり、このままブリアンが抱いてくれる、って事?
「どう言う事をするかは分かってるんですね?」
「えーっと、えーっと……、あの…… 裸で抱き合ってベッドで寝る?」
「……子作りについて聞いたことは?」
「身体が勝手に動くから、っておとーさん達が」
ぎゅうって抱きしめられて耳元でブリアンが言った。
「それで合っています。私も勝手に動いて良いですか?」
「はいぃぃぃ……」
「めんどくさそ……。閨教育は任せた。んじゃ、夕飯できたら起こしてくれ」
ぼくはもう、ブリアンとのキスに夢中でファーガスさんの言葉を聞いてなかった。唇だけじゃなくて、身体中にキスをされ、舐められ、グズグズに溶かされて貫かれた。
少し苦しかったけど、それ以上に気持ち良くて、夕飯作る時間がなくなっちゃった。
申し訳ないけど無限収納から作り置きの料理を出した。できたてのまま保存できるから変わらないんだけどね。
2人とも美味しいってたくさん食べてくれて、溜まった温泉に3人で入ってお風呂でもイチャイチャしてベッドでも明け方までイチャイチャした。
次の日、ケルピーと仲良くなったコナンさんが戻って来たので結婚する事を伝えると、1度ブリアンの家に挨拶に行くよう勧められた。
ご家族にご挨拶! 大事!!
こうしてぼくは突然2人のイケメンから求愛されて、結婚して、たくさん可愛がられて、幸せになりました。
ブリアンが討伐に行った時、お弁当忘れて行ったからりんちゃんに乗って届けたら討伐対象が逃げちゃってみんなを困らせちゃったり、ファーガスさんにお前以外でイけなくなったって理不尽な文句言われたりしてるけど、毎日とっても幸せです!!
「舌絡めるのが1番効率良いんだよ!」
何だか分からないけど、もっとしてくれないかなぁ?
**********
温泉井戸が堀り終わるまでイケメン2人に交代でキスされて、とろとろになってしまった。2人のキスが上手いのか、ぼくがアレなのか。
出て来た温泉を鑑定すると、HP回復(小)、MP回復(小)、美肌効果(中)だった。温度もちょうど良く、湯船がいっぱいになったらさっそく入ろう!家の裏手だから人も来ないだろうしね。
「あー疲れた。オレはちっと休む。スイに手ぇ出すんじゃねぇぞ」
「ご心配なく。私はスイ殿を休ませます」
Sランクと言えどもこの温泉を1日で掘るのは無理をさせてしまったようで、ずっと余裕綽々だったファーガスさんがブリアン様に絡まずに部屋に入っていった。
「スイ、少し待っていて下さいね。せっかくだから温泉を汲んできます」
「え?」
「身体を拭きたいでしょう?」
……バレてる!?
「気持ち悪いでしょう? さぁ、服を脱いで」
「い、いえ、その……」
「すみません、恥ずかしいですよね。湯を持ってきますから待っていて下さい。桶、お借りして良いですか?」
ぼくはコクコクと頷いて見送った。恥ずかしい証拠を隠滅しなくちゃ!
急いで服を脱いで新しい下着を……!! と焦ったのがいけなかった。ちゃんと脱げてなかった下着が足に絡まり、盛大にこけた。普通に音に驚くよね。それで駆けつけて来るよね。
2人して駆けつけてくれたよ!お尻丸出しで四つん這いになったぼくの所に。
ファーガスさんは一瞬呆れた顔してからにやりと笑った。ブリアン様は心配そうな顔から真っ赤な顔になってお尻をガン見してる。
「いい恰好だな」
ファーガスさん、言わないでぇぇぇっ!!
「怪我はありませんか!?」
って、立たされて恥ずかしい所が前面に押し出されております。発育のよろしくないぼくの愚息が。
「大丈夫です! 着替えますから部屋から……」
すってーん!
「痛っ!」
まだパンツが足に絡まったままだった。尻餅をついた所には脱ぎ捨てた靴があり、横に倒れていたので上に尻餅をつくと靴底が硬くてとても痛かった。
「気をつけて! どこが痛かったんですか?」
「ここ……」
って! 人にお尻向けるなんて失礼な事しちゃって嫌われたらどうするの!?
ごくっ…… て、なんの音?
さわっ……
「ふにゃっ!?」
「てめっ! 触んな!」
「あ…… ふぅん…… そんな所、ダメぇ……」
やわやわお尻を優しく揉まれて恥ずかしい……。
「なんて滑らかな肌でしょう?吸い付くような手触りでいつまででも触っていたい……」
「触りたいの? もっと触ってくれるの……?」
「いい加減にしろ!スイはオレに魔力を分けて疲れてるはずだろうが!」
「なら私からスイ殿に魔力を分けてあげれば良いですね。スイ殿、口づけを」
「キス?もっと?嬉しい……」
ふわふわと操られるように、恥ずかしさも忘れてキスをねだる。
「ブリアン様、すき……」
「っ!! 愛しています、スイ殿……いえ、スイ。」
「こらっ! 快楽に流されるな! ブリアンが好きなんじゃなくてキスが好きなんだろう? こっちへ来い!」
「ふぁ……んちゅ……ちゅ……ちゅ……はふ……んん……ファーガスさんも……好きぃ……」
「キスだけで蕩け過ぎだろ」
「ふぁ……あぅ……ごめ、なさ……」
「何謝ってんだ?」
「ぼく、情けない……」
「むしろ勲章だ。気にすんな」
「ありがとう……一生の思い出です……」
「「はぁっ!?」」
「スイ、何故そんな事を言うのですか?」
「だって、こんな夢みたいな事、ずっと続く訳ないから……だから……」
「私と結婚してはくれないのですか?」
「オレは結婚なんざ性に合わねぇ。気が向いた時に来るから抱かせろ」
「なんて不誠実な!」
「……ファーガスさん、また来てくれる?」
「あぁ。飯も美味いし、温泉もあるし、かわいいスイもいるしな」
「許しません! スイは私のものです! スイ、私と毎日キスをしましょう? 朝起きたらおはようのキス、畑仕事をしてお疲れ様のキス、お昼を食べてご馳走さまのキス、午後は何をしましょうか? 一緒に温泉に入って身体を隅々まで洗って、夕食を食べたらキスよりもっと気持ちいい事をしましょう。毎日、何度でも」
「ブリアン様……」
「ブリアン、と呼んで下さい」
「じゃ、そう言う事で! お前らが夫婦、オレは愛人な」
「何故そうなるんですか!」
「その方がスイも2人とも選べていいじゃねぇか」
「2人とも……? どっちかを選ばなくて良いの?」
「……スイがその方が良いなら、受け入れます」
「どうだ?」
「……ブリアンと結婚する! そんでファーガスさんに愛人になってもらう!!」
この幸運を逃すわけにはいかない!
「おし! 決まりだ。んじゃ、オレはちっと休むからブリアン、可愛がりすぎるなよ」
「意外ですね」
「お前はこだわりそうだから、そいつの初めてを譲ってやるよ」
「……感謝します」
それってつまり、このままブリアンが抱いてくれる、って事?
「どう言う事をするかは分かってるんですね?」
「えーっと、えーっと……、あの…… 裸で抱き合ってベッドで寝る?」
「……子作りについて聞いたことは?」
「身体が勝手に動くから、っておとーさん達が」
ぎゅうって抱きしめられて耳元でブリアンが言った。
「それで合っています。私も勝手に動いて良いですか?」
「はいぃぃぃ……」
「めんどくさそ……。閨教育は任せた。んじゃ、夕飯できたら起こしてくれ」
ぼくはもう、ブリアンとのキスに夢中でファーガスさんの言葉を聞いてなかった。唇だけじゃなくて、身体中にキスをされ、舐められ、グズグズに溶かされて貫かれた。
少し苦しかったけど、それ以上に気持ち良くて、夕飯作る時間がなくなっちゃった。
申し訳ないけど無限収納から作り置きの料理を出した。できたてのまま保存できるから変わらないんだけどね。
2人とも美味しいってたくさん食べてくれて、溜まった温泉に3人で入ってお風呂でもイチャイチャしてベッドでも明け方までイチャイチャした。
次の日、ケルピーと仲良くなったコナンさんが戻って来たので結婚する事を伝えると、1度ブリアンの家に挨拶に行くよう勧められた。
ご家族にご挨拶! 大事!!
こうしてぼくは突然2人のイケメンから求愛されて、結婚して、たくさん可愛がられて、幸せになりました。
ブリアンが討伐に行った時、お弁当忘れて行ったからりんちゃんに乗って届けたら討伐対象が逃げちゃってみんなを困らせちゃったり、ファーガスさんにお前以外でイけなくなったって理不尽な文句言われたりしてるけど、毎日とっても幸せです!!
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