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行ってみたいな!あちこちへ
87 解毒でチャレンジ!
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今日、町に到着すれば馬車の旅は終わる。テントを貸すのはそこまでだけど…
「ね、テントを貸すのは今夜まででしょ?後は大丈夫かな?」
「あぁ、鉱山のすぐ近くに無料の宿泊所があるから大丈夫だ。雑魚寝だけどな。」
「いちゃつくのも禁止ですから私達は泊れませんね。」
「そうなの?」
「恋愛対象がそこかしこにいるのに、あてられてムラムラしたら大変な事になるでしょう?いちゃつきたい時は外に有料の小屋があるからそこへ行くんです。」
「掘っ建て小屋だがな。」
「…大人の世界ですね。」
若者には刺激が強いね。でもタルパももう大人だから気をつけてね。
夕飯は何にしよう?
この日、町に着いたのは日が暮れてからだった。山に近づくに連れて上り坂が続いていたからだろう。気温も少し低く、過ごしやすい。食材は買えるかな?と焦っていたら今日は飲むぞ!ってストゥが言った。当然タルパにも奢る。
キャンプ場にテントを張って荷物を置いて、オープンテラスの酒場に移動。俺達の宿は朝の事を反省したティスが取って来ると言った。宿と酒場はすぐ近くだ。
ティスが来たらすぐ乾杯できるように先に注文しておく。ストゥは麦酒、ティスはワイン、俺とタルパは果実酒だ。ツマミは夕飯も兼ねた物をお任せで。
注文した品が全部出て来たところでティスが戻って来た。さっそく乾杯。
「それではタルパの明るい未来を願って!」
「「「「かんぱーい!」」」」
甘い果実酒は飲みやすい。
ストゥはタルパにいろんな酒をチビチビと試させている。俺は甘いのだけで良い。
「タケルさんはそれしか飲まないんですか?」
種類の事か量の事か…
「俺はお酒に弱くて、匂いだけでも酔っちゃう事があるんだよ。だから果実酒1杯だけで良いんだ。」
「それは寂しいですね。」
そんな事無いよ!コスパ良いんだよ!ぶーぶー!!
「…確かに、こう言うオープンテラスでしか飲めないのは冬が寂しいかな?」
「なら家で飲めば良いんです。家でならいくら乱れても歓迎ですからね。」
「乱れるって…いや、二日酔いがね?」
そう言えば解毒で二日酔いが軽くなったっけ。飲みながらでも効くかな?ちょっと試してみよう、と2杯目を注文するとストゥが心配したけど、実験したい事を説明したら納得してくれた。
2杯目が来る前に解毒をする。2杯目を半分飲んだ所で自己診断。身体が熱いだけで問題ない。もう少し飲んだら顔が熱くて浮腫んでいるような感じになった。
「顔浮腫んでない?」
隣に座るティスに聞くと、両手で包み込むように頬に手を添えられ、熱いけど浮腫んでいませんよ、って言われた。顔、近い。
身体が熱い。
長袖を捲ってもシャツの裾はズボンに入れてあるから熱がこもるんだろうな。
「脱ぐな。」
「? 脱がないよ。緩めるだけ…」
ベルトを緩め、シャツを引っ張り出してボタンを外す。涼しくなった。
「ちゃんとベルトを締めろ。」
「ストゥは世話好きだよねぇ。」
俺子供みたいー。くすくす。
「解毒はどうですか?」
「効いてるよー。そろそろ追加しようかな?」
果実酒のお代わりを注文して解毒もお代わり!
「タルパは平気?解毒要らない?」
「自分でできないなら、解毒なしで飲める量を覚えないと危ないからダメだ。」
「そっかぁ。じゃぁ、二日酔いになったら解毒してあげるね?」
「酒は毒なんですか?」
「うん、解毒が効くから毒なんじゃない?薬だって飲み過ぎれば毒なんだし、媚薬もお酒と同じで解毒できたよ。…あ、でもどっちも完全には抜けないんだ。症状が軽くなるだけー。」
くすくすくす。
なんだか身体がまっすぐじゃないような気がする…
シャツの肩がずり落ちて邪魔。脱いじゃぇ。
「やっぱり脱ぐんだな?」
「脱ぎ上戸確定ですね。」
「服着てるじゃん!男なんだから上半身裸でも良いくらいじゃん!」
「…タケルはこのいやらしい乳首を人目に晒しても恥ずかしくないんですか?」
「んやっ!」
肌着の上から軽く引っ掻かれて感じてしまう。
「ティスが触らなければ目立たないもん…」
胸を隠して抗議する。
「目立たなくてもそこにあるのは確実なんですから好色な視線に舐られて「いやー!!」「やめろ。」
言葉攻めか!と涙目で言葉を遮ると、ストゥもティスを止めてくれた。
タルパがものすごく困っています。
「タケルはじゅうぶん食べましたね?もう宿に行きましょう。ストゥ、タルパをお願いします。」
ティスに連れられて酒場を後にする。背後からストゥの言葉が聞こえた。
「タルパ、悪いな。ティスも自覚がないからタケルとあんな事言い合ってたら自分達がどんな目で見られるか分かってないんだ。」
俺とティスがどんな目で見られてたか?どんな目で見られてたの???
「ね、テントを貸すのは今夜まででしょ?後は大丈夫かな?」
「あぁ、鉱山のすぐ近くに無料の宿泊所があるから大丈夫だ。雑魚寝だけどな。」
「いちゃつくのも禁止ですから私達は泊れませんね。」
「そうなの?」
「恋愛対象がそこかしこにいるのに、あてられてムラムラしたら大変な事になるでしょう?いちゃつきたい時は外に有料の小屋があるからそこへ行くんです。」
「掘っ建て小屋だがな。」
「…大人の世界ですね。」
若者には刺激が強いね。でもタルパももう大人だから気をつけてね。
夕飯は何にしよう?
この日、町に着いたのは日が暮れてからだった。山に近づくに連れて上り坂が続いていたからだろう。気温も少し低く、過ごしやすい。食材は買えるかな?と焦っていたら今日は飲むぞ!ってストゥが言った。当然タルパにも奢る。
キャンプ場にテントを張って荷物を置いて、オープンテラスの酒場に移動。俺達の宿は朝の事を反省したティスが取って来ると言った。宿と酒場はすぐ近くだ。
ティスが来たらすぐ乾杯できるように先に注文しておく。ストゥは麦酒、ティスはワイン、俺とタルパは果実酒だ。ツマミは夕飯も兼ねた物をお任せで。
注文した品が全部出て来たところでティスが戻って来た。さっそく乾杯。
「それではタルパの明るい未来を願って!」
「「「「かんぱーい!」」」」
甘い果実酒は飲みやすい。
ストゥはタルパにいろんな酒をチビチビと試させている。俺は甘いのだけで良い。
「タケルさんはそれしか飲まないんですか?」
種類の事か量の事か…
「俺はお酒に弱くて、匂いだけでも酔っちゃう事があるんだよ。だから果実酒1杯だけで良いんだ。」
「それは寂しいですね。」
そんな事無いよ!コスパ良いんだよ!ぶーぶー!!
「…確かに、こう言うオープンテラスでしか飲めないのは冬が寂しいかな?」
「なら家で飲めば良いんです。家でならいくら乱れても歓迎ですからね。」
「乱れるって…いや、二日酔いがね?」
そう言えば解毒で二日酔いが軽くなったっけ。飲みながらでも効くかな?ちょっと試してみよう、と2杯目を注文するとストゥが心配したけど、実験したい事を説明したら納得してくれた。
2杯目が来る前に解毒をする。2杯目を半分飲んだ所で自己診断。身体が熱いだけで問題ない。もう少し飲んだら顔が熱くて浮腫んでいるような感じになった。
「顔浮腫んでない?」
隣に座るティスに聞くと、両手で包み込むように頬に手を添えられ、熱いけど浮腫んでいませんよ、って言われた。顔、近い。
身体が熱い。
長袖を捲ってもシャツの裾はズボンに入れてあるから熱がこもるんだろうな。
「脱ぐな。」
「? 脱がないよ。緩めるだけ…」
ベルトを緩め、シャツを引っ張り出してボタンを外す。涼しくなった。
「ちゃんとベルトを締めろ。」
「ストゥは世話好きだよねぇ。」
俺子供みたいー。くすくす。
「解毒はどうですか?」
「効いてるよー。そろそろ追加しようかな?」
果実酒のお代わりを注文して解毒もお代わり!
「タルパは平気?解毒要らない?」
「自分でできないなら、解毒なしで飲める量を覚えないと危ないからダメだ。」
「そっかぁ。じゃぁ、二日酔いになったら解毒してあげるね?」
「酒は毒なんですか?」
「うん、解毒が効くから毒なんじゃない?薬だって飲み過ぎれば毒なんだし、媚薬もお酒と同じで解毒できたよ。…あ、でもどっちも完全には抜けないんだ。症状が軽くなるだけー。」
くすくすくす。
なんだか身体がまっすぐじゃないような気がする…
シャツの肩がずり落ちて邪魔。脱いじゃぇ。
「やっぱり脱ぐんだな?」
「脱ぎ上戸確定ですね。」
「服着てるじゃん!男なんだから上半身裸でも良いくらいじゃん!」
「…タケルはこのいやらしい乳首を人目に晒しても恥ずかしくないんですか?」
「んやっ!」
肌着の上から軽く引っ掻かれて感じてしまう。
「ティスが触らなければ目立たないもん…」
胸を隠して抗議する。
「目立たなくてもそこにあるのは確実なんですから好色な視線に舐られて「いやー!!」「やめろ。」
言葉攻めか!と涙目で言葉を遮ると、ストゥもティスを止めてくれた。
タルパがものすごく困っています。
「タケルはじゅうぶん食べましたね?もう宿に行きましょう。ストゥ、タルパをお願いします。」
ティスに連れられて酒場を後にする。背後からストゥの言葉が聞こえた。
「タルパ、悪いな。ティスも自覚がないからタケルとあんな事言い合ってたら自分達がどんな目で見られるか分かってないんだ。」
俺とティスがどんな目で見られてたか?どんな目で見られてたの???
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