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行ってみたいな!あちこちへ
102 対価
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料理を並べ、飲み物を並べ、まずは乾杯。
角煮がほろほろ…
チビ、カラシは苦手かな?
「お前らから呼び出しなんて珍しいな。」
「ちょっと聞いてみたい事があってな。」
「聞いてみたい事って?」
ストゥが早速説明をする。
「フォンス…お前、見られながらするの好きだったよな?」
ぶふぅっ!!
あまりに直球なセリフに吹き出してしまった。料理にはかけまいと慌てて横を向いたのでティスにかかってしまった。ごめん、すぐ浄化するから。
「…まぁ、嫌いじゃないけど…」
もじもじしながら俯いてラティオさんをチラ見している。
「タケルに手本を見せたいのか?」
ゴンッ!
俺はテーブルに額をぶつけた。
「いや、それは必要ない。実は…」
ティスの許可なく描かれた絵を取り戻したい事と、描いた画家がそう言うモデルを欲しがっている事(多分)を話す。
「ナトゥラって画家なんだが…」
「ナトゥラって!!匂い立つような色香を放つ官能的な絵を描くって言われている、気が向かないと描かないから作品数が少なくて、希少価値がめちゃくちゃ高い画家だよ!?」
「有名なんですか?」
「まぁ、雰囲気がアレだから好事家に人気、って事なんだけどね。僕はたまたま治癒に行った貴族の寝室に飾ってあったのを見て知ったんだ。その貴族の受け売り。」
「その絵のモデルは?」
「その貴族の奥方。
その絵を飾ってから旦那が若返っちゃって、頑張りすぎて痛めた腰の治療だった。」
確かにあの絵見るとムラムラしちゃうよね。
「あの絵か…」
フォンスくんが考え込んでいる。
「おれは見た事ないが、どんな絵なんだ?」
ティスに許可をもらってラティオさんにトリミング済みの画像を一瞬だけ見せた。
「そんな一瞬で分かるか!」
「だってティスのいやらしい顔だよ!?誰にも見せたくないから絵を回収したいのに、そのために見せるって、本末転倒じゃないか!」
ラティオさんに見せるのは抵抗がある!
「…それじゃあ協力できない。」
「良いよ。交換条件に代わりのモデルを要求された訳じゃないもん。」
「なら何で呼んだのさ!」
「オレがその方が話が早いんじゃないかと考えただけだ。悪かったな。」
この話はこれで終わり。
になりそうだったのに、ティスがスマホをひょいと取って2人に見せた。
「ナトゥラはこれの完成品が最高傑作だと言っています。そしてこれ以上の作品が描きたいと…」
2人がまじまじと画像を覗き込んで顔を赤くしている。
「え?これの完成品って…?」
「これは習作で、1番の傑作である完成品は他にあるそうです。」
「ラティオ…僕…」
「判った。まぁ気に入られるかどうかも会ってみないとな。」
「良いの!?」
そんな恥ずかしいモデルに進んで立候補するなんて!
理解できないけどお願いします!!
2人はそのままうちに泊まって飲み明かし、翌日、南の町へ向けて出発した。
ナトゥラへの連絡は商業ギルドにお願いした。3日後、商業ギルドの中でなら話し合いに応じる旨の返事があった。魔術封じの結界があるらしい。俺としても暴走したくないのでありがたい。
フォンスくん達はまだ戻って来てないけど、まずは話をしに行った。
結界がどう作用するか判らないのでチビはあいらのところへ行ってもらった。
商業ギルドに行くと、ナトゥラと画商と商業ギルド職員が待っていた。ストゥがメインで話を進めているのに、でっぷりとした画商がティスをチラチラ見ている。
…不愉快。
ナトゥラは少し俺に怯えてるけどティスの絵を手放したくはないらしい。
「その絵を手放したくない理由は出来が良いからか?」
「そうです。未だにあれ以上の作品は描けていない。」
「それ以上のが描けたら手放してくれるか?」
「描けたならそう考えるかも知れません。」
「手放せ。」
「今は無理です。」
本人と話していても拉致があかないようなので画商に水を向ける。
「あんたはどう思う?」
「私としては売れない絵を手放そうが持ち続けようがどうでも良いのですが、創作意欲が湧くならこの方にまたモデルをしていただきたい。」
「お断りします。」
「意欲が湧かないと描けないんですよ、ナトゥラは。」
知ったこっちゃないし。
「ナトゥラさんにティスの絵を持たせたくなくて交渉しに来てるのに、モデルをしたら絵が増えちゃうじゃないですか。」
「ならその絵を売ってしまえばナトゥラの元にこの方の絵は無くなりますよ!」
あのさぁ。
「他のモデルでも良いだろう?」
ストゥがそう切り出したのでラティオさんとフォンスくんの写真を取り出す。A4サイズにしてある。泊まった日に色々撮った中の1枚だ。
「こっ!これは!?
いったいどんな絵の具で描いたのですか!?」
画家の目の付け所は画材のようだ。
「これは魔道具で描いたものです。それよりこのモデルでは描く気になりませんか?」
「モデル… 動いていないと何とも言えないよ。実際に会って見ない事には…」
「会ってくれるんですね。」
全否定ではないようだ。
「ところでタケルが怖くはないんですか?」
ティスからの突然の問いかけ。
怖いからこの部屋なんじゃないの?
「恐ければタケルに来ないように条件をつければ良いのに、場所の指定はして拒否しなかった。恐くないんですね。」
「怖いよ!!
でも…怖いからこそ見たいと言うか…」
怖いもの見たさ?俺、お化け扱い?
「その彼の纏う魔力と熱の輝きが恐ろしくも美しい、あの姿をもう1度見たい!」
「…あれはちょっと。反省したからもう見せる事はないと思います。」
「そんな事言わずに!」
「今度はタケルに手を出す気ですか?」
「ティス落ち着け。あのタケルはお前に手を出そうとするこいつに腹を立てたんだから、手を出すならお前だ。」
「なら安心です。」
「安心じゃないよ!!怒った俺を描いたって売れないんじゃないの?」
あれ?話が全部すれ違っているような…?
「創作意欲さえ復活すればナトゥラはいい絵を描けますし、機嫌が良ければほどほどのモデルでも描いてくれるんです。その方が需要が高い。」
リハビリ的な?
「どのようにお怒りになられたのですか?」
ずっと黙っていた商業ギルドの職員が口を開いた。
火属性が暴走して高熱を発してしまっただけだと説明する。
「高熱を発しただけ、なんて!
今にも炎に姿を変えようとする煌めく魔力に包まれてゆらめく髪、爛々と輝く黒曜石の瞳、この小さな身体から溢れ出す圧倒的な存在感!!テーブルに触れた手から上がる煙、立ちこめる湯気!恐ろしくも魂を揺さぶる美しさ…」
画家ビジョンて変。
「記憶を頼りに描こうとしたのですが、思うに任せず…もう一度あの姿を見せて下さい!」
あれ?フォンスくんが要らない流れになってる?
それに嫉妬に我を忘れてた時を再現しろなんて言われても…そんな演技、できないよ?
「これを見てもですか?」
そう言って取り出したのは古いスケッチで…描かれていたのはティスだった。線が整理されてなくて色もついてないからあの習作ほどの生々しさはない。それでも俺の嫉妬に火をつけるにはじゅうぶんだった。
溢れ出す魔力が魔術封じの結界に押さえつけられる感じ。吐き出したいのに口を塞がれたような苦しさを感じる。
パシッ!
結界が1つ壊れた。少しずつ漏れ出す魔力と熱。空調管理された室内の気温がわずかに上がる。
パシッ!バシッ!
さらに2つの結界が壊れる。幾重にも重ね掛けしていた結界は1つ破られるごとに途端に弱くなって行く。危険を察知したストゥがスケッチを取り上げた。
「この前は放出した上で防御していましたが、結界だと破る為に余計な魔力を使うので結界が全て壊れたとき魔力が爆発する危険があります。」
そう言って俺を抱きしめるティスの香に包まれて、なんとか落ち着きを取り戻す。
「防御結界が3つも破られるなんて…!!」
魔封じ結界に絶対の自信を持っていた職員の人が顔色を失っている。ごめんなさい。
「輝かなかった…結界ではダメなのか。では屋外で再現してティス以外に水属性魔術師を用意して複数で押さえれば…」
ナトゥラさんがぶつぶつ言ってる。
「タケル、外でもう一度高熱を発してくれないか? 周りへの被害がないように水の魔術師を複数用意するから。そうしたら例の絵を渡すよ。」
「本当に!?それなら頑張ります!!」
話がおかしな方向へ行ったけど、絵を取り返せるのなら結果オーライだ。
フォンスくんになんて言おう?
「おかしな話になったが、大丈夫か?」
「うん、演技はできないけど魔術はの発動は簡単だからできるよ。これで絵が帰って来るならありがたいくらいだよね。」
「魔力不足になったら分けてあげますね?」
ストゥが心配してくれる脇で嬉しそうなティス。これは…この前の仕返しされる!?
身体の奥がキュンとしちゃうから、深く考えないでおこう。
久々にシュクルさんのお店に行ったら夏季休業の札が出てお店は閉まっていた。
家の方に声をかけると招き入れられる。注文をしなくっちゃ。
「ご無沙汰しています。夏季休業中なんですか?」
「あぁ、今は仕方ないのでタケルの提案通りカフェに卸す分だけ作っているよ。」
「そうですか。あ、俺の分もまた作ってもらえますか?」
「もちろんだ。あと、これも試食してみないか?」
そう言って出してくれたのはチョコレートアイス!!
魔道具屋さんが新型アイスクリームメーカーを開発してアイスがたったの1時間でできるようになったんだって。これは買わねば!!
チョコレートアイスにチョコソースをかけてダブルチョコを堪能。
帰りに魔道具屋さんへ行ったら魔方陣の書き換えでスピードアップができるそうなので家から持って行ってお願いして来た。
クッキー&クリームが食べたくなって来た。
角煮がほろほろ…
チビ、カラシは苦手かな?
「お前らから呼び出しなんて珍しいな。」
「ちょっと聞いてみたい事があってな。」
「聞いてみたい事って?」
ストゥが早速説明をする。
「フォンス…お前、見られながらするの好きだったよな?」
ぶふぅっ!!
あまりに直球なセリフに吹き出してしまった。料理にはかけまいと慌てて横を向いたのでティスにかかってしまった。ごめん、すぐ浄化するから。
「…まぁ、嫌いじゃないけど…」
もじもじしながら俯いてラティオさんをチラ見している。
「タケルに手本を見せたいのか?」
ゴンッ!
俺はテーブルに額をぶつけた。
「いや、それは必要ない。実は…」
ティスの許可なく描かれた絵を取り戻したい事と、描いた画家がそう言うモデルを欲しがっている事(多分)を話す。
「ナトゥラって画家なんだが…」
「ナトゥラって!!匂い立つような色香を放つ官能的な絵を描くって言われている、気が向かないと描かないから作品数が少なくて、希少価値がめちゃくちゃ高い画家だよ!?」
「有名なんですか?」
「まぁ、雰囲気がアレだから好事家に人気、って事なんだけどね。僕はたまたま治癒に行った貴族の寝室に飾ってあったのを見て知ったんだ。その貴族の受け売り。」
「その絵のモデルは?」
「その貴族の奥方。
その絵を飾ってから旦那が若返っちゃって、頑張りすぎて痛めた腰の治療だった。」
確かにあの絵見るとムラムラしちゃうよね。
「あの絵か…」
フォンスくんが考え込んでいる。
「おれは見た事ないが、どんな絵なんだ?」
ティスに許可をもらってラティオさんにトリミング済みの画像を一瞬だけ見せた。
「そんな一瞬で分かるか!」
「だってティスのいやらしい顔だよ!?誰にも見せたくないから絵を回収したいのに、そのために見せるって、本末転倒じゃないか!」
ラティオさんに見せるのは抵抗がある!
「…それじゃあ協力できない。」
「良いよ。交換条件に代わりのモデルを要求された訳じゃないもん。」
「なら何で呼んだのさ!」
「オレがその方が話が早いんじゃないかと考えただけだ。悪かったな。」
この話はこれで終わり。
になりそうだったのに、ティスがスマホをひょいと取って2人に見せた。
「ナトゥラはこれの完成品が最高傑作だと言っています。そしてこれ以上の作品が描きたいと…」
2人がまじまじと画像を覗き込んで顔を赤くしている。
「え?これの完成品って…?」
「これは習作で、1番の傑作である完成品は他にあるそうです。」
「ラティオ…僕…」
「判った。まぁ気に入られるかどうかも会ってみないとな。」
「良いの!?」
そんな恥ずかしいモデルに進んで立候補するなんて!
理解できないけどお願いします!!
2人はそのままうちに泊まって飲み明かし、翌日、南の町へ向けて出発した。
ナトゥラへの連絡は商業ギルドにお願いした。3日後、商業ギルドの中でなら話し合いに応じる旨の返事があった。魔術封じの結界があるらしい。俺としても暴走したくないのでありがたい。
フォンスくん達はまだ戻って来てないけど、まずは話をしに行った。
結界がどう作用するか判らないのでチビはあいらのところへ行ってもらった。
商業ギルドに行くと、ナトゥラと画商と商業ギルド職員が待っていた。ストゥがメインで話を進めているのに、でっぷりとした画商がティスをチラチラ見ている。
…不愉快。
ナトゥラは少し俺に怯えてるけどティスの絵を手放したくはないらしい。
「その絵を手放したくない理由は出来が良いからか?」
「そうです。未だにあれ以上の作品は描けていない。」
「それ以上のが描けたら手放してくれるか?」
「描けたならそう考えるかも知れません。」
「手放せ。」
「今は無理です。」
本人と話していても拉致があかないようなので画商に水を向ける。
「あんたはどう思う?」
「私としては売れない絵を手放そうが持ち続けようがどうでも良いのですが、創作意欲が湧くならこの方にまたモデルをしていただきたい。」
「お断りします。」
「意欲が湧かないと描けないんですよ、ナトゥラは。」
知ったこっちゃないし。
「ナトゥラさんにティスの絵を持たせたくなくて交渉しに来てるのに、モデルをしたら絵が増えちゃうじゃないですか。」
「ならその絵を売ってしまえばナトゥラの元にこの方の絵は無くなりますよ!」
あのさぁ。
「他のモデルでも良いだろう?」
ストゥがそう切り出したのでラティオさんとフォンスくんの写真を取り出す。A4サイズにしてある。泊まった日に色々撮った中の1枚だ。
「こっ!これは!?
いったいどんな絵の具で描いたのですか!?」
画家の目の付け所は画材のようだ。
「これは魔道具で描いたものです。それよりこのモデルでは描く気になりませんか?」
「モデル… 動いていないと何とも言えないよ。実際に会って見ない事には…」
「会ってくれるんですね。」
全否定ではないようだ。
「ところでタケルが怖くはないんですか?」
ティスからの突然の問いかけ。
怖いからこの部屋なんじゃないの?
「恐ければタケルに来ないように条件をつければ良いのに、場所の指定はして拒否しなかった。恐くないんですね。」
「怖いよ!!
でも…怖いからこそ見たいと言うか…」
怖いもの見たさ?俺、お化け扱い?
「その彼の纏う魔力と熱の輝きが恐ろしくも美しい、あの姿をもう1度見たい!」
「…あれはちょっと。反省したからもう見せる事はないと思います。」
「そんな事言わずに!」
「今度はタケルに手を出す気ですか?」
「ティス落ち着け。あのタケルはお前に手を出そうとするこいつに腹を立てたんだから、手を出すならお前だ。」
「なら安心です。」
「安心じゃないよ!!怒った俺を描いたって売れないんじゃないの?」
あれ?話が全部すれ違っているような…?
「創作意欲さえ復活すればナトゥラはいい絵を描けますし、機嫌が良ければほどほどのモデルでも描いてくれるんです。その方が需要が高い。」
リハビリ的な?
「どのようにお怒りになられたのですか?」
ずっと黙っていた商業ギルドの職員が口を開いた。
火属性が暴走して高熱を発してしまっただけだと説明する。
「高熱を発しただけ、なんて!
今にも炎に姿を変えようとする煌めく魔力に包まれてゆらめく髪、爛々と輝く黒曜石の瞳、この小さな身体から溢れ出す圧倒的な存在感!!テーブルに触れた手から上がる煙、立ちこめる湯気!恐ろしくも魂を揺さぶる美しさ…」
画家ビジョンて変。
「記憶を頼りに描こうとしたのですが、思うに任せず…もう一度あの姿を見せて下さい!」
あれ?フォンスくんが要らない流れになってる?
それに嫉妬に我を忘れてた時を再現しろなんて言われても…そんな演技、できないよ?
「これを見てもですか?」
そう言って取り出したのは古いスケッチで…描かれていたのはティスだった。線が整理されてなくて色もついてないからあの習作ほどの生々しさはない。それでも俺の嫉妬に火をつけるにはじゅうぶんだった。
溢れ出す魔力が魔術封じの結界に押さえつけられる感じ。吐き出したいのに口を塞がれたような苦しさを感じる。
パシッ!
結界が1つ壊れた。少しずつ漏れ出す魔力と熱。空調管理された室内の気温がわずかに上がる。
パシッ!バシッ!
さらに2つの結界が壊れる。幾重にも重ね掛けしていた結界は1つ破られるごとに途端に弱くなって行く。危険を察知したストゥがスケッチを取り上げた。
「この前は放出した上で防御していましたが、結界だと破る為に余計な魔力を使うので結界が全て壊れたとき魔力が爆発する危険があります。」
そう言って俺を抱きしめるティスの香に包まれて、なんとか落ち着きを取り戻す。
「防御結界が3つも破られるなんて…!!」
魔封じ結界に絶対の自信を持っていた職員の人が顔色を失っている。ごめんなさい。
「輝かなかった…結界ではダメなのか。では屋外で再現してティス以外に水属性魔術師を用意して複数で押さえれば…」
ナトゥラさんがぶつぶつ言ってる。
「タケル、外でもう一度高熱を発してくれないか? 周りへの被害がないように水の魔術師を複数用意するから。そうしたら例の絵を渡すよ。」
「本当に!?それなら頑張ります!!」
話がおかしな方向へ行ったけど、絵を取り返せるのなら結果オーライだ。
フォンスくんになんて言おう?
「おかしな話になったが、大丈夫か?」
「うん、演技はできないけど魔術はの発動は簡単だからできるよ。これで絵が帰って来るならありがたいくらいだよね。」
「魔力不足になったら分けてあげますね?」
ストゥが心配してくれる脇で嬉しそうなティス。これは…この前の仕返しされる!?
身体の奥がキュンとしちゃうから、深く考えないでおこう。
久々にシュクルさんのお店に行ったら夏季休業の札が出てお店は閉まっていた。
家の方に声をかけると招き入れられる。注文をしなくっちゃ。
「ご無沙汰しています。夏季休業中なんですか?」
「あぁ、今は仕方ないのでタケルの提案通りカフェに卸す分だけ作っているよ。」
「そうですか。あ、俺の分もまた作ってもらえますか?」
「もちろんだ。あと、これも試食してみないか?」
そう言って出してくれたのはチョコレートアイス!!
魔道具屋さんが新型アイスクリームメーカーを開発してアイスがたったの1時間でできるようになったんだって。これは買わねば!!
チョコレートアイスにチョコソースをかけてダブルチョコを堪能。
帰りに魔道具屋さんへ行ったら魔方陣の書き換えでスピードアップができるそうなので家から持って行ってお願いして来た。
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