イシュタムに会うのはまた今度

もとした 影

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第Ⅰ章

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 僕は自分の顔が嫌いだ。僕の顔はアイツの顔にそっくりなのだ。色々なところがアイツの特徴に一致していて、思い出したくもない記憶に囚われそうになる。 
 アイツとの思い出は、ただ痛いだけだ。ただ痛くて空腹で、寒い。アイツは僕に何も与えてはくれなかった。僕が生まれてきた理由も、生きる意味も、何一つ。
 こんなどうでもいいことを、僕は毎朝考えてしまう。過ぎた過去は変えられないのに、考えずにはいられない。僕が生まれた意味、僕がアイツにされてきたことの意味、僕がこの先、生きていく意味。何もかも分からない。
 だからこそ、僕は女の子が許せない。本当は六年前に死んでしまうつもりだったのに。あのときに、さっさと死んでしまうつもりだったのに。女の子が変に偽善者ぶったせいで、僕はダラダラと生き続ける羽目になった。
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