婚約破棄? では、その誠実さはどちらに置いていらしたのですか?

「真実の愛を見つけた。君との婚約は破棄する」

そう告げられたのは、公爵令嬢セリシア・ルヴァリエ。

婚約中にもかかわらず、王太子レオンハルトは義妹ミレイナと密会を重ね、継母は裏で噂を流し、父はそれを黙認していた。

すべてを奪われ、四面楚歌――

けれど、セリシアは泣かなかった。

「婚約破棄はご自由に。ただし、不誠実の代償はお支払いいただきますわ」

証拠を握り、舞踏会で公開断罪。

王家を欺いた王太子は廃嫡。 義妹は社交界から追放。 継母は財産凍結。 父は爵位返上。

そして最後に縋りついたのは――かつて彼女を捨てた男。

「やり直せないか」

「誠実さを選ばなかったのは、あなたですわ」

振り向かぬ令嬢と、すべてを失った元王太子。

救済なし、後悔のみ。

これは、不誠実を踏み台にしようとした者たちが、 徹底的に転落する物語。


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