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異世界生活スタートです。
とりあえず…
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入っていくと、廊下や各部屋など少し古ぼけた感じはしたが、綺麗に掃除されている感じで、清潔感が漂っていた。
そう、想像は室内にある書類が散乱して、薬草が沢山あちこちに乱雑に置かれているイメージだったんだよね。
でも、薬草を吊るしている部屋や、瓶に詰めて保存している部屋。実験室は、まるで学生時代授業で使った実験室…そう、理科室に似ていた感じだ。
そして案内されながら、最後に訪れたのは、ニ階の奥にある執務室。
多分、室長?所長?が書類整理や来賓のためにある部屋なんだろう。
華美ではないが、多分良いものを使っているんだと思う。
「はじめまして。ようこそ薬草研究所へ。私はここの所長をしているリカルト•クラレスだ。よろしく」
長身の茶髪。エメラルドグリーンの瞳のこれまた美形な男性が挨拶をしてきた。貴族であろう貴賓がある感じだ。でも、人あたりが良い感じもする。しかも、貴族っていう感じの服装ではなく、着ている服はラフな感じに白衣を纏っていた。
「初めまして。秋本 優里です。秋本が家名で、こちらで言うと、ユウリ•アキモトです。よろしくお願いします。」
ぺこりとお辞儀をした。
日本人は挨拶の時、ぺこぺこと頭を下げる民族なんです。
よって…あれ?不思議がらない??
「そう頭を下げなくても良いいよ。うん。異世界人はよく頭を下げるって言うのは本当だったか。なるほどなるほど…」
「ふぇ??????」
思わず変な声が出た。えっと、この人も知ってるの??
「あ~っ、すまん。驚かせたか?俺は知っているが、他の研究員や職員はその事は知らないから大丈夫だ。私も貴族の端くれだしね。しかも、この領地の屋敷に隣接している研究所の所長。いわゆる管理者だからね。何か不足の事態が起こってはいけないと通達されていただけだ。それに、過去の異世界から来たそう『聖女』の事が書かれた文献を見た事があるからね。」
「そうなんですね…」
なるほど…そうなのね…
「そうだ、確か薬草に興味があると聞いたが…」
「はい。余り詳しくはないのですが、ここの薬草園にあったラベンダーとかバジルとか、向こうの世界と同じ物があったので…」
「なるほどなるほど…そっか…」
所長さん…リカルトさんが腕組みしながら、何か思案している。
「あの…」
「ん?何だ?」
「もしよかったら…」
「うん?」
「ここで働かせてください!!」
「「「えっ、えっ、え~~~~~~!!!」」」
三人の侍女ズが大きな声を出して驚いている。
何で?
ワナワナしながら後ろで相談し出した。
この屋敷でお世話になっているけど…そう、お世話になっているんだけど、いつまでもお客様でいる事は…できません。『働かざる者食うべからず』です。
「そう言えば…過去の『聖女』も、この世界のために働いた後も、何がしか仕事をしていたなぁ…まぁ、そう言う種族だとか何だとかで…うん、わかった。良いよ。ここで働いてくれ!」
「ありがとうございます!」
思いっきり頭を下げてお礼を言った。
後ろでは『良いのかなぁ~~』なんて言っているけど、良いんです。許可もらったし。
「よし、なら手続きをさっさとすませてくるか。ちょっと待てろ」
そう言って、机の上にに置かれているボタンの様な物を触っていた。
ドタドタと走ってくる音がドアの前までして、勢いよくドアが開けられた。
「所長!何か緊急の用事ですか?」
少し額に汗が見える。
慌てて走ってきたんだろうか?
さっき触っていたのは、呼び出しベル??
そう、想像は室内にある書類が散乱して、薬草が沢山あちこちに乱雑に置かれているイメージだったんだよね。
でも、薬草を吊るしている部屋や、瓶に詰めて保存している部屋。実験室は、まるで学生時代授業で使った実験室…そう、理科室に似ていた感じだ。
そして案内されながら、最後に訪れたのは、ニ階の奥にある執務室。
多分、室長?所長?が書類整理や来賓のためにある部屋なんだろう。
華美ではないが、多分良いものを使っているんだと思う。
「はじめまして。ようこそ薬草研究所へ。私はここの所長をしているリカルト•クラレスだ。よろしく」
長身の茶髪。エメラルドグリーンの瞳のこれまた美形な男性が挨拶をしてきた。貴族であろう貴賓がある感じだ。でも、人あたりが良い感じもする。しかも、貴族っていう感じの服装ではなく、着ている服はラフな感じに白衣を纏っていた。
「初めまして。秋本 優里です。秋本が家名で、こちらで言うと、ユウリ•アキモトです。よろしくお願いします。」
ぺこりとお辞儀をした。
日本人は挨拶の時、ぺこぺこと頭を下げる民族なんです。
よって…あれ?不思議がらない??
「そう頭を下げなくても良いいよ。うん。異世界人はよく頭を下げるって言うのは本当だったか。なるほどなるほど…」
「ふぇ??????」
思わず変な声が出た。えっと、この人も知ってるの??
「あ~っ、すまん。驚かせたか?俺は知っているが、他の研究員や職員はその事は知らないから大丈夫だ。私も貴族の端くれだしね。しかも、この領地の屋敷に隣接している研究所の所長。いわゆる管理者だからね。何か不足の事態が起こってはいけないと通達されていただけだ。それに、過去の異世界から来たそう『聖女』の事が書かれた文献を見た事があるからね。」
「そうなんですね…」
なるほど…そうなのね…
「そうだ、確か薬草に興味があると聞いたが…」
「はい。余り詳しくはないのですが、ここの薬草園にあったラベンダーとかバジルとか、向こうの世界と同じ物があったので…」
「なるほどなるほど…そっか…」
所長さん…リカルトさんが腕組みしながら、何か思案している。
「あの…」
「ん?何だ?」
「もしよかったら…」
「うん?」
「ここで働かせてください!!」
「「「えっ、えっ、え~~~~~~!!!」」」
三人の侍女ズが大きな声を出して驚いている。
何で?
ワナワナしながら後ろで相談し出した。
この屋敷でお世話になっているけど…そう、お世話になっているんだけど、いつまでもお客様でいる事は…できません。『働かざる者食うべからず』です。
「そう言えば…過去の『聖女』も、この世界のために働いた後も、何がしか仕事をしていたなぁ…まぁ、そう言う種族だとか何だとかで…うん、わかった。良いよ。ここで働いてくれ!」
「ありがとうございます!」
思いっきり頭を下げてお礼を言った。
後ろでは『良いのかなぁ~~』なんて言っているけど、良いんです。許可もらったし。
「よし、なら手続きをさっさとすませてくるか。ちょっと待てろ」
そう言って、机の上にに置かれているボタンの様な物を触っていた。
ドタドタと走ってくる音がドアの前までして、勢いよくドアが開けられた。
「所長!何か緊急の用事ですか?」
少し額に汗が見える。
慌てて走ってきたんだろうか?
さっき触っていたのは、呼び出しベル??
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