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異世界で愛を呟かれ
異世界で愛を呟かれ
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「では、早速ですが、奥様に…」
「あの~、できたら名前で呼んで頂きたいのですが…ダメかな?」
『奥様』呼びは少し恥ずかしい。慣れればそうではないかもしれないけど…
モジモジしながらそうお願いしたら、『公の場以外なら臨機応変に』と了承してもらえた。
『奥様の…ユウリ様のご要望でございますから!』とも念を押されてだ。
『ありがとう』とお礼を言う。『お礼は必要ない』とも言われたが、日本人、そう、異世界人の特性だと伝えたら仕方がないと取り敢えずの了承も得た。
この屋敷にいる者たちは、すでに私の事は知らされているとも教えてくれた。
だから、何も気にする事もないとも…
うん、嬉しい…
「それでは、お庭に散歩されてみませんか?ユウリ様が気に入られると思われるとっておきの場所がございますよ。」
そう言われて、早速案内をお願いして出て行く。
うん、公爵家だけあって、とても綺麗に整えられている。
手入れ、大変だと思うんだけどな…
「庭師のボブ他の数名が我が公爵家専属で手入れしております。」
「そうなんですね…会って色々教えてもらいたいな…」
「そう言えば、ユウリ様は、薬草の世話などもされておりましたよね。きっと次の場所が気にいるかと…」
そう言って案内されたのは、屋敷から少し離れた場所…
「うわー!!すごい!!」
連れて来られたのは、研究所よりも少し小振りの薬草園。
向こうにはハウスが見えた。
その隣には小洒落た建物が。
見た目、ログハウスのようにも見える。
「ここは、我が家の薬草園です。隣のガラス張りのハウスは温室となっています。魔石を使用した魔道具で温度調節と、自動水やり機能もついていますよ。もちろん、この薬草園にも自動水やりを機能がついています。」
そう言って、ニコニコ対応してくれるのは、リンさん。
エルフ族である彼女は、植物関連にも詳しく、聞けばすぐに答えてくれた。
「向こうの建物は、ポーションや薬が作れるようになっています。ユウリ様専用ですよ。もちろん、私達が手伝わせてもらいます。あと、ここの管理として…」
ログハウスから二人の男女が出てきた。
「すみません。遅れました。」
そう言ってかけて来た二人。
うん、この国はやっぱり、美男美女ばかりだ。
綺麗系の人もいれば、野生的な感じもあるけれど…
「初めまして、奥様。」
「あっ、オルグス、ユウリ様は公的場所以外は臨機応変にお名前呼びを希望されていますので、それで対応をして下さい。」
もう一人ついてくれていたランさんがそう伝えてくれた。
「失礼いたしました。では、あらためまして、ユウリ様。お初にお目にかかります。私はここの管理も任されています薬師のエレンと申します。こちらはオルグス。薬師であり、助手です。」
「初めまして、オルグスです。よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。ユウリと言います。」
お互いの挨拶をした後、エレンが案内いたしますと率先して案内をかって出てくれた。
「この薬草園では、ポーションの材料と、薬の材料になる基本的なものが植えられています。少し特殊なものはあちらのハウスにいくつか。場合によっては自ら採取しに行くか、取り寄せとなっております。ユウリ様はポーションを作られるのがお好きだとか。そうそう、もしよければ、ユウリ様の精霊や妖精の憩いの場としていただければと思います。」
「憩いの場?」
「はい。薬草園やハウスの方に精霊や妖精がいれば、効能も上がりますし、元気に育つのですよ。また、精霊や妖精にとっても良いかと。」
「そうなんですね…」
側についている二人も頷いてくれているから…
「ルシル。サクラ、ソラ。」
そう名を呼べば、嬉しそうに姿を現し薬草園の周りや中心部へと飛び出して楽しんでいる。
時々光の粒が舞って見えるのは?
「喜んでおられますね。あれは妖精や精霊からの祝福です。」
「そうなんですね…」
うん、嬉しそうにしているから、今度からここで遊ばせよう。
迷惑をかけないなら良いよねと思った。
「あの~、できたら名前で呼んで頂きたいのですが…ダメかな?」
『奥様』呼びは少し恥ずかしい。慣れればそうではないかもしれないけど…
モジモジしながらそうお願いしたら、『公の場以外なら臨機応変に』と了承してもらえた。
『奥様の…ユウリ様のご要望でございますから!』とも念を押されてだ。
『ありがとう』とお礼を言う。『お礼は必要ない』とも言われたが、日本人、そう、異世界人の特性だと伝えたら仕方がないと取り敢えずの了承も得た。
この屋敷にいる者たちは、すでに私の事は知らされているとも教えてくれた。
だから、何も気にする事もないとも…
うん、嬉しい…
「それでは、お庭に散歩されてみませんか?ユウリ様が気に入られると思われるとっておきの場所がございますよ。」
そう言われて、早速案内をお願いして出て行く。
うん、公爵家だけあって、とても綺麗に整えられている。
手入れ、大変だと思うんだけどな…
「庭師のボブ他の数名が我が公爵家専属で手入れしております。」
「そうなんですね…会って色々教えてもらいたいな…」
「そう言えば、ユウリ様は、薬草の世話などもされておりましたよね。きっと次の場所が気にいるかと…」
そう言って案内されたのは、屋敷から少し離れた場所…
「うわー!!すごい!!」
連れて来られたのは、研究所よりも少し小振りの薬草園。
向こうにはハウスが見えた。
その隣には小洒落た建物が。
見た目、ログハウスのようにも見える。
「ここは、我が家の薬草園です。隣のガラス張りのハウスは温室となっています。魔石を使用した魔道具で温度調節と、自動水やり機能もついていますよ。もちろん、この薬草園にも自動水やりを機能がついています。」
そう言って、ニコニコ対応してくれるのは、リンさん。
エルフ族である彼女は、植物関連にも詳しく、聞けばすぐに答えてくれた。
「向こうの建物は、ポーションや薬が作れるようになっています。ユウリ様専用ですよ。もちろん、私達が手伝わせてもらいます。あと、ここの管理として…」
ログハウスから二人の男女が出てきた。
「すみません。遅れました。」
そう言ってかけて来た二人。
うん、この国はやっぱり、美男美女ばかりだ。
綺麗系の人もいれば、野生的な感じもあるけれど…
「初めまして、奥様。」
「あっ、オルグス、ユウリ様は公的場所以外は臨機応変にお名前呼びを希望されていますので、それで対応をして下さい。」
もう一人ついてくれていたランさんがそう伝えてくれた。
「失礼いたしました。では、あらためまして、ユウリ様。お初にお目にかかります。私はここの管理も任されています薬師のエレンと申します。こちらはオルグス。薬師であり、助手です。」
「初めまして、オルグスです。よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。ユウリと言います。」
お互いの挨拶をした後、エレンが案内いたしますと率先して案内をかって出てくれた。
「この薬草園では、ポーションの材料と、薬の材料になる基本的なものが植えられています。少し特殊なものはあちらのハウスにいくつか。場合によっては自ら採取しに行くか、取り寄せとなっております。ユウリ様はポーションを作られるのがお好きだとか。そうそう、もしよければ、ユウリ様の精霊や妖精の憩いの場としていただければと思います。」
「憩いの場?」
「はい。薬草園やハウスの方に精霊や妖精がいれば、効能も上がりますし、元気に育つのですよ。また、精霊や妖精にとっても良いかと。」
「そうなんですね…」
側についている二人も頷いてくれているから…
「ルシル。サクラ、ソラ。」
そう名を呼べば、嬉しそうに姿を現し薬草園の周りや中心部へと飛び出して楽しんでいる。
時々光の粒が舞って見えるのは?
「喜んでおられますね。あれは妖精や精霊からの祝福です。」
「そうなんですね…」
うん、嬉しそうにしているから、今度からここで遊ばせよう。
迷惑をかけないなら良いよねと思った。
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