3 / 70
ギルモア家と愉快な人々の日常
ジョシュアについて聞いてみた【ガーネット】
しおりを挟む「うーん……」
今、私は猛烈に悩んでいた。
思いっきり顔をしかめてソファに座っていたら、愛しの夫ジョルジュが顔を覗き込んできた。
「どうしたガーネット? 今日はなんだか顔のシワがいつもより多いぞ?」
「……!」
(言い方!)
私の顔が思いっきりピクピク引き攣る。
どうやら愛する夫は相変わらず、デリカシーというものをどこかに置き去りにしたらしい。
「ホホホ! あなた今すぐデリカシーを拾って来て」
「何を言っているんだ?」
ジョルジュは大真面目な顔でそう返答してきやがった。
(……ダメだわ)
私はふぅっと息を吐き、気持ちを落ち着けると気を取り直してジョルジュに訊ねる。
「ねぇ、今ジョシュアは?」
「ジョシュア? さっき、俺の庭掘りの手伝いをしながら全身ドロドロになっていたから、今頃は湯浴みしてる頃だと思うが?」
「そう……ドロドロ。それじゃ、これからお着替え中に脱走して半裸で邸を駆け回るのね」
私がため息を吐きながらそう口にすると、ジョルジュがうーんと首を傾げた。
「元気な証拠だな。しかし、なんで毎回あれで風邪を引かないのだろうか?」
「ジョエルに似たんじゃない?」
「ああ……」
ジョルジュが納得した様子で頷く。
ジョシュアの父親───私たちの愛息子・ジョエル。
あの子はベビーだった頃。
快晴ではなく大雨や極寒の日になるといつの間にやら外に飛び出していて、びしょ濡れになりながらずっと嵐を見続けているような子だった。
何度慌てて邸の中に引きずって連れ戻したことか。
(そんなでも一度も風邪引かなかったのよねぇ……)
「ジョエルってあなたに似て逞しいわよね」
「いや、俺じゃないぞ。ガーネットだ」
「……ホホホ」
私は、清く正しく美しく逞しくをモットーにしてるから何も言い返せない。
「で? なんだ? ジョシュアと遊びたかったのか?」
「違うわよ! ちょっと───ジョシュアについてどう思っているかをあなたに聞いてみようと思ったの!」
「ジョシュアについて?」
ジョルジュが怪訝そうに眉根を寄せる。
私は説明した。
「私……この間、ジョシュアに任務を与えたでしょう?」
「ああ、“登場人物紹介”と“ストーリー紹介”だったか?」
「ええ。とってもとってもとってもジョシュアらしい斬新な解説だったわ」
「…………最後は放り出してガーネットと脱走していたしな」
「……っ」
その言葉に私はホホホと苦笑する。
確かにあの時のジョシュアは最終的に脱走し、私と追いかけっこする羽目になった。
「ねぇ、あなたはそんなジョシュアのことどう思う?」
「孫」
ジョルジュは即答した。
(ま……ご)
「そういうことじゃないわよ!!」
「……?」
ジョルジュが不思議そうな顔で首を傾げる。
確かにジョシュアは孫!
だけど私が聞きたかったのはそういうことじゃない。
「ホーホッホッホッ! そうよねぇ、ジョルジュ。あなたに聞いた私がバカだったわ」
「ふむ……分からん。ガーネットは昔から時々、難しいことを言う」
「お黙り! もう、いいから行くわよ」
私は勢いよく椅子から立ち上がると部屋の扉へと向かう。
「どこにだ?」
「────調査よ」
「調査?」
怪訝そうなジョルジュに向かって私はホ~ホホホと高らかに笑う。
「これから、ちょっとした調査をするから、着いて来なさい!」
「?」
そう。
やんちゃなやんちゃな我が家のベビー、
微笑みの天使という面を被る中身は悪魔ジョシュア・ギルモアについて聞き回ってみるのよ────……
────
「え? それでお義母様はお義父様を引き連れて使用人たちにジョシュアについて聞き回っていたのですか?」
「そういうこと」
「なるほど……いったい何事かと思っていました」
あれから私は邸内で使用人たちにジョシュアについて忌避のない意見を求め練り歩いてみた。
そんな調査の最中、ずっと私たちの行動を不思議そうに見ていたセアラさん。
一通りの調査を終えてジョルジュは仕事に戻り、私は私で調査の結果をまとめていたら、セアラさんが部屋にやって来て何をしていたのかと訊ねられた。
そうして事の経緯を説明。
「み、みなさん、ジョシュアのことはなんて言ってました……?」
セアラさんの顔が少し憂いているように見えるのは息子の奇行……コホンッ、やんちゃっぷりが激しいからかもしれない。
「圧倒的に“可愛い”という意見が多いわね」
「可愛い……」
「そうよ。あのニパッて笑顔を見たら怒る気も失せちゃうんですって」
「ニパッ……で」
「まさに最強の笑顔よね」
(──もし、ジョシュアがそれを見越していつもあんな態度だったなら……恐ろしい)
いくらなんでもさすがにそれはないわよね、と私は小さく首を振って自分の考えを打ち消す。
「あとは、あのジョエルの子なのに表情筋を動かして笑顔を振りまいているのが未だに信じられないって意見もあったわ」
「……ジョエル様もちゃんと笑いますよ?」
(あら?)
セアラさんが不満そうに口を尖らせながらそう言った。
「ジョエル様は少し不器用なだけです!」
「……少し?」
ポンコツの間違いでは?
なんて思ったけれど、きっとジョエルにも愛する人の前でだけ見せる顔があるのだろうと思った。
なにより、夫婦仲がいつまでも良好なのは私も嬉しい。
「ふふ、あとはあれね、“あうあ”が癖になる」
「えええ? あうあ、がですか?」
「そう。ジョシュアはいつでもどこでも“あうあ”でしょう? あれが、すっかり癖になってる人も多いようね」
ジョシュアは嬉しい時も悲しい時も悔しい時も怒る時も常に「あうあ」
もう少し言葉を発してもいいお年頃なのに、「あうあ」
しかも、ニパッと可愛い笑顔付き。
「我が孫ながらあざといわ……」
「あざとい、ですか?」
セアラさんが不思議そうに聞き返す。
「あの子、あれで計算高いというか……頭はいいと思うの」
「え?」
「自分の可愛さと“あうあ”を上手く使ってると思うのよ」
私はやれやれと肩を竦めた。
「ジョシュアの発する“あうあ”の解釈は難しいです」
セアラさんの嘆きに私も深く同意する。
「お義父様やジョエル様、エドゥアルト様みたいに私たちも言ってることが分かればいいんですけど」
「そうねぇ」
「でも、なぜ分かる人には分かるのでしょう? 不思議です」
「……」
私が思うに、ジョルジュとジョエルは同属だからでしょうね。
エドゥアルトは、昔からジョエルの言いたいことを理解出来る子だったから息子もお手の物……って所でしょうし?
レティーシャさんは見た目だけで誤解されて苦労して生きてきたから内面を読み取る力が優れてるから……とかかしらね?
「ホホホ! でも、分かったら分かったでうるさくてたまらないんじゃないかしら?」
だって、ジョシュアって気付くとあうあ、あうあって喋り倒しているもの。
私のその言葉にセアラさんは苦笑するだけで否定しなかった。
と、そこでガチャッと扉が開いて、アイラを抱っこしたジョエルが部屋に入って来る。
「あ、ジョエル様!」
「あら、ジョエル。ちょうどよかったわ」
「?」
「ぅぁ」
ちょうどよかったという私の言葉に首を傾げるジョエルとアイラ。
すかさず私は例の質問をする。
「今ね、みんなにジョシュアについて聞いて回った結果をまとめていたのよ」
「ジョシュアについて?」
ジョエルは一瞬で怪訝そうな顔になり眉間の皺が一気に増えた。
この反応……父親として息子のことをコソコソ聞き回るのは許せなかったのかしら?
ちなみにアイラの方は無反応。
あまり関心ないのかも。
「そ。ちなみにジョエル、あなたはあの子のこと……」
「息子」
ジョエルが私の問いかけに被せるように即答した。
やだ、なにこの既視感。
「……そういうことじゃなくて!」
「息子」
「ホーホッホッホ…………本っっっ当にあなたってジョルジュの血を色濃く引いた息子だこと!」
「?」
ジョエルはますます意味が分からんという顔になった。
ほらほらほら、こういう所もジョルジュにそっくり!
興奮する私の横でセアラさんも苦笑する。
「ふふ、お義母様。それ、否定はしませんがジョエル様ってしっかりお義母様の血も引いてると思いますけど?」
「ホホホ、あなたも言うわねぇ、セアラさん!!」
私がケラケラと笑い飛ばした時、突然廊下が騒がしくなった。
「あうあ~~」
「坊っちゃまぁぁぁぁ」
「あうあ~~~~」
「どうしていつもーー、走るのはやめてお待ちくださいー、服、服を着ましょうーー」
パタパタと廊下を走り回る音と人の声。
私とセアラさんが無言で顔を見合わせる。
(…………始まった)
「あうあ、あうあ~」
「坊っちゃま、どうしていつも半裸で飛び出すのですか!」
「あうあ~」
パタパタパタ……
ジョシュアの元気そうな足音が部屋の前を駆け抜けていく。
「……ジョエル。あの脱走犯はなんて言ってる?」
私はジョエルに訊ねてみた。
「……ギルモア家の血が騒ぐからです~、だな」
「ホーホッホッホッ! 出たわね、必殺ギルモア家の血! ねぇジョエル、あなたは血が騒ぐ? 半裸で走りたい?」
「…………いや、今は特に」
ジョエルは静かに首を横に振る。
「そうよね…………ん?」
(待って!)
今は……って言った!
つまり、ジョエルも突然意味もなく走り出したくなる時がある、ということ?
我が息子ながら相変わらず読めなくて難しい。
「やだ、ジョルジュの血が濃いわぁ……」
私がそう呟いた時だった。
「───俺がどうかしたか?」
「あうあ~、あうあ~」
再び、ガチャッと部屋のドアが開いてなぜか半裸のジョシュアを抱っこしたジョルジュが入って来た。
捕獲されたらしいジョシュアはバタバタと暴れている。
「……ジョルジュ、それ」
「あうあ~」
「それ? ああ、ジョシュアのことか? これは俺がガーネットの所に向かっていたら目の前から走って来たのでそのまま捕まえてみた」
「あうあ、あうあ、あうあ~~」
「そう……」
やんちゃなジョシュアはまだ、走り足りてないのに! と訴えていそうな顔で暴れている。
「ホーホッホッホッ! ちょうどよかったわ、ジョシュア」
「あうあ!」
暴れるのをやめたジョシュアが顔を上げる。
「今、あなたに関する調査結果をまとめていたところよ!」
「あうあ」
私が高らかに笑うとジョシュアはニパッと笑った。
「いいこと? この私が聞き込みをしてあげたわ。感謝なさい」
「あうあ!」
「───ガーネット。その調査結果とやらはどーだったです? とジョシュアは結果に興味津々だ」
「そうね、やっぱり……」
「あうあ!!」
ジョシュアが私の言葉を遮ってグイッと身を乗り出して近付いてくる。
今にもジョルジュの腕から落ちてしまいそう。
「こら! 少しは落ち着きなさい!」
「あうあ!」
「やっぱり“可愛い”ですか? だってボクは誰よりも可愛いですから! ───と言ってる。すごい自信だな」
「……」
この子のブレの無さには脱帽するけど、ここまで自信たっぷりだと逆に腹が立つわね……
「否定はしないわ、ジョシュア。でもね? 一つだけとんでもない恨み節があったわよ?」
「あうあ」
「某Nさんからの証言よ」
「あうあ」
隠す意味はあっただろうかと言うくらい思い当たるのは一人しかいない。
この調査は我が家の使用人がメインだったけど、足を伸ばして某公爵家の面々にも聞き取りして来た。
もちろん、ジョルジュによってばっちり通訳済よ!
「…………憎き男一択ですわ! あの天使のような悪魔の笑顔で老若男女を誑かして、将来は多くの令嬢を泣かせる最低男になるに違いないですわ───ですって」
「あうあ~~!」
散々貶されているというのに、何故か嬉しそうにキャッキャと手を叩いて笑うジョシュア。
それよりこの回答、某Nさんの将来が心配になる……
ジョシュアについて散々聞き回って“憎い”から始まったのは後にも先にもこの某Nさんだけ。
「……ガーネット。ジョシュアはやっぱりベビーちゃんはボクのことが大好きなようです~って嬉しそうに笑ってるぞ?」
「は!? 大好き? なんで!?」
「あうあ!」
「だって、こんなにもボクの将来を心配してくれているです、さすがしんゆーは違います! だそうだ」
「そ、それは…………かなりポジティブな解釈、ね」
「あうあ!!」
ニパッ!
ジョシュアは笑ってるけど、ナター……某Nさんからすれば親友認定とか発狂レベルだと私は思う。
「ですから……ボクはそのベビーちゃんの期待に答えなくてはなりません!!」
「は? 期待に…………答える?」
「あうあ!」
半裸のベビーがどーんと胸を張る。
待って? これは嫌な予感しかしない。
「────任せてください! ボクは期待に応えて立派な最低男とやらになってみせます! ───そうか。ジョシュアは最低男……そっちを目指すのか」
「最低男を目指すですって!? ジョルジュ! 納得してる場合じゃないわよ!?」
「そうか? なかなか斬新だと思うが……」
「───あうあ!」
「あ!」
ここで、ニパッと笑ったジョシュアが隙をついてジョルジュの腕からスルリと抜け出した。
そして、半裸のままパタパタと廊下に向かって走り出す。
私も咄嗟に反応してその後を追いかける。
「待ちなさい、ジョシュアーーーー!」
「あうあ~~~~」
こうして、今日も元気に私とジョシュアの追いかけっこが始まった。
★おまけ★
「……やれやれ、今日も二人はやんちゃだな」
ジョルジュがジョシュアとガーネットが走り去っていった扉を見つめながらそう呟く。
部屋の中にはジョルジュ、ジョエル、セアラ、アイラが残されている。
そんな中、セアラはガーネットのまとめた調査結果に改めて目を通していた。
「あ、ジョエル様! ここを見てください」
「?」
「ぅぁ」
何かに気付いたセアラの声にジョエルとアイラも調査書を覗き込む。
セアラが該当箇所を指で示した。
「ここです、ここ」
「?」
「…………ぅぁ?」
「───ああ、これか」
背後から覗き込んできたジョルジュがフッと笑いながら語る。
「お義父様?」
「聞き込み調査して回っている時もこれの意見が圧倒的に多くて納得がいかなかったのか、ガーネットは面白いくらい渋い顔になっていった」
「お義母様……」
「母上……」
「ぅぁ……」
段々、渋い顔になっていくガーネットの姿を三人は想像した。
「お義母様、さっきもこのことには全く触れませんでしたね」
「ガーネット的にはこの結果はまだ納得がいってないのだろう」
「…………この結果、私には納得しかないんですが」
セアラが調査書を手にしたまま苦笑する。
あのガーネットが渋い顔になった理由。
そこに書かれているジョシュアについての調査結果で“可愛い”を圧倒する最多だった意見。
それは───……
『ガーネット奥様と追いかけっこしている時が一番楽しそう』
というものだった。
276
あなたにおすすめの小説
婚約破棄?いいですよ。ですが、次期王を決めるのは私ですので
水中 沈
恋愛
「コメット、今ここで君との婚約を破棄する!!」
建国記念パーティーの最中、私の婚約者であり、第一王子のエドワードは人目も気にせずに大声でそう言った。
彼の腕には伯爵令嬢、モニカがべったりとくっついている。
婚約破棄の理由を問うと、モニカを苛めた悪女と結婚する気は無い。俺は真実の愛を見つけたのだ!とのたまった。
「婚約破棄ですか。別に構いませんよ」
私はあっさりと婚約破棄を了承し、書類にサインをする。
(でもいいのかしら?私と婚約破棄をするってことはそういう事なんだけれど。
まあ、本人は真実の愛とやらを見つけたみたいだし…引き留める理由も無いわ)
婚約破棄から数日後。
第二王子との結婚が決まった私の元にエドワードが鬼の形相でやって来る。
「この悪女め何をした!父上が弟を次期王にすると言い出すなんて!!
お前が父上に良からぬことを吹き込んだだろう!!」
唾をまき散らし叫ぶ彼に冷めた声で言葉を返す。
「まさか。
エドワード様、ご存じないのですか?次期王を決めるのは私ですよ」
王座がいらない程焦がれる、真実の愛を見つけたんでしょう?どうぞお幸せに。
真実の愛(笑)の為に全てを失った馬鹿王子にざまぁする話です。
冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件
水月
恋愛
「君を愛するつもりはない」
結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。
出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。
愛を期待されないのなら、失望させることもない。
契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。
ただ「役に立ちたい」という一心だった。
――その瞬間。
冷酷騎士の情緒が崩壊した。
「君は、自分の価値を分かっていない」
開始一分で愛さない宣言は撤回。
無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。
以後、
寝室は強制統合
常時抱っこ移動
一秒ごとに更新される溺愛
妻を傷つける者には容赦なし宣言
甘さ過多、独占欲過剰、愛情暴走中。
さらにはリーリアを取り戻そうとする実家の横槍まで入り――?
自己評価ゼロの健気令嬢と愛が一分も我慢できなかった最強騎士。
溺愛が止まらない、契約結婚から始まる甘すぎる逆転ラブコメ
『婚約破棄されたので玉座から降りました。――理で王国をざまあします
ふわふわ
恋愛
王太子から突然の婚約破棄を告げられた公爵令嬢。
社交界の中心で恥をかかされ、次期王妃の座を奪われた――はずだった。
けれど彼女は泣かなかった。怒鳴らなかった。復讐を誓いもしなかった。
「玉座は、座るより設計したほうが面白いですわ」
そう言って一歩退いた彼女は、王妃教育制度を立ち上げ、王と王妃を“育てる側”へと回る。
感情で動く王太子は、やがて理を学び始める。
新たに選ばれた王妃候補は、責任と孤独を知りながら成長していく。
武力でも陰謀でもない。
透明性と制度、そして対話で国を立て直していく静かな逆転劇。
婚約破棄で笑った者たちは、気づけば彼女の作った仕組みの中で頭を下げていた。
これは復讐ではない。
これは成熟。
選ばれなかった令嬢が、王国そのものを進化させる物語。
婚約破棄?いいですけど私巨乳ですよ?
無色
恋愛
子爵令嬢のディーカは、衆目の中で婚約破棄を告げられる。
身分差を理由に見下されながらも、彼女は淡々と受け入れようとするが、その時ドレスが破れ、隠していた自慢のそれが解き放たれてしまう。
「お前を愛する者などいない」と笑われた夜、私は“本物の王子”に拾われた
波依 沙枝
恋愛
侯爵令嬢セレスティアは、第二王子リヒトの婚約者だった。
彼に愛されていると信じ、どれほど冷たくされても、気まぐれに与えられる優しい言葉だけを支えに、隣に立ち続けてきた。
――しかしある夜、彼女は見てしまう。
婚約者が、知らない女を抱きながら、自分を嘲笑っているところを。
「お前みたいな女を愛する者などいない」
絶望の中で崩れ落ちた彼女に、ひとりの男が手を差し伸べた。
「――助けるのは、私でもいいかな」
それは、かつて彼女の孤独に寄り添ってくれた、“本当の王子”だった。
これは、愛されなかったはずの侯爵令嬢が、
本物の王子に見出され、溺愛され、
そして彼女を捨て、嘲笑った婚約者が、すべてを失って後悔するまでの物語。
今さら縋りついても、もう遅い。
彼女はもう、“選ばれる側”ではなく、“選ぶ側”なのだから。
義兄のために私ができること
しゃーりん
恋愛
姉が亡くなった。出産時の失血が原因だった。
しかも、子供は義兄の子ではないと罪の告白をして。
入り婿である義兄はどこまで知っている?
姉の子を跡継ぎにすべきか、自分が跡継ぎになるべきか、義兄を解放すべきか。
伯爵家のために、義兄のために最善の道を考え悩む令嬢のお話です。
幼馴染を選んで婚約者を追放した旦那様。しかしその後大変なことになっているようです
睡蓮
恋愛
レーベット侯爵は自身の婚約者として、一目ぼれしたミリアの事を受け入れていた。しかしレーベットはその後、自身の幼馴染であるリナリーの事ばかりを偏愛し、ミリアの事を冷遇し始める。そんな日々が繰り返されたのち、ついにレーベットはミリアのことを婚約破棄することを決める。もう戻れないところまで来てしまったレーベットは、その後大きな後悔をすることとなるのだった…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる