聖女のわたしを隣国に売っておいて、いまさら「母国が滅んでもよいのか」と言われましても。

ふまさ

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「……もし、もし本当にわたしが聖女でなくなれば、この国の人たちが困るのでは……?!」

 アーリンが小刻みに震えながら、必死に訴える。ブリアナはそれを、鼻で笑った。

「勘違いも甚だしいですね。別に聖女がいなくとも、この国はやっていけてましたわ。聖女がいれば、多少は楽になる。その程度ですわよ。自身を過大評価なさるのも、大概になさいませ。聞いていて、恥ずかしくなりますわ」

 男たちがアーリンに歩み寄る。目が、顔が、物語っていた。男たちが完全に、アーリンを性的対象として見ていることを。

「…………っっ!!」

 アーリンがひきつった声をあげる。これまで味わったことがない嫌悪感と恐怖に、震えが止まらない。必死に身体を動かそうとするが、両手足を縛られた状態ではそれもままならない。頬に、幾つもの涙が流れはじめた。

「ははっ! その顔! その顔が見たかったのですわ! やはり殺すよりよほど、愉しめそうですね!!」

 ブリアナが狂ったように高笑いするなか、男たちはアーリンの服を、ナイフで引きちぎった。声にならない悲鳴をあげるアーリン。ブリアナはぞくぞくと感情を高鳴らせた。


「さあ、早くその女を犯しなさい! そしてその女を無価値にするの! そうしたらルーファス様も、すぐにその女を構わなくなるわ! ああ、役立たずは死刑になるかもしれませんわね!」

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