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結局。コスタ伯爵宛の手紙を書き終えるのに、朝方までかかってしまったオーブリー。デートプランを考えるどころではなかったが、一人でやり終えた満足感でいっぱいたった。
「……ぼくもやればできるんだな」
寝台に横になり、うとっ。使用人に起こされたときには、待ち合わせ時間、三十分前。急いで支度し、屋敷を出る。しまったと焦るあまり、失念していた。
デートする相手が、ミラベルではなく、マルヴィナだということ。それを伝えることなく、彼女との待ち合わせ場所の広場に着いてしまい、オーブリーの従者は、訳が分からず軽くパニック状態になっていた。
「……は? え?」
オーブリーとマルヴィナを交互に見る従者に、オーブリーは恐る恐る、ミラベルとは婚約解消することになったこと。そして、子爵令嬢のマルヴィナと婚約することを告げた。
「……正気ですか?」
愕然とする従者に、マルヴィナはコロコロと笑った。
「あなたも男なら、わかるでしょう? 不細工な女と、美人な女。選ぶのは、選ばれるのがどちらかなんて、考えるまでもないわ」
無邪気なマルヴィナに、従者は言葉をなくし、オーブリーに視線を向けた。責めるような双眸に、さっと顔を背ける。
「……ミラベルは、婚約解消に応じると約束してくれた。その旨をしたためた手紙を、今朝、父上に送った。いろいろ忙しくて、お前たちに報告が遅れたことは、悪かった……」
従者に「……ミラベル様と婚約解消した理由はなんですか」と。低い声でたずねられたオーブリーが沈黙していると、じれたようにマルヴィナが代わりに答えた。
「さっきの台詞で察してくださいな。それは、ミラベル様があまりに不細工だったからですよ」
「……ぼくもやればできるんだな」
寝台に横になり、うとっ。使用人に起こされたときには、待ち合わせ時間、三十分前。急いで支度し、屋敷を出る。しまったと焦るあまり、失念していた。
デートする相手が、ミラベルではなく、マルヴィナだということ。それを伝えることなく、彼女との待ち合わせ場所の広場に着いてしまい、オーブリーの従者は、訳が分からず軽くパニック状態になっていた。
「……は? え?」
オーブリーとマルヴィナを交互に見る従者に、オーブリーは恐る恐る、ミラベルとは婚約解消することになったこと。そして、子爵令嬢のマルヴィナと婚約することを告げた。
「……正気ですか?」
愕然とする従者に、マルヴィナはコロコロと笑った。
「あなたも男なら、わかるでしょう? 不細工な女と、美人な女。選ぶのは、選ばれるのがどちらかなんて、考えるまでもないわ」
無邪気なマルヴィナに、従者は言葉をなくし、オーブリーに視線を向けた。責めるような双眸に、さっと顔を背ける。
「……ミラベルは、婚約解消に応じると約束してくれた。その旨をしたためた手紙を、今朝、父上に送った。いろいろ忙しくて、お前たちに報告が遅れたことは、悪かった……」
従者に「……ミラベル様と婚約解消した理由はなんですか」と。低い声でたずねられたオーブリーが沈黙していると、じれたようにマルヴィナが代わりに答えた。
「さっきの台詞で察してくださいな。それは、ミラベル様があまりに不細工だったからですよ」
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