ハロウィントリップ!〜異世界で獣人騎士に溺愛された話〜

のらねことすていぬ

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甘い体

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「んんっ……!」

 小さな口のなかに舌を滑り込ませる。絡めとるように舌を擦り合わせ、上顎を撫でて唾液を啜る。苦しそうな呼吸が彼の鼻から漏れるのを聞いて、名残惜しくその唇を舐めながらも口を離した。

「サタ、好きだ」

 何度も好きだ愛していると囁きながら抱きしめたまま、細い首筋や人間特有の丸い耳に口づけを落とす。柔らかく歯を立て、音を立てて吸い上げると彼の体が小さく震えた。

「また触れられるなんて……信じられない」

 彼の匂いの欠片でさえも取りこぼしたくなくて鼻筋を彼のあちこちに擦り付ける。そのまま押し倒しそうになって……俺たちがまだ床の上だということにようやく気が付いた。分厚い敷物は敷いてあるけれどこんなところでがっつくなんて、と飢えた獣のような自分に舌打ちする。こんな体が冷えるところにいつまでもサタを座らせておくなんてあり得ない。そっとその細い体を抱きあげると鼻先が触れる程の距離で囁いた。

「今まで酷いことをしてすまなかった。これからは優しくする」
「大丈夫、今までも優しかったよ……ちょっと、体力的には大変だったけど」

 真剣に呟いた俺の言葉にサタは瞳を弓のように細めて笑うと、俺の首に腕を回した。その甘えるような仕草に我慢ができなくなって、彼を抱きあげたまま再び口づけを交わす。
 彼の柔らかな口の中を余すところなく舌先で舐め、呼吸すらも奪う。片手で彼の体を支えてもう一方の腕で首筋から胸元まで撫でると、彼の体がびくりと震えた。

「アズラーク、ベッド、行こう」
 
 その言葉に無言で頷いて大股で寝室へと繋がる扉をくぐった。できるだけ優しく彼の体をベッドへと乗せる。嫌がられず、怯えのない表情でベッドに体を横たえる彼を見るのは、初めて彼と出会った時以来だ。
 とろりと蕩けた瞳をこちらに向けるサタにゆっくりと圧し掛かる。はだけたシャツの隙間から覗く白い肌。引き寄せられるようにして舌を這わせて、一枚、また一枚と服を剥いでいく。指先でそっと胸元から下腹まで撫でるとひくりとその体が跳ねた。

「っあ……!」

 小さく、彼はため息のような熱い息を吐く。触れてもいないのに彼の性器はいつの間にか首を擡げていて、その愛らしさに思わず頬が緩んだ。

「好きだ、愛している」
「ん……俺も」

 サタはどこか拗ねたような、照れたような、だけど確かに嬉しそうに笑っていた。『もっと触って』と蠱惑的な表情を浮かべて俺に向かってほほ笑んだ。その仕草に……どこか遠くでぶつりと理性の切れる音がした気がする。






『もっと』と彼が言うなら、いつまででも触れていたい。この体が動かなくなるまで、ずっと。

「んぁっ!ああ!」

 じゅ、と音を立てて陰茎を吸い上げるとサタの腰が跳ねて逃げようとする。その抵抗とも言えない抵抗を抑えつけるように腰に腕を回し、より一層強く吸う。それと同時に、後孔に差し込んでいた指で裏側から押し上げるようにして彼の弱いところを弄った。するとサタは泣き声のような嬌声を上げて体を強張らせてそれから震えとともに精を吐き出した。

「あ、あああ!っやあ、あああぁ!」

 最後の一滴まで残さず吸い上げようとしつこく性器をなぶる。それが気持ちいいのか刺激が強すぎるのか、長く細い悲鳴を上げていたサタは嫌々をするように首を左右に振ってその髪をぱさぱさと枕に打ち付ける。後孔もきゅうと締まり、そのいやらしい動きに誘われるように、まだ蠕動を繰り返す隘路を指先でかき回す。

「アズ、ラーク、……も、無理、ぃ!むり、ぃ、あ、あぁ!」


 涙目でそう訴えられてようやく、だが名残惜し気に唇を離す。彼に煽られて、彼の体を蕩かすという名目で散々好き勝手してしまった。何しろいままでのような、俺が無理やり彼を組み敷いているわけじゃないんだ。俺に性器を舐め溶かされても、後孔を指先で暴かれても、体中に甘い噛み痕を残しても許される。そう思うとタガが外れたように舐め回してしまった。ただのニンゲンの彼は体力がないというのに。
 本当はまだ彼の痴態を見ていたい。だけど……そろそろこの甘い体を貪りたい。

「サタ、好きだ」

 後孔から指を抜き出すと、それだけでも刺激になるのか彼の体がぴくりと震える。その煽情的な震えに唾を飲み込んで彼の体に覆いかぶさる。は、と知らず荒くなる息を吐き出すと、サタは力の入らないのであろう腕で俺の胸を突っぱねた。

「サタ……?」

 首を傾げると、ふるふると震える体と潤んだ瞳で、だがどこか怒ったように俺を見上げている。何かしてしまったんだろうか。サタは寝転がったまま、手足をぎゅっと抱えると、赤い顔をして俺のことを睨みつける。

「さっき……優し、く、するって……!」
「どこか痛かったか?」

 力加減が分からなくて酷いことをしてしまったんだろうか。少しだけ冷えた頭でそう尋ねると。彼は散々視線をさまよわせ、それから恥じらったように顔を伏せて『気持ちよすぎて苦しい』と呟いた。その言葉に、少しだけ戻ってきていた理性が再び遠くに飛び去ってしまった。

「ひっ……っぁああ!」
「サタ、すまない」

 足を抱え上げて蕩けた後孔に性器を突き込む。何の前触れもなかったせいかサタは短く息を吐くと、白い喉を反らせて体を硬直させる。柔らかな爪が俺の腕に立てられるのを感じだけれど、それでも止まることはできなかった。



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