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1章 始まりの街ロンドン
14 ノーランとムーアの話
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二人が座るのを待ってからジークは話しを始めた。
「まずはご協力ありがとうございます」
「犯人を探していると聞いたので」そう言ったのはムーアだ。
「はい、そうです」
「あなた達にはアリバイがあるとも聞いた」と言ったのはノーランだ。
「はい、そうです。正確には私とホルト、ソニエール、オッド、ホワイト、そして、マット・ディークスさんとリチャード・ウォーカーさんです」
「だから、あなた達は信用できると思った」とノーランは言った。
「まず、18時から先のあなた達の行動を教えて下さい」
「事件はもっと後じゃありませんでしたか?」とムーアは訊いた。
「そうです。ですが、これは全員に訊いてることなんです」
「18時からは二人で食事をしていました」
「食後はどうされましたか?」
「食後は私達は部屋にいました。部屋の外に行ってもやることはありませんから」
「今日宿泊した理由を伺っても?」
「はい。私達は近くの学校に通っているんですが、課題でこの山周辺の生物について調べる為に宿泊しました」
「今は冬ですが?」
「冬でも活動する生物はいます」
「そうですか。因みに、年齢は?」
「私も友人も年齢は19です」
「今回殺害されたサム・ラーソンさんなんですが、事件前にお見かけしたとかありますか?」
「いえ、ありません。ホテルの宿泊客の顔を全員見れたのは事件が発覚して一度全員がロビーに集まった時です。多分、皆も同じだと思いますが」
「ええ、そう思います。それでは、一度ロビーから部屋に戻った後はどうされていましたか?」
「部屋に鍵をかけました。あんなことがあった後ですから、呼ばれるまでは部屋から出ていません」
「分かりました。因みに、今回の事件で気になることはありますか? 例えば怪しい人物とか」
「あの、犯人は切り裂きジャックなのでしょうか?」
「分かりません。まだ、断定出来ないです。今回の連続殺人事件と切り裂きジャックが行っていた犯行には違いがあります」
「ほら、言ったろ」とムーアに向かってノーランは言った。
「他に気になることはありますか」
「いえ。それで、犯人は見つかりそうですか?」
「いいえ、まだ」
「このまま警察が来るまでに全員やられてしまうんでしょうか……」
「そうならないよう努力しています」
「あ、すみません。そうですよね」
「そう言えば、この部屋は丁度殺害されたキング夫妻の部屋の隣になりますね。何か隣から聞こえてきませんでしたか?」
「いいえ。もしあったら伝えています」
「そうですか」
隣の部屋も004号室同様に争った痕跡がなかった。
「部屋にいる時は何をしていましたか?」
「することもありませんでした。とは言っても殺人が起こったホテルでぐっすりなんて眠れませんよ。そう言えば、キング夫妻はそろってベッド上で殺害されていたと訊きました。キング夫妻は殺人事件が起こった後でも普通にベッドに入り眠ったということでしょうか?」
「いいえ。キング夫妻にはモルダーさんから話しをお伺いに来ることを伝えてあったので、その後でベッドに入って寝ていたというのは考えにくいです。眠らされたと考えるべきでしょう」
「でも、そのモルダーが嘘をついているかもしれないだろ?」とノーランは訊いた。
「モルダーさんはキング夫妻のところへ了承しに行った時、私達は同行はしませんでしたが、それまではモルダーさんはロビーで解散後私達と一緒に行動していました。それまでのキング夫妻はまだ睡眠薬を飲まされていないと考えられます。モルダーさんがキング夫妻に怪しまれないように睡眠薬を飲ませ、殺害しようにも、そもそもキング夫妻がベッドで寝るでしょうか? 私達が来ることを知っていたので、椅子とかで座って待っている間に眠ってしまったなら分かります。そうなると犯人はわざわざベッドまで運び被害者をそこで殺害したことになります。大人一人を運んでいたら時間がかかってしまうでしょう。そうしたら、モルダーさんが遅く戻ってきた時に私達は怪しむと思います。しかし、実際はそうではありません」
「怪しいのはモルダーだが、今回の犯行は無理というわけか」
「ただ一つだけ気掛かりが。切り裂きジャックは2回目の犯行で名乗りました。しかし、何故最初の犯行でそうしなかったのか。最初から切り裂きジャックに擦り付けるつもりなら、1回目の時にそうすべきでした」
「連続殺人事件に見えて実は同一犯ではないということですか?」とムーアは訊いた。
「まだ、分かりません。しかし、気になるんです。そこが」
「まずはご協力ありがとうございます」
「犯人を探していると聞いたので」そう言ったのはムーアだ。
「はい、そうです」
「あなた達にはアリバイがあるとも聞いた」と言ったのはノーランだ。
「はい、そうです。正確には私とホルト、ソニエール、オッド、ホワイト、そして、マット・ディークスさんとリチャード・ウォーカーさんです」
「だから、あなた達は信用できると思った」とノーランは言った。
「まず、18時から先のあなた達の行動を教えて下さい」
「事件はもっと後じゃありませんでしたか?」とムーアは訊いた。
「そうです。ですが、これは全員に訊いてることなんです」
「18時からは二人で食事をしていました」
「食後はどうされましたか?」
「食後は私達は部屋にいました。部屋の外に行ってもやることはありませんから」
「今日宿泊した理由を伺っても?」
「はい。私達は近くの学校に通っているんですが、課題でこの山周辺の生物について調べる為に宿泊しました」
「今は冬ですが?」
「冬でも活動する生物はいます」
「そうですか。因みに、年齢は?」
「私も友人も年齢は19です」
「今回殺害されたサム・ラーソンさんなんですが、事件前にお見かけしたとかありますか?」
「いえ、ありません。ホテルの宿泊客の顔を全員見れたのは事件が発覚して一度全員がロビーに集まった時です。多分、皆も同じだと思いますが」
「ええ、そう思います。それでは、一度ロビーから部屋に戻った後はどうされていましたか?」
「部屋に鍵をかけました。あんなことがあった後ですから、呼ばれるまでは部屋から出ていません」
「分かりました。因みに、今回の事件で気になることはありますか? 例えば怪しい人物とか」
「あの、犯人は切り裂きジャックなのでしょうか?」
「分かりません。まだ、断定出来ないです。今回の連続殺人事件と切り裂きジャックが行っていた犯行には違いがあります」
「ほら、言ったろ」とムーアに向かってノーランは言った。
「他に気になることはありますか」
「いえ。それで、犯人は見つかりそうですか?」
「いいえ、まだ」
「このまま警察が来るまでに全員やられてしまうんでしょうか……」
「そうならないよう努力しています」
「あ、すみません。そうですよね」
「そう言えば、この部屋は丁度殺害されたキング夫妻の部屋の隣になりますね。何か隣から聞こえてきませんでしたか?」
「いいえ。もしあったら伝えています」
「そうですか」
隣の部屋も004号室同様に争った痕跡がなかった。
「部屋にいる時は何をしていましたか?」
「することもありませんでした。とは言っても殺人が起こったホテルでぐっすりなんて眠れませんよ。そう言えば、キング夫妻はそろってベッド上で殺害されていたと訊きました。キング夫妻は殺人事件が起こった後でも普通にベッドに入り眠ったということでしょうか?」
「いいえ。キング夫妻にはモルダーさんから話しをお伺いに来ることを伝えてあったので、その後でベッドに入って寝ていたというのは考えにくいです。眠らされたと考えるべきでしょう」
「でも、そのモルダーが嘘をついているかもしれないだろ?」とノーランは訊いた。
「モルダーさんはキング夫妻のところへ了承しに行った時、私達は同行はしませんでしたが、それまではモルダーさんはロビーで解散後私達と一緒に行動していました。それまでのキング夫妻はまだ睡眠薬を飲まされていないと考えられます。モルダーさんがキング夫妻に怪しまれないように睡眠薬を飲ませ、殺害しようにも、そもそもキング夫妻がベッドで寝るでしょうか? 私達が来ることを知っていたので、椅子とかで座って待っている間に眠ってしまったなら分かります。そうなると犯人はわざわざベッドまで運び被害者をそこで殺害したことになります。大人一人を運んでいたら時間がかかってしまうでしょう。そうしたら、モルダーさんが遅く戻ってきた時に私達は怪しむと思います。しかし、実際はそうではありません」
「怪しいのはモルダーだが、今回の犯行は無理というわけか」
「ただ一つだけ気掛かりが。切り裂きジャックは2回目の犯行で名乗りました。しかし、何故最初の犯行でそうしなかったのか。最初から切り裂きジャックに擦り付けるつもりなら、1回目の時にそうすべきでした」
「連続殺人事件に見えて実は同一犯ではないということですか?」とムーアは訊いた。
「まだ、分かりません。しかし、気になるんです。そこが」
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