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1章 始まりの街ロンドン
18 最大の謎
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「金庫は開くのか?」とマークは訊いた。
「ダイヤル式で番号が分かりません」
「番号は0421だ」とマークは答えた。
試しにジークは言われた通りにその番号でやった。すると、カチッと鳴った。
「どうして知っていたんですか?」
「逆に知らなきゃ金庫探しても意味ないだろ。番号だけは知れ渡っているんだよ」
「その情報源も気になりますが、まぁ今は金庫の中身を確認しましょう」
「中は入っていたんだろうな」
「これは」
「どうした?」
ジークは暖炉から出た。手はすっかり黒くなってしまったが、かなり重要な情報を得た。
「金は入っていませんでした。かわりに連続殺人事件で使われた刃物と同じものが入っていました」
「金は取られちまったのかよ!」
彼にとってはそれが重要らしい。
「しかし、凶器の隠し場所になっていたのは分かりました。犯人は連続殺人事件を起こす為にこうして凶器をここに入れておいた。そうすることで、荷物検査をパスすることが出来たんです。最初にこの部屋が狙われたのも、遺体しかない部屋ではノーマークになる。犯人は、タイミングがあればこの部屋に入り凶器をここから取り出し殺害することができる」
「犯人は秘密の金庫の場所を知っていたのか。 ……ん? だけどよ、それだと変じゃないのか」とマークは言った。
「ええ、今マークさんが疑問に感じた通り、この計画的な犯行を実行するには今私がしたようにあのヒントだけではどの部屋の暖炉に金庫があるのかを知ることは出来ません。このホテルの従業員か、この部屋に宿泊したことがある人でなければこの計画は成り立ちません」
「やっぱりこいつじゃないのか」
マークはモルダーを指差した。
「そんな!」
「マークさん、従業員は3人います。そして、常連もこのホテルに宿泊している人がいます」
「まさか、ハンター二人か!?」
「そうです」
「だがよ、それだったら004号室に宿泊した方が早くないか?」
「そうはいきません。何故なら、一人が実行犯だった場合暖炉の火をいちいち消しては付けたりして誤魔化さなきゃいけません。なにせ、金庫は暖炉の中にあるんですから。でも、それではいつか怪しまれます」
「え? もう少し親切に説明してくれ」
「最初の犠牲者の時は凶器はXの手元にありました。犯行を実行後、その凶器は第一の被害者の胸に突き刺さったままになります。これでXは手元に凶器が残りません。後は凶器をこの金庫から取り出せばいい。Xは遺体が傷まないよう暖炉の火を消すので、暖炉の火も気にすることはありません。つまり、犯人はこのホテルと天候を利用し、警察が来れないこの時期に犯行を計画したことになります。ハンターや従業員であれば、冬の時期の吹雪を知ってますあらね。こうして、宿泊客を缶詰めに出来たところで、Xは次の犯行に及びます」
「それがキング夫妻というわけか」
「ここで重要なのは何故キング夫妻が狙われたのかです。その狙われた理由は、快楽殺人犯か動機のある犯行なのかの二つの可能性がありますが、実は答えは出ています」
「何だと」
「ヒントは遺体の状態です」
「もったいぶらずに話せ」
「もし、快楽殺人であれば犯人はより残酷にやっていたでしょう。遺体に沢山の切り傷があったり。しかし、これはそうではありませんでした。切り裂きジャックのように通り魔的でもない」
「切り裂きジャックではないということか?」
「可能性は最初から低かったですが、秘密の金庫が見つかったことでそれは確定になりました。まず、外部犯の可能性は天候を見ての通り否定されます。次にホテルにいる宿泊客と従業員の他にもう一人が隠れていたという可能性も否定されました。最初は、まだ秘密の金庫が実際に隠し部屋的なものなのか、大きさも含め謎でした。しかし、こうして秘密の金庫が見つかった以上、人が隠れるスペースはないことは分かったのです」
「屋敷だったから金庫もデカいと思っていたんだがなぁ……」
「そもそも、用意周到に計画された犯行は誰かを狙った犯行と考えるのが妥当でしょう。そして、Xが計画で狙っていたのはキング夫妻だったことになります」
「サム・ラーソンはどうなる?」
「これはまだ断定できませんが、二つの可能性があります。一つ目は計画の為の犠牲者。二つ目はサム・ラーソンさんにも動機があった」
「前者だとしたらかなり狂った野郎だ。しかし、キング夫妻は確実に狙っていたとしたらキング夫妻とXは知り合いってことにならないか?」
「そうなんです! しかし、キング夫妻と話しを訊く前にキング夫妻は殺害をされてしまいました。犯人は焦ったでしょう。私がキング夫妻からXの話しを耳にするかもしれない。Xにとっては避けたい事態だったでしょう」
「なら、やっぱりこいつだ!」
マークはモルダーを指した。
「そんな!」
「まだ、話しは終わってません」
「す、すまない」
「こうなるとXはキング夫妻にこのホテルに招いた可能性があります。そうでなければそもそもこの計画は成り立たない。この時期にホテルに宿泊した理由は皆さんそれぞれ理由がありましたが、キング夫妻は訊く前に殺害された為分からないままでした。ですが、それも明らかになりました」
「あんたはもう探偵だよ。こんなことが分かるなんて!」
「まだ、謎はあります。どうやってキング夫妻を殺害したのかです」
「ああ! 確かにそうだ」
「最後にハンター二人からも話しを訊きましょう。モルダーさん、お願いできますか?」
「分かりました」
「ああ、それと一人一人に訊きますので、そのようにお願いして下さい」
「ダイヤル式で番号が分かりません」
「番号は0421だ」とマークは答えた。
試しにジークは言われた通りにその番号でやった。すると、カチッと鳴った。
「どうして知っていたんですか?」
「逆に知らなきゃ金庫探しても意味ないだろ。番号だけは知れ渡っているんだよ」
「その情報源も気になりますが、まぁ今は金庫の中身を確認しましょう」
「中は入っていたんだろうな」
「これは」
「どうした?」
ジークは暖炉から出た。手はすっかり黒くなってしまったが、かなり重要な情報を得た。
「金は入っていませんでした。かわりに連続殺人事件で使われた刃物と同じものが入っていました」
「金は取られちまったのかよ!」
彼にとってはそれが重要らしい。
「しかし、凶器の隠し場所になっていたのは分かりました。犯人は連続殺人事件を起こす為にこうして凶器をここに入れておいた。そうすることで、荷物検査をパスすることが出来たんです。最初にこの部屋が狙われたのも、遺体しかない部屋ではノーマークになる。犯人は、タイミングがあればこの部屋に入り凶器をここから取り出し殺害することができる」
「犯人は秘密の金庫の場所を知っていたのか。 ……ん? だけどよ、それだと変じゃないのか」とマークは言った。
「ええ、今マークさんが疑問に感じた通り、この計画的な犯行を実行するには今私がしたようにあのヒントだけではどの部屋の暖炉に金庫があるのかを知ることは出来ません。このホテルの従業員か、この部屋に宿泊したことがある人でなければこの計画は成り立ちません」
「やっぱりこいつじゃないのか」
マークはモルダーを指差した。
「そんな!」
「マークさん、従業員は3人います。そして、常連もこのホテルに宿泊している人がいます」
「まさか、ハンター二人か!?」
「そうです」
「だがよ、それだったら004号室に宿泊した方が早くないか?」
「そうはいきません。何故なら、一人が実行犯だった場合暖炉の火をいちいち消しては付けたりして誤魔化さなきゃいけません。なにせ、金庫は暖炉の中にあるんですから。でも、それではいつか怪しまれます」
「え? もう少し親切に説明してくれ」
「最初の犠牲者の時は凶器はXの手元にありました。犯行を実行後、その凶器は第一の被害者の胸に突き刺さったままになります。これでXは手元に凶器が残りません。後は凶器をこの金庫から取り出せばいい。Xは遺体が傷まないよう暖炉の火を消すので、暖炉の火も気にすることはありません。つまり、犯人はこのホテルと天候を利用し、警察が来れないこの時期に犯行を計画したことになります。ハンターや従業員であれば、冬の時期の吹雪を知ってますあらね。こうして、宿泊客を缶詰めに出来たところで、Xは次の犯行に及びます」
「それがキング夫妻というわけか」
「ここで重要なのは何故キング夫妻が狙われたのかです。その狙われた理由は、快楽殺人犯か動機のある犯行なのかの二つの可能性がありますが、実は答えは出ています」
「何だと」
「ヒントは遺体の状態です」
「もったいぶらずに話せ」
「もし、快楽殺人であれば犯人はより残酷にやっていたでしょう。遺体に沢山の切り傷があったり。しかし、これはそうではありませんでした。切り裂きジャックのように通り魔的でもない」
「切り裂きジャックではないということか?」
「可能性は最初から低かったですが、秘密の金庫が見つかったことでそれは確定になりました。まず、外部犯の可能性は天候を見ての通り否定されます。次にホテルにいる宿泊客と従業員の他にもう一人が隠れていたという可能性も否定されました。最初は、まだ秘密の金庫が実際に隠し部屋的なものなのか、大きさも含め謎でした。しかし、こうして秘密の金庫が見つかった以上、人が隠れるスペースはないことは分かったのです」
「屋敷だったから金庫もデカいと思っていたんだがなぁ……」
「そもそも、用意周到に計画された犯行は誰かを狙った犯行と考えるのが妥当でしょう。そして、Xが計画で狙っていたのはキング夫妻だったことになります」
「サム・ラーソンはどうなる?」
「これはまだ断定できませんが、二つの可能性があります。一つ目は計画の為の犠牲者。二つ目はサム・ラーソンさんにも動機があった」
「前者だとしたらかなり狂った野郎だ。しかし、キング夫妻は確実に狙っていたとしたらキング夫妻とXは知り合いってことにならないか?」
「そうなんです! しかし、キング夫妻と話しを訊く前にキング夫妻は殺害をされてしまいました。犯人は焦ったでしょう。私がキング夫妻からXの話しを耳にするかもしれない。Xにとっては避けたい事態だったでしょう」
「なら、やっぱりこいつだ!」
マークはモルダーを指した。
「そんな!」
「まだ、話しは終わってません」
「す、すまない」
「こうなるとXはキング夫妻にこのホテルに招いた可能性があります。そうでなければそもそもこの計画は成り立たない。この時期にホテルに宿泊した理由は皆さんそれぞれ理由がありましたが、キング夫妻は訊く前に殺害された為分からないままでした。ですが、それも明らかになりました」
「あんたはもう探偵だよ。こんなことが分かるなんて!」
「まだ、謎はあります。どうやってキング夫妻を殺害したのかです」
「ああ! 確かにそうだ」
「最後にハンター二人からも話しを訊きましょう。モルダーさん、お願いできますか?」
「分かりました」
「ああ、それと一人一人に訊きますので、そのようにお願いして下さい」
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